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    町山智浩 映画 FC2 Blog Ranking

    町山智浩が選ぶ『オレの人生を作った漫画、映画主題歌、トップ5!』【2012年1月3日 TBSラジオ ザ・トップ5】

     管理人のaCuriousManです。今回は2012年のお正月にTBSラジオで放送された『ザ・トップ5』に町山さんがゲスト出演された時のもので、バークレーにお住まいのT.Mさんからリクエスト頂いたのですが・・・。

     なんと!光栄な事に、ご本人様からのリクエストです。で、内容は町山さんの人生に多大な影響を与えた、漫画、映画、歌、について、おとそ気分も手伝ってかなりのハイテンションで紹介されています。

     結構マニアックな作品名などが出てきますので、記事の最後に解説等へのリンクを載せておきましたので、是非そちらも参考に読まれていただければ・・・と思います。それにしても、相変わらずスゴイ情報量だった~!!フウ…。

     それではまた、皆さんからのリクエストをお待ちしております~。もちろん、ご本人様からも!

  1. 出演者  安東弘樹(TBSアナウンサー) コンバットREC(映像コレクター、自称"ビデオ考古学者")
  2. ゲスト 町山智浩(映画評論家、コラムニスト)
  3. ~Setup~
    町山智浩が選ぶ「好きな映画主題歌トップ5」

    安東 さ、時刻は8時になりました。新感覚残業支援系ランキングトークバラエティー「ザ・トップ5」、火曜日は、映像コレクターでビデオ考古学者のコンバットRECさんと一緒で~す。
    REC  はい、どうもこんばんは。
    安東 こんばんは。ここからの1時間はゲストをお迎えしてお送りします。え~、お声や文章ではよく存じ上げているんですが、私はお会いするのは初めて、ということですね。
    町山 あ、よろしくお願いします。
    安東 あけましておめでとうございます。今年も・・・よろしくお願いします。
    町山 あ、今年もよろしくお願いします(笑)。
    安東 「今年は」?、はい、お願いします。え~、今夜は仲良しのコンバットRECさんも一緒なので、おとそ気分でのんびりとランキングトーク、お願いしたいと思います。え~、ちなみに・・・え~、後で聞きます。まずは8時台最初のランキング。今夜のゲスト、映画評論家、町山智浩さん御提供のこちら、町山智浩さんが選ぶ「好きな映画主題歌トップ5」!

    安東 第5位、三上寛「小便だらけの湖」。第4位、頭脳警察「ふざけるんじゃねえよ」。第3位、白竜「誰の為でもない」。第2位、遠藤ミチロウ「仰げば尊し」。そして第1位は・・・・麻里圭子「かえせ!太陽を」。

    安東 以上、今夜のスペシャルゲスト、町山智浩さんが選ぶ「好きな映画主題歌トップ5」でした!

    安東 さあ、ということで、今ですね、トップ5を町山智浩さんにですね、
    町山 はい。
    安東 やっていただきましたけども。
    町山 はい。
    安東 さ、これを見て行きましょう。まあ、まずはホントにあけましておめでとうございます、よろしくお願いします。
    町山 あけましておめでとうございます。ハイ。
    安東 もう、町山さん、私はですね、個人的にはですね、
    町山 はい。
    安東 よくぞ!『ホテル・ルワンダ』を・・・日本へと。[※1]
    町山 あ~(笑)。
    安東 もう、私はここだけで!尊敬してますけども・・・ここだけでも!
    町山 あ、そうですか(笑)。いえいえ。
    安東 お会いできて光栄でございます。
    町山 どうも、こちらこそ。ハイ。
    REC  正月早々、でも、町山さんとね、お会いできるなんて縁起がいいですねえ。
    安東 ホントですよねえ。
    町山 (笑)。

    REC  町山さん、いつから日本に帰って来られたんですか?
    町山 30日・・・。
    REC  あ、30日。
    町山 はい。
    REC  いつまでいらっしゃるんですか?今回は。
    町山 エヘヘ・・・金曜日に帰ります。ハイ。
    REC  あ、じゃあもう、キラ☆キラ出たら・・・帰っちゃう・・。
    町山 キラ☆キラ出たら帰ります。ハイ。
    安東 普段はね、アメリカ在住ということで、
    町山 はい。
    安東 年末に、帰って来られたということなんですが。
    町山 はい。
    安東 さあ、そんな町山さん。
    町山 はい。
    安東 御提供の、「好きな映画主題歌トップ5」。
    REC  はい。
    町山 はい。
    安東 これ、かなりマニアックなリスナーが多い我が番組でも、え~、どのぐらいの皆さんが知ってたのか、ということなんですが。
    REC  邦画限定ということですね。
    町山 そうですね。
    安東 あ、邦画限定なんですね、これね。
    町山 はい。

    第5位 小便だらけの湖 / 三上寛

    安東 まず5位の三上寛さんの「小便だらけの湖」。・・・今流れてるのですよね。・・・はい。流れてますけども。これは、どういう理由で、5位に?
    町山 え、これ、もっと聴けないんですか(笑)?
    安東 あ、聴きたい・・・・・・。
    ~♪~小便だらけの湖 / 三上寛~♪~[※2]
    町山 はい。
    安東 はい。今、ちょっと、一節聴いて頂きましたけども。
    町山 はい。これはねえ、1976年の東映映画で、中島貞夫監督の大傑作でですね、
    REC  はい。
    町山 『狂った野獣』って映画があるんですよ。[※3]
    REC  はい。
    町山 これはあの、バスジャックの話なんですけれども、
    安東 はい。
    町山 あの・・・映画の一番アタマでいきなりバスジャックで、1時間半ず~っとバスが、ずっと暴走し続ける、と。
    安東 はい、はい。
    町山 それで・・・パトカー何十台もですね(笑)、叩き壊す、物凄いカーアクション映画なんですけれども、
    REC  うん。
    町山 この映画の主題歌は、この三上寛・・・大先生のですね、「小便だらけの湖」でですね、
    安東 はい。
    町山 この、歌詞の、サビのとこがね、
    安東 うん。
    町山 「何でもいい、何でもいいからブチ壊せ!」、そういう映画なんですよ。
    安東 はいはい、はいはい。
    町山 人とか、メッチャクチャ轢き潰してですね、
    安東 はい。
    町山 しかも主演がですね、渡瀬恒彦さんで。
    安東 はい。
    町山 本人がスタントマンを使わないで、バスを暴走させててですね、
    安東 はい。
    町山 ここまで過激な映画も無い、っていうぐらいの映画なんですけども。
    安東 う~ん。
    町山 これは本当にねえ・・・僕、大好き!な歌と、大好き!な映画なんですよ。
    REC  僕これ、未見なんですよね。
    町山 え!
    REC  これ、DVD化されてないですよねえ?
    町山 DVD出てますよ!
    REC  あ、出てますか?
    町山 最近出たんですよ!
    REC  出たんですか。
    町山 これ、観なきゃダメですよ!
    REC  あ、いかんいかん、いかん。
    安東 え、最近、出たんですか?
    町山 最近出たんです!最近出たんです。
    安東 これはチェックだな・・。
    町山 これねえ、鶴瓶さんも出てます。鶴瓶さんアフロですよ!こんなアフロ。
    安東 ああ。
    町山 なぜ「きらきらアフロ」っていうのかが、初めてわかりますよ!
    安東 あっ。
    町山 なぜ・・・みんな、アフロってなんで言うか知らないでしょ?
    安東 あ、はい。あ、分かんないですね、ハイハイ。
    町山 ねえ、今、あの・・・お髪が薄いんで。
    REC  はい。
    町山 でも鶴瓶さん、この頃、すっごいアフロですよ。
    安東 それは知ってますけど・・・その、いろんな物がわかるということですね、この映画を観ると。
    町山 はい。もう、いろんなことがわかります。川谷拓三さんも出てきますけども、
    安東 あ~。
    町山 とにかく、これはもう、凄い、日本の映画史上、最もスゴイ、カーチェイス映画ですから。
    REC  うん・・。
    町山 もう、これは是非、観ていただきたい。
    REC  この頃の渡瀬さんて、結構、凶悪な役が多いですよね。
    町山 渡瀬さん、この頃ね、ハッキリ言って喧嘩最強って言われてたんですよね。
    REC  そうですよね。東映で一番強いって言われてたんですよね。
    町山 そう。もう、映画俳優の中でも最も強い男と言われてたんで。
    REC  はい。
    町山 (笑)・・・まあ、そういう・・・。
    安東 今はなんかねえ、タクシー乗ってるイメージがありますけど・・・。
    町山 いいイメージがありますか(笑)。
    安東 ねえ、おとなしめの、良いイメージがありますけど。
    町山 当時はもう、ホントに・・・自分自身が野獣だったから、この『狂った野獣』でバスを暴走させてた、というね。
    安東 あ~。
    町山 トンデモナイ映画ですけど。
    安東 今、聞いただけでも、力がある絵なんだろうな~、きっとな~。
    REC  渡瀬さんも渡さんも、両方共空手ですもんね?ご兄弟揃って。
    町山 アブナイ・・・兄弟ですね(笑)。
    安東 あ、あの別に、空手は危なく無いですけどね、そういう、わりと、武闘派的な・・ことですよね。
    町山 これ、この歌がかかるね、ラストシーンがホントに凄いんでねえ、これはもう、是非もう、観た頂きたい、というね。
    安東 う~ん、これは、ちょっと、観よう。
    町山 はい。

    第4位 ふざけるんじゃねえよ / 頭脳警察

    安東 さあ、そして4位の頭脳警察「ふざけるんじゃねえよ」
    ~♪~ふざけるんじゃねえよ / 頭脳警察~♪~[※4]
    町山 はい。・・・これはもう、ホントに、パンクがまだ無い頃・・。
    REC  そう、ジャパニーズパンクムーブ・・・。
    町山 ジャパニーズパンクムーブメント・・・パンクって言葉が世界に何処にも無い頃に、パンクを創ったんですよ。この、「ふざけるんじゃねえよ」って歌は。
    安東 じゃもう、アナーキズムの元祖と言ってもいいという・・。
    町山 元祖ですよ。もう、歌詞はとにかく、「ふっざけんじゃねえよ!」って言って、叫んでいるだけですから(笑)。
    REC  僕も10代の頃、この曲は、アホみたいに聴きましたよねえ。
    町山 ねえ!・・・で、ギターもすっごい3コードロックンロールでねえ、
    安東 はい。
    町山 もう、超カッコイイんですけども。
    安東 はい、はい。
    町山 で、この映画もねえ、同じ中島貞夫監督のですね、
    安東 はいはい。
    町山 ・・・と、渡瀬恒彦コンビなんですね(笑)。
    安東 はいはい、はい。
    町山 73年の『鉄砲玉の美学』って映画なんですけれども。
    安東 あ~。
    町山 これねえ、東映のスタッフで作ったATG映画なんですね。
    REC  はい。
    町山 ATGってのは、ま、芸術映画ばっかり撮ってるとこなんですけども。
    REC  はい。
    町山 その頃ね、アメリカン・ニューシネマってのが非常にアメリカで流行ってて。
    REC  うん。
    町山 『イージー・ライダー』(Easy Rider)とかですね、『バニシング・ポイント』(Vanishing Point)とか。
    安東 あ~、はいはい。
    町山 それの方式でヤクザ映画を撮ったらどうなるだろう?ってことで作られた映画なんですけども。
    REC  うん。
    町山 これ、渡瀬恒彦さんがね、ホントに、鉄砲玉ってね、ヤクザで、ヤクザの抗争を始めるために敵の親分をハジキに行く、っていう、
    安東 はいはい、はい。
    町山 チンピラをやらされるんですよ。
    安東 はい。
    町山 で・・・ま、本人がそういう(笑)・・・人なんでね、渡瀬恒彦さんが。
    REC  うん。
    町山 「う”~・・・」って、イライラして、
    REC  (笑)。
    町山 とにかくもう、むやみやたらと喧嘩を売っては、ボコボコにやられてたりしてる、
    安東 はい。
    町山 もう、凶暴な男なんですけども。
    REC  はい。
    町山 でまた、惨めな男で。それこそトイレの、便所の落書きを見ながらオナニーする、ってシーンがあるようなねえ・・。
    安東 あ~。
    町山 ホントのどん底のチンピラが・・・、
    REC  うん。・・便所の落書きって要は、アレですよねえ?この・・・M字開脚の、
    町山 そうそう(笑)。
    REC  アレですよねえ。
    町山 こういうヤツ、こういうヤツ(笑)。
    安東 その絵を見て、ってことですよね?
    町山 そうそう、そう。それぐらいもう、何にも無い男がですねえ、もう・・最後の暴力にかけるんだけども、ま、上手く行かないんですけどね、
    安東 う~ん。
    町山 ・・ていうねえ・・・。
    REC  これは・・・DVDは出てる・・?
    町山 DVD・・ってか、ビデオが昔出てたんですけど、DVDは今、出てるかなあ?
    REC  あ、ビデオ化されてたんですか?
    町山 ビデオ化されたと思います。[※5]
    REC  はいはい。
    安東 最近のは、ビデオ化されてたらDVDになってる可能性は・・・。
    町山 これねえ、ラストがねえ、
    REC  はい。
    町山 『真夜中のカーボーイ』(Midnight Cowboy)そっくりなんですよ。
    安東 ふ~ん。
    町山 もうホントに、(ニューシネマを日本でやろうとしたんだなあ・・)っていう映画で。
    安東 なるほど。
    町山 しかもこの音楽ですからね。「ふっざけるんじゃ、ねえよお!!」っていうねえ。
    REC  これ、でもその・・・当時って、これはATGってことですけど、東映のヤクザ映画みたいなのでも、若干ニューシネマっぽい体相ってありますよね。
    町山 あ、ほとんど・・(笑)同じなんですけどね。
    REC  そうですよね。
    町山 ハイ。
    REC  この・・『人斬り与太シリーズ』とか・・・。[※6]
    町山 そうそう、そう。
    REC  ニューシネマっぽい、って言えば、ぽい・・・。
    町山 あの辺はね、みんな、日活のもそうなんですけども、
    REC  はい。
    町山 すごい、青春映画なんですよ、実際は。
    REC  うん。
    町山 ヤクザ映画の形を取ってるけども、実際は青春映画で。
    安東 なるほど。
    町山 それがその後、テレビに入って行くんですよね。
    安東 う~ん。
    町山 非常に感動的な映画です。
    REC  あと、『仁義なき戦い』の『広島死闘篇』とかもねえ?[※7]
    町山 そ!『仁義なき戦い』って青春映画ですよ、あれ。
    REC  はい。
    町山 今観ると。完全に。ヤクザ映画っていうよりはね。
    REC  あ、でも、これ・・僕ねえ、曲はず~っとねえ、
    町山 はい。
    REC  聴いてましたけど、サントラだってのは知らなかったですね。主題歌だったんですね。
    町山 主題歌ですね。この辺は。
    REC  3rdアルバムでしたっけ?これ、ね?
    町山 そうです、そうです。詳しいですね。(笑)。
    REC  はい・・(笑)。
    安東 良いですね、今日は正月から濃い、ね、放送になってます。
    町山 はい。

    第3位 誰の為でもない / 白竜

    安東 そして3位の白竜、「誰の為でもない」
    町山 はい。
    ~♪~誰の為でもない / 白竜~♪~[※8]
    町山 カッコイイねえ・・。
    安東 はい・・・。
    REC  毎年、「ニューイヤーロックフェス」でお馴染みのね。
    町山 あ、そうそう!「ニューイヤーロックフェス」で、もう全員でステージの上に並んで、内田裕也さんとか、
    安東 はい。
    町山 それこそ、昔の「ニューイヤーロックフェス」だとそれこそ、沢田研二さんとかね。
    REC  たけしさんとかも・・・。
    町山 たけしさんとか、もう、凄いメンバーがズラッと並んで、全員で合唱するんですよ、これを。
    REC  あの83、4年のばちかぶりとか、あの辺も全部出た時に(笑)、
    町山 (笑)。
    REC  全員でこれを歌いましたよね。オープニングで。
    町山 (笑)・・・ばちかぶりとか、田口トモロヲさんも一緒に歌ってる、と思うとね・・・スゴイんですけど(笑)。
    REC  あの時、なんか、プロデュースが糸井重里さんですよね。
    町山 そうそう、そうそう(笑)。・・・よく覚えてますよね(笑)。
    安東 プロデュースが糸井さんなんですか?
    REC  そう。あの、「ニューイヤーロックフェス」のプロデューサーが糸井さん、みたいな時代があって。
    安東 はあ。
    REC  その時期はねえ、ジュリーとか・・ねえ。
    町山 ジュリーとか出てましたねえ・・。
    安東 あ~。
    町山 だから、その頃の浅草ロックフェスは凄かったなあ、と思うのはねえ、だって、一つの会場に、
    REC  うん。
    町山 ルースターズ、モッズ、ロッカーズ、スターリン。
    REC  あ~、そうですねえ。
    町山 全部!集まってるんですよ!
    REC  その時代の全部・・・。
    町山 あとアナーキー。
    REC  はい。
    町山 それが全員で、次々に出てくるんですよ!
    REC  うん。
    町山 「なんだこれ?!スゲ~!!!」っていうねえ(笑)。
    安東 往年のビッグネームが並びましたけど。
    町山 スッゴイですよ・・・。
    REC  その頃は楽屋がホントに殺伐としてたよねえ。
    町山 (笑)。
    REC  いろんなとこに血が流れてた、っていう・・・。
    町山 こういうヤツらだもん。
    REC  だって、喧嘩が一晩中続いてた、って・・・。
    安東 (笑)。
    町山 一触即発のヤツらだからさあ(笑)。これ、一ヶ所に集めちゃマズイよ、これ。バトルロワイアルだよ、これ。
    REC  よくそこに、ジュリーとか来るよな、っていうねえ。
    町山 ねえ!・・・だって、スターリンとか豚の臓物とかを客席に投げ込んでたんですよ!その頃。
    REC  (笑)。
    安東 なんか、エネルギーたぎってたんですねえ、この時はねえ。
    町山 そう。それで、そのテーマソングが、この白竜さんの「誰の為でもない」だったんですよ。
    安東 う~ん。なるほど、なるほど。
    町山 で、これはねえ、『十階のモスキート』って映画がありまして、[※9]
    REC  はいはい。
    町山 83年の映画なんですけども。
    安東 うん。
    町山 これ、実際にあった事件が元になってて、
    安東 はい。
    町山 警官が借金を背負ってって、
    安東 うん。
    町山 あの、交番で働いてる警官が。
    安東 はい、はい。
    町山 で、最後、借金返せなくなったんで郵便局を強盗に入っちゃった、っていう実話を内田裕也さんが演じてるんですけども。
    安東 内田裕也さん、はい。
    町山 これ、崔洋一監督のね、
    REC  うん。
    町山 初期の傑作ですね。
    安東 は~。
    町山 で、これはねえ、この内田裕也さんのダメになり方・・・どんどん、どんどん借金を抱えて行くとこがもう、ホントに悲惨で(笑)。
    REC  (笑)。
    町山 で、その当時ねえ、警察官として昇進試験を受けなきゃなんないんですよ、部長試験かなんか。
    安東 はい。
    町山 そのために、「パソコンを買ったほうがいいよ。」って言われて、
    安東 はい。
    町山 パソコンを買うんですけど。まず、その頃パソコン、メッチャクチャ高いんですよ。
    REC  (笑)。
    町山 凄い高くて一財産なのに、
    安東 はい。
    町山 買ったは良いんだけども、どうしていいかわからない(笑)。
    安東 (笑)。
    町山 使い道が無いの(笑)。
    安東 分かんないのね、(笑)。
    町山 そう(笑)。で、最後にパソコンを投げちゃうんだけど(笑)。
    REC  (笑)。
    安東 わかんなかったら意味無いからな、あれ。
    REC  まだ記憶媒体がカセットテープの時代ですもんね。
    町山 そうそう、そう!(笑)・・・パソコン買ってもしょうが無い(笑)・・・。
    REC  (笑)。
    町山 で、もうどうしようもなくて、警察に捕まるんですけど、強盗をして。
    安東 はい。
    町山 その、警察に捕まった時に、内田裕也さんがね、ま、警察に連れて行かれるわけですけども、
    安東 はい。
    町山 パトカーに乗せられて。
    安東 うん。
    町山 そこでこの曲がかかるんですけど。
    安東 あ~。
    町山 突然ヒーローになっちゃうんですよ!これ(笑)。
    REC  (笑)。
    町山 裕也先生が。
    安東 誰の為でもない・・。
    町山 「誰の為でもない!」つってね。
    安東 そっか・・。
    町山 何故かそこで泣けてしまう、というねえ(笑)。ま、大傑作ですね、ハイ。
    REC  ここに至るまで、もう、全てその、元になってる映画も曲も、一つのカラーで統一されてますね(笑)。
    町山 統一されてますね、ハイ。
    安東 非常に統一感が・・・。
    町山 僕を形作った・・・モノですけども、ハイ。

    第2位 仰げば尊し / 遠藤ミチロウ

    安東 え~、で、第2位が遠藤ミチロウさんの「仰げば尊し」。
    ~♪~仰げば尊し / 遠藤ミチロウ~♪~[※10]
    町山 これはねえ、僕にとっては凄く重要で、
    安東 はい。
    町山 僕、あの・・・宝島社っていう会社に入って、
    REC  はい。
    町山 その時に、ミチロウさんが『ベトナム伝説』っていうカセットブックを出したんですよ。[※11]
    REC  はいはい。
    町山 で、そこに入ってたのがこの「仰げば尊し」だったんですよ。
    安東 なるほど、はい。
    町山 で、もう、僕が入ったら・・・ま、ロックとかパンクとかが好きで、ロック雑誌だった頃の宝島っていう雑誌に入ったら、
    安東 うん。
    町山 もう、目の前で「今、ミチロウさんの新しいアルバム、作ったんだよ。」とか言ってるから、もう、モノスゴイ!感動したんですね(笑)。
    安東 はい、はい。
    町山 で、この歌はですね、映画のテーマソングになってて、
    安東 はい。
    町山 あの、『激愛!ロリータ密猟』っていう(笑)、ピンク映画があるんですよ。
    安東 激愛、ロリータ、ですね。密漁!
    町山 そう、密漁。これ、佐藤寿保(ひさやす)監督の1985年の作品なんですけど、[※12]
    安東 はい。
    町山 これねえ、内容はねえ、とてもラジオで説明出来ません。
    REC・安東 (笑)。
    町山 あの・・・とにかく、やっちゃいけないことを、全部やる、映画ですよ。
    安東 あ~。
    町山 もう、グチャグチャの。
    安東 密漁だしね。
    町山 しかも、この・・・バイオレンスとか、セックスとかのシーンを、全部、ゲリラ撮影してるんですよ。道端で撮ってるんですよ。
    安東 あ、そうなんですか?
    町山 歩行者天国とか、そういうとこで撮ってるんですよ。
    安東 は~!・・・なるほど!
    町山 グッチャグチャ!の内容です、これ。
    REC  これはでも、主演は、渡瀬恒彦では無い・・・?
    安東 (笑)。
    町山 (笑)・・・じゃ、無いです、ハイ。伊藤清美さんです。
    REC  違いますね。
    町山 (笑)ハイ、違いますね(笑)。でも、そう聞くと渡瀬恒彦がやってそうな気がします(笑)。
    REC  10年前に作ってれば渡瀬恒彦だったかも・・・っていうね。
    町山 そう。お風呂に子供と一緒に入ってるコマーシャルに出る前はそういう人でした。
    安東 (笑)。
    町山 何をするかわからない人ですから、バスでいきなり突っ込んで来る人ですから。
    安東 (笑)。
    町山 渡瀬さんは、ハイ。
    安東 これは・・・でも今、観る・・ことは、出来・・ますかねえ・・・?
    町山 これは、観ることは出来ますが。時々リバイバルします、ハイ。
    安東 あ、え、上映で・・。
    町山 上映します、ハイ。
    REC  ソフト化はされてないんですか?
    町山 ソフト化、されて・・・るのかな?ただ、これは、凄いのはね、
    REC  うん。
    町山 それだけ、もう、セックス、アンド、バイオレンスの内容でいながら、
    安東 はい。
    町山 物凄いイノセントで、感動させる、美しい映画になってるんですよ。
    REC  あ、そうなんですか。
    安東 なるほどねえ・・。
    町山 最後に、この曲がかかるんですねえ。遠藤ミチロウさんの「仰げば尊し」が。
    安東 はい。
    町山 で、もう、映画館を出た時は「やってやるぞ~!!△□※☆?!!」みたいな、
    REC・安東 (笑)。
    町山 全然、意味なく(笑)、何をやるのかって全くわからないんですが、「やったるでえ”~~!!」って気持ちになる、っていうね。
    安東 町山さん、今、コブシ上げましたねえ、今!
    町山 いや、この映画、全部そうなんですよ。
    REC  (笑)。
    町山 この映画どれも、よく分かんないんですが、映画館を出る時は、「やったるで~!!」って気持ちになってて、
    REC  (笑)。
    町山 何をやるかはよくわからない(笑)。
    REC  1位以外は全部、ヤル気になる映画、ね。
    町山 ヤル気になる映画。
    安東 たぎるんですね!
    町山 たぎるんですよ!
    安東 血がたぎる映画ですね。
    町山 たぎるんですよ。(ふっざけんじゃねえよ!)って気持ちで、何だかわかんないけど、「ふっざけんじゃねえよ!!」って言って映画館を出る、というね。ハイ。
    REC  (笑)。
    町山 よくわからない。ハイ。
    安東 えーと、ここまで統一性のある感じですが、
    町山 はい。

    第1位 かえせ!太陽を / 麻里圭子

    安東 そして1位が・・・、
    REC  1位だけちょっと、カラーが違う・・。
    安東 ねえ。
    町山 はい。
    安東 麻里圭子さんの、「かえせ!太陽を」。
    町山 はい。
    ~♪~かえせ!太陽を / 麻里圭子~♪~[※13]
    町山 この映画はねえ、『ゴジラ対ヘドラ』っていう映画のテーマソングなんですけども。[※14]
    安東 はい。
    町山 これは、えっと、僕は小学校の4年の時に観たんですね。
    安東 はい。
    町山 で、この『ゴジラ対ヘドラ』って映画はゴジラ映画なんですけども、中身は完全にサイケデリックな・・。
    安東 あ~、はいはい。
    町山 いきなり最初にですね、柴俊夫さんがですね、
    REC  はい。
    町山 ゴーゴークラブで、あの、ハイミナールというクスリをやってラリるシーンから(笑)始まるんですよ!
    安東 (笑)・・・えー、『ゴジラ対ヘドラ』なのに。
    町山 (笑)。『ゴジラ対ヘドラ』なのに!!しかも、柴俊夫が、ですよ!(笑)。
    REC  (笑)。
    町山 いかにも全然、グレたことの無さそうな柴俊夫がね、(笑)。
    REC  (笑)。
    町山 クスリでラリって、それで幻覚を見る所で、このサイケデリックな曲に合わせて、
    安東 はい。
    町山 その・・女の娘が、ボディーペインティングっていう、
    安東 あ~。
    町山 ま、一応、本当は裸にいろんな絵を塗るんですけど、ま、子供映画だから、まあ、あの・・タイツに塗ってるんですが、
    安東 はい、はい。
    町山 で、こう・・こうやって踊ってるとこで、ギターがもう、ギンギンの、
    安東 はい。
    町山 今言っても分かる人いないと思うけど、ファズがかかってて、ワウワウで!(笑)・・・これ、わからないか(笑)・・・
    REC  ファズ・ギターで・・はい。
    町山 そう、「ウォワニョ、ウォワニョ、ウォワニョウワォニョ、ワニョワニョワニョワニョ!」って、ギターがかかって、
    安東 はい。
    町山 それで、僕、子供、小学校4年生で。
    安東 (笑)、はい。
    町山 「なんだ、これは?!この世界はなんだ?!!」
    REC  これはサイケデリック体験として・・・
    安東 衝撃を受けたわけですね。
    町山 そう!で、しかも女の人は裸に見えるんだ。
    安東 あ~、あの、映像で言うとね、はい。
    町山 「セックス!ドラッグ!ロックンロール!とは、コレか!!」と。・・・よくわからないが。
    安東 『ゴジラ対ヘドラ』なのに。
    町山 『ゴジラ対ヘドラ』なのに。(笑)。
    REC  セックス、ドラッグ、ロックンロールと公害が関係あるのかどうか?というね。
    安東 (笑)。
    町山 ・・あるのかどうか、よくわからない・・
    REC  ま、でも、ワンセットですよね。この映画を汲むあたりはね。
    町山 ワンセット。しかもゴジラとヘドラの戦いは、ゴジラはねえ、あの、片腕を硫酸で溶かされて骨になって、片目を潰されて、
    安東 はい。
    町山 モンの凄い、バイオレンスなんですよ。
    安東 あ~、描写もね?
    町山 描写も。それで、ヘドラを倒す技ってのは、手をヘドラの体に突っ込んで内蔵を引きずり出して、グチャグチャにして、内蔵って言ってもグチャグチャなヘドロなんだけど、
    REC  はい、(笑)。
    町山 で、ぐっちょんぐっちょん!最後、目玉をえぐりだして終わるんですよ、敵の。
    安東 は~。
    町山 セックス、ドラッグ、ロックンロール、バイオレンス?!
    REC  怪獣同士のバイオレンス(笑)。
    町山 そうそう!怪獣同士(笑)のバイオレンス!あ、人間の死に方もスゴイんだ、これ。
    REC  あ、そうですよね。
    町山 この映画は。
    REC  はい、溶けちゃって、ねえ。
    町山 だから、(これでオレは行こう!!)と思いましたね、小学校4年で。
    REC  あとなんか、魚人間みたいなヤツが幻覚で・・・。
    町山 そう・・・そうそう!幻覚で(笑)。もう、セックス、ドラッグ、バイオレンス、ロックンロール、「これでいい!!!」
    REC  (笑)。
    町山 「これで人生、行こう!!」と、思いました。
    安東 って、思ったんですか(笑)。
    町山 思った!
    安東 小学校4年生だった町山さんが。
    町山 思いました!ハイ。
    安東 うわ~・・。
    町山 だから、これはもう・・・そういう、人生に一番影響を与えた映画でしたね、ハイ。
    安東 そっか、一番、『ゴジラ対ヘドラ』を観に行って、それに目覚めた、という。
    町山 目覚めた、という、ね。
    安東 金字塔ですね。
    町山 ハイ。(なんかよくわかんないけど、あの、「グニャグニャ」な感じを見てみたい!)って思いましたね(笑)。ハイ(笑)。
    安東 (笑)・・・。
    町山 (笑)・・・・。
    REC  この映画、でも、ホントみんな、トラウマになってますよね。
    町山 みんなそうでしょう。
    REC  ええ。
    町山 これ観た人、みんなそうですよ。
    REC  しかも、ゴジラが「シェー!」とかやってるころにねえ、突然、これが来たから・・。
    町山 そうそう!突然、ぐっちょぐちょなんだもん、もう・・・。
    安東 これ、製作、監督とか違うんですか?どういう・・・?
    町山 これ、監督はね、坂野義光っていう人で、
    安東 はい。
    町山 ま、非常に芸術的な監督だったんですけども。
    安東 なるほど。
    町山 これ1本撮って、もうほとんど(笑)、干されてしまいました(笑)。
    REC  お払い箱になっちゃった・・・。
    安東 そりゃあ(笑)・・・。
    町山 (笑)。
    REC  本当はでも、続編をやりそうなムードだったんですよね?
    町山 この監督、だって、もう1本撮ってるのは『ノストラダムスの大予言』だからねえ(笑)。[※15]
    安東 (笑)。
    町山 そっちはもう、ほとんど放送不能な内容ですね、ハイ。
    安東 それ、なんでそうなる・・・。
    町山 当時はイイ時代でしたね。ハイ。
    REC  トラウマ映画の才能を見込まれてソッチに行っちゃった、ってことですよね。
    町山 そうだよね。でも、この人は最高でしたね、もう・・。
    安東 ここで、町山さんという、ね、人格を作ったわけですから。
    町山 作ったんですね(笑)。
    安東 貴重な作品であるといえば、貴重な作品ですよね。
    町山 ハイ。ろくでもない人格を作った、罪のある作品だと思います。ハイ。
    安東 ろくでもなくは無いですよ、はい。
    REC  まあ、でもね、5位から2位は一つのトーンで・・・。
    安東 そうですねえ。
    町山 はい。
    安東 統一性がある感じが・・。
    REC  抗う映画が好き、っていう感じですよね。
    町山 基本的にロックンロールだよね。
    REC  まあ、そうですね。
    町山 どれもね。
    安東 血がたぎる。
    町山 ハイ。
    安東 さ、以上、今夜のスペシャルゲスト、町山智浩さんが選ぶ「好きな映画主題歌トップ5」でした~!

    ~Conflict~
    町山智浩が選ぶ「俺の人生を作った漫画トップ5」

    安東 え~、続いても町山智浩さん御提供のランキング、こちらです。町山智浩さんが選ぶ、「俺の人生を作った漫画トップ5」

    安東 第5位、赤塚不二夫『ギャグゲリラ』『レッツラゴン』。第4位、永井豪『イヤハヤ南友』。第3位、萩尾望都「初期短編全部」。第2位、池上遼一『スパイダーマン』。そして第1位は・・・・。

    安東 水木しげる『ゲゲゲの鬼太郎』。以上、町山智浩さんが選ぶ、「俺の人生を作った漫画トップ5」でした!

    安東 今度は、人生を作った漫画です。
    REC  はい、今度はマンガ・・来ましたね。
    安東 先程は映画をね、聞いて頂きましたけども。
    町山 はい。

    第5位 赤塚不二夫『ギャグゲリラ』『レッツラゴン』

    安東 まず、5位の赤塚不二夫さんのこの・・これは2本ていうことですよね。
    町山 これはねえ、この頃の赤塚不二夫さんて、『天才バカボン』もそうなんですけども、メチャクチャだったんですよ。
    安東 うん。
    REC  ていうか、これもまた、パンク・・。
    町山 パンクなんですよ。
    安東 うん、うん。
    町山 (笑)、どの位パンクかって言うと、
    安東 はい。
    町山 腕を怪我した、つって、「右腕を怪我したから左手で描きました。」って、グッチャグチャなマンガで。
    安東 はいはい。
    町山 「先週怒られたので・・でも、両腕怪我したので足で描きました。」とか言って、もう・・もう、ラクガキですよ!内容は。
    REC  あと、「コマ割りを無くしてみた。」とかね。
    町山 そうそう(笑)、そうそう!
    REC  毎回、毎回、コンセプトアートみたいなことをやってたんですよね。
    町山 そうそう、そうそう。あ、ほとんどコンセプトアートだったね。
    REC  はい。
    町山 ねえ。で、途中でもって、「名前を変えました。」って、「今日から僕は山田一郎です。」つって。
    安東 (笑)。
    町山 赤塚不二夫じゃ無くて山田一郎で(笑)。しかも、目次とか表紙も全部、「天才バカボン/山田一郎」って書いてあるんですよ。
    安東 は~!
    町山 デタラメだよね。
    REC  これを毎週やり続けてた、っていう狂気ですよね。
    町山 毎週やってた!しかもその頃、『レッツラゴン』っていうのもやってて、[※16]
    安東 はい。
    町山 『ギャグゲリラ』ってのは、大人の週刊誌に連載してたんですよ。[※17]
    安東 はいはい。
    町山 どれも、3本、連載、メチャクチャなんだ!内容が。
    安東 その時期ってことですよね。
    町山 その時期は。ホ~ントに凄い。
    REC  「本当に可笑しな生き方をしないと可笑しな物は描けない。」つって、生き方もメチャクチャになってる時代ですよね。
    町山 生き方もメチャクチャだしさ(笑)。
    安東 う~ん。
    町山 だってもう、絵を描かない、っていうのをやっちゃったんだもん・・・。「絵と字を逆にしてみました。」つって。
    安東 え、絵と字を逆?
    町山 だからここに、「バカボン」て書いてあるんですよ、字で。
    安東 はい。
    町山 ここにバカボンがいるわけですよ。
    安東 あ、なるほど、なるほど!
    町山 字で書いてあると。
    安東 あ~、絵で描いてある所を文字で描写されてる、と。
    町山 「パパ」とか書いてあるの。
    安東 なるほど、なるほど(笑)。
    町山 で、吹き出しの中が、セリフが全部、絵文字になってるんですよ。
    安東 なるほどね~!
    町山 こんな酷いマンガは無い(笑)・・・。
    安東 これ、アナーキズム・・・いいなあ、そういう感じ・・。
    REC  この頃はスゴイ時代ですよね・・・ハイ。
    町山 この頃は凄かった。『レッツラゴン』が凄かったのは、『レッツラゴン』はもっと過激で、殆どストーリーが無いんですけども、
    安東 はいはい。
    町山 突然・・・その頃、キャロルがデビューしたんですね。
    REC  はい。
    町山 で、キャロルがデビューして、「キャロルってバンドがいいぜ!」って事をず~っと言ってるだけ、だったりするんですよ。エッセイだよ、これ(笑)。
    REC  (笑)。
    町山 ほとんど(笑)。「ファンキーモンキーベイビーを聴いたかい?!」とか書いてあんの(笑)。
    安東 あ~、なるほどね~・・・。
    町山 (そんなコト、アンタ、やっていいの??)とか思っちゃうよねえ。・・・でもやっぱ、ロックンロールなんだね。
    REC  テレビ番組作ったりしてましたよね?この頃ね。赤塚不二夫さん・・・。
    町山 あ、そうそう!雑誌出したりとかね。
    REC  はいはい。
    町山 メチャクチャやってましたよね。雑誌がまた凄くて、赤塚不二夫のヌードですから。
    REC  はい。
    町山 グラビアが・・(笑)。
    安東 う~ん、はいはい・・。
    町山 スゴイです・・・ハイ。
    安東 まあ、そういう意味ではねえ・・・晩年は生き辛かったのかもしれないなあ。
    町山 何やってもいいんだ、と思ったね!
    REC  ですね。
    町山 この時。
    REC  ま、とにかく表現の枠をどんだけ壊せるか、っていうのにね・・・。
    町山 そうそう。
    安東 でもそれをちゃんと出版社とかも、出版するからいいですね、当時はね。
    REC  まあ、『バカボン』だから、それを少年マガジンでやってるのがスゴイですよね。
    町山 そうですよ。一番売れてる雑誌でやってたんですから。
    安東 そうですよね。
    町山 何百万部売ってるとこでさあ、字が絵と逆になってる(笑)・・・。
    安東 そうだな~、そういうの、必要だろうなあ・・・。
    町山 そう・・・ですね。

    第4位 永井豪『イヤハヤ南友』

    安東 第4位が永井豪さんの『イヤハヤ南友』。[※18]
    町山 ハイ。
    安東 はい。
    町山 『イヤハヤ南友』っていうのはね、これはスゴイ衝撃だったのは、この前に連載してたのが、『デビルマン』だったんですよ。
    REC  あ~、はいはい。
    安東 お~、『デビルマン』、はい。
    町山 で、『デビルマン』てのはもう・・・ほとんど聖書、っていうか、黙示録っていうか、もう、世界的にも凄い評価されてる、
    安東 はい。
    町山 ま、とにかくあの・・アルマゲドンを描いた、もう本当に哲学的な内容なのに、
    安東 はい。
    町山 で、「スッゴイ漫画を読んじゃった!!」って感じだったんですよ。当時、連載時は。
    安東 はいはい。
    町山 「ここまで!描くのか!!」と。
    安東 スケールの大きな、物凄い・・・。
    町山 そうそう、そう。もう、「世界の歴史、人類の歴史、全て描くのか!」と。
    安東 人間の根幹に関わるような・・・はい。
    町山 そう。で、(その次の連載はなんだ?!)と思ったら、『イヤハヤ南友』ってマンガが始まって、全然!違うの!内容が(笑)。
    REC  (笑)。
    町山 で、これ、どういうのか、って言うと。
    安東 はい。
    町山 あの・・・その後、少年ジャンプで流行った、「天下一武道会モノ」ってあるじゃない。
    REC  はいはい、はい。
    町山 敵と味方が次々と、いろんな戦士を出して、それが一対一で対決する、っていう。
    安東 『ドラゴンボール』とかもそうですよね。
    REC  まあ、『リングにかけろ』と『ドラゴンボール』がメインの。
    町山 そうそう、『リングにかけろ』がそうだし、あと・・・『魁・・』とかもそうだしね。
    安東 はいはい、『男塾』。
    町山 『男塾』とか、みんなそうじゃない。ず~っと、その・・・闘技場で延々と戦い続ける、っていう、ジャンプの。
    REC  『キン肉マン』なんかもそうですよね。
    町山 『キン肉マン』も。あれの元祖が、この『イヤハヤ南友』なんですよ。
    安東 あ~、そうなんだ。
    町山 ところがこの『イヤハヤ南友』で、どういう対決をするか、って言うとさあ、「浣腸対決」ね(笑)。
    REC  基本、下ネタ・・・ばっかりでしたよね(笑)。
    町山 (笑)。いきなり(笑)、いきなり2人の人間を、
    安東 はい。
    町山 (笑)・・・浣腸して(笑)・・・。あと、三角木馬架けたりとか、さ。あと、「牛裂きの刑対決」ってのをやるんだけど、
    REC  うん。
    町山 これは、要するに、女の人の両手両足に、こう・・・ロープを付けて、
    安東 あ~、はい。
    町山 そこにいろんな動物を付けて引っ張らせるんですよ。
    安東 (笑)・・・。
    REC  カランバみたいな。[※19]
    町山 でも、全裸なの。女の娘が。
    安東 はいはい、はい。
    町山 だから、そこで、引っ張られてさあ、
    安東 はい。
    町山 最初は、犬かなんかに引っ張らせるんだけど。その次に馬に引っ張らせて、最後は象に引っ張らせるんですけど(笑)。
    安東 はい。
    町山 で、そしたら、バーっと手足が広がって、それで、全裸だから、物凄い、闘技場で何万人も客が入ってるとこで、いきなり・・・丸出しになって、あの・・・大股開きになっちゃう、っていうのと、戦う、っていう・・・、
    安東 (笑)。
    町山 ・・戦いなの!(笑)。
    安東 (笑)。
    町山 それを、毎回繰り返す、っていうさあ(笑)。
    安東 ま、一言で言うと、酷い内容なんですけどね。
    町山 ヒッドイ内容で(笑)。これ、連載して・・・。だから、(マンガ、何やってもいいんだ!!!)って思ったよ、オレはその時(笑)。
    REC  これ、でも、ある意味『デビルマン』とセットってことなんですかね?
    町山 『デビルマン』とセットなんだよ、これ!だから、テーマは『デビルマン』と同じで、最後は『デビルマン』みたいな終わり方なんですよ。
    REC  え、そうでしたっけ?
    町山 『イヤハヤ南友』ってそうなの。最後、天使が出てきて人類的なスケールになって終わるんですよ、最後。
    REC  最後、そうでしたっけ?
    町山 最後、地球滅びるんですよ、確か。
    REC  え~?最後覚えて無いな・・。
    安東 じゃ、プロセスは違えども、
    町山 そう!そうそう、そう!
    安東 帰結するのは同じ、っていう・・・・。
    町山 おんなじなんだけど、
    安東 はい。
    町山 あの・・・・とにかく(笑)、大股開きだから(笑)・・・美女の(笑)。
    REC  まだこの頃、永井豪先生がね、デビルマン病にかかる前だから・・・。
    町山 デビルマン病にもう、かかってるんだよ、でも。『デビルマン』の後なんで。
    REC  もう、かかり出したんだ。かかり出してるんですね。
    町山 そうそう、そう。
    REC  (笑)。
    町山 あとね、永井豪先生の画力?
    REC  はい。
    町山 ・・が、この頃、最高潮に達してんの。
    安東 なるほどね。
    町山 『イヤハヤ南友』って、物凄く!絵が上手くて。
    REC  うん。
    町山 しかも、女の娘がこういうことをやってると、みんな、「アタシなんか、裸なんか平気よ!」って感じじゃ無くて、
    安東 はい。
    町山 全員が物凄く恥じらうんですよ!!
    安東 恥じらいがある、あ~!
    REC  (笑)。
    町山 「イヤ~ン!」みたいな(笑)!
    安東 そこ、ポイントだな~・・。
    町山 この、エロさはなかったね(笑)、という・・。
    安東 (笑)。
    REC  でも、これもちょっと僕、意外だったのは、
    町山 はい。
    REC  これ、町山さんの、この映画音楽の主題歌のね、
    町山 はい。
    REC  5位から2位を見ると、『ガクエン退屈男』、来るのかな?と思ったんですよ。[※20]
    町山 あ!それは・・・
    REC  あれこそロックンロールじゃないですか。
    町山 それは真面目なんですけど。
    REC  はいはい、はい。
    町山 真面目にそうなんだけども・・・。
    REC  こっちが来るとは思わなかった(笑)、っていうかね。
    町山 やっぱ、こっちの衝撃が・・。
    REC  (笑)。
    町山 こっちの衝撃がヤバかったね、ハイ。
    安東 いい放送だ・・・、正月らしい放送になってきました。
    町山 ハイ・・・もう、いい加減になって、酒入ってる感じが(笑)・・・ハイ。
    安東 いえいえ・・(笑)。
    REC  (笑)。

    第3位 萩尾望都「初期短編全部」

    安東 で、3位の萩尾望都さんの、初期短編の全部?初期の短編ですよね。
    町山 あ、これはねえ、萩尾望都先生ってのは、実は、真面目に、凄く衝撃を受けたんですけども。
    安東 はいはい、はい。
    町山 この頃、萩尾望都さんてのは、1971年、2年に、物凄い数の短編を書いてるんですよ。
    安東 はい、はい。
    町山 で、同時に『ポーの一族』っていう有名なのも、同時に!書いてて。[※21]
    安東 なるほど。
    町山 で、しかも、全部!傑作なの。
    安東 あ~。
    町山 それをねえ、月に2本ずつぐらい書いてるんですよ。
    安東 はいはい、はい。
    町山 で、彼女その頃まだ、20代前半かなんかなんですよ。
    安東 あ~、そうなんですねえ。
    町山 ところが内容が凄くてですねえ、
    安東 はい。
    町山 だから、例えば、『ポーチで少女が子犬と』(『COM』1971年1月号)っていう話はですね、完全なSFなんですよ。
    安東 はい。
    町山 そうかと思うと、『ミーア』(1972年『少女コミック』35号)っていうマンガがあって。これはね、アメリカを舞台にした、サマーキャンプっていうアメリカ独特の習慣を舞台にした、完全な!アメリカンコメディなんですよ。
    安東 う~ん。
    町山 で、そうかと思うと(笑)、凄いのは、『秋の旅』(1971年『別冊少女コミック』10月号)っていうのは、ドイツを舞台にした、離婚した夫婦がいて、その息子が、自分の、離婚した、記憶に無い父親に会いに行くと、
    安東 はい。
    町山 そこにその父親が、新しい家族を持って、そこに娘がいて、それは自分の腹違いの妹になる、っていうような話を、ドイツを!舞台にして書いてて。
    安東 はい。
    町山 これ・・・20歳の人の感性で、わかる話なの?!っていうね。
    REC  ・・だし、その知識量がちょっと、在り得なかったんですよね。
    町山 そう!スゴイ・・・在り得ないんですよ!
    安東 これ、だって、相当・・・取材とかしてないと無理ですよね?20代前半でそれを描く、っていうこと自体が。
    町山 そう!で、それぞれの国の描写とかが、物凄い!正確なの。今読んでも。
    安東 あ~、なるほどねえ・・・。
    町山 この人、本当に!天才だったですよ。
    REC  作品の量とテーマの多彩さでねえ、手塚治虫先生の後継者なんじゃないか、とか言われてた頃ですよね。
    町山 そうそう、そう!あまりにも何でも出来るから。
    安東 う~ん、はいはい、はい。
    町山 ていうのは、手塚治虫先生は何でも描けたから。
    安東 うん。
    町山 ていうのと、それと、物凄く、裏の、バックボーンの知識が凄かったんですよ。
    安東 はいはい。
    町山 で、しかも、深い、っていうんで、
    安東 う~ん。
    町山 これはホントに・・・文学とかそういうのを超えてスゴイんで。71年から72年に萩尾望都先生が書いた作品ていうのは、ホントにみんな、読むべきだな、と思いますね。
    REC  はい。
    安東 これ、読めますかね?今。
    町山 今も出てますね。
    REC  僕も、でも・・・80年ぐらいかな?少女漫画も、ちょっと読まなきゃと思って、やっぱり、マンガ好きの女子に勧められたのが萩尾望都先生ばっかりでしたけどね。
    安東 あ~・・・。
    町山 ジャンルがスゴイんですよ、とにかく。日本の凄く昔の民話を元にした話とか、それと、物凄い・・・イギリスの怪奇もの。
    安東 あ~・・・。
    町山 ヘンリー・ジェイムズ [※22] が原作みたいなやつを同時に!書いてるんですよ。並行して。
    安東 なるほど・・・。
    町山 ・・・ていうことで、スゴイですねえ。
    安東 あの・・・僕、カミさんがマンガ描くので、カミさんが大好きなんですよね、やっぱりね。
    町山 あ、はいはい。そうなんですか。
    安東 ほとんど、ウチ、あるんですけど。
    町山 はい。
    安東 なので、ちょっと読んでみます。改めて。
    町山 この頃はスゴイですよ、ホントに。ハイ。1人の人間がこれを全部描いたのかと思うと信じられないですね。
    安東 しかも20代前半でねえ・・。
    町山 はい。

    第2位 池上遼一『スパイダーマン』

    安東 そして、第2位が池上遼一さんの『スパイダーマン』。[※23]
    REC  (笑)。
    町山 はい。これは、大!トラウマです(笑)!
    安東 トラウマ!はい。
    町山 大トラウマ!
    REC  童貞マンガ・・・ですよね。
    町山 童貞マンガです!
    安東 (笑)。
    町山 これとにかく、スパイダーマンの話なんですけど、舞台を日本の高校に置き換えてるんですよ。
    安東 はい、はい。
    町山 で、主人公はスパイダーマンに偶然なってしまって、凄い、スパイダー能力はあるんですけど、心は高校生なんですよ。
    安東 はいはい、はい。
    町山 で、童貞なんですよ。
    安東 あの、身体能力はスパイダーマンだけど、心は・・・。
    町山 心は高校生なの。だから・・・あの、オナニーしたりするんですよ。
    安東 (笑)・・・普通にね、普通に。
    町山 (笑)。
    REC  でも、あそこまでオナニー描写が普通にあった、っていうのは・・・ねえ。
    町山 当時としてはスゴかった。
    REC  あれ・・少年マガジン?
    町山 少年マガジンですよ、あれ。
    安東 (笑)、少年誌で・・。
    町山 そう。
    REC  少年マガジンで・・・リアルなオナニーシーンを。わりと。
    安東 逆に最近が減ってきてるかもしれないですね。
    REC  うん・・。
    町山 で、悶々としてんですよ、主人公。もう、いつも、いつも。
    安東 はい。
    町山 で、もう・・・内容はもう、セックス、ドラッグ(笑)・・・、
    REC  (笑)。
    町山 (笑)・・・内容は、バイオレンス!・・・で、とにかくねえ、レイプシーンが異常に多いんで、困った感じがしましたけど・・。
    安東 (笑)。
    REC  童貞だし、しかも精神もやっぱり子供で、
    町山 基本的に、高校生ですからね。
    安東 あ~。
    REC  全然、正義の味方じゃ無いんですよ。
    町山 正義の味方じゃ無い。だから、大抵はその・・例えば、女の人で、酷い目にあった女の人が、
    安東 はい。
    町山 超能力でもって、男を殺す、って話がやたらと多いんだ。
    安東 あ~・・。
    町山 女の人は大抵被害者で、酷い目にあってんですよ、当時だからね。
    安東 はい。
    町山 で、そうすると、スパイダーマンは大抵、その被害者の方に加担しちゃって、
    安東 うん。
    町山 その被害者が次々と男を殺すのを邪魔しないんですよ。
    安東 あ~、なるほどね。
    町山 見てるだけに・・・なってくの。
    安東 ま、当然、いわゆるその、復讐なわけですから、
    町山 そうそう、そう。
    安東 それは、敢えて傍観して・・・。
    町山 そう。「彼女は本当の被害者で、殺される男の方が悪いんだ!」とか言って、
    安東 はい。
    町山 スパイダーマンは途中から、ただ、見てる、っていう・・・スゴイ展開になってくの。
    REC  これ、平井和正さんが・・・入ってやってるやつ?
    町山 平井和正さんが・・・途中まで、やってて・・
    REC  ・・が入ってる・・。
    町山 そうそう、そう。途中からね、池上遼一さんの世界に入ってるらしいんですよ。
    REC  はい。
    町山 で、これもう、(笑)、ホントにスゴかったですよ。ドーベルマンに食い殺されるとか、そんな話ばっかりでさあ。
    REC  はいはい、はい。
    町山 あと、階段で将棋倒しになって、高校生達がさ、バーっと血だらけになって、「動くな―!!」とか言って、「下の者が圧死する~!!」とか、これ、トラウマだよねえ(笑)、これ、ねえ(笑)・・・。
    REC  これ、単行本読むと、収録順がバラッバラで、読み辛いですよね。
    町山 読み辛い。なんでなんだかわかんないけど・・・。
    安東 あ~・・・(笑)、なんでですか、それは?
    町山 わからない。で、とにかくねえ、スパイダーマンの、偽スパイダーマンとかがやたらと出てきてねえ、
    安東 う~ん。
    町山 ホントに、スパイダーマンが精神的に追い詰められていく話ばっかりなんですよ。
    REC  ヒーロー漫画っていうか、童貞の苦悶みたいなの・・・(笑)。
    町山 苦悶みたいなの。
    安東 でもまあ、リアリティーはありますよね。
    町山 スゴイ、リアルなの。
    安東 普通にリアリティーありますもんね。
    REC  でも、マーベル側も全然これ、怒ってないんですよね。
    町山 怒ってない。だって、向こうで出たもん。
    REC  そうですよね。向こうでも結構、評価された、っていう話を・・・。
    安東 あ、そうなんですか。
    町山 向こうで英語版に直して出た。うん。
    安東 その、オリジナル版の方が・・・。
    町山 ただねえ、オナニーの回だけは抜いてた。
    安東 (笑)。
    REC  抜いてたんですね。
    町山 オナニーの回だけは抜いてたけど(笑)。
    安東 そこはね・・・まあね。
    町山 でも、他のはそのまんま日本語を英語に直して、結構、出てたんですよ。
    安東 はい。
    REC  この頃マーベル物っていうのを日本に持ってきたのも、早かった、って言えば早かったんですかねえ?
    町山 えーっと、まとめて何本か来てたんですよ。『ハルク』とか・・あ、『ハルク』はね、小池一夫さんが原作で、
    REC  はいはい、アッパーマン大西君の本だよねえ。
    町山 そうそう、『ハルク』やったりとかしてて。
    安東 はいはい、はい。
    町山 なんとかねえ、日本に移植しようとしてたんですよ。スーパーヒーロー物を。
    安東 マーベルってのは、その、アメリカのアメコミの・・・レーベルですよね。
    町山 そうなんですよ。
    安東 さあ・・・、でも、人生を作ったというかトラウマと言うか。
    町山 はい。
    安東 ま、いわゆる、衝撃を受けたという意味での2位ですね。
    町山 はい、そうですね。
    REC  東映版『スパイダーマン』も、これにすれば良かったのにね。[※24]
    町山 そうだよね(笑)!
    REC  オナニーしたりしてね。
    町山 うん。この頃ね、『仮面ライダー』とかもそういう暗い話ばっかりだったんですよ。
    安東 あ~。
    町山 『仮面ライダー』とか、改造人間が出てくるじゃないですか。
    安東 はい、はい。
    町山 改造人間て、一体なぜ改造されるか、ってことで、石森章太郎さんの原作には出てくるんですよ。
    安東 はい。
    町山 つまり、食い詰めた男と女が自分で自ら、改造人間になるんですよ!ショッカーに入って!
    安東 はいはい、はい。
    町山 「アタシ達、もう行き場が無いんだから、改造人間になるしか無かったじゃないのよ!」って男と女が、コブラ男とヘビ女が、会話するとこが切ないんだ!
    安東 は~。
    町山 で、互いに、相打ちして死んじゃうんですよ。
    安東 はい、はい。
    町山 仮面ライダーはそれをただ、見てんの、。「悲しい男と女だなあ・・・」つって。これ、演歌の世界だよ!これ!
    安東 まあねえ・・・。
    REC  石森先生のって、大体悲しいですよね、でもねえ。
    町山 悲しい・・。
    安東 確かにそうですね。僕らも読み始めたのは永井豪先生の『マジンガーZ』とかだったんですけど、
    町山 はい、はい。
    安東 やっぱり、悲しかったりとか、その・・、
    町山 『マジンガーZ』、悲しくないよ!!!
    安東 いや、その・・
    町山 『マジンガーZ』は最後、みんなでお風呂に入って終わっちゃうんだよ!最終回!
    安東 アニメの・・・イメージがあるじゃないですか・・・。
    町山 覗きをしようとして終わるんだよ!『マジンガーZ』は(笑)!
    安東 (笑)・・・ま、そうですけどね。
    町山 ハイ。
    安東 それで・・ま、いいや。
    町山 ハイ(笑)。スイマセン。(笑)。

    第1位 水木しげる『ゲゲゲの鬼太郎』

    安東 そして1位が水木しげるさんの『ゲゲゲの鬼太郎』。[※25]
    町山 はい。これがねえ・・・、
    安東 はい。
    町山 とにかく僕、一番最初に、小学校に入る前にマンガを読み始めたのが、この『ゲゲゲの鬼太郎』で、
    安東 う~ん。
    町山 まだ、アニメ化される前ぐらいだったんですけど、
    安東 はい、はい。
    REC  あ、モノクロ版も、作られる前・・?
    町山 モノクロ版も作られる前だと思います。
    REC  あ、そうなんですか。
    町山 あの、『手』とか連載してた頃だから、
    REC  はい。
    町山 そうだと思うんですけども。とにかくこれはねえ、鬼太郎が楽しそうでしょうがないの。
    安東 鬼太郎が楽しそうでしょうがない・・・?
    町山 原作を読むと、鬼太郎ってねえ・・・なんて言うか。フーテンなんですよ。当時・・・。
    安東 あ~・・・。
    町山 なんて言うか・・今で言うと、何?フリーター?(笑)・・・わからないけど(笑)。
    安東 あの、追い詰められ感が無い、ってことですか?
    町山 無い。だって、鬼太郎ってね、しょっちゅうね、コーヒー飲んでるんですよ。
    REC  (笑)。
    町山 (笑)。あの、喫茶店行って、コーヒー飲んで、
    安東 あの感じでね。
    町山 そう。コーヒー飲んで、その・・・ケーキ食べて、
    安東 はい。
    町山 あと、タバコ、結構吸ったりすんのね。
    REC  はいはい、はい。
    安東 あ、あの少年風な感じで(笑)?
    町山 そうそう。それで、こうやって・・・寝っ転がってさ、公園で「ぷかあ~」とかやってて、「いいなあ!この人!」って思って(笑)。で、前ね、呉智英先生に初めて会った時に、
    REC  はい。
    町山 あの・・・「町山くんてのは、どういうマンガが好きなの?」って、「いや~、水木しげるが好きで、鬼太郎が好きなんです。」って言ったら、「あ、鬼太郎ってのはアレ、フーテンだから。」って、呉智英先生に言われたんですよ。
    安東 あ~、はいはい、はい。
    町山 「真似しちゃダメだよ!」って言われて(笑)・・・。
    REC  それはつまり、俺の人生を作った、ってのは、根無し草的な生き方、ってこと?
    町山 そうそう、そうそう(笑)・・・いい加減な人間になった(笑)。
    REC  そこ(笑)・・・。
    町山 で、鬼太郎って原作読むとさ、女の子に騙されるんだ。
    安東 は~。
    町山 女の子に弱いんですよ。
    安東 あ、そうですか(笑)。
    町山 あの、テレビだと良い人みたいじゃないですか。
    安東 はい。もう、完全に、ま、正義のヒーローっぽい感じですね。
    町山 ヒーローっぽいじゃない。でも原作はね、チャラチャラした男なんだ、鬼太郎がまた!
    安東 (笑)。
    町山 そこがいいんだ!で、女の人に騙されて・・ベトナム戦争に行くんです、鬼太郎が。
    安東 はい。
    町山 で、ベトナム戦争に行って、ベトコンの女の子を支援して戦うんですよ。その話って知ってます?
    安東 知らないです。
    REC  そんな話、ありましたっけ?
    町山 あの・・・だって、子泣きじじいってさ、物凄く重くなるじゃん。
    安東 はい。
    町山 だから、アメリカの原子力潜水艦に子泣きじじいが取り憑いて、
    REC  あ~・・。
    町山 タイコンデロガ級原子力潜水艦を撃沈、轟沈するんですよ!子泣きじじいが!子泣きじじいの重さで!
    安東 子泣きじじいが!
    町山 で、砂かけ婆は、
    安東 はい。
    町山 ファントムジェット戦闘機に向かって砂をかけて、エンジンを停止させて墜落させるんだよ。
    安東 あ~、F4Fファントムを。
    町山 砂かけ婆は。
    安東 20ミリガトリング砲装備の・・・あ~、そうですか!
    町山 そう!それで、なんでベトナム戦争に鬼太郎が参加したのかな?と思うと、ベトコンの女の子に可愛い子がいたから、っていう理由で・・・(笑)。
    安東 あ、そういうモチベーションで、
    町山 そう!
    安東 可愛い子の味方をした、っていうことですね?
    町山 そう。「モチベーションそれかよ!!」っていうさ(笑)。
    REC  正義のためじゃない、っていう・・。
    町山 正義のためじゃ無いの、鬼太郎(笑)。
    安東 思想・・ポリシー、何にも無いわけですね。
    町山 思想が無い!そこが鬼太郎、って感じでね。原作の鬼太郎はいいんだ!いい加減で。
    安東 あ~。
    町山 女好きでねえ。タバコ吸って、コーヒー飲んでねえ。
    安東 俗っぽいんですね。
    町山 俗っぽい。自由人。
    安東 ちゃんとした人間・・・人間って言っていいのかわかんないけど・・・。
    町山 そう。ヒッピーなんだよね。
    REC  なるほどね。それは、水木先生は、だから、個人の幸せを追求するべきだ、っていう考え方ですよね。
    町山 そうそう。本人なんだろうね、やっぱりね。「オレはこういう風に生きたいな。」っていうだけなんですよ。
    安東 あの・・・、
    町山 一生懸命、妖怪を退治したりしないんだ、原作は。
    REC・安東 (笑)。
    町山 そこがいいですね。
    安東 町山さんて人が皆さんにも良くわかって頂けたんじゃないでしょうかね。
    町山 どうしようもない人だなあ、と。
    REC  妖怪が悪いものとして描かれて無いですよね。
    町山 描かれてないよ、ウン。
    安東 そうですね。そもそもそうですよね。
    町山 そうそう。妖怪って、この鬼太郎の中ではなんて言うかさあ、自由な職業の変わった人、っていう感じだもんね(笑)。
    REC  寅次郎みたいなもんですよね。
    町山 そうそう、そうそう(笑)。
    安東 え~、ホントに。終始、嬉しそうに話してくださいました。
    町山 ハイ(笑)。
    安東 え~、町山智浩さんが選ぶ、「俺の人生を作った漫画トップ5」でした!

    ~Resolution~
    何故かスタンダードなランキング作品には疎い3人でした。

    安東 え、続いては映画関連。スタンダードなランキングを紹介してみます。TSUTAYA、レンタル映画ランキングトップ5!
    安東 第5位、『アンダルシア 女神の報復』。第4位、『ハリー・ポッターと死の秘宝』(Harry Potter and the Deathly Hallows)。第3位、『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』(Pirates of the Caribbean: On Stranger Tides)。第2位、『世界侵略: ロサンゼルス決戦』( Battle: Los Angeles)。そして、第1位は!
    安東 『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』(Transformers: Dark of the Moon)。以上、TSUTAYA、レンタル映画ランキングトップ5でした!

    最近の邦画は役者の面構えが・・・

    REC  はい。・・・これは、いつのランキングですか?今週、ってことですか?
    安東 これは・・・お正月?・・のランキングですかね。
    REC  あ、正月。この暇な時にみんなが何を観てるか、ってことですか?
    安東 ま、そういうことですねえ。えーと・・・ま、5位『アンダルシア 女神の報復』。
    REC  はい。
    安東 これはまあ、ねえ、織田裕二さんと黒木メイサさんとか出てるやつなんですが。
    REC  はい。
    安東 『アマルフィ 女神の報酬』で初登場し・・・テレビドラマ『外交官・黒田康作』も製作された、織田裕二扮する・・・あ、黒田シリーズなんですね、これね。
    REC  はい。
    安東 は~ん。
    REC  でも、町山さん、邦画とかそんなに観ないですよね。
    町山 ウン・・・そうですねえ(笑)・・・。
    REC  観なきゃいけない事情が無い限り、ホントは観ないんですよね。
    町山 (笑)、観なきゃいけない事情、追い詰められない限り観ないですねえ(笑)。
    安東 あの、今日、ランキングは邦画関係ばっかりでしたけどねえ。
    町山 ええ(笑)。昔の邦画は好きなんですけどねえ~~。
    REC  最近の・・・テレビ局邦画は、そんなに御覧になってない感じですよね?
    町山 ・・・面構えが違うじゃん!役者の!!
    REC・安東 (笑)。
    町山 渡瀬恒彦みたいなの、いないじゃん!ねえ?!
    安東 うん・・まあねえ・・。
    町山 野獣な人が・・。
    REC  だから、小沢仁志さんとかをもっとテレビ局も使っていけばいいと思うんですけどねえ・・(笑)。
    町山 使っていけば、ねえ!小沢仁志、良い人ですよ~!あの人~、ねえ!
    安東 (笑)。
    町山 そう。
    安東 え~、ま、私もね、観てないんでなんとも言えないです。次行きます。
    町山 はい。

    終わりだけ観れば話はわかる!!

    安東 え、『ハリー・ポッターと死の秘宝PART2』。え~、これはハリー・ポッターシリーズですね。これも僕(笑)、全然観てないので、何も言えないんですけど。え~と・・・これは、パート2、え?「死の秘宝」のパート2ってことは、全体のパート2とは違うんですか?これ。スイマセン、僕、全然、わかってないんですけど。
    町山 これ、『死の秘宝』ってのは最後の話で、
    安東 はい。
    町山 これが・・前編、後編に分けて公開されたんですよ。
    安東 あ、なるほど、なるほど、なるほど。
    町山 はい。
    安東 じゃ、これが最後なんですね?最後の最後なんですね、。
    町山 そうそう、そう。最後の最後なんですよ。はい。
    安東 は~。最終決戦・・。
    町山 はい。
    安東 ヴォルデモートとの、最終決戦に向かう!・・っていうね・・・僕も、よくわからないで言ってますけども。
    町山 もうほとんど、戦闘シーンだけの映画ですよ、これ。
    安東 は~、なるほどね。
    町山 ストーリーはもう、全て終わってるから、
    安東 はい。
    町山 この・・映画、不思議なことに・・・、
    REC  あ、これ、戦闘シーンばっかりなんですか?
    町山 そう。もう、戦いのシーンしかない。
    REC  あ、じゃあ俺、最近のあんま観てないけど、そこだけ・・・観たい人はここを観ればいい・・・?
    町山 あの、前半がねえ、ちゃんとドラマを作ってるけど、後半はもう、クライマックスのとこだけ切っちゃってるから。
    安東 あ~。
    町山 うん。後半はアクションしかないんですよ。
    REC  あ、じゃ、戦うのが観たい人はこれだけ観れば大丈夫、っていう・・・。
    町山 うん・・・でも、前半を観ないと、なんでそういう状況になったか(笑)、わかんないから(笑)。
    安東 (笑)。
    REC  でも、Kダブシャインさんみたいな、
    町山 はい。
    REC  毎週『仮面ライダー』を録画してるんだけど、
    町山 (笑)。
    REC  ライダーキックのシーンばかり繰り返し見てる、っていう・・、
    町山 (笑)・・そういうのは、話、わかんないじゃん(笑)!!
    REC  そういう・・・いや、もう、「そこだけ見れればいいんだ!オレは!」っていう人には(笑)・・。
    町山 あ、スイマセン(笑)、そういう人にはいいんじゃないんですか(笑)。
    REC  そういう人にとっては・・パート2だけ。
    町山 そういう人にはね(笑)。
    REC  でも、だってこれ、パート1よりパート2だけはランキングに入ってるっていうのは、そういうことかもしれないですよ。みんなライダーキックだけ見たい人達が・・・(笑)。
    町山 (笑)・・・結局、「結論だけでいいや!」っていう・・・。
    REC  (笑)。
    町山 スペシウム光線だけでいい!みたいな・・・。
    REC  (笑)。そういう人達が観てる、っていう・・・(笑)。
    町山 そんなことで(笑)・・・いいの?(笑)。
    安東 全部で、8作ありますから・・・あ、でも、そういう人は多いかも知れないですねえ。1個だけ入ってる、っていうのは、ねえ。
    町山 とりあえず、「終わりだけ観れば話はわかる!!」つって?・・・そんな無茶な(笑)。
    REC  (笑)。
    安東 ちなみにこれ、12月26日から1月1日までの集計だそうですね。
    REC  あ、年末年始の冬休みに、暇な時に、みんな、観てる物、っていうことですね。
    安東 あの・・・大晦日に行ったら、さすがのTSUTAYAも10時ぐらいに閉まってて、僕、ビックリしたんですけど。
    町山 あらら・・・。
    REC  あ、そうですか?
    安東 はい。
    REC  一番稼ぎ時なのにね。
    町山 ねえ。
    安東 で、第3位が『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』。
    REC  はい。
    安東 ま、これも最新作ですね。ジョニー・デップ。
    REC  はい。
    安東 ペネロペ・クルス、と。シリーズ第4弾。
    REC  はい。
    安東 命の泉を巡る壮絶な争いに巻き込まれていくジャック・スパロウの運命を描く、と。
    REC  はい。
    安東 え~、ペネロペ・クルスが非常に良かった、という人が多かったですけどね。これも、観てないので・・。
    REC  僕も・・最近の観てないな・・。町山さん、観てないんですか(笑)?
    町山 観てないですねえ・・。
    REC  (笑)。
    安東 なんか、あの、王道になった途端、3人、誰も観てない、っていう・・。
    REC  町山さんも元気が無くなる、っていう・・・。
    町山 観てないんだよ(笑)・・・この辺なあ・・・(笑)。

    ベトコンより弱いアメリカ軍が宇宙人を撃退?

    安東 第2位が『世界侵略: ロサンゼルス決戦』。
    REC  はい。
    安東 エイリアンによる容赦の無い地球侵略が開始され世界中の都市が陥落していく中、最後の砦となったロサンゼルスで展開される、アメリカ海兵隊と、エイリアンとの壮絶な市街戦を、ドキュメンタリータッチで描き出す、SFアクション大作(笑)・・これドキュメンタリータッチになるのか?って・・・、
    町山 いや、カメラ振ったりしてるだけですよ。
    安東 あ~、ああ、そういうことですね。
    REC  撮り方が要は、これ、手持ちっぽいっていう。
    安東 撮り方が、ですね。
    町山 まあ、だって、これ・・・普通の銃で戦うんですよ?ライフルとかで・・・宇宙人と。
    安東 これねえ!僕もそういう、リアリティー至上主義者としては、
    町山 うん。
    安東 なんで、ロサンゼルス・・・、でもね、アメリカ人の、軍に対する、その、なんか、信頼感というのか、
    町山 はい。
    安東 あれはスゴイですよね。アメリカ軍はなんとかしてくれる、みたいなこの・・結局、そういうことじゃないですか。
    町山 大勘違いですね。
    安東 (笑)。
    町山 ハイ。(笑)。
    安東 その感じは、なんか・・・。
    REC  でも、アメリカの人だったら燃えるんじゃないんですか?これ、きっと。
    安東 きっと燃えるんでしょうねえ。
    REC  要は、宇宙人が攻めてきて・・・、
    町山 だってさあ、アメリカってさあ、アフガンでも勝てないんだよ。
    REC  うん。
    町山 それで宇宙人に勝っちゃうの?宇宙人、アフガンより弱いの?もしかして・・・え?!(笑)。
    REC  (笑)。
    安東 いや、その・・多分、その・・・、
    町山 ベトナムでもベトコンに負けて。宇宙人、ベトコンより弱いってことじゃん!それ。
    REC  まあでも、自分達が強い、っていうのを確認したいんじゃないんですか?
    安東 多分その、大戦争ね、世界大戦、大きな規模の戦争だったら負けねえぞ、っていうことなんじゃないんですか?町山さん。
    町山 あ~・・・、そうなのかなあ・・。でもこうやって、強い敵と戦えば戦うほど、アメリカに勝ったベトコンとかさあ、アフガンが格が上がっちゃうから、宇宙的な格に上がって行くから止めた方がいいと思いますね(笑)。ハイ。
    安東 (笑)。
    REC  だから、ベトナムとかでさあ、ベトコンが、宇宙人を倒す話を作ればいいんじゃないんですか?
    町山 倒せるんじゃないの?(笑)・・・と思うけどね。
    安東 (笑)。
    REC  いやでもこれ、日本で言うと、
    町山 はい。
    REC  あの・・・宇宙人が攻めてきて、西部署のメンバーが、
    町山 あ!・・・西部署のメンバーだったら勝てるね!!
    REC  ・・が、勝つ、っていうような話だと思えば、アメリカ人の人がこういうのが好きなのっていうのは、そういうことなんじゃないですか?
    安東 あ~、なるほどね。
    町山 あ、西部署のメンバーだったら勝てるね。
    REC  ・・と、レミントンライアットショットで、
    町山 (笑)。
    REC  宇宙人のUFOを撃墜する、みたいな・・・。
    町山 勝てるね。
    REC  ・・話だと思えば。
    町山 うん。
    安東 日本人が思うように、アメコミの海兵隊員が、
    REC  アメリカ人も楽しんでんのかも知れない、っていうことなんですかね。
    安東 なるほどね。特に、海兵隊員なんて、みんな、なあ・・・マリーンズなんてねえ。
    REC  はい・・。
    町山 マイコン刑事(デカ)が。
    REC  そうそう、そう(笑)。
    町山 どうやって戦うんだ?アイツは?
    REC  (笑)。
    町山 え?!(笑)・・・マイコン刑事!
    安東 マイコンね。石原さんね。
    町山 天気予報したり?
    REC  北条刑事とかが空手で宇宙人倒したり、とか、そういうことですよね。

    何百億円もかけたドリフな映画

    安東 あ~・・(笑)・・・、ていうことで、それが2位ですね。これも観てないなあ。で、1位が『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』ですね。
    町山 う~ん。
    安東 ま、いわゆるトランスフォーマーシリーズ、第3弾。
    REC  はい。
    安東 3Dですね、これはね。
    町山 これ、前半は面白いんですよ。
    安東 あ、そうなんですか。
    REC  僕、1本目は観たんだけど、これの1本目は好きなんだけどね。
    町山 前半はね、コメディで。いつもね、トランスフォーマーシリーズって前半のコメディのとこは凄い良く出来てて面白いんだけど、
    安東 あ~。
    町山 戦いが始まってからはね、延々と同じ事が繰り返されてって、
    REC  (笑)。
    町山 あいだ、絶対40分切れると思った、この3作目は。
    安東 あ~、そうですか。
    町山 あのね(笑)、こういうビルがあって、ビルが倒れるシーンがあるんですよ。
    安東 はい。
    町山 コマーシャルとかでも、ずっと何度もやってる・・・。
    安東 あ~、流れてますね。
    町山 それで、あの中に乗ってる人達が、ビルが倒れるから「ザー!」って滑ってって、
    安東 はい。
    町山 そうしたら、今度こっち側に倒れるから「ワー!」って滑って行く、っていう・・のを延々と繰り返すの。
    安東 ・・・そのやり取りだけで、40分・・・。
    町山 そうそう、そうそう。なんか、ドリフのデカイやつだよね。
    REC  (笑)。
    町山 ハッキリ言って(笑)。
    REC  ドリフは毎週やってたよね。
    町山 毎週やってた(笑)。
    REC  片方が「カタン!」ってなって・・・。
    町山 そうそう、そう!あの、船とか出てくると、こう・・・斜めになって「バー!」ってみんなが落ちて、それで、高木ブーだけ引っかかる!みたいなのを、
    REC  (笑)。
    町山 延々と40分も見せられるんだ、3Dで!
    REC  (笑)。
    町山 それも、何十億円もかけて!
    安東 なるほどね。
    町山 ふざけるな!と。昔は毎週土曜日の夜8時に観れたものだよ、これは。
    安東 (笑)。
    町山 ね。TBSで。ハイ。(笑)。
    安東 あ、でも、これは(笑)、御覧にはなったわけですね?
    町山 あ、観ましたよ、ハイ。
    安東 3Dで・・・。
    町山 だから、もう、どうしてもアタマの中が、こうやってビルが倒れてみんなが「ワー!」って滑るとこでさあ、
    安東 はい。
    町山 「チャッチャッチャ、チャッチャカラッチャ、チャッチャカラッチャ、チャッチャッチャッ!」って音楽がかかってしょうがないもん。
    安東 BGMがね。
    町山 BGMが・・・ハイ。
    REC  ・・・で、反転してね、ジュリーとか出てきて歌、歌い出す、ってね(笑)。
    町山 そうそう、そう。で、「ダメだ、こりゃ!」って言う、ねえ・・・。
    安東 (笑)。
    町山 あ、それは違うか・・・(笑)。
    安東 それを、お金をかけて、3Dにして作ったのが、
    町山 そうそう。
    安東 トランスフォーマー・・・。
    町山 そう。何百億円もかけて、ドリフを作ってる、っていう感じでしたね。

    3D映画の先行きは・・・やっぱりアレでしょう。

    REC  町山さんは3Dはアリですか?僕、3Dの存在意義がよくわからないんですけど。
    町山 俺もよくわからない。
    安東 ふ~ん。
    町山 ただ、映画館じゃないと3Dが観れない、っていうことで、アメリカの映画興業組合がやらせたんですよ。
    安東 は~ん。
    町山 「なんとかしろ!」って言って。
    安東 ま、今ねえ、でも・・・ブルーレイとかでも普通に、テレビで見られますけどね、3Dも。
    町山 そうそう。だから結局その、映画館だけっていう価値が無くなったから、多分3Dはちょっと、多分・・・落ちていくだろう、と思いますね。
    安東 あ、存在意義がね、ちょっとね。
    REC  3Dのテレビとかも、もう今、売れなくなってね、在庫が残ってる、っていう・・。
    町山 うん・・。
    安東 そもそもメガネをかける、っていうのが・・・
    REC  まあ、そうすると、色がよくわかんなくなっちゃうんだよね・・。
    安東 うん・・・。
    町山 あ、そうですよね。
    安東 まず、面倒くさいですしね・・・ま、3D・・・。そうなんですよねえ、なんか中途半端になってるんだろうなあ。
    町山 で、アクションばっかりでやってるから、アレだけど。あの・・そうじゃなくて逆に、静かな映画とか芸術的な映画でやったら成功するかもな、っていう気はした。
    REC  あ、そうですか。
    町山 『アバター』ってほら、景色が綺麗だったでしょ。
    REC  はいはい、はい。
    町山 アクションシーンそのものよりも。
    安東 うん・・・。
    町山 だから、大自然を、きっちり3Dで撮って見せたり、とか・・。
    安東 あ~。
    町山 ・・した方が、成功するかもしんないな、と思った。
    REC  でも3Dって、結局、僕らが普段見てるものと違う立体感じゃないですか。
    町山 違う立体感だよね。
    REC  2次元よりも、より遠ざかる気がする、っていうか・・・。
    町山 あ、ニセの立体感だから?
    REC  うん・・。
    安東 実物と、ってことですよね?実際に目で見たものと・・。
    REC  そうそう、より実物と遠ざかってる、って。2次元の方が、ピントが合ってるとこ、合ってないとこ、振動とかを考えれば、
    安東 はい、はい。
    REC  見たものに、まだ、近い気がして・・。
    町山 うん。
    安東 また、違った感じを楽しめるかどうか、じゃないですかね。
    REC  そう、元々の3Dのね、一番最初の・・・、
    町山 いや、ハードコアポルノをやるといいな、と思ってるんだよね。
    REC  あ~、なるほどね。
    安東 あ、それは誰もが考えてることだと・・・。
    町山 なんでやんないのかなあ?
    安東 いや、あるんじゃないんですか?それ。
    町山 「ガーン!!」と、こう・・・ねえ(笑)・・・。「ドゥーン!!」・・・。
    REC  あ、でもAVとかは、今・・・AVは、去年、
    町山 AVはやってんの?
    REC  去年ずっと、3D。
    町山 あ、あ、そうなんだ?!
    REC  もう、DMMとかは、3Dが、凄い・・・。
    安東 あ、やってます?
    REC  あの、上位の、ランキングの上位の方に、結構入ってますね、3D作品が。
    町山 あ、やっぱ、オッパイとか意味あるかもね。
    安東 う~ん・・・(笑)、意味あるかもね、って(笑)。
    町山 ハード・コアポルノで・・・ゲイポルノを「バーン!」て3Dでやったらスゴイよね(笑)。
    REC  (笑)。
    安東 単なるエロい人なのか文化人なのか、わかんなくなってきましたよ、町山さん(笑)・・・。
    町山 イヤイヤ(笑)・・・。
    REC  チンコ・・・チンコとかが立体感で・・・。
    町山 そうそう!「ゴオーン!!」と来る感じ(笑)。スター・ウォーズみたいに、こう、バーっと、「ダンダン、ダンダン、ダンダンダンダン!」とこう、「グウーン!」と、こう、ねえ(笑)!
    REC  (笑)。
    町山 上、通って行く、とかね!(笑)・・・なんか、そういう感じですね。ハイ、よくわからないです、ハイ。
    安東 もはや、「ウルセーよ!」って感じで(笑)・・・。
    町山 (笑)。
    REC  (笑)。
    安東 いや~!でもねえ・・・う~んと、なんだっけ?3Dの話でしたね!
    町山 ハイ・・ハイ。
    安東 これが1位だったんですけども。
    REC  (笑)。
    町山 ハイ。
    安東 え~、ということでですね、
    町山 ハイ。
    安東 町山さんとお届けしていますが、なんとなくやっぱり、どうしても、下の方に下の方に行くという感じがしましたね。
    町山 (笑)。
    安東 以上、TSUTAYAレンタル映画ランキングトップ5でした!

    帰国の度に気になる、電車の中の風景

    安東 さあ!え~・・ということで、お届けしましたけども。ていうかね、町山さんと話していた1時間は早すぎる!
    REC  早いな。
    町山 (笑)。
    安東 あっというま!ビックリした!今、時計見て。
    REC  (笑)。
    町山 (笑)・・・スイマセン。
    安東 町山さん、濃いトークでしたね~!
    町山 いい加減な・・・。いや、濃くは無いね。(笑)。
    REC  (笑)。
    安東 イヤイヤ、いや。えーとね、内容は薄いかも知れないですけど、
    町山 ハイ、ハイ。
    安東 えー、言葉としては深かったですね。
    町山 あ、そうですか(笑)・・・ハイ。
    安東 え、なんか、お知らせとかあります?なんか・・・ここで、最後、なんか・・。
    町山 え?
    安東 言っておくこと、ハイ。
    町山 僕ね、日本に、2ヶ月に1回ぐらいしか来ないんですけども、
    安東 はい、はい。
    町山 1番楽しみなのはですね、電車に乗ってですね、
    安東 はい。
    町山 ドアのとこに貼ってあるステッカーを見るのが楽しみなんですよ。
    REC  はい。
    安東 ドアのステッカー?
    町山 ドアのステッカーに、あの・・・、
    REC  広告じゃなくて?
    町山 広告、広告。
    REC  はいはい、はい。
    町山 あの、「ヤマトタケル」とか書いてあるんですよ。
    REC  うん。
    町山 「小林一茶」とかね、あの・・・塾の・・、
    REC  あ~!アレね!
    安東 あ~!・・・塾の、ね。
    町山 アレは一体なんだろう?と僕は(笑)・・・思ってるんですけど(笑)。
    REC  あれ、結構でも、長くやってますよね、でもね。
    町山 あれ、スゴイ好きなんですよ。
    REC  (笑)。
    町山 (笑)・・・で、今回来たらホラー編で、「ミイラ男」とか・・(笑)、そういうのだけど、
    REC  (笑)。
    町山 ちょっと惜しいな、と思ったのは、「ドラキュラ男爵」って書いてあって。「ドラキュラ伯爵」なのに。
    安東 (笑)。
    REC  あ~・・。
    町山 (男爵はフランケンシュタインだよ、キミイ!)とか思ったけど、
    REC  (笑)。
    町山 (それでは受験はダメだよ!)と思ったけど、ハイ。
    REC  (笑)。
    安東 ね。あの、爵位の・・・男爵は下の方ですからね。全然違いますからね。
    町山 あのねえ、塾の広告だけは楽しみでねえ。
    REC  (笑)。
    町山 いつも、日本で・・・(あ、今、どういうのに変わったかな?)つって(笑)、
    REC  (笑)。
    町山 行くんですよ。ハイ。(笑)。
    安東 最近、でも、エンターテイメントしてますよね、電車の中ってかなり。
    町山 あ、そうですね。
    安東 電光掲示板含めて・・・クイズ出てたりとか。
    町山 そう。
    安東 乗ると結構、ビックリしますよね。
    町山 テレビは動いてるしねえ・・・。
    REC  まあねえ。
    町山 とんでもないね、この情報過多の時代、ねえ。
    安東 そうですね。(笑)、過多の時代ね。
    REC  今ほら、不景気だから、あのテレビでね、鉄道会社も儲けなきゃいけないから。
    町山 あ~。
    REC  あそこもスペースとしてね。
    安東 広告もね、して・・・。大事な広告のね。
    REC  だから、そのうち洋服とかにテレビつけて、個人が広告主になれたりとか、するんじゃないかとか思いますけどね。
    安東 あ、お金もちゃんと発生して、みたいな。
    REC  うん・・・。
    町山 エスパー伊東かなんか、それやってなかったっけ?(笑)。
    REC  あ、やってます(笑)?
    町山 なんか、電光掲示板持って・・(笑)、歩いてたよ(笑)。
    安東 (笑)・・話も尽きませんが、今日のゲストは町山智浩さん!ホントにありがとうございました~!
    町山 ハイ!どうもでした。

    [※1] 『ホテル・ルワンダ』(Hotel Rwanda)
    ⇒公開に至るまで(wikipedia)

    [※2] 小便だらけの湖 / 三上寛 
    『ベスト・アルバム』TSUTAYAオンライン(試聴可)

    [※3] 『狂った野獣』(1976年)⇒TSUTAYAオンライン

    [※4] ふざけるんじゃねえよ / 頭脳警察 
    『頭脳警察 3』TSUTAYAオンライン(試聴可)

    [※5]『鉄砲玉の美学』(1973年) ⇒ wikipedia

    [※6] 『人斬り与太』シリーズ ⇒ TSUTAYAオンライン

    [※7] 『仁義なき戦い 広島死闘篇』(1973年)
    TSUTAYAオンライン

    [※8] 誰の為でもない / 白竜
    公式サイト http://www.hakuryu.com/

    [※9] 『十階のモスキート』(1983年)⇒ TSUTAYAオンライン

    [※10] 仰げば尊し / 遠藤ミチロウ
    『I was THE STALIN~絶賛解散中~完全版』TSUTAYAオンライン(試聴可)

    [※11] 『ベトナム伝説』(1984年)⇒ wikipedia

    [※12] 佐藤寿保監督 ⇒ wikipedia

    [※13] かえせ!太陽を / 麻里圭子
    『大怪獣伝説~東宝特撮映画 メインテーマ大全集~』TSUTAYAオンライン(試聴可)

    [※14] 『ゴジラ対ヘドラ』(1971年)⇒ TSUTAYAオンライン

    [※15] 『ノストラダムスの大予言』(1974年)⇒ wikipedia

    [※16] 『レッツラゴン』(1971年-1974年、週刊少年サンデー)
    TSUTAYAオンライン

    [※17] 『ギャグゲリラ』(1972年-1982年、週刊文春)
    TSUTAYAオンライン

    [※18] 『イヤハヤ南友』(1974年-1976年、週刊少年マガジン)
    アマゾン検索

    [※19] 『残酷を超えた驚愕ドキュメント・カランバ』(1983年 原題:Dolce e selvaggio、英題:Sweet and Savage)
    wikipedia

    [※20] 『ガクエン退屈男』(1970年、週刊ぼくらマガジン)
    アマゾン検索

    [※21] 『ポーの一族』(1972年-1976年、別冊少女コミック)
    TSUTAYAオンライン

    [※22] ヘンリー・ジェイムズ ⇒ wikipedia

    [※23] 『スパイダーマン』(1970年-1971年、月刊別冊少年マガジン) ⇒ TSUTAYAオンライン

    [※24] 東映版『スパイダーマン』 ⇒ wikipedia アマゾン検索

    [※25] 『ゲゲゲの鬼太郎』 ⇒ TSUTAYAオンライン

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