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    町山智浩 映画 FC2 Blog Ranking

    『町山智浩の本当はこんな歌』週刊アスキーで連載開始!(2013年5月21日単行本発売)【2011年11月18日キラ☆キラ】

  1. スタジオ  小島慶子(フリーアナウンサー、タレント) 水道橋博士(お笑い芸人、浅草キッド)
  2. 電話出演 町山智浩(映画評論家、コラムニスト)
  3. ~Setup~
    デカイ音を出したがる男の子の気持ちをわかってね、小島さん!

    小島 え~、では、町山智浩さんの「コラ☆コラ」でございますけれどもね。週刊文春やサイゾーの連載でもお馴染み、映画評論家、町山智浩さんです。こんにちは~。
    町山 どうもこんにちは、町山です。
    小島 よろしくお願いします。
    博士 よろしくお願いしま~す。
    町山 あの・・・僕ですね、こっちでもポッドキャストで小島さんの放送を聴いてるんですけども、
    小島 ええ、ええ。
    町山 何日か前に、「信号とかでオートバイに乗ってる人が物凄い音で発進するのがよくわからない。」って言ってましたよね。
    小島 そう。なんであんな大きい音を出すんだろう?
    博士 モテないぞ、って話をしてましたね。
    小島 そんな好感も持てないけど・・・みたいなことを言ってたんですけど。
    町山 ハイハイ。僕・・やってた人なんですよ。
    小島 やってたんだ!町山さん。なんで?なんであんな大きい音にしたの?
    町山 僕はねえ・・・改造はしてなかったんですけども、
    小島 うん。
    町山 ヤマハのRZ250っていうのに乗ってまして。19ぐらいの時に、18、19の時か。
    小島 うん。
    町山 それはねえ、物凄い音がするんですよ。
    小島 は~、元から・・・。
    博士 RZね。
    町山 あのねえ、「コーンン!!」って音がするんですよ。
    小島 そうなんだ(笑)・・・へ~。
    町山 「コワーンン!!」ていうんですよ。
    小島 (笑)。
    博士 ハイハイ。
    町山 スゴイ音なんですけど。耳をつんざくような音がするんですね。
    小島 へ~。
    町山 で、いつも・・信号で発進する時は、もう全開でトップを走ってましたよ。
    小島 あ、ホント(笑)・・・。それはでも、その音を立てたいから買ったわけじゃないでしょ?

    町山 う~ん・・・て、言うかねえ、あの・・・お子さんいますよねえ?男の子がねえ。
    小島 はい、います、2人。
    町山 あの・・・多分ねえ、これからわかってくると思うんですけども、
    小島 はあ。
    町山 男の子はデカイ音が出したいんですよ!
    小島 そうなの?
    町山 爆竹とか好きでしょ?
    小島 あ~・・・なんか、大声出したりとか、してますけど・・・。
    町山 (笑)・・・そうですけど、
    小島 うん。
    町山 例えばほら、なんて言うか・・・ロックが好きでしょ?男の子は、結構。
    小島 あ~、ま、確かにねえ。
    町山 大きい音を「ガー!!」って立てたいわけですよ。
    小島 そうなんだ・・・。
    町山 そう。
    小島 それは何?あの・・衝動なの?性衝動なの?
    町山 う~ん、あのねえ、「モテないからやってんでしょ。」とか小島さんは言ってましたけど、
    小島 「何なの?その自己顕示は?」って。「わかんないよ!」って、「読み取れないよ!」って、「モテないうっぷん晴らしか?」とか思ったんですけど。
    町山 う~んとねえ、モテないうっぷん晴らしというか、多分ねえ、彼女ができてもねえ、
    小島 うん。
    町山 「嬉しい!!」ってことで「コワーンン!!」て行くんですよ。
    小島 (笑)。そうなの?
    博士 (笑)。
    小島 意思表示なんだ。
    町山 だからほら、ロックとかそうだけど、「モテねー、ちくしょう!」とか、「金がねー!」ってんで、ガー!!ってロックを歌うけども、
    小島 あー、同じことなの?
    町山 彼女ができても、「やった~!!彼女出来たぜ!!」って叫ぶんですよ、やっぱり。
    小島 (笑)・・・バイクも同じことなんだ。
    町山 それ、青春の叫びだから。それ、青春なんで。
    小島 わかった。じゃ、「がんばれ青春!」って思って見送ればいいんだね、私ね。
    町山 あのねえ、30過ぎてそれをやってる人はいないと思いますんで、
    博士 (笑)。
    町山 それ、青春ですから。
    小島 (笑)・・・わかった・・。
    博士 まあ、10代ですよねえ、ウン。
    町山 まあちょっと、お子さんもねえ、そういう時もあるんだし。
    小島 そうだねえ、この先ねえ・・・。
    町山 いろいろねえ、栗の花の匂いがするゴミ箱になったりしますんで、
    小島 ワーオ!
    町山 (笑)・・・あの・・・ちょっとねえ、ご理解頂きたいと思いました。
    小島 わかった。ありがとうございます。じゃ、30過ぎてやってる人は、永遠の青春少年だと思えばいいんですね。
    町山 あの・・・ま、僕もホントにねえ、周りの人は迷惑だったと思いますよ。
    小島 (笑)。
    町山 自分でも(笑)・・・ハイ。

    ~Conflict~
    週刊アスキーで新連載開始!「本当はこんな歌」

    小島 で、今日はなんかあれでしょ?「新しい連載を始めたよ」っていうことで、なんかちょっと、手元に届いてますけど・・・。
    町山 あ、ハイハイ。あのねえ、週刊アスキーっていう所からですねえ、
    小島 ええ。
    町山 毎週火曜日に出る週刊アスキーに連載が始まったんですよ(笑)・・・何言ってるかわかんないですけども、
    小島 ハイ。週刊アスキーに。ハイ。
    町山 はい。でねえ・・・もう、週刊連載を2本も持っちゃったんですけどね。
    小島 ええ。
    博士 いやこれ、ちょっと読んだんですけど、町山さんて全く英語出来なくて、アメリカに行ったんですね。
    町山 34歳でアメリカに来た時、英語全く出来なかったですよ。
    博士 それに驚きましたよ、オレ。
    小島 そっからねえ、スゴイですよね、インタビューするまでになっちゃってますからね。ハリウッドスターに。えー、このタイトルが「町山智浩の本当はこんな歌」っていうタイトルね?
    町山 そうなんですよ。
    小島 うん。
    町山 でねえ、あの・・・映画の原稿を書く時、僕は、この映画でわかんない所があったりすると、その原作を読んだり、
    小島 はい。
    町山 作った人にインタビューしたりね、
    博士 はいはい、はい。
    町山 調べたりシナリオを読んだりするんですけども。
    小島 うん。
    町山 それで結構、わかったりするんですよ。結構、映画って、偶然撮られてる場合が多いから、
    小島 うん・・・。
    町山 意図的じゃ無い場合とかがあって。でもそれで凄く悩んだりしてると、実際に観てみたら「偶然でした。」とかね。
    小島 はあ。
    町山 あるんですよ。だから、『2001年宇宙の旅』(2001: A Space Odyssey)っていう映画は非常に難しい、って言われてるんですけれども、
    小島 うん。
    町山 あれは、シナリオを見つけたら、全部解説が書いてあったんですよ。
    博士 はいはい、はい。
    小島 へ~。
    町山 ナレーションが入ってて、
    小島 うん。
    町山 ナレーションで全部、丁寧に説明してる映画だったんですね。
    小島 ふ~ん。
    町山 ナレーションを、ぎりぎりで切っちゃったんですよ。
    博士 ふんふん、ふん。
    町山 だからわけ分かんなくなってるだけで。
    小島 ふ~ん。
    町山 ていうのはねえ、やっぱり、調べるとわかってくるんですよ、結構。
    博士 いろんな解釈があるって言うけど、本当は1通りだ、って見つける方法があるってことですよねえ?
    町山 シナリオに書いてあった(笑)、っていう単純な理由だったんですけど、『2001年宇宙の旅』の場合は。
    博士 ええ。
    町山 で、歌もねえ、こういう風に、結構わかんなくて悩んでたりするのが、ちょっと調べるといろいろわかる・・・っていうことが元で、ちょっと考えた連載なんですけども。
    小島 は~。
    町山 アメリカに最初に来た時に、もう、凄い前ですけど、
    小島 うん。
    町山 11年ぐらい前ですけども、最初に驚いたのはねえ、あの・・・歌をかけて欲しいんですが。ニルヴァーナ (Nirvana)っていうバンドが、
    小島 はい。
    町山 歌ってたですね、「スメルズ・ライク・ティーン・スピリット(Smells Like Teen Spirit)」っていう曲をちょっとかけて欲しいんですが。
    小島 はい。
    ~♪~Smells Like Teen Spirit/Nirvana~♪~
    小島 ずいぶん有名になりましたねえ、この曲。みんな聴いてましたねえ。
    博士 うん。
    町山 はい。これはねえ、「スメルズ・ライク・ティーン・スピリット」っていうタイトルは、まあ、「ティーン(Teen)」だから「10代の」、
    小島 うん。
    町山 「10代のスピリット(Spirit)=魂の匂いがするぜ」っていうタイトルなんですね。
    小島 はい。
    町山 で、歌詞の内容もですねえ、「オレは一生懸命全力を尽くしたとしても最低なんだ」と。
    小島 う~ん。
    町山 「この素晴らしい才能を神に感謝するぜ!」っていう、凄い皮肉っぽいですね、もう、絶望的な・・・歌詞なんですね。
    小島 はい。
    町山 「オレみたいな少数派は昔からいたし、これからもいるんだ!」っていう、学校の中で居場所が無いような、
    小島 う~ん。
    町山 まあ、男の子の気持ちを歌ってる・・・ように聞こえるんですよ。
    小島 はい。
    博士 違うの?
    小島 違うの?
    町山 僕ね、アメリカに来てね、
    小島 うん。
    町山 スーパーに行って、
    博士 ほう。
    町山 シャンプー売り場で・・石鹸の売ってる所で、「ティーンスピリット」っていう商品を見つけちゃったんですよ!
    小島 え?
    町山 これねえ、あの・・・女子高生が、脇の下に塗る、制汗剤なんですよ。
    小島 え??
    博士 (笑)。
    小島 何?何売り場に売ってたの?じゃあ?
    町山 だから、石鹸とかいっぱい売ってある所にあったんですよ、「ティーンスピリット」っていう物が。
    博士 日本で言えば「8×4(エイトフォー)」みたいな・・・アレですよねえ。
    小島 脇の下のスプレー?
    町山 汗の匂いを消すために・・・。
    博士 ええ。それが、「ティーンスピリット」っていう商品だった・・。
    町山 商品だったんです。だからこれは、後から分かったのは、
    小島 うん。
    町山 そのニルヴァーナっていうバンドのボーカルの人がその時付き合ってた彼女に、
    博士 ええ。
    町山 「アンタ、なんか、ティーンスピリットみたいな匂いがするわ!」って言われたんですねえ。
    博士 へ~!
    小島 は~、「アナタは制汗剤みたいな匂いがするわよ!」って・・。
    町山 そうそう、そう。「女子高生の制汗剤の匂いがするわよ!」って言われて、それで、そのカート・コバーンていう人がですね、
    博士 はい。
    町山 「なんだよ!」つって、「オレがまだ子供みてえだ、って意味なのか!」つって勘違いしたんですよ。「ティーンスピリット」って商品を知らなかったんで、彼は。
    小島 あ~!商品名じゃなくて、そのまんまだと思っちゃったんだ。本来の意味だと。
    町山 そうなんですよ。それで、そこから出来た歌なんですけれども。
    小島 あ~、そうなの・・・。
    博士 あ、そうんなだ・・・。
    町山 これは、「ティーンスピリット」っていう商品が誰でも大抵知ってるもんだから、
    小島 うん、うん。
    町山 そういう歌として聴くらしいんですよ。
    小島 あー、じゃ、日本で言うと、歌詞の中にエイトフォーが入ってて、そのエイトフォーが他とかけことばになってる、みたいなそういうこと?
    町山 だからねえ、それを知ってちょっとビックリしたんですけど。
    小島 へ~。
    町山 こういう勘違いって結構あって。一番有名なのは、ビートルズの「ノルウェーの森」っていう歌があるんですね。
    博士 これ、最初にかけてましたけれど。はいはい。
    町山 これは、ま、『ノルウェーの森』っていう小説にもなってるぐらいなんですけども。
    博士 はい、はい。村上春樹ねえ。
    町山 原題は「ノウジェーアンウッド(Norwegian Wood)」っていうタイトルなんで、
    博士 はい。
    町山 「ウッド(Wood)」の場合は「森」じゃ無いんですよね。
    小島 はあ。
    町山 「森」は「ウッズ(Woods)」なんですよ。
    小島 ああ、単数なんだ。「ウッド」なんだ。
    町山 「ウッド」は「材木」って意味ですね。
    小島 じゃ、「ノルウェーの材木」?
    町山 そう。だから、「ノルウェー製の白木の家具」っていう意味なんですよ。実はこれ、歌詞は。
    小島 あ、そうなの?
    博士 ふ~ん。
    小島 「ノルウェー製の白木の家具」と「ノルウェーの森」は全然イメージが違うわ。
    町山 全然関係無いんです。これねえ、ジョン・レノンが、なんか、ある女の家に行ったら、
    博士 ほう。
    町山 あの・・・エッチしようと思ったらさせてくれなかった、って歌詞なんですよ。
    小島 (笑)。
    博士 はあ・・・。
    町山 で、その女の家には、ノルウェーの白木の家具があった、って言うんですけども、
    小島 うん。
    町山 ノルウェーの白木の家具っていうのは、イギリスとかアメリカではですね、安物っていう意味なんですよね。
    小島 ふ~ん・・・。
    博士 う~ん。
    町山 だから、そういうような、ちょっと皮肉っぽい歌なんですけれども。
    小島 うん。
    町山 これ、「ノルウェーの森」ってタイトルであの音楽だと、凄くなんか、ロマンチックな歌に聞こえるんですよ。
    小島 聞こえる・・・。
    博士 いやいや、北欧のイメージを思い浮かべて、ねえ。
    小島 うん・・・。
    博士 荒涼たる・・・。
    町山 エキゾチックなね。
    博士 うん。そう思って聴いてる。
    町山 でも実は全然関係無かった、とかね(笑)。
    博士 うん・・・。
    町山 そういうのを連載でいろいろ書いてくるんですが。ま、あとねえ、日本語で訳されて、日本語の歌詞が凄く歌われてる歌なんかでもねえ、
    小島 はい。
    町山 訳詞にスゴク・・・本当の歌詞と比べると全然違う、っていうのがあってね。ちょっとね、これを聴いてほしいんですが、
    小島 はい。
    町山 「この胸のときめきを」っていう非常に有名な歌なんですが。
    小島 はい。
    ~♪~この胸のときめきを~♪~
    町山 あの・・・元々はイタリアの歌なんですけど、その後イギリスのダスティ・スプリングフィールドっていう人がカバーして、エルビス・プレスリーも歌ったりして、日本では布施明さんが歌ったりですねえ、
    小島 ふ~ん。
    町山 いろんな人が歌ってる名曲なんですけども、
    小島 はい。
    町山 あの・・・「あなたなしに生きてゆけない。1人でどうして暮らせましょう?あなたは私のものだもの。」
    小島 うん。
    町山 「私は離れない」・・・ところがこれねえ、原詩を見たら全然!違う意味だったんですよ。
    小島 え?違うの?へ~。
    町山 ここんとこですね。
    小島 今ね、サビ・・一番いいとこが流れてますけど、ここが違う意味なんですか?元は。
    町山 あの・・・「愛してるなんて私に言わなくてもいいのよ。」と。
    小島 ほう。
    町山 「今だけ近くにいてくれればいいの。」と。
    小島 ふ~ん。
    町山 「永遠にいて、とは言えないわ。」と。
    小島 これ・・・今ね、ちょっと町山さんの音声が途切れちゃったんで、今ね、手元にもらった、歌詞カードを。「愛してるなんて言わなくていいの。今だけ近くにいてくれれば。永遠にとは言わないわ。あなたの気持ち、わかるから。」はあ。
    町山 はい。で、ここ、最後のポイントが「あなたを決して縛ったりしないから、それを信じて。」っていう歌詞なんですね。
    小島 「あなたを決して縛ったりしないから」・・あれ?「私は離れない」っていうのが日本語の歌詞でしたよねえ?
    町山 日本語の方は、「私は決して離れない。あなたは私のものだ。」って言ってて、
    小島 うん。
    町山 原詩の方は、「あなたを決して縛ったりしない。愛してるって言わなくていいの。」って、
    小島 逆だ~!
    博士 真逆だ・・。
    町山 全く逆なんですよ。
    小島 完全に逆の歌になってる・・・。
    町山 日本語の歌の方は、物凄く面倒くさい女になってるんですねえ(笑)。
    小島 そうそう、日本語の歌の方はね・・・ちょっと、わりとあの・・・大変な感じの女の人になってますねえ。
    博士 うん・・・。
    町山 で、元の方の、歌詞の方は、「私は愛されなくてもいいの。あなたを愛してるから。」
    小島 うん。
    町山 「あなたは自由にして。」っていう歌なんですよ。
    博士 いや、都合がいい、っていうか、いい女ですね。
    小島 全然違う・・・おんなじメロディーなのに・・・。
    町山 こういうのは、何かの陰謀かな、と思ってるんですけど(笑)。
    博士 (笑)。
    町山 ハイ。あとねえ、最近ですね・・・ていうか今日ですね、
    小島 ええ。
    町山 前に言った、「ウォール街を占拠せよ!」っていう運動からですね、ちょうど2ヶ月が経ったんですけども、
    小島 ええ、ええ。
    町山 今もう、全国で、占拠してる場所から撤去が始まってるんですね、警察による強制撤去が。
    小島 うん。
    町山 で、これねえ、ま、物凄い格差が出来てしまって、金融業界が物凄く儲けて、貧乏な人達がもう・・・全然お金が無くなっちゃってるアメリカの状況から起こってる運動なんですけども。
    小島 うん・・・。
    町山 これってねえ、予言されてたんですよね。
    小島 え?
    町山 これって、2000年にですね、
    博士 はい。
    町山 レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン(Rage Against the Machine)ていうバンドがですね、
    小島 はい。
    町山 スリープ・ナウ・イン・ザ・ファイヤー (Sleep Now In The Fire)っていう歌を出してるんですが、ちょっと聴いてもらえますか。
    ~♪~Sleep Now In The Fire/Rage Against the Machine~♪~
    町山 これはねえ、プロモーションビデオの撮影のためにですね、ニューヨークの証券取引所の入り口の石段てありますよねえ?
    小島 はい。
    町山 そこで彼ら、ゲリラライブを演ったんですよ。
    小島 ふ~ん。
    町山 で・・・その監督はマイケル・ムーアだったんですけれども。
    小島 ああ、ああ。
    町山 この歌はね、歌詞がですね、今ここにあるんですけども、「オレはニーニャピンタでサンタ・マリアだ。」って不思議な歌詞から始まるんですよ。
    小島 うん。
    町山 これは、コロンブスが乗って来た船の名前なんですね。
    小島 へ~。
    町山 そのあと、「オレは奴隷農場の監視人で、枯葉剤を撒いてて、ヒロシマの牧師だ。」と。これはアメリカがやってきた犯罪のことを言ってるんですよ。
    小島 はあ・・・。
    町山 つまり、「黒人を奴隷にして、枯葉剤をベトナムに撒いて、ヒロシマに原爆を落とした。」と。
    博士 ふんふん、ふん。
    町山 それで、このあと歌詞がですね、「歴史の終わり。選択肢は他に無い。だからこのクスリを飲み下せ。それで悪に染まるんだ。」っていう歌詞なんですね、この歌は。
    小島 ええ。
    町山 これ何を言ってるか?って言うと、
    小島 うん。
    町山 これ僕、わかんなかったんですよ、最初聴いた時。
    小島 うん。
    町山 で、後から分かったのは、これ、「歴史の終わり」っていうのはですね、あの・・・フランシス・フクヤマっていう人がですね、『歴史の終わり』(The End of History and the Last Man)って本を出しましたよね?
    小島 うん・・・。
    町山 1990年代に、ソ連が崩壊しましてですね、「もう、歴史は終わったんだ!」って本が出たのを覚えてません?
    小島 あ・・私、ごめんなさい。全然知らなかった。
    博士 はい。
    町山 つまり、ずーっと、資本主義か社会主義かの争いが続いていたんだけれども、これで社会主義は終わったんだ、と。
    博士 ふんふん。
    町山 で、これから先は、資本主義以外は無いんだ、と。資本主義しか無いから、もう歴史の発展ていうのは終わりなんだ、と。
    博士 ふん。
    町山 「我々は、物凄く安定した経済と、安定した資本主義の中で平和に生きて行くんだ。」っていうことを書いた本なんですよ。
    小島 ああ。
    町山 で、みんなそれを信じたんですよ。
    小島 うん。
    町山 だからこの歌詞は、「選択肢は他に無い。」って言ってるのは、「資本主義しか他に無いんだ。」って言ってるんですね。
    小島 あ~、なるほど。
    博士 はいはい。
    町山 そういう歌詞なんですよ。
    小島 うん。
    町山 で、もう、「飲み下すしか無いんだ。」って言ってるんですけども、
    小島 うん。
    町山 この歌のプロモーションビデオでは、ニューヨークの証券取引所にゲリラテロみたいなものをバンドが仕掛けて逮捕される映像なんですけれどもね。
    小島 ええ。
    町山 ま、ライブを演っちゃうわけですから。
    小島 うん。
    町山 これは、2000年てのはもう、株がバンバン上がり・・・アゲアゲでですね、
    小島 うん。
    町山 もうホント、アメリカの資本主義を、ま、ブッシュがどんどん押し進めて、
    博士 うん。
    町山 金融業界を暴走させてた時なんですよ。
    小島 ええ。
    町山 で、もう、景気がいいから、みんな株を買ってて。アメリカ人が。
    博士 うんうん。
    町山 「バンザイ!」って言ってたんですね。「資本主義バンザイ!」って言ってた時にこの歌を歌ってるんですよ!レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンは。
    小島 ふ~ん・・・・じゃあ、予言ですね、ホント。
    町山 これ、予言してるんですよ。今、こういうことになっちゃって、全て金融の暴走で崩壊して、
    小島 うん。
    町山 今、「ウォール街を占拠せよ!」って運動が起こってるんですけど、彼らはその10年以上前に、実際にウォール街を占拠したんですよ!逮捕されちゃったけど。
    小島 あ、そうか。バンドがね。
    町山 これ、逮捕されるとこまで映像に写ってるんですよ、プロモーションビデオはね。
    小島 うん、うん。
    町山 これはねえ、10年以上経ってやっとねえ、「あ、これ予言だったんだ!」ってわかるんですよね。
    小島 へ~。
    町山 資本主義しか無いもんだから、みんながそれに一斉にバーって行った途端に崩壊を起こした、と。
    小島 ふんふん、ふん。
    町山 ということなんですけども。だから、歌詞はね、結構、後から分かったりするんですよ。面白いんですねえ。
    小島 は~、面白いですねえ・・・。

    ~Resolution~
    日本の歌も・・・例えば、桑田佳祐を悩ませたモノとは?

    町山 それで、あとねえ、日本の歌もちょっとねえ、やりたいんですけども。
    小島 うん。
    町山 えーと、桑田佳祐さんのですねえ、
    小島 ええ。
    町山 あの・・・作詞作曲したですね、「恋人も濡れる街角」ってかけてもらえますか。
    小島 はい・・・今ねえ、なんか手間取ってます。「こい~びとも~、ぬれる~、まちか~ど~♪」ですよね。
    町山 まあ、いいや、じゃあ、かけなくていいです、ハイ。
    小島 かけなくていいですか?うん。
    町山 ハイ、いいです。
    博士 中村雅俊さんが歌ったやつですよね?ハイ。
    小島 作詞作曲が桑田さんですね。
    町山 そう。中村雅俊さんが歌ってんですけど。これ、歌詞の中で、
    博士 はい。
    町山 「不思議な恋は女の姿をして今夜辺り訪れるさ」
    小島 はい。
    町山 「愛だけがオレを迷わせる」
    小島 うん。
    町山 「恋人も濡れる街角」っていう歌詞なんですけど。
    小島 はい。
    町山 これ、何のことを歌ってると思います?
    小島 え?(笑)・・・考えたことも無かった。別に・・・。
    博士 こい~びとも~、ぬれる~、まちか~ど~♪
    小島 なんとなくラブソングかなあ?みたいな、ねえ。彼女に夢中なのかなあ?とか。
    町山 恋人と、まあ、要するに、エッチな気持ちになってる、ってとこまではわかるんですけど。でも、何故、愛がオレを迷わせるのか?って言うと、
    博士 うん。
    町山 これは、「恋」と「愛」を分けてるんですね、明らかに。歌詞の中で。
    小島 ふ~ん。
    町山 つまり、この恋人達を邪魔してるのは「愛」なんですよ。
    小島 ほう・・。
    町山 これねえ、桑田さんの心の中で、「愛」と「恋」が明確に分けられてるっていうのがハッキリわかるのが別の歌でですねえ、
    博士 うん。
    町山 「SEA SIDE WOMAN BLUES」っていう歌があるんですよ。
    小島 うん。
    町山 その歌詞の中で、こういう風に桑田さんは言ってるんですね。「愛という字は真心(まごころ)で」
    小島 うん。
    町山 「恋という字にゃ下心(したごころ)」って言ってるんですよ。
    小島 (笑)・・・
    町山 これ、「愛」っていう字は真ん中に心があるんだけど、「恋」っていう字は下に心があるんですよ。
    小島 確かにね、うん。
    博士 なるほど、はいはい、はい。
    町山 「恋人も濡れる街角」っていうのは、要するに、カミさんがいる桑田佳祐さんのとこに、女が来てヤリたくなったんだけども、「オレは愛してる人がいるから、ちょっと行けないんだ」って歌なんですよ。
    小島 は~!
    博士 う~ん。
    小島 そういう風に読み解けるんだ!
    町山 そうなんですよ。
    小島 ふ~ん・・・他の歌を見ないとわかんないんだね。
    町山 ハイ、ま、そんな感じでいろいろ連載をして行きますんでよろしくお願いします。
    小島 はい。「町山智浩の本当はこんな歌」って、ねえ。週刊アスキーで連載始まりましたので、毎週、こんな話をしてくださるということですので、是非お読みください。町山さん、ありがとうございました。
    町山 どうもありがとうございました。
    小島 は~い。また来週~。
    町山 ハイ。

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    コメント

    はじめまして
    はじめまして!

    「後世に残したいラジオの話」
    というブログを運営している者です。

    町山さんが大好きなので
    思わずコメントしちゃいました(^^)


    私は元々ラジオは好きだったんですけど、
    昼間のラジオも聞くようになったのは
    ストリームのコラムの花道が切っ掛けでした。

    特に町山さんが好きで、今も毎週たまむすびを
    楽しみにしています。

    だからこのサイトはとっても嬉しい存在です。


    あと、文字起こしの大変さを知っているので、
    「管理人さん凄いな!」って思ってます。

    私を含めて全国の町山ファンにとって
    大変貴重なサイトです!


    ではでは、今回は失礼します。
    サイトの更新を楽しみにしています!
    Re: はじめまして
    御訪問ありがとうございます。
    お褒めにあずかりまして恐縮です(^_^;)

    「後世に残したいラジオの話」
    レイアウトも美しく、素敵なブログですね!
    チョイチョイ、覗かせて頂きます!

    今後とも宜しくです!

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