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    町山智浩 映画 FC2 Blog Ranking

    『ドラゴン・タトゥーの女』(The Girl with the Dragon Tattoo)イヤ~なシーンであの美しい曲が・・・【2012年1月20日キラ☆キラ】

  1. スタジオ  小島慶子(フリーアナウンサー、タレント) 水道橋博士(お笑い芸人、浅草キッド)
  2. 電話出演 町山智浩(映画評論家、コラムニスト)
  3. ~Setup~
    僕も出世しました・・・みうらじゅんさんと共演できる程

    小島 金曜日の「コラ☆コラ」は、「映画とエロスの伝導師」、週刊文春や週刊アスキーの連載でもお馴染み、映画評論家、町山智浩さんです。御自宅のあるアメリカ、バークレーから今日もお電話でご出演です。町山さ~ん!
    町山 はい、町山です。よろしくお願いします。
    小島 はい、よろしくお願い致します。
    博士 よろしくお願いします。
    町山 はい。
    小島 町山さんはみうらじゅんさんの弟子筋にあたられるわけですけど。
    町山 弟子筋って(笑)、筋がずっとつながってるわけじゃないんで・・・、
    小島 (笑)。
    博士 まあ、編集者として最初に・・・担当したんですよねえ?
    町山 そうですよ。21、2か…そのぐらいの時ですよ。2歳かな?
    博士 はいはい、はい。
    小島 それが、共演だそうですね、今度。
    町山 はい。僕も出世しました。とうとう・・・。
    小島 (笑)。
    町山 みうらさんと共演できる程。
    小島 ねえ・・これ、3月30日・・。
    博士 2人でイベントをするんですね。
    町山 はい。あのねえ、『ウルトラQ』という番組が昔ありましてですねえ、
    小島 はい。

    町山 ウルトラシリーズの1番最初なんですけれども、
    博士 はい。
    町山 それが・・・オールカラーでですね、DVDが出るんで、それのイベントなんですが。
    博士 うん、ブルーレイね、はい、はい。
    町山 ハイ・・・あ、そうですね(笑)、ブルーレイですね、ごめんなさい。
    博士 はいはい。
    町山 えーと・・3月30日のですね、オールナイトで新宿ミラノ座でみうらさんと2人で・・・まあ、バカ話をします、ハイ。
    小島 はい。これは、22時30分から新宿ミラノ座の2の方で、金曜日の夜、オールナイトで。えー、「『総天然色ウルトラQ』ブルーレイディスクボックス2発売記念 オールナイト上映イベント “たいせつなことはすべて怪獣がおしえてくれた”」という・・・(笑)タイトルですね。
    町山 そうなんですよ。元々、みうらさんと仲良くなったのは、怪獣マニア同士だったんですよね。
    博士 はいはい、はい。
    小島 ふ~ん。
    町山 そこからなんで、ハイ。怪獣が・・・生んだ仲なので。
    博士 はいはい。「宝島」でも連載してましたもんねえ。
    町山 はいはい。で、えっと、これチケットが明日発売だと思いますんでよろしくお願いします。
    小島 はい、前売り3000円。チケットぴあで明日から発売開始、と。
    博士 結構、この2ショット久しぶりですよねえ?
    町山 そうですね(笑)・・・全然会ってないですけど、最近。ハイ。
    博士 ねえ。会ってないですよねえ、最近、ねえ。
    町山 はい。前は毎日の様に会って・・・ご飯を御馳走になったりしてましたよ。お宅で。
    小島 ふ~ん。
    博士 久々ですよ・・・。
    町山 はい。
    小島 みうらじゅんさんて・・・町山さんにとってどういう・・怖い人、優しい人、面白い人・・どんな人ですか?
    町山 いやあ、あの・・・コワイ時もあります、ハイ。
    小島 え~・・・。
    町山 あの・・・説教6時間とか、よく、されましたねえ。
    博士 (笑)・・・それ、よく言いますよねえ。
    小島 (笑)・・・それは・・・それは長いですねえ(笑)。
    町山 いや、もっとじゃないかな?7時ぐらいに飲み始めて、
    小島 ええ。
    町山 2時ぐらいに開放されたりとかしてましたよ。
    小島 ええ?!それは、「編集者として、君はなっとらん!」とかそういうことですか?
    町山 いや、編集者じゃなくて、「町山として」ですね。
    小島 (笑)。
    町山 ハイ・・・もう、いろいろ言われました。
    博士 あと・・中森明夫さんのねえ、連載に出た、って。「どっち派だ?!」っつんで問い詰められて怒られた、とかねえ。
    小島 (笑)・・・。
    博士 いろいろあるんですよね。
    町山 あ、丸坊主に・・・「しろ!」って言われて。
    博士 丸坊主までしたんですね!
    小島 そうなの?!あら、町山さんにもね、怖い人はいるんですねえ。
    博士 結構、みうらさんもねえ、そういうマッチョなエピソードはあるんですよ。
    小島 そうなんだあ!
    博士 ええ。
    小島 へ~・・。
    博士 無さそうに見えるんだけどねえ。
    小島 うん。
    町山 でも、凄く助かった時・・・1回凄く説教された時、僕、仕事が無くなっちゃって、アメリカに来て。
    小島 ええ。
    町山 あの・・それで、「食えない」みたいな話をしたら、「お前、売り込みやってないだろ!」つって、凄く怒られた時があったんですよ。
    小島 あ~。それで一念発起したんですか?
    町山 みうらさんは・・・あれでも「全部売り込みをやってるんだ!」って言うんですよ、みうらさん。
    小島 へ~・・。
    町山 それで、「どうしてですか?」って聞いたら、「大体お前、『とんまつり(とんま+祭り)』とか、」
    小島 うん。
    町山 「『いやげもの(嫌+土産物)』とか、何言ってっかわかんないだろ?」と。「オレがやってる仕事は。」と。
    小島 (笑)・・うん。
    町山 「誰も欲しがらないから、売り込むしかないんだ!」って言ってましたよ。
    博士 (笑)。
    小島 そうなの?!へ~!
    町山 はい。それでねえ、結構、僕、売り込んだりしたんですよ、その後。
    小島 そうなんだ・・・。
    町山 はい。
    小島 なんか、ねえ。ホント、イイ師弟関係というか、先輩というかですねえ・・・。
    町山 はい。もう、スゴクお世話になりました、ハイ。
    小島 ねえ・・3月30日。是非、2人のやり取りを聞きたいという方は、いらしてください!と。・・・で、今日はどんな映画でしょうか?

    ~Conflict~
    北欧が舞台の、世界的ベストセラー小説の映画化

    町山 今日はですねえ、全世界で、なんだっけ、800万部とかねえ、
    小島 うん。
    町山 ・・売れてる、ベストセラーがあるんですけど、
    小島 はい。
    町山 『ミレニアム』(Millennium)って言うんですが、
    小島 ああ、聞いたことありますよ。
    町山 それの映画化、『ドラゴン・タトゥーの女』(The Girl with the Dragon Tattoo)っていう映画の・・お話です、ハイ。
    小島 はい。
    博士 これ、リメイクなんですねえ?
    町山 う~んとねえ、
    博士 はい。
    町山 スウェーデンの小説で、
    博士 はい。
    町山 スウェーデンでも映画化されてますが・・・ハリウッド版が今回出来たんですけども。一応スウェーデン版は意識しないで作ったそうです、ハイ。
    小島 ふ~ん。
    博士 へ~・・・原作は同じですよねえ?
    町山 原作は同じです、はい。
    博士 はいはい、はい。
    町山 でねえ、これ、ストックホルムが舞台なんですね、スウェーデンの。
    小島 はい。
    町山 ストックホルムでジャーナリストがいて、その人が主人公で。
    小島 うん。
    町山 大金持ちの大財閥から依頼されて、40年ぐらい前に行方不明になったご令嬢の行方を探す、っていう仕事を引き受ける、と。
    小島 うん。
    町山 で、その手伝いをするために、ある女の娘を雇うんですが、その娘がリスベットっていう女の娘で、
    小島 はい。
    町山 天才コンピューターハッカーなんですね。
    博士 うん。
    町山 人がメールをやってたりするのを全部、外から見ちゃうんですけど、
    小島 ふ~ん。
    町山 ただ、彼女は人間嫌いで、全身にピアスとタトゥーをしてる、ま、パンクのですね、
    小島 うん。
    町山 バイセクシュアルの、スゴク無口で・・・人に心を開かない女性なんですよ。
    小島 ふ~ん。
    町山 その2人のコンビの、ま、探偵物ですね。
    小島 ふ~ん。
    博士 その娘が、「ドラゴン・タトゥーの女」ですか。
    町山 そうなんです。その女の娘が「ドラゴン・タトゥーの女」なんです。
    博士 はい。
    町山 これ、日本でも物凄く売れてるんですよね、原作は。
    博士 はいはい、本屋行くと平積みですよ。
    小島 スティーグ・ラーソンさんね。スウェーデンの人ですか。
    町山 はい。この人はねえ、3部作を書いてから、突然死んじゃって、
    博士 うん。
    町山 800万部で大金持ちになるところを、全然この人、自分の本が売れたことも知らないんですよ。
    博士 え~・・・。
    小島 あー、知らずに亡くなったんですね。
    町山 そうなんですよ。
    小島 は~・・・じゃ、『ミレニアム』って未完なんですか?小説では。
    町山 一応、3部作で、一応、完結みたいな感じになってるみたいですけどね。
    小島 ふ~ん。
    町山 まだその後も、書く予定だったみたいですけど。はい。
    小島 あ、そうですか・・・。
    町山 でね、これ、僕、ストックホルムに行って来ました。
    小島 え~!実際に監督に会いに・・。
    町山 う~ん、ていうか、映画のロケ地の取材もしたんですよ。
    博士 へ~。
    町山 ロケ地っていうか、小説の舞台になってるとこを廻ったりですね。
    小島 ええ。
    町山 ま、監督にもインタビューしましたけども。
    博士 デヴィッド・フィンチャー。
    町山 スウェーデンは面白かったですよ。
    博士 はい、はい。
    町山 あの・・・道を歩くと・・・ホントに、コンビニのようにね、H&Mがあるんですよ。
    小島 (笑)。
    博士 スウェーデンって言ったら、H&Mがそうなんですね。
    小島 (笑)、あ、そうなんだ。そんなにいっぱいあるんですね、街中に。
    町山 スゴイ、あるんです。
    小島 へ~。
    町山 それと、あとね、何処へ行っても、家具とかね、ちょっとした物がカワイイんですよ。デザインが。
    小島 あ~、ねえ。確かにスウェーデンの物って、そういうイメージあるな。
    博士 IKEA・・IKEA風なの・・。
    町山 みんなIKEA風で。列車の中までそうだったのはビックリしましたねえ。
    小島 あ、そうなの?!普通の?通勤とかに使うような・・。
    町山 そうなんですよ。ちっちゃい可愛いランプがあって。
    小島 へ~。
    町山 ほら、スウェーデンの家具って、安っぽいんだけども可愛いじゃないですか、デザインが。
    小島 うん、そうですね。だから、一人暮らしの若い人とかねえ、大好きですよねえ。
    町山 そうそう。だから、そういうのがいっぱいあってね、面白かったですけど。
    小島 うん。
    町山 ただねえ、日が短いんですよ。
    小島 あ、やっぱりねえ・・・。
    博士 北欧ですもんねえ。
    小島 北欧はそうなんだ・・・。
    町山 もうね、夕方3時ぐらいに日が暮れちゃうんでビックリしましたねえ。
    小島 夜、長いですね(笑)!
    町山 長い!寒くて長い(笑)・・・。
    小島 ホントだね。暗いんだね。暗くて長いんだね、夜がねえ。
    町山 暗い・・・。それでねえ、朝ねえ、9時ぐらいまで日が出ないんですよ。
    博士 え~。
    小島 あ、ホント?!あ、じゃあもう、スゴイねえ。
    町山 そう。11月だったんですけど。
    博士 はい、はい。
    町山 でねえ、この映画ね、撮影、全部スウェーデンでやったんで、
    博士 ええ。
    町山 モンのスゴイ時間かかっちゃったんですよ。
    小島 うん・・・取れる時間短いもんねえ。
    博士 あ、日が短いから。
    町山 (笑)そうそう。それと、組合の人がうるさいんでねえ、
    博士 はい。
    町山 1日に働ける時間が短くて。
    小島 うん。
    町山 ハリウッド映画ではもう・・・ホントにもう、壊滅的なぐらい長い撮影期間がかかっちゃった映画なんですけど(笑)。
    小島 ふ~ん。
    博士 へ~。
    町山 はい。
    博士 え、でも、3部作だから、ずっとあるんでしょ?
    町山 えーと、これがヒットしたら続くだろう、って感じですね。
    博士 はあはあ、はあ。
    町山 はい。で、この映画ね、監督がね、デヴィッド・フィンチャーって人です。
    小島 はい。
    博士 ソーシャル・ネットワーク・・・。
    町山 この人はね、今、1番カルト的に信奉されてる監督ですね。
    小島 うん。
    町山 一時期のスタンリー・キューブリックみたいな。
    小島 うん。
    町山 ・・・人気がある人です。
    小島 ね。有名な映画をいっぱい撮ってますね。
    町山 『セブン』(Se7en)とか『ファイト・クラブ』(Fight Club)とか、あと『ソーシャル・ネットワーク』(The Social Network)ですね。
    小島 うん。
    町山 で、この人はね、完璧主義で有名なんですよ。
    小島 はい。
    町山 どういう風にか、って言うとね、撮り直しを100回ぐらいやるんですよ。
    小島 (笑)。余計時間がかかるじゃないですか、日が短い上に(笑)。
    町山 そう(笑)。それで悪名が高いんですけど。
    博士 うん。
    町山 あの・・・この人の映画に出るとね、最低でも、一つのシーンに40テイクはかかると言われてるんですけどね。
    小島 へ~!役者さんも大変・・。
    町山 大変なんですよ。で、キューブリックがそういう人だったんですよ。
    博士 そうですね。はいはい、はい。
    町山 はい。物凄い時間をかけて、俳優がボロボロになったところを撮る、みたいなね。
    小島 ふ~ん。
    町山 『シャイニング』(The Shining)っていうホラー映画がありますけど、
    博士 はい、はい。
    町山 あれで、旦那が段々、可怪しくなっていくんで、奥さんも・・・可怪しくなっていくんですが、その、奥さんが可怪しくなってるのを撮るのに、意味も無くNGを出し続けて、
    小島 うん。
    町山 監督が。
    博士 はい、はい。
    町山 で、完全に精神的に可怪しくなったところを、回してるんですよ。
    小島 うわ~。
    町山 キューブリックはね。
    小島 そうなんだ・・。
    町山 そういう人のねえ、跡継ぎ(笑)と言われてるのがデヴィッド・フィンチャーですね。
    小島 (笑)うわ~、なかなか・・・。
    博士 これ、照明とかじゃなくて、演技にもそれだけうるさいんですか?
    町山 この人は、演技にうるさいんです。
    博士 へ~。
    町山 芝居を何回もやらせるんですよ。
    博士 へ~。
    町山 ・・・ていう人でねえ。今回、リスベットっていう、パンクなヒロインの役を誰が演るか、で凄く揉めたんですね。
    博士 ふんふん。
    町山 で、今、女の子の間でスゴイ人気があるらしいんですよ、この娘は。
    小島 うん。じゃ、演りたい女優さん、いっぱいだ。
    町山 いっぱいいるわけですよ。凄くチャレンジングな役なんで。
    小島 うん。
    町山 それで、3部作になったらもう・・・大スターですからね。
    小島 そうですねえ。
    町山 はい。ただ、原作にはね、「身長が物凄く小さい」って書いてあるんですよ。
    小島 ふ~ん。
    町山 だから、小島さん、出来ませんから、これ。
    小島 そうだねえ!残念・・。
    博士 (笑)。
    町山 (笑)、ただね、「オッパイは無い」って書いてあるんでね、そこはね、条件合ってますけど。
    小島 マジで?そこはバッチリだね・・って見たこと無いじゃん、実物~!
    博士 (笑)。
    町山 (笑)。ゴメンナサイ・・・写真集見ましたよ(笑)!
    小島 (笑)。アリガトウ・・・ありがとう、町山さん・・。
    町山 (笑)・・・あのね、だからね、まずねえ、身長の低いナタリー・ポートマンとか、
    小島 うん、うん。
    町山 スカーレット・ヨハンソンとか、もう、これで女優が限られてたらしいんですね。
    小島 うん。ちっちゃい女優さんて、そうねえ・・・。
    町山 そうそう、大きい女優さんじゃ出来ないんで。ちゃんと書き込まれてるんで、原作に。
    小島 うん。
    町山 ところが、そういう名女優がズラ~っと並んだんですが、アカデミー賞級の人達が。
    小島 うん。
    町山 これねえ、全然、誰も知らない、ルーニー・マーラっていう女優さんになっちゃったんですよ。
    小島 う~ん、今ね、手元に写真がありますけど、まあ確かに華奢で可愛らしい感じですねえ。
    博士 『ソーシャル・ネットワーク』に出てますよねえ。
    町山 この人、素顔と、このリスベットの役の顔が違いすぎるでしょう。
    博士 あ~、全然違う。
    小島 全然違う!
    博士 凄いパンキッシュ・・。
    小島 超パンクな・・ねえ、感じですけど。
    町山 ねえ。可愛い感じの女優さんなのにね、素顔は。
    小島 うん。
    町山 この人ねえ、スゴイのは、大富豪の娘なんですよ。
    小島 あ、そうなの?
    博士 そうなんですか。
    小島 美人な上に大富豪の娘なの?
    町山 これねえ、お父さんの方が、NFL、アメリカンフットボールのニューヨーク・ジャイアンツの経営者の家系なんですよ。代々。
    小島 ふ~ん。
    町山 で、お母さんは、アメリカンフットボールのピッツバーグ・スティーラーズの経営者の家系なんです。
    小島 (笑)、そうなの?スポーツ富豪の家系なのね、じゃあ。
    町山 スッゴイんですよ。で、超大富豪の娘が、このリスベットって役はホントにもう、ドン底のですね、スウェーデンの最貧困家庭で散々虐待されて育った、っていう設定なんで、
    小島 う~ん。
    町山 全く逆なんですよね。
    小島 へ~。
    博士 だって全身ピアスだらけでしょ、これ・・。
    町山 そうそう。それで、物凄い虐待を受けて、もう心に傷を負ってしまった女の娘っていう設定なんですよ。
    小島 ふ~ん。でも、表情もホント、険しいですよね、役の写真を見ると・・。
    町山 でしょう?でも、これは、このデヴィッド・フィンチャーの撮り方だったら、ここまで追い詰めることが出来るんで、出来るわけですよ。
    小島 ほ~・・リアル・ブラックスワン的な、恐ろしいですねえ。
    町山 そうそう、NG出し続けられて・・。でも日本の監督もそういう人いっぱいいましたよ。
    小島 ふ~ん。
    町山 あの・・・溝口健二なんてそうでしたよね。
    博士 黒澤明もそうですね・・・。
    町山 何回もNG出す、みたいなね。
    博士 ええ。
    町山 はい。ちなみにね、全然NG出さない監督ってのは誰だと思います?ハリウッドで。
    博士 ハリウッドで?・・あ!イーストウッドですよ。
    町山 イーストウッドなんですよ!
    小島 そうなの?!え?
    博士 ええ。
    町山 あの人、ワンテイクオーケー多いんですよ。
    小島 へ~!
    博士 ええ、渡辺謙さんが言ってました、この間会った時に。
    町山 あ~、やっぱりね。
    博士 「全部オッケーだから不安になる」つって。
    小島 へ~。
    町山 「あ、オッケー!」って1回目でオッケー出しちゃうんですよね?
    博士 ええ。
    小島 もう、役者さん不安でしょうねえ。
    町山 だから、この間ディカプリオが『J・エドガー』(J. Edgar)に出た時は「もっと演らせてくれ!」って言って・・・。
    小島 うん。
    町山 ケンカになったんですよ。
    小島 「もう、いいったら、いい!」って仰ったんですね、監督は(笑)。
    町山 そう。「オレは俳優で、何でもわかってっから、もう、1発でいいんだよ!」とか言って、流しちゃうんですって。
    小島 へ~・・。
    町山 はい。で、あとね、スピルバーグも・・短いんですよ。
    小島 ふ~ん。
    町山 スピルバーグも1テイクか2テイク目でオッケー出しちゃうんですよ。
    小島 う~ん。だからって、映画の出来が、そういう人のは雑だ、ってわけでは全然無いですもんねえ。
    町山 全然無いんですよ。
    小島 何なんでしょうねえ?違いは・・・。
    町山 だから、方法論が違うだけで、結末は同じなんですけど、
    小島 (笑)。
    町山 結果は同じなんですけども。
    小島 ふ~ん。
    町山 その辺が面白いな、と思いますけど。ハイ。
    博士 何テイク撮っても、最初のテイクを使う監督もいますもんねえ?
    町山 います、ねえ!
    博士 ただのいじめですよ、もう・・。
    小島 (笑)、それは辛いねえ、役者さんにしてみたら。「あれ、何だったんだ?」ってことだもんね(笑)。
    町山 あと日本だと、三池監督が結構・・テイク取んないですよね。
    博士 あ、取んない・・・はいはい、ハイ。
    町山 三池監督がスゴイのは、セリフとちってんのをそのまま使ってますからね、本編に。
    小島 あ~。
    博士 うん、うん。
    町山 三池崇史監督は。
    小島 ま、でもなんか、リアルと言えばリアルですけどねえ(笑)。
    町山 そう。だから、「あれ、とちってましたよね?」って監督に、三池さんに聞いたら、「だって現実には皆、言い間違えるだろ。」と。
    小島 うん。
    町山 「だから、言い間違えが無い映画の方がインチキなんだよ。」って言ってましたよ。
    小島 う~ん、ま、確かに・・・日常会話はそうですよねえ。
    町山 「確かに!」と思いましたけど(笑)。ハイ。
    小島 へ~・・。

    ~Resolution~
    追い詰められたが故の名シーンとそれを期待する鬼監督

    町山 ま、そういうねえ、いろんな監督がいて。ま、このデヴィッド・フィンチャーは物凄い完璧主義者で、100回とかやるわけですけどもね。
    小島 じゃ、ルーニーさんは耐えたんだ、それにね。
    町山 だから、段々、追い詰められていくわけですよ(笑)、出演者達が皆ね。
    小島 うん。
    町山 ただね、「これをやってると、どうしていいんですか?」ってデヴィッド・フィンチャーに聞いたんですよ。
    小島 うん、うん。
    町山 「なんで何回もやるんですか?」と。
    博士 うん。
    町山 「やってるうちに突然、自分もその俳優も予測しなかったような面白いことが起こる時があるんだよ。」って言うんですよ。
    小島 は~・・・。
    町山 「アイデアが出てくる時がある。」と。
    小島 うん。
    町山 で、「例えば?」って話を聞いたら、『ファイト・クラブ』って映画なんですね。
    博士 はい、はい。
    町山 あの、『ファイト・クラブ』って映画はブラッド・ピットがですね、突然、ブルース・リーの真似をするんですよ。
    博士 うんうん、うん。
    町山 で、『ドラゴンへの道』(THE WAY OF THE DRAGON)の真似とかですね、『死亡遊戯』(GAME OF DEATH)の真似をしてるんですけど、
    博士 うんうん、うん。
    町山 あれはデヴィッド・フィンチャー監督は何だかわからなかったんですって、ブルース・リーファンじゃ無いから。
    博士 へ~!
    町山 やってるうちに、なんかブラッド・ピットが勝手にやり始めたんですって(笑)、ブルース・リーの真似を。
    小島 ふ~ん!
    町山 「アチョ~~↑↑」とか。
    小島 (笑)。
    博士 はいはい、ハイ。ありましたねえ。
    町山 ねえ。それで、「何だか面白いから使ってみた。」つってんですけど。
    小島 (笑)。
    博士 知らなかったんだ。
    町山 「そういうことがあるから面白い」って言うんですよ。
    小島 へ~・・。
    町山 でねえ、これ、キューブリックもそうで、スタンリー・キューブリックっていう人は、実は、役者の演技について全くわからない人なんですよ。
    小島 え~・・。
    町山 だから、何回も何回も演らせて、面白いのがあったら使う、っていうやり方だったんですね。
    博士 ふ~ん。
    町山 で、あの、『時計じかけのオレンジ』(A Clockwork Orange)という有名な映画がありますが、
    博士 はい。
    町山 それで、マルコム・マクダウェルって人が主役なんですけど、彼がそういう風に言ってるんですよ。「もう、いろいろ演らせるからいろんなことを演ったよ!」と。
    博士 はい、はい。
    町山 コメディ風に演ったり、怖く撮ったりとか。同じシーンをね。
    小島 うん。
    町山 「いろんなやり方でやってみるんだ。」と。
    博士 はい、はい。
    町山 と言って、やってるうちに出てきたのが・・・マルコム・マクダウェルが物凄い酷いことをするシーンがあるんですね、映画の中で。
    小島 うん。
    町山 とても、放送出来ないような内容のことをするんですよ。
    小島 うん・・。
    町山 許せないことを。
    小島 うん。
    町山 その時にね、『雨に唄えば』(Singin' in the Rain)っていう、非常に楽しい、ミュージカルの歌を歌いながらやるんですよ。
    博士 はいはい、はい。
    町山 その・・・残虐行為を。
    博士 鼻歌で歌いながら、ねえ。
    町山 そうそう。「アイシ~ンギンインザレイン♪、バキバキッ!」って言ってねえ。ま、人非人なことをするわけですが。
    小島 ええ・・。
    町山 その時にね、それは、思い付きで、その場で出たんですって。
    小島 ふ~ん。
    博士 あ、そうなんだ・・へ~!
    町山 そうなんですって。で、「今回のにも、そういうのはありますか?」って聞いたんですね。
    小島 うん。
    町山 今回のドラゴン・タトゥーで。・・「あるよ!」と。
    小島 うん。
    町山 それは、この曲がかかるんですよ、この映画の中で。ちょっと、かけてもらえます?
    ~♪~♪~
    博士 エンヤ・・・。
    小島 うん、エンヤの・・結構、有名な曲ですよねえ。
    町山 エンヤのですねえ、「オリノコ・フロウ」(Orinoco Flow )って歌ですけど、大ヒット曲ですけど。
    博士 うん。
    小島 知ってる、知ってる。ねえ、聞いたことある人、いっぱいいますよね。
    町山 この「セイラウェイ、セイル・アウェイ~」っていうのがですねえ、
    小島 うん。
    町山 恐ろしいシーンにかかるんですよ、この映画の中で。
    小島 ふ~ん。
    博士 へ~・・・。
    町山 それは、ダニエル・クレイグっていう、この主役の俳優さんの思い付きなんですって、現場の。
    小島 ふ~ん。
    博士 あ、そうなんだ・・ほ~!
    町山 で、このシーンは『時計じかけのオレンジ』に匹敵するですねえ、
    博士 うん。
    町山 あの・・・美しい曲とか楽しい曲を、イヤ~なシーンに使う、っていうねえ(笑)、ま、有名なシーンになると思いますよ、ハイ。
    小島 そういうのは、100回ぐらい撮り直してるうちに、そういうのを俳優さんの方で思い付いちゃうわけなんだね。
    町山 そう・・らしいんですよ。
    小島 へ~・・・。
    町山 でねえ、(結構、鬼だな。このデビッド・フィンチャーって人は・・・)と思ったのはねえ、
    博士 うん。
    町山 「今回、冬の撮影だったから撮影期間が取れなくて大変だったけど、」と。
    小島 ええ。
    町山 「これ、夏だったら良かったね!」って言うんですよ。
    小島 うん。
    町山 夏って、スウェーデンて、22時間ぐらい日が出てるんですよ、ずっと。
    博士 (笑)・・逆なんだ。
    小島 そうよねえ・・・逆に白夜でねえ・・。
    町山 「撮影期間が物凄く長いから、いくらでも撮れるわ!」とか言ってて(笑)。
    博士 ハハハ・・
    小島 みんな死んじゃうよ(笑)・・・。
    町山 そう・・・(笑)。(それ、死ぬよ!!)と思いましたけど・・・(笑)。
    小島 眠れない(笑)・・・。
    町山 (鬼か?!お前は!)と思いましたけど(笑)。ハイ。
    小島 (笑)・・・へ~・・・。
    町山 「でも、組合がうるさいからな。」とか言って、「香港のヤツらを連れて来れば、いくらでもこき使えるな!」とか言ってましたね。
    小島 (笑)・・・。
    町山 ハイ。
    小島 これ、あの・・『ドラゴン・タトゥーの女』は、もちろん日本でも公開が決まってるそうで・・
    町山 はいはい。
    小島 2月10日に、日本公開ですのでね。
    町山 はい。
    小島 えー、その、今の音楽の流れるシーンが何処なのか?とかっていうのは、じゃあ、御覧いただく、ということですねえ。
    町山 はい。あの、元のスウェーデン版とは、かなり違う後半になってますね。
    博士 ふ~ん。
    町山 クライマックス以降が全然違う内容になってます、はい!
    小島 ありがとうございました。
    町山 ハイ。
    小島 今日は町山智浩さんに、『ミレニアム』を元にした、『ドラゴン・タトゥーの女』について伺いました。また来週、よろしくお願い致します。
    町山 はい!よろしくお願いします。
    小島 はい、ありがとうございました。
    博士 ありがとうございました。

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