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    町山智浩 映画 FC2 Blog Ranking

    『ドライヴ』(Drive)2011年のアメリカ公開で最もヘンテコリンだった映画【2012年3月23日キラ☆キラ】

  1. スタジオ  小島慶子(フリーアナウンサー、タレント) 水道橋博士(お笑い芸人、浅草キッド)
  2. 電話出演 町山智浩(映画評論家、コラムニスト)
  3. ~Setup~
    春は浮かれすぎ?毎年声嗄れの町山さん、今年は??

    小島 金曜日のこの時間は、町山智浩さんの「コラ☆コラ」ですね。週刊文春や週刊アスキーの連載でもお馴染みの映画評論家、町山さん。今日も御自宅のあるアメリカ、バークレーからお電話でご出演です。町山さ~ん!
    町山 はい、町山です。よろしくお願いしま~す。
    小島 よろしくお願い致します。
    博士 よろしくお願いしま~す。
    小島 どうですか?だいぶ、あの・・・呼吸の様子は落ち着いて来ましたか?
    博士 あ、そうか・・・。
    町山 あ、もう・・・ホントに、やっと喘息がね、ちょっと落ち着いて。
    小島 あ、良かった~。
    町山 ハイ。もう・・・今度ねえ、お花見で歌えるかな?と思ってますけどね。
    小島 (笑)。
    町山 あ、日本に行きますからね!来週ね。
    小島 あ、そっか。来週、日本へいらして、じゃあ、桜、咲き始めぐらいだといいねえ、来週。
    町山 そうなんですよ。・・・小島さんも来ますか?!
    小島 何処でやるの??
    町山 え、新宿中央公園ですけどね。
    小島 (笑)・・・どうかな?
    町山 え~、4月1日です、ハイ。お昼からやりますよ。
    小島 あ、4月1日仕事だわ、私(笑)・・・残念・・・。
    町山 あ、ホントに・・・あの、博士はどうですか?忙しいですか(笑)?
    博士 僕はねえ、4月1日ね、名古屋にいるんですねえ。
    町山 名古屋か・・。
    博士 あの・・・でも、差し入れしますよ。
    町山 あ、いつもスイマセンね、ホントにね。どうもありがとうございます、ハイ。
    博士 いえいえ、とんでもないです。ホントは行きたいんですよね。ハイ。
    小島 まあ、でも、なんか良くなったのは、良かったですよねえ。
    町山 はい。僕ねえ、今度日本に行ったらねえ、来週ずっといるんですけども、
    小島 うん、うん。
    町山 一週間ず~っとライブなんですよ。
    博士 スゴイですよねえ。

    町山 毎日、ライブ、ライブ、ライブで(笑)、それで昼間は撮りなんですよ。番組の収録で。
    小島 え、じゃあ、ずっと喋ってんじゃない・・・。
    町山 多分、途中で声出なくなると思うんですよね。
    小島 イヤ、たいへ~ん。
    博士 前回もそうだったじゃないですか。
    町山 はい。
    小島 ねえ。
    町山 でも、枯れた声に憧れてるから。上田正樹さんみたいな声になりたいんでね。
    小島・博士 (笑)。
    町山 いいんですけどね、ハイ。ってことで・・。
    小島 お大事にね、してください。ホント今、日本埃っぽいしね、時期的に。
    町山 ハイ。

    ~Conflict~
    わかり易い話のはずが、ヘンな監督が撮るとやっぱり・・・

    小島 さて、今日はなんか、アメリカで大注目の『ドライブ』という作品て・・・なんですか?
    町山 そう。『ドライヴ』(Drive)という映画でねえ、日本で来週公開されるのかな?
    博士 はい、はい。
    町山 はい。これはねえ、今1番ヘンな映画です!
    小島 ヘンな映画(笑)。
    町山 去年アメリカで公開されたんですが、去年公開された映画の中で、最もヘンテコリンな映画です。
    小島 へ~。
    博士 なんか・・・ストレートなねえ、カーアクション映画みたいな感じがするのにねえ。
    小島 うん・・・。
    町山 そう思って観に行ったら、トンデモナイ映画でしたねえ。
    博士 へ~。
    町山 これ、ジャンルに分けられない映画なんですよ。
    小島 へ~。
    町山 でねえ、ストーリーは、単純なんです!凄く。
    小島 うん。
    町山 主人公は、ライアン・ゴズリングって俳優さんが演じてるんですが、その人はですね、ドライバーです。仕事は。
    小島 うん。
    町山 で、昼間は映画のスタントマンをやってます。車のね。
    小島 はい。
    町山 運転する、カースタントをやってるんですが。夜はですね、まあ、誰にでも雇われれば、
    小島 うん。
    町山 その人を車に乗せて何処へでも逃がす、という「逃がし屋」っていう仕事をしてるんですよ。
    小島 へ~!
    博士 逃がし屋・・・はいはい。
    町山 これはねえ、昔ねえ、『ザ・ドライバー』(The Driver)って映画がありまして。・・・1970年代終わりとか80年代初めにですね、
    小島 うん。
    町山 それが元になってる原作があるんですね、原作小説が。
    小島 うん。
    町山 まあ、強盗とかですね、そういう悪いことをするヤツが警察から逃げる時に、その、車を運転して警察を巻くという・・まあ、プロのドライバーをやってるんですね、この主人公は。
    小島 へ~。
    町山 はい。で、彼がですね、ま、独りっきりで暮らしてるんですけども、プロのドライバーとして。
    小島 うん。
    町山 その同じアパートに暮らしてるですね、若い奥さんのことを好きになっちゃうんですよ。
    小島 あ、人妻を・・。
    町山 人妻を。で、子供もいてですね、旦那もいるんですけれども、すごく・・・まあ、親切にしてやるうちに段々ですね、仲良くなってって、
    小島 うん。
    町山 そのうちに旦那がですね、ま、前科者なんですけども、借金を抱えてるんですね。
    小島 お~、お~。
    町山 その借金を抱えてるのを、なんとか助けてやろう、と。ま、すごい、マフィアが、ヤクザが追い込みをかけてるんで。借金取りが。
    小島 うん、うん。
    町山 で、ちょっと一肌脱いであげようとした所からですね、
    小島 うん。
    町山 その・・・ギャング達の陰謀に巻き込まれていって、ギャング達と戦わなければならなくなるんですよ、その・・・惚れた若妻の家族を守るために、彼が。
    小島 惚れた若妻の旦那に・・・結局いろいろ巻き込まれて、彼は戦うわけね?
    町山 そうなんですよ。このストーリーはねえ・・・『シェーン』(Shane)と全く同じなんですよ。
    博士 はあはあ、はあはあ・・・なるほどね。
    町山 『シェーン』てのは西部劇の名作ですね。
    博士 ええ。
    町山 これは・・・開拓者のですね、農民の夫婦と子供がいて、そこに流れ者のシェーンていう男が、ガンマンがやってくるんですね。
    博士 うん、うん。
    町山 で、その農民達を助けてるうちにですね、その奥さんが好きになっちゃうんですよ。
    小島 うん。
    町山 奥さんも好きになっちゃって。
    小島 うん・・・。
    町山 そこにですね、悪い地主がいて、地主が、その農民達を殺すためにガンマンを雇う、と。
    小島 うん。
    町山 で、それとそのシェーンが対決する、っていう話なんですけど、殆ど同じです、これ、話は。
    小島 う~ん、構造はそうなんだなあ。
    町山 はい。で、『シェーン』ていうのはね、いろんな西部劇とか、あと日本では伊丹十三監督の『タンポポ』・・
    博士 ふん、ふん。
    町山 ・・・が、ラーメン屋の話に置き換えてるんですけども。
    小島 うん・・。
    町山 『シェーン』てのはもう、いろんな映画の原点なんですよ。あの、高倉健さんもやってますね、この『シェーン』を元にしたような話をね。
    小島 へ~。
    町山 はい。要するに、流れ者がやって来て、ある家族の子供と奥さんを好きになるんだけれども、その旦那のために・・・まあ、殺し合いに巻き込まれて行く、っていう話なんで、スゴク単純な、昔からある話なんですよ!
    小島 うん、うん。
    町山 股旅物ですね、一種のね。
    小島 うん・・・。
    町山 はい。ところが、これはですね、監督がすっごくヘンな人だったために、
    小島 はい(笑)。
    町山 そういう普通のアクション映画になるところが全然ならないで、
    小島 うん。
    町山 わけの分からない不思議な映画になっちゃったんですね。
    小島 ふ~ん?
    博士 これ・・・ウォルター・ヒルの『ザ・ドライバー』のリメイク、でも無いんですか?
    町山 えっとねえ、これ、原作小説があるんですが、明らかにそのウォルター・ヒルの『ザ・ドライバー』って映画を元にしてるんですよ、その原作は。
    小島 うん。
    博士 ほう・・・・。
    町山 ていうのはね、これ、主人公の名前は一切出て来なくて、ずーっと「ドライバー」としか言われないんですね。
    小島 あ~、名前出ないんだ、へ~。
    町山 そうなんです。それねえ、『ザ・ドライバー』っていう映画が、ウォルター・ヒル監督の映画が、「ドライバー」としか呼ばれない男の話なんですよ。
    小島 うん。
    町山 で、やっぱり逃がし屋だったんですけども。
    博士 ふん。
    町山 最初、この原作をそのまんま、その『ザ・ドライバー』のリメイクみたいな感じで映画化する予定だったんですが、
    博士 うん。
    町山 ある、すごく、ヘンな監督がですね、この映画を引き受けてしまったんですね。
    小島 うん・・(笑)、誰?
    町山 これ、デンマークの人なんですけれども。
    小島 はい。
    町山 ニコラス・ウィンディング・レフンていう人なんですけども。
    小島 ふ~ん。
    町山 この人は今まで、イギリスとかヨーロッパでずっと映画を撮ってたんですね。
    小島 うん・・。
    町山 で・・・ま、アメリカで今回撮る時にですね、す~っごくヘンな映画にしちゃったんですよ、この映画を。
    博士 元々は違う監督だったんですか?じゃあ・・・。
    町山 元々は違う監督で、
    博士 ええ。
    町山 元々はですね、凄くアクション映画とかが得意な監督がいて、ニール・マーシャルって監督がいたんですが、イギリスの。
    博士 ふん。
    町山 その人がやるはずだったんですけど、その人が降りたんで、
    博士 うん。
    町山 違う監督になったんですよ。
    小島 それで、その、ニコラス・ウィンディング・レフンさんに・・・。
    町山 ・・レフンていう人がやったんですね。
    小島 はあ・・・。
    町山 で、この人がまず、ライアン・ゴズリングって俳優さんをドライバー役にしたんですけども、
    小島 うん。
    町山 このライアン・ゴズリングは、この映画の中でですね、ほとんど喋らないんですよ。
    小島 へ~!
    町山 これね、シナリオにはセリフがいっぱいあったんですけど、全部切っちゃったって!
    小島 へ~、主人公なのに!
    町山 何にも喋らない!だから、その若妻を好きになるっていうシーンもですね、
    小島 うん・・。
    町山 「好きだ。」とかそんなことも何も言わないし、ほとんど喋らないで、2人でただ、ジーっと見つめ合ってるだけなんですよ!
    小島 へ~・・・!
    博士 フフン・・・目芝居なんだ、じゃあ・・・。
    町山 これねえ、女優さんがキャリー・マリガンていう人が奥さんの役を演じてるんですけど、
    小島 あ、大好き・・・カワイイ・・。
    町山 そう、この人はねえ、ま、AV女優のね、小坂めぐるにソックリなんですけれども。
    小島 知りませんけど、それは・・・。
    博士 (笑)。
    町山 こういうマニアックなことを言ってもわからないと思いますが(笑)、ハイ。
    小島 わからないですヽ(`Д´)ノ、ええ・・。
    博士 (笑)。
    町山 え~・・、この人がインタビューで、「この映画は私は、ほとんど、ライアン・ゴズリングと黙って見つめ合ってるだけだったわ。」っていうふうにインタビューで答えてるぐらい・・。
    小島 うんうん。
    町山 セリフ、全部、現場で切っちゃったっていう・・・。
    小島 へ~・・・!
    町山 で、映像だけで見せていくんで、殆ど芸術映画みたいなんですよ。
    小島 それでも筋はわかるんですか?観てて・・・。
    町山 わかるんです!コレがねえ!・・・全くセリフが無くて、2人の、抑えられない恋心がどんどん高まっていくのがわかるんですよ!
    小島 わかるんだ!・・・なんで、なんで?え、音楽とか?・・じゃ、なくて?
    町山 ・・・これはヤッパリ、あの・・・ちょっと手が触れただけで、「ハッ!」っていう感じでしょう。
    小島 へ~・・・。
    町山 なんとなく2人で黙って目と目が合うんだけども、そのまま目と目が合ったまま、ず~っと見つめ合っちゃう感じとかね。
    小島 う~ん・・・。
    町山 わかるでしょ?!!小島さんも少しは・・・。
    小島 え?!・・・そりゃ、ありましたよ・・。
    町山 あるでしょ~?
    小島 そりゃ、ありましたよ!
    町山 無かったら問題ですけどねえ(笑)。
    小島 (笑)・・・ありましたよ、ウンウン・・・。
    町山 ハイ(笑)・・・そういうとこがね・・・、
    小島 そういうのが素直に・・・こう、描かれてるのね?
    町山 す~っごい、もう、リアルに描かれてるんですけども。
    小島 ふ~ん。
    町山 で、尚且つね、この映画全体がヘンなのが、
    小島 うん。
    町山 常に画面がですね、エメラルドブルーと・・・赤・・・ですね、
    小島 うん。
    町山 ・・に、塗られてるんですよ、画面が。
    小島 ん??
    博士 画面が塗られてる・・?
    小島 画調がそうなの?
    町山 画調がそうじゃなくて、
    小島 うん。
    町山 置いてある物が、必ずエメラルドブルーか赤なんですよ。
    小島 へ~!
    町山 例えば、壁がエメラルドブルーで家具が赤だったり、
    小島 うん。
    町山 家具がエメラルドブルーで、壁が赤だったり。赤やオレンジだったりね。
    小島 うん。
    町山 で、必ず、服だとか自動車とか、そういった物が、そういった色になってるんですよ。
    小島 へ~・・・!(笑)・・・なんで~?
    町山 徹底的に画面がカラーコーディネートされてるんですね。
    小島 うん・・・それは何のために?
    町山 これね、最近ね、流行りみたいで。
    小島 うん。
    町山 最近の映画でジュリア・ロバーツが出た映画でですね、え~、『食べて、祈って、恋をして』(Eat Pray Love)って映画があったんですね。
    博士 はい。
    町山 それねえ、必ずエメラルドブルーが画面の中に入ってるんですよ。
    小島 ふ~ん。
    町山 服だったり、ちょっとした小物だったり、
    小島 うん。
    町山 酷い時はですね、アイスクリームかなんか食べてる時のプラスチックのスプーンがエメラルドブルーだったりするんですよ。
    小島 ウン(笑)・・・。
    町山 必ずエメラルドブルーを画面の中に入れる、ってことで、凄くカラーコーディネーションをしてるんですけども。
    小島 ほ~・・。
    町山 それを今回、その『ドライブ』って映画は徹底的にやってるんで、
    小島 うん。
    町山 凄くリアルなのに、非常に・・・非現実的な感じがするんですね。
    小島 ふ~ん。
    町山 そういうとこもスゴイんですけども。
    小島 うん・・・。
    町山 またねえ、コレが(笑)、凄いのはですね、えー、『ドライブ』って映画で、逃がし屋の映画じゃないですか。
    小島 はい。
    町山 カーアクションがクライマックスになると思うじゃないですか。
    小島 うん、だって『ドライブ』だもん。
    博士 全然、そう思ってますよ。
    町山 でしょ?
    博士 うん。
    町山 これねえ、アメリカで訴訟になったんですよ。
    博士 訴訟になる?
    町山 カーチェイスだと思って、この『ドライブ』を観に来たら、
    博士 うん。
    町山 カーチェイスが(笑)、「クライマックスじゃないじゃないか!」つって、観客が怒ってねえ、訴えたんですよ、映画館を。
    小島 (笑)・・・訴えんな!そんなことで・・・(笑)。
    博士 (笑)・・・訴えられるんだ、こんなことを・・・。
    町山 (笑)・・・そのぐらいヘンな映画なんですよ。
    小島 へ~・・・。
    町山 で、そのギャング達と戦いになるじゃないですか。
    小島 はいはい、そうよねえ。
    町山 物凄い戦いになるな、と思ったら、
    小島 うん。
    町山 突然カメラが「スッ・・」と、その戦いを映すところからスッと地面の方に避けて、
    小島 うん。
    町山 アスファルトに映っている、戦っている男達の影だけをずーっと映すんですよ。
    小島 ふ~ん・・・。
    町山 「ええ?!」って感じですよ。
    小島 なんか、ちょっと・・・・
    博士 ま、物足らない・・・様にも思うよねえ。カタルシスが無い・・。
    町山 「ええ?!」って感じですよねえ、これ。
    博士 うん。
    小島 敢えて・・・?
    町山 敢えて、そうしてるんですよ。
    小島 芸術・・・的表現?なの?それはよくわからないけど・・。
    町山 わからない。
    小島 うん・・・。
    町山 凄く、奇っ怪としか言いようが無いシーンの連続なんですよ。
    小島 う~ん・・・。
    町山 で、こういう映画だと、すごく音楽が、良いように・・・まあ、なんていうか、すごくオシャレな音楽がかかるかと思うと、
    小島 うん。
    町山 すごく、ヨーロッパのですね、ヘンな歌謡曲がずっと流れてるんですよ。
    小島 (笑)。
    町山 なんかチャチイ、ABBA(アバ)みたいな曲が流れてたりねえ。
    小島 (笑)。
    町山 なんか、バラバラなんですよ、映画全体が・・・。
    小島 なんだと思えばいいんだろう(笑)?なんだとも思えない物なんだ?
    町山 わからない、観たことの無い映画ですね、これはね。
    博士 なんか・・・デビッド・リンチとか、そんな感じなんですかねえ?
    町山 あ、近いです!デビッド・リンチに近いですねえ。
    博士 はあ・・。
    町山 非常に近いです。デビッド・リンチに近いシーンがあって、その、ストリップバーで物凄いバイオレンスが行われるシーンがあるんですよ。
    博士 ええ。
    町山 ストリップバーの・・・控え室でね。
    小島 うん。
    町山 で、女の娘たちは全員裸なんですよ。
    博士 はいはい。
    町山 そこで、男同士が物凄いバイオレンスをやってるんですけど
    、女の娘たちは全く動かないでそれを見てるんですよ。無表情で。
    博士 あ~・・・。
    町山 全く動かないんですよ。それで、デビッド・リンチの『ブルーベルベット』(Blue Velvet)って映画で、
    博士 はいはい、はい。
    町山 やっぱり、バイオレンスが凄く起こるシーンで、ストリッパーの女の娘たちが全く動かないで見てる、っていうシーンがあるんですけども、
    博士 うんうん、うん。
    町山 それと・・・まあ、多分、影響されてるんでしょうけどもねえ。
    小島 う~ん。
    町山 そういうねえ、非常に・・・(笑)、なんていうか見てるだけでゾクゾクしてくるシーンの連続で。あの、樋口毅宏君ていう作家がね、
    小島 あ、はいはい。
    町山 いるんですけど・・・、
    博士 『さらば雑司が谷』。
    町山 そう、『さらば雑司が谷』を書いた。彼が、この『ドライブ』は、「これはスゴイ!!」って言ってますね。
    小島 へ~。
    町山 彼・・の、小説に近いですねえ。
    博士 はあはあ、はあ。
    町山 ジャンル分けは出来ないんですよ。
    小島 これはじゃあ、ラブストーリーだと思った人も、カーチェイスだと思った人も、「違うな?」っていうことで・・・。
    町山 そう。ラブストーリーのシーンは凄く良く出来てます。もう、ホントにねえ、人が恋をする過程ってのは緻密に描かれてるんですけども。
    小島 うん・・。
    町山 で、初めて2人が・・・1度も「好き」とか言わないんだけれども、とうとう・・・告白する、っていうようなシーンがあるんですよ。
    小島 うん。
    町山 もう、これは言っちゃっていいと思うんですけども、
    小島 うんうん。
    町山 いきなりキスするんですね!
    小島 お~・・。
    町山 ドライバーが。その・・若妻に。
    小島 お~!
    町山 もう・・エレベーターで。
    小島 お~!!
    町山 そのシーンがもう・・・物凄い、スゴイ、スローモーションで、
    小島 うん。
    町山 ホントに切なくなって、もう・・「ウワ~」って感じのラブシーンなんですけども、
    小島 へ~。
    町山 で、みんなが、観客全員が「ウワ~!」ってウットリした、その次の瞬間にですね、
    小島 うん。
    町山 映画史上かつて無いほどの凄まじいバイオレンスがぶつかるんですよ、「バーン!!」と。
    小島 え~・・。
    町山 アタマ、わけ分かんなくなっちゃいますよ、観てる方は。
    小島 え~・・(笑)・・・。
    町山 スッゴイ・・・ただ、それがあまりにも凄いんで、コレ、観に行く人は、ちょっと覚悟して行った方がいいですねえ。
    小島 「今日オレは、なんだかわけ分かんないものを観に行くぞ!」と思って行った方がいいんですね。
    町山 行った方がいいし・・・あんまり・・・グチャグチャな物は見たくない、って人はちょっと・・・ビックリするかもしれないですね。
    小島 そう・・・どう、終わっていく、っていうのが、もう、想像つかない・・。
    町山 これはもう、言えない(笑)、ですけども。
    小島 うん・・・。
    町山 「ウゲゲゲ・・・」っていうヤツですねえ。
    小島 うん。
    町山 あの、『虫皇帝』っていう映画を僕は昔、観たことがあって、虫同士をですね、
    小島 ええ、
    町山 闘わせる映画だったんですけど、それに近いような・・・(笑)アノ・・バイオレンスが描かれますね、ハイ。
    博士 全然わかんないっすね(笑)・・それは・・。
    町山 (笑)・・・わかんないと思いますけど(笑)。
    博士 ねえ・・・。
    小島 え、でも、じゃあ、出てくる人としては、このライアン・ゴズリングさんとキャリー・マリガンさんが、もうほとんど・・・。
    町山 殆どですね。
    小島 で、あとはもう、そのマフィアの人ぐらいですか・・・。
    町山 出演者はもう、凄く少ないですね、ハイ。
    小島 ふ~ん。
    町山 でねえ、この映画ね、今、この監督のレフンていう監督はですね、タランティーノ以来、久々に出てきた・・・・異才ですね。
    小島 うん・・・。
    町山 だから・・・普通じゃ無い、感覚の人・・。
    小島 ふ~ん、今いくつなんですか?
    町山 今、まだ若いですよこの人・・・。えっと、今いくつだ?・・・・・まだ41歳ですね、あんま若くねえか(笑)。
    小島 ま、でも41・・・あ、そっか。へ~・・・。
    町山 ハイ。でねえ、変な青春映画みたいなとこもあったりねえ、
    小島 うん。
    町山 これは今ねえ、「ヘンな映画が観たい!」っていう人は、是非観て欲しいな、と。
    小島 町山さんとしては、このレフンさんは、「これからレフンブームが来るぞ!」って感じですか?
    町山 あのね・・・・このまま、ヘンなまま行ってくれればいいな、と思いますけども(笑)。
    小島 (笑)。
    町山 周りがねえ、普通の映画にしようとしていじったりすると、ダメになっちゃうかな?と・・・思いますねえ、ハイ。
    小島 ふ~ん・・・でも、これが今ね、アメリカですごく注目されていて、日本でも、来週土曜日、3月31日に全国ロードショーということなんで、これは観られる、ということですからねえ。是非・・・。

    ~Resolution~
    今1番注目の売れっ子は地球上で2番目の男

    町山 はい。これねえ、ライアン・ゴズリングっていう人は今、スゴイですねえ。今、俳優の中で最も、アメリカでは注目されていて・・。
    博士 『ブルーバレンタイン』(Blue Valentine)のねえ、旦那さんですよねえ。
    町山 そうなんですよ。あれでわざわざ、年取った感じを出すために髪の毛を自分で抜いて、デブって、
    博士 うん。
    町山 オッサンになってた人ですけども。
    博士 そんなにハンサムなイメージは無かったんですけど、これはスゴイ・・・ここだと・・・ねえ。
    町山 スゴイんですよ。あの、『ブルーバレンタイン』ででっぷり太って、ビールで太ってハゲたオヤジをやってた後に出た映画では、もう、腹筋ももう・・・6段になってるやつを見せてましたからねえ。
    小島 なんか、結構・・・ここに今、お写真ありますけど、普通にしてるとちょっとなんかこう・・・女ったらしっぽい、セクシーっぽい感じですねえ(笑)。
    博士 いや、めちゃめちゃセクシーですよ。
    町山 この人、面白い人で、僕、実はインタビューしたことがあって、
    小島 あ~、どんな人でした?
    町山 その時にインタビューした時にはね、『ラースと、その彼女』(Lars and the Real Girl)っていう映画でですねえ、
    小島 うん。
    町山 童貞・・・30過ぎた童貞の役をやってたんですよ。
    小島 あ~。
    町山 童貞で、その・・・女の子と話が出来ないから、ダッチワイフを通信販売で買って、
    小島 うん・・・。
    町山 そのダッチワイフと恋愛をする、っていう非常に奇妙な(笑)映画に出ていた人なんですよね。
    小島 ふ~ん・・。
    町山 でねえ、彼自身、凄く経歴が面白くてですね、子役だったんですけれども、
    小島 あ、そうなんだ。
    町山 はい。ディズニーランドがやってる、子供向けの番組でですね、
    小島 うん。
    町山 ブリットニー・スピアーズとクリスティーナ・アギレラと・・・、
    小島 うん・・・。
    町山 ジャスティン・ティンバーレイクとライアン・ゴズリングの4人で出てたんですよ。
    小島 スゴイ(笑)ねえ~!
    博士 凄いメンバーじゃないですか。
    小島 でもなんかあの・・・そこからスターになる番組なんですよね?結構、スターをちっちゃい時から排出してる番組って・・・。
    町山 そうなんですよ。ま、ディズニーはプロダクションをやってるんで、
    小島 うん。
    町山 子役からずっと抱えてるんですね、そういった人達を。
    小島 でも、今思うと凄い並びですね・・・(笑)。
    町山 凄い並びで、でも、他の3人は、先にスターになって、
    小島 うん。
    町山 今は、ハッキリ言うと、もう落ち目傾向なんですけども、
    小島 うん。
    町山 ゴズリングだけは、最後に出てきて、今一番走ってるんですよね。
    小島 30ちょい過ぎぐらいですね。
    町山 そうなんですけどね。
    小島 へ~。
    町山 それもやっぱりスゴイな、と思いますけど。ハイ。
    小島 へ~・・・というわけで、今日は、ライアン・ゴズリング主演・・・、
    博士 地球上で、最もセクシーな男の2位なの?今?
    町山 そう、今ねえ・・・(笑)、
    小島 (笑)、地球上で(笑)?!
    町山 「地球上で」ってスゴイよね、これ(笑)。
    小島 (笑)。
    町山 これねえ、イギリスの雑誌が調べた、「地球上で最もセクシーな男」の2位なんですね(笑)。
    小島 (笑)。
    博士 (笑)・・・1位誰だ?
    町山 これ、アメリカでもねえ、「アメリカで最もセクシーな男」の2位になってるんですよ、この人。
    小島 ホント(笑)?いつも2位なんだけど、1位、誰よ?ってスゴイ気になる(笑)・・・。
    町山 1位、ベッカムだよ、これねえ。
    小島 あ~・・・。
    博士 あ、そうなんだ。
    小島 あ!でも、ベッカム系の顔ですよね?どっちかって言うと・・・。
    町山 腹筋がベッカムな感じですね、ハイ。
    小島 (笑)。
    町山 なんかオレ、こういうことばっかり言ってるから、みんなにヘンな、誤解をされるんですけど、オレ(笑)。
    小島 え~?いや、いいじゃない・・・男性の魅力は男性が語ったほうがわかり易いですよ!
    町山 良い奴でしたよ、インタビューした時もね。なかなかね。
    小島 ねえ。
    町山 でもこのねえ、『ドライブ』って映画は、ちょっとねえ・・、
    小島 うん。
    町山 ホンットウに不思議な映画なんで、もう、是非!観て欲しい、っていう感じですね。
    小島 はい。今日は『ドライブ』!ご紹介頂きました。
    博士 これは、観たくなりましたねえ・・・。
    小島 町山さん、じゃ、来週は日本で、ですよ。このスタジオで・・・。
    町山 あ!たけしさんのね、たけしさんの昔の映画に似てる!
    博士 あ、そうですか?!
    町山 はい!『その男、凶暴につき』に非常に似た映画ですね。
    小島・博士  あ~!
    町山 はい。
    博士 ますます興味が高まりましたねえ。
    町山 ハイ。・・というとこです。
    小島 来週土曜日、3月31日から公開ということですが、来週の町山さんの「コラ☆コラ」は、このスタジオに町山さん、いらっしゃった上で、生放送でお送り致しますので、どうぞお楽しみに・・。
    町山 ハイ、ずっといていいですか?
    小島 え?ずっといていいよ。もちろん。
    町山 ホントに?じゃ、ずっといますからね。
    小島 うん、全然いいよ!
    町山 最初の方からいますからね(笑)。
    小島 もし、早めに用事が終わったら、最初からいてもいいよ。
    町山 いますよ。最初からいますよ、せっかくだから、最後だから。
    小島 あ、やったあ!ホント?
    博士 そうですね、あ、いいですねえ。
    小島 マジで?え、じゃ、来てね。
    町山 行きますよ、ハイ。
    小島 待ってる、待ってる!
    町山 豪ちゃんとか呼んでもいい??
    小島 え?豪ちゃんて、吉田豪さん?
    町山 うん。
    小島 別にいいよ!
    町山 あ、ホントに?
    小島 豪さんの都合がつけば・・うん。
    町山 じゃ、みんな呼んじゃうよ(笑)。宴会だな、これは。ハイ。
    小島 まあねえ、いいんじゃない?!だって来週の金曜って、ホントに最後の最後だもん。
    博士 あの・・・上杉さんも呼んどきますよ。
    小島 (笑)。
    町山 あ、呼んどいてくださいよ、呼んどいてくださいよ!その日だけ出入り禁止解いて呼んでくださいよ!ハイ。
    小島 (笑)。
    博士 ねえ!
    町山 酒持ってっていいですか?!・・とか、もう、どんなことも言ってますけどね(笑)・・・。
    小島 (笑)・・・。どんだけ荒らすつもり・・・(笑)。
    町山 あの・・・ギター持ってっていいですか?とか(笑)。
    小島 (笑)・・・。
    博士 あと・・・堀井さんもね!
    町山 あ、アイツだけは呼ばないでください!ハイ。
    小島・博士 (笑)。
    町山 ギターでアタマ叩き割ると思います、僕、ハイ。
    小島 ダメなんだ(笑)・・・。
    博士 いや~・・・呼びたいなあ・・逆に・・。
    町山 ハイ!ジミヘンみたいに、やっちゃいますから、僕、ハイ!
    小島 (笑)・・・そういうわけで来週は日本から・・・ねえ!お送りいたしますので、お楽しみに~!お待ちしてますね、来週。
    町山 ハイ!
    小島 町山智浩さんでした~!ありがとうございました~。
    博士 ありがとうございました。
    町山 ハイ、どうもでした!

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