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    町山智浩 映画 FC2 Blog Ranking

    『千と千尋の神隠し』の本当の背景【ウエイン町山のモンドUSA第11回】

    ~Setup~
    NOT MY PRESIDENT , NOT MY WAR!

    NOT MY PRESIDENT , NOT MY WAR!
    NOT MY PRESIDENT , NOT MY WAR!
    NOT MY PRESIDENT , NOT MY WAR!
    ・・・・

     「ノットマイプレジデント、ノットマイウォー!」
     「オレが選んだ大統領じゃないし、オレが選んだ戦争じゃねーよ!」

     という、シュプレヒコールが聞こえると思うんですけども、えー、というわけで町山智浩です!今日はサンフランシスコで行われてる、イラク攻撃に反対するデモからお送りしまーす!

     もうホントにみんな怒ってるんですけど、どうしていつの間にか、選挙で多数決で当選したわけでもない、票の数ではゴアに負けてたブッシュが、いつの間にかアメリカを戦争に持っていこうとしてるんで、みんな怒ってる、というですねえ。

     

     ブッシュは、石油業界がバックアップついてるんですけど、オヤジの代から引き継いだ。その石油会社がイラクを占領して、要するに、
    「あそこがイイもん持ってるから奪っちゃえ!分捕っちゃえ!」
    っていう恐ろしい考えで戦争を始めようとしてるんですけど。

     えーと、ここに集まった人達は単に戦争は全部反対、っていうんじゃなくて、この間のタリバン攻撃、同時多発テロに対するタリバン攻撃に関しては、全然反対運動なんか殆ど起こってなかったんですけども、今回に関しては全く無意味。もう、ブッシュの、自身の石油業者のためにやってる戦争なんで、みんなホントに怒ってます。

     アメリカは今、失業率が日本と同じぐらいになっちゃって、ここはもう、ホントに犯罪も増えて、酷いことになってます。それなのに、ま、戦争をしようなんてバカバカしい、と。何考えてんだ、と。誰も望んでないのに、ってことでみんな怒ってるんで、ホントに。

     

     僕が言いたいのはですね、戦争はするべきだと思うんですねえ、僕はいつもね。ただ、イラクじゃ無いだろ、北朝鮮だろ、と思うんですよ。で、北朝鮮はホントに、核も開発してるしねえ。えー、日本人をバンバン拉致してねえ、それで美女軍団まで持ってて、ねえ。

     ・・で、イラク行ったって美女軍団いないんですから!ねえ、戦争してもしょうがないんでねえ、北朝鮮と戦争して美女軍団を奪い取るべきですねえ!ということでね、イラク攻撃には反対しますけど、北朝鮮攻撃には大賛成です。戦争反対、じゃなくて、

    「戦争賛成!ただし、北朝鮮に!ただし、北朝鮮美女軍団を取り返せ!」
    「北朝鮮から美女軍団を開放せよ!」
    「北朝鮮から美女軍団を開放して皆に配れ!」

    ~Conflict~
    『千と千尋の神隠し』は売春映画だ、と言ったのは町山智浩ではありません。宮崎駿監督、本人です!

    日本の風俗産業の文化的背景について語る、宮崎駿自身の言説

     ・・・はい、まずは葉書の紹介からいってみましょう。ペンネーム、カイザーソルさんからです。

     「ベタベタのペンネームでごめんなさい。風邪は治りましたか?」
    ・・・あ、治りました、ハイ。ありがとうございます。
    「お大事にどうぞ。最近、どっかのサイトで見つけたんですが、『千と千尋の神隠し』は売春映画だ、と、いかにもウェインさんらしいコラムがありましたが、日本でのテレビ放映で視聴率を40%取った今、もう一度声を大にしてこの辺のところを話してほしいです。ところで、『千と千尋の神隠し』はアメリカではどう見られてるんでしょうか?」

     非常に誤解があるんでねえ、あの・・・ちょっと言っておきたいんですけども、
     「『千と千尋の神隠し』は売春についての映画である」
    ってのは私が言ったんではありません。宮崎駿監督自身が言ってるんです。

     なんでいつの間にか、オレが言ったことになってんのかな?とか思ってんですけど、えーと、これはですね、実は・・これは、『プレミア日本版』の2001年6月21日号のインタビューで彼が言ってるんですけども、ちょっと読んでみますね。

     「僕が子供の頃には新宿にだって文字通り、赤いランタンが灯っているような街がありましたからね。元々、日本は性についてアッケラカンとしたものでしたから。ヨーロッパ人から貞操観念が無いんだと呆れられて性道徳を押し付けられるまではね。何もそれを復活しようと言ってるわけじゃないんですが、今の世界として描くには、何が1番相応しいかと言えば、それは風俗産業だと思うんですよ。」

     はい、これ、宮崎駿自身が言ってる言葉ですからね。

     「日本は全て風俗産業みたいな社会になってるじゃないですか。今の女性たちは、売春窟に似合いそうな人が、物凄く増えている。」

     これ、私が言ってんじゃありませんよ、これ。宮崎駿自身が言ってるんです。つまり、最初にあの、赤いランタンが灯っているような場所、って言ってるんですが、赤いランタンてのは赤い提灯ですけども。

     赤い提灯てのは全世界共通で、売春宿のしるしです。飲み屋が赤い提灯を灯すようになったのは、逆にその後で、元々、赤い提灯は売春宿のしるしなんですよ。逆にその、売春するところでご飯を食べさせたりしてたんで、赤い提灯を灯すようになって、それが普通の飲み屋とかに使われるようになったんで、元々はあの・・・どこの国に行っても、っていうかね、多分、紀元前からだと思うんですけど、全世界共通で、赤いランプを灯してるところは、売春するとこですよ、っていうことを言ってるんですね。

     ま、そういうことを言ってるんですね。宮崎駿自身が。つまりこれは、売春宿の話なんですよ、と。実際にあの、『千と千尋の神隠し』で千尋が働くことになる、『湯屋』には赤いランプが灯ってますよねえ。

     で、あの・・・柱とかが赤く塗ってあるんですけど、あれもまあ、売春宿っていうか、昔の、あの・・昔の遊郭のインテリアなんですね、あれは。あの、『吉原炎上』とかですね、あの、昔の『陽暉楼』とか、遊郭ものの映画をちょっと御覧になれば、殆どおんなじインテリアだってことがわかると思いますから、それをまず、見てください。

    湯女、そして湯女風呂の歴史

     それと、もう1つ、1番大きな問題っていうのは、えー、私がこれを言ったんじゃない!ってことを1番大きく声を出して、大にして言いたいのは、千尋は湯女になりますよねえ。湯の女と書いて湯女という職業になりますが、湯女という言葉をですね、広辞苑とか古語辞典とかですね、百科辞典で引いてみてください。こう書いてあります。絶体にこう書いてあります。
    『売春婦』
    ・・・湯女と書いてあるから、要するに、お風呂で、人の身体を洗ったりするんだ、と。そっちがメインの職業で、と思ってる人は多いと思うんですけど、全然違います!

     話は長くなるんですけど、風呂ってのは、風に呂って書きますよねえ。要するに、ま、スチームバスのことを言うんですね、風呂っていうのは元々は。あの・・・早い話、トルコ風呂なんですよ。で、日本では江戸時代に、その、湯女風呂っていうのが、メチャクチャ流行ったんですよ。

     2つありまして、原因が。いわゆる普通の風呂、銭湯ですね。普通の銭湯は男女混浴だったんですよ。で、全然落ち着かないんですよ。それ、男女混浴だったら嬉しい、って思う人が多いと思うんですけれども、全然間違いで、あの、せっかくお風呂に入って落ち着きたいのに、・・・女の人はうるさいでしょ(笑)? まああの・・・井戸端会議とかしてるわけですよ、ふろで。これじゃ、全然、風呂入っても疲れなんか取れないんですよ。だから、その頃銭湯はあったんですけども、本当は男の人は銭湯に行くの、嫌だったんですよ。まず第1の問題として。これはかなり大きい問題なんですけど。

     で、男の人専門の風呂ってのは欲しかったんですよ。で、湯女風呂っていうのは、個室なんですよ。いわゆる、個室浴場。今、ソープのことをそう言いますけどね。仕切りがあってですね、その仕切の中で一人一人、客が分けられるんですよ。

     『千と千尋』の中でもハッキリと描かれてますけれど。で、そこに行くと落ち着くんだ、ってことがまず、1つあるんですが。

     それで、もう1つは、売春の隠れ蓑になってて、実際はその、お風呂に入るってこと、目的以上に売春自体が、メインのウリだったんですよ。

     どうしてそんなことが起こったか、って言うと、売春てのは管理されてたんですね。その当時、江戸時代ってのは。完全に管理されてて、吉原とか、幾つかの政府が公認してる場所以外は、売春することは基本的に、犯罪だったんですよ。

     で、どうしてかって言うと、それも、吉原では、税金を払ってるんですよ。で、政府が完全に管理して、税金も払って、それでまあ、病気とかも全部含めてですね、病気も管理してましたから。ま、完全に安全なね、ディズニーランドのような(笑)、風俗営業だったんですね。

     ところがですね、吉原ってのは、実はやっぱりこれも落ち着かない場所なんですよ。あの、吉原は粋に遊ばなきゃならないんで、これ1番大きいんですが、花魁とか太夫って言われてる人達が働いてるんですけど、客とセックスするかどうか、っていうのは、客が決めるんじゃないんですね。吉原とかああいうところは。花魁が決めるんですよ。誰とセックスするかは。でも客はその間に、食ったり飲んだりした分を全部自分で払わなきゃいけないんですよ。

     何度か通って、その花魁が、(あ、この人イイわ)って思ったら、セックスさせてくれるんですね。

     だから、いわゆる日本で言うキャバクラ。通って、アフターして、あの・・・ホテル行けるとか、行けない時もあるとか、幾ら、キャバクラに10万円、20万円つぎ込んだけども全然ダメだ、とかね。そういう人もいますけども、あれは、日本の伝統的な遊びの、なんていうかあの、基本なんですよ。

     ま、そういう、花魁ていうのは昔からそうで、花魁は、客を選ぶんですね。昔からそうですよ。あの、一休さんとかの、室町時代からそうですね。

     そこへ行ってもねえ、いくらお金を使っても、モテナイ人もいるわけですよ。全然セックスできない人もいるわけですよ(笑)。金持ちで金使っても。ましてや、金無い人は使えないから、全然、セックスできないわけですよ。

     で、その周りに、吉原以外の、非公認、非合法売春、ていうのが始まって。・・・で、うちは、お客さんだったら、誰でも断りませんよ、っていうお店が出来て、それがいわゆる湯女風呂なんですよ。ね。

     だからあの、『千と千尋』の中で汚いドロドロの客が来て、みんなが嫌がってるのを千尋が洗ってあげるでしょ?で、ヌイテあげるじゃないですか(笑)。そうすると、天国に昇天しますけども、あの、来た客を断らない、絶体に嫌だって言ってはいけない、っていう話、っていうのは、非常に典型的なですね、その当時の湯女風呂を舞台にした話に、典型的な物語ですよ。

     

     そこに行くと、まあトルコ風呂みたいになってて、スチームバスで汗流した後、その・・・どうだい?みたいなことを言って、その上に、ま、寝床があって、そこでセックスすることになってるんですね。

     セックス自体は、客と、湯女の間の、個人的な恋愛とみなされたわけですねえ。それ、日本の売春と、今と全く同じなんですけども。だから取り締まることが非常に難しかったんですねえ。でもそれでも、スゴイ、取り締まってるんですよ。

     で、有名なのは、鎌倉のあたりに、あの、非常にその、湯女風呂が沢山集まってて、で、江戸っ子の人達は奥さんに
    「ちょっとオレ、江ノ島に、弁天様を見に行ってくるよ」
    って言うんですよ。それで(笑)、あの、弁天様が江ノ島の中に飾ってあるんですけど、有名な話でね。で、そこに行くんだよ、弁天様見に行くよ、って言うんですけど。実は弁天様って、あの、本物の弁天様、っていうか、本物の女の人を見に行ってるんですけど。で、そいうことを言うものだったんですよ。

     だから、湯女っていうのは、完全に、売春婦なんですよ。湯女っていうのは、完全に、売春の職業なんですよ。だから、『千と千尋』っていうのは、売春を匂わせたり、とか、そういう話じゃなくて、完全に売春そのものの話なんですね。これは。湯女って言葉を使った段階でそうなんですよ。

    売春という職業の歴史

     それで、宮崎駿監督ってのは、そういう歴史的なことについて非常にこだわりがある人で、『もののけ姫』を撮った時にですね、タタラ衆ってのが出て来ましたね。鍛冶で鉄を作る集団ですけども。あれは、セリフの中にハッキリと、元々売春をやってた女の人達を集めて、始めたんだ、っていうふうに言ってるんですよ。

     売春ていうのは、非常にその、マージナルな領海にいるって言うんですけども、社会学的には。社会の外に出てて、社会の保護を受けられない人達がやってるもんだったんですね。で、その人達に対する、非常にその、シンパシーがあるんですね、宮崎駿監督自身が。左翼的なシンパシーだと思うんですけれども。で、それを彼自身の頭の中にある、その、社会の外部っていうものと、連動させて行くんですよ。

     それで、何故、売春の話にしなければならなかったのか、っていうことは、あの・・・宮崎駿自身が。千尋がね、もし、もうイヤだ、もう我慢出来ない、ってことをこの中で言ったら、もう、助からないんだよ、ってことが条件として出てくるんですけども。そういう話ってのは実はね、非常に昔からあるんですよ。

     昔からですね、こういう言葉があるんですけども、「苦界」って言葉があるんですねえ。「苦界」ってのは苦しむ世界って書いて「苦界」なんですけども、元々仏教用語で「苦界」っていうのは、この世の中全てのことなんですね。つまり苦しみのある社会、なんですね。

     それで、死ねばその「苦界」から、あの世に行って、救われることが出来る、と。でもそれが、いつの間にか、その、売春しなければ暮らしていけない境遇っていうのを「苦界」って言うようになったんですけども。

     で、売春をしなきゃならない状態に追い込まれる人達、っていうのを「苦界に落ちる」って言ったんですよ。「苦界」についての、『千と千尋の神隠し』みたいな話はいっぱいあるんですよ、昔から日本に。書かれてて。

     で、よくあるのは、お姫様とか、高貴な身分の人とか、ホントに心の美しい娘が、ある状況に追い込まれて、売春をしなければならない状況に追い込まれる、と。で、その中で耐え忍ぶことが出来れば、いつかまた、成仏されることができる、とか。あとまた、キレイなお姫様の姿にいつか戻ったりする、とかですね、いろんな話があるんですよ。

     だから、『はちかぶり姫』なんかも、一種その、あの・・なんていうか、変形なんですけども、であと、『信徳丸』とかですね。いくつかそういう話は昔から、平安時代からいっぱい書かれてるんですよ。

     ホントに、病気でもって醜く変形した、売春婦が道端にいる、と。それで老婆になってる、と。で、誰も相手にしないんだけども、誰かがその人に優しくした時に、その人は初めてその女神としての姿を表したり、お姫様としての正体を現す、っていう、『美女と野獣』みたいな話とか。

     そういう、苦界に身を落とした、心美しき人とかですね、やんごとなき姫の話ってのは昔からあって、実はこれは、日本だけの物語じゃなくて、中国にもあるし韓国にもあるし、あの・・ヨーロッパにあるし、ペルシャにもある、世界中にある話なんですよ。

     こういう風にですね、売春婦と、聖女や姫っていうのを同一視する、っていう物語は昔からあるんですよ。1番典型的な例だと聖書に出てくる、『グラナダのマリア』ですね。キリストが十字架を背負って、ゴルゴダの丘に連れて行かれる時も、ずっと寄り添って。で、キリストが十字架の上で死んでいくのもずっと見てて。キリストが復活するのも見てたのは、この『グラナダのマリア』で、この人は売春婦なんですよ。

     昔から、その、古代から全世界でですね、売春をしてる人というのは、神と接触することができる能力を持ってる人だ、っていうふうに考えられてたんですよ。っていうのは、売春するっていうのは非常に辛いことなんで、そういう辛いことをわざわざしなければならない、っていうのは、ある一種の、聖者なんだ、っていう考え方があるわけですねえ。社会の外側にいて、非常に厳しい環境に置かれている、と。で、そのかわり人に愛を与えるんだ、ということで、昔から神の一種だと思われてたんですよ。

     で、1番典型的な例ってのは中世に実際に、修道院ていうものの、修道尼っていうのは、売春をしてたんですよ。で、あと、看護婦さんですね。看護婦ってのは元々、どっから出てくるかって言うと、従軍看護婦から出てくるんですね。従軍看護婦ってのは軍隊に付いて行って、怪我した兵士を手当する係なんですけど、その人達は同時に売春もしてたんですよ。看護婦と従軍慰安婦は同じものだったんですね。ヨーロッパにおいては。

     だから、非常に、看護婦、天使と言われる看護婦と、実際の天使である聖女と、1番下賎なものとされる売春婦ってのは、同じものなんでですよ。文化的には。世界中で。全く同じものと考えられてるんですよ。

     日本だと白拍子っていうのがいましたけれども、その、昔は、出雲の阿国とか、歌舞伎ってのはありましたねえ。歌舞伎ってのは元々女性がやったんですけど、歌舞伎ってのはお芝居を観せた後、セックスもしてたんですよ。

     神に近い所にいる人っていうのは、芸能を司ったり、看護婦として命を救ったり、実際に修道院として神と結婚してたりしながら、男の人に身体を分け与えるっていう形で、非常にその、人間ではなかなかできないことをしていく人達なんだ、って、いうところで全部、同じものとして同一視されてたし、実際に同じ職業だったんですよ。

     宮崎駿っていうのは、売春だから云々てことじゃなくて、「苦界」に身を落とした、千尋っていう少女が、一生懸命頑張ることによって、その、ま、酷いダメなね、自分の両親を救うことができる、っていう、非常に典型的なね、昔からよくある話をやってるんですよ。

     あと、まああの、実はこれ話がねえ、『魔女の宅急便』と殆どおんなじなんですよ。『魔女の宅急便』のキキは、現実社会の中で、本人だけが魔女でですねえ、それで現実社会の中で苦労する、っていう話だったですねえ。それと逆なんですよ。

     つまり、魔物ばっかりの世界で、普通の女の子である千尋が苦労する。でも内容的にはおんなじですよねえ。いじめられかたとかねえ。とにかくあの・・・嫌だと言ったらダメなんだ、っていうところとかですねえ、もう、基本的に同じ話ですねえ。ただ場所を変えてるだけですねえ。

    湯女について語れないアホな人々

     ということでねえ、最大の問題は、湯女っていうのはどういう職業だったのか、湯女をやるってのはどういうことだったのか、ってことを、ちゃんと言ってる人っていうのは、マスコミとか、雑誌の中でですねえ、僕だけなんですよ。

     あの、僕と相棒の柳下毅一郎っていうのがいるんですが、それが出した本の中で、ちゃんと書いてるんですけども・・・えー、『映画欠席裁判』ていう本で出てますんで、本屋さんで見てもらえばわかるんですけれども、そこでかいたのが、最初で最後なんですね。

     こんだけ映画評論家がいてですねえ、こんだけ映画を観た人がいてですねえ、誰も、
    「湯女ってなんだろべ?」
    って誰も言ってないんですよ。
    「何をやってんだ、あのお店は?」
    って誰も言わないんですよ。ちょっと驚くんですけどねえ。

     で、ユリイカって雑誌があるんですね。それはあの、いわゆる現代思想雑誌でねえ、お偉い先生達がですねえ、「ジャック・ラカン」とかですね、現代思想について語ってる雑誌なんですが、それがあの、『千と千尋』特集をやったんですよ。でもう、それこそ20人、30人ぐらいの大学の先生とかがですね、『千と千尋』を観て色々論じてるんですが誰一人として、湯女、について触れてないんですね。ちょっと、おかしいんじゃないかと思うんですよ。

     それでもう1つ、渋谷陽一っていう、あの・・・ロッキング・オン社の社長がいますが。彼が偉そうに、なんか、宮崎駿との対談の本を出しましたけど、その中でも
    「・・・で、なんで湯女にしたんですか?」
    と。
    「湯女って職業は、昔は、娼婦だったんですけど・・・」
    みたいな話を・・・・してないんですね。・・・・何故?

     これ、渋谷陽一ってのはあんまり頭の良い人じゃないから知らなかったんだろうと思うんですけども。

     でもユリイカなんて大学の先生がいっぱい集まって原稿を書いてるのに、何故?だってこれ、話のテーマが少女が売春をする、って話ですからね。何故それに突っ込まないのか?

     1番驚くのはね、その例の「プレミア」って雑誌で宮崎駿が突然、売春について語り出した時に、
    「あ、『千と千尋』ってのは売春の話なんですね?」
    って突っ込まないんですねえ、その、聞き手が。一生懸命宮崎さんがその話をしても、そのまま受け流して全然違う質問に行っちゃうんですよ。頭痛くなってくるんですけど。

    「なんでこんなにアホなのか、お前たちは。え?!」

    アメリカでの『千と千尋』論争

     ということでね、僕はあの、まあ、この問題について日本でも書いたですけども、アメリカでも書いたんですよ。で、『パルプ』っていうですね、こっちの、ジャパニーズコミックを紹介する雑誌にまず書きまして。で、その後それを転載するってことでですね、アメリカで1番売れてるアニメ雑誌でですね、『アニメリカ(ANIMERICA)』っていう雑誌に書きました。

     それがですね、『パルプ』に書いたのは、日本で映画を観た直後なんですけれども、『アニメリカ』はついこの間書いたんですが。『アニメリカ』は『千と千尋』の公開直前に書きました。

     そしたらですね、これがねえ、大変な話題になって、アメリカではですね。え~・・・僕が書いた原稿でもって結構色々、インターネットを見るだけでいろいろ・・・なんていうか、騒ぎが起きてるんですが。

     ま、それを調べるにはみなさんもですね、え~、『Spirited Away』、スピリッティドアウェイってのは『千と千尋の神隠し』のアメリカ題名なんですが。と、prostitution。プロスティテューションてのは売春ですね。それを、2つでキーワードでヒットしてもらえれば、ヤフーとかですね、グーグルで。パッと出てくると思うんですよ。『千と千尋』と売春の関係について。ところがこの数はですね、日本のインターネットで同じようにしてひいた数よりも多いんですよ。

     つまり、僕が騒ぎを起こした、ってことでもあるんですが、それ以上にアメリカ人はこの映画は、あ、そういう話なんだ、と。結構わかってくれた、っていうか、わかったんですね。

     で、ちょっといくつかですね、インターネットから紹介してみたいと思います。

     例えば、これ。1つちょっと見てみますが、ワシントン大学の学生達のBBSなんですけども、えーまず、URLはですね、http students.Washington.edu/llin/mmltraffic/5september0to.html#6・・こういうスレッドがあがってるんですね。

    『#6 Bath house as a brothel』

     ・・・え~、『売春宿としての風呂』ってなってるんですけども。で・・これねえ、ディスカッションで、ま、・・ポストしてるやつから面白いのを1本引っ張りますと・・・えっと、アンドリューオズモンドという男がですね、ま、どうせオタクの小僧なんですが、書いてるんですね。

    「『千と千尋』の、『Spirited Away』に出てくる、Bath house、風呂は、売春婦だという理論がパルプという雑誌のコラムによって広まっています。」
    コレ、私が書いた原稿です。え~・・・
    「でも私は納得出来ません」
    って言ってるんですね。で、その下に続いてく、あの・・スレッドの内容をちょっと次々に紹介してみたいんですが。

     え~、こういう投稿もあるんですけれども、フィリップシュネア、これ多分ドイツ系の人ですね、の、投稿なんですが、

    「What is there, except a due be us association of a YUBABA'S dress with that of the 19 century madam to supported theory?」

    と書いてあるんですけどもねえ。要するに、

    「19世紀のヨーロッパやアメリカの売春宿のマダム、女主人は湯婆とおんなじ格好をしてたんだよ。それでわかるでしょ?あの湯屋がいったい何を意味してるのか。」

     あの、昔アメリカの売春宿ってのは、歴史的にはですね、西部開拓期に増えるんですけど、要するに・・・男ばっかりで女がいないんですね、西部っていうのは。開拓地なんで。ガンマンと・・・カウボーイと、そういうのしかいませんから。

     で、男100人に対して女1人とかでね。そういう人は大抵、売春婦なんですよ。で、売春宿が必ず町に1つか2つあって、そこでまあ、あの・・・100人に対して1人っていう割合で女の人達が奉仕してたんですが。えっと・・そこで、要するに、マダムって言われてる女主人はあの、湯婆の格好をしてるんですね。

     だから、湯婆の格好を見るだけでアメリカ人は
    「あ、売春宿のマダムね。」
    ってすぐわかるんですよ。だから、こういう、さっきのあの・・・ってことで、ま、欧米の世界にいる人も、まああの、湯婆で、もう一発でわかっちゃう、てことですね。

     それで、さっきのあのオズモンドっていうですね、
    「宮崎さんが、そんな、売春の話なんかやるわけないよ」
    って言ってた男の、投稿なんですが、

    「I've seen miyazaki mention prostitution as a symptomatic of the japan's current problems」

    「日本の風俗産業っていうのは、日本の問題なんだっていうふうに宮崎さんが言ったインタビューを読みました。」

    「But, never heard him indicate the bath house was brothel」

    「でも、『千と千尋の神隠し』に出てくる湯屋が売春宿だ、というふうに直接言った記事は見ません。」

     それはだから(笑)、プレミアのインタビュアーがバカだから、それに対して反応しなかったからこうなったんですねえ。

    「I've read claims that a this world should be aoubias to japanese audience .Apparently,the priceour architectural streams brothel. But I'm still sceptical.」

    つまり、

    「あのインテリアを見ると、どう見ても売春宿にしか見えない、っていうふうに日本人が言ってるのも読みました」
    と。
    「でも、僕は、信じられない。」

     ・・・・(笑)なんだかよくわからないですが、自分で、あの湯屋が売春宿だっていう証拠を次々とあげながら、
    「でも僕は信じられない」
    って言い続けてるんですね、このオズモンドって男は(笑)。・・なんか、スゴイな(笑)って思って・・・

     えっと、あと、リョウコ・トヤマっていう女の子が投稿してるんですが、

    「This is the scene in the film in which woman greeting to, and manager when she is leading hers customer to the bath. The way she was drawn she would me. Well,that it was there after she engaged such service. It was a hard to explain.」

    「説明しにくいんだけれども」
    ってこのリョウコ・トヤマさんが言ってるのは、挨拶するんですねえ、女の子がねえ。それで、
    「これからお客さんを案内します、って言う風に支配人に挨拶すると、この現場がどうも、説明しにくいんだけれども、売春にしか見えないんだ」
    と言ってるんですよ。

     あと、マイクアーノルドっていう彼は、やっぱり、これはそうじゃないのかな、って言う風に、あの・・・いろいろ調べると、
    「やっぱり、これは売春の話以外に考えられないな」
    っていうふうに、マイクアーノルドっていう子は、そう、言ってますね。

     僕がパルプに原稿を書いたのは一昨年なんですけども、えー、映画を観てすぐなんですね、日本に帰ってる時に。で・・この、今あがってたやつっていうのは、去年の9月ぐらいなんですよ。映画が公開された直後なんですよ。それでみんな観て、あの・・みんな僕の原稿を先に見て、観てますけども。
    「ホントにそうなんだろうか?」
    って確かめに行ってるんですけれども。

     ただ、あのね、ここにねえ、もっとちゃんとしたものがあるんですが。えーと、読みますね、URLですねえ。bobmink.com/tranceration/chihiro.htmlえーと、ここでですね、「ミステリーオブ千と千尋」と題してですね、千と千尋を観てても、ちょっと解り難かったところ、特にアメリカ人にとっては解り難かったところの質問と答え、Q&Aをですね、ずーっと載せてるんですが。

     この中でも、決定的に書いてあるんですよ。これ多分、湯女って言葉が出てくるんですが、湯女ってなんでしょう?・・っていう質問があるんですね。で、ここでちゃんと、彼は辞書で調べたかなんかしたんだと思うんですけれども。

    Question4: Do the yuna (bath girls) do prostitution?
    Answer: The real yuna of long ago did do prostitution.

    って書いてありますね。湯女は売春をしてたんですよ、と。湯女って言葉を選んだ段階で、これは売春についての物語なんですよ。もし違う物語にしようとしたら湯女って言葉を選ばなかったはずなんですよ。そんなばかな、そんなばかな、つってたのは若いあんちゃんで、あんまり、その歴史的な文脈を全然知らない人だったと思うんですね。

     えっとですね、

    「The original bath house have existed since the heian period」

    「こういうお風呂屋さんていうのは、平安時代からあったそうです。」

    「Yuna,they served the sake,in the japanese style wooms, danced,played and syamisen, woulth the customers, backed in the bath, and the sometimes did prostitution.」

     ねえ、これはハッキリ書いてありますね。平安時代かは、ま、サムタイムスでね、時々、売春をしてたんですけども、江戸時代には完全に湯女風呂って感じで、100%売春しかしない湯女が登場するんですが。

    「In the bath house in the movie are also the slug woman called yuna.They are sexual and a they have to be.」

    「『千と千尋の神隠し』に出てくる湯女は、(ま、お風呂で身体を洗うだけ、ってなってるけれども、全員、若い女の子しかいないし)、必要以上にセクシーに見える。」

    っていうふうに指摘してますね。

    「This will presentation leads us to believe that they were purpose free based on the original yuna」

    つまり、

    「(この宮崎駿の映画に出てくる)湯女っていうものは、これはもう、オリジナルの湯女、(つまり売春をしてた湯女)っていうものを意味しているに違いない」

    と。それで、ここでねえ、面白い疑問をねえ、ぶつけてますねえ。

    「Why are all the gods in the movie are male?」

    (笑)・・あの映画に出てくるですねえ、神様っていうのは、何故かねえ、男ばっかりなのはどういうことなんだ?って言ってるんですね。それはもう(笑)、そういう話だからですねえ。

    「When the gods enter the bath , we can see that one girl goes with him to wash his back.This kind of atmosphere brings mind a personal massage parlor.」

    これはもう、あの・・・マッサージパーラーにソックリだ、って、これは行ったことのある人が原稿を書いてますね。ハイ。あの・・・

    「Its the bath of the refresh the man , and the sliding doors are rejuvenation is written . It's very suggestive.」

    これはね、リ、ジュビネイションてのは、回春て書いてる文字のことを言ってるんですよ。で、回春ていうのは、文字通りですね、アソコの元気を良くする、っていう意味なんで。それがハッキリと画面に書いてあるんで、これはもう、売春の話以外にないでしょう。

    「What's the miyazaki's beyond prostitution in his interview」

    あー・・これですねえ、宮崎駿は売春を禁止した、ってことに対して反対してる、っていう大きな問題があるんですよ。つまり、あのインタビューの中で、売春ていうものは日本の伝統なんで、禁止するべきでは無い!ということを言ってるんですよ、宮崎駿は。ね。で、それは西洋の文化の押し付けなんだ、と。

     それともう1つですねえ、ここで、宮崎駿がインタビューの中で言ってるんですけども、プレミアのインタビューだと思うんですけれども、ちょっと僕、手元に無いんで確認出来ないんですが、この英語サイトの中に出てくる宮崎駿のインタビューを、今、読み上げます。

    「Girls who aren't a base more and are not good looking have a merchandise, but you just in being young and wearing sailor uniform.」

    コレはですね(笑)、

    「頭が悪くて、見かけの悪い女の子でも、若くてセーラー服さえ着ていれば、価値がある」

    って言ってるんですね(笑)。宮崎駿が言ってるんで、僕が言ってるんじゃないですよ!

    え~、

    「That's what should sell」

    「それこそ彼女が売れるものなのだ。」

    ・・あの、私が言ってるんじゃないですから(笑)。あの・・・宮崎駿が言ってますからね。

     こっからですね、核心的な問題になってくるんですが。またもう1つ質問ですね。

    「What is there relation to the yuna used in a Spirited Away」

    あの、

    「『千と千尋の神隠し』は何故、湯女っていう売春婦の話にしたんでしょうか?」

    って質問があって、

    「In his interview,miyazaki quotes Psychological Analyst yuada hideshi」

    えー、宮崎駿がそのインタビューの中で、ゆあだひでしさんていう・・これ、ヒデシユアダ、じゃないですね、ゆあだひでしさんていう、精神病学者の意見を引用してる、と。

    「If you buy a woman with money,all your getting is that which can be bought.However ,even if she is the prostitute , if you are true in a heart and we her on .Its become a true love.」

    あの・・(笑)・・面白いですね。え~・・

    「もし、女の人をお金で買った時に、あなたが得られる物はお金で買える物だけなんだ。けれども、彼女が売春婦だとしても、あなたがその彼女をホントに好きならば、多分それは、本当の、本当の愛なんですよ。」

    って言ってるんですね。

     (笑)・・なんか、そういう映画じゃなかったような気がしますけど。これ、僕が言ってるんじゃなくて、宮崎駿が引用してるんでね。そんな話じゃない、と僕は思うんですが。ま、そういうことを書いてますね、はい。

     そういうことでね、まああの・・1番問題なのは、これねえ、すごく1番いいサイトでね、自分で一生懸命調べて、その・・『千と千尋』って映画の、本質について論じたものなんですね。

     それで、コレ以外にも、結構ね、インターネットだと、かなりあがってるんですね。まあ、みんな一生懸命考えたんですよ。(なんだろう?この話は?)って。一体何を意味してるんだろう?ってことで一生懸命考えたんですが。

     ただ、アカデミー賞候補に今、なりましたね、アカデミー賞にノミネートされましたね、『千と千尋』は。多分、でも、選考委員てのはねえ、アカデミー賞の俳優たちですから。俳優と監督と、あそこで働いてる人達であって、インテリでもないしアニメマニアでもないですから、多分、本当の意味はわかってないですね(笑)。根本的にわかってない・・・。

    ~Resolution~
    宮崎駿監督自身のの特殊性

    ルイス・キャロルと宮崎駿

     それで、『ふしぎの国のアリス』(Alice in Wonderland)が元になってる、ってことぐらいはわかると思うんですけど、『ふしぎの国のアリス』が一体、どういう話だったか、ってことがわかってないとわからないんですよ。

     『ふしぎの国のアリス』っていうのはね、ルイス・キャロルっていう、あの、ロリコンの男がですね、10才の女の子、アリスっていう女の子のために書いた物語なんですよ。で、『千と千尋』も宮崎駿がはっきり言ってるんですが、
    「自分の別荘に時々遊びに来る、10才の女の子のために書いた」
    つってるんですよ。全く動機が『ふしぎの国のアリス』とおんなじなんですよ。

     で、『ふしぎの国のアリス』を宮崎駿ってのはホントに好きなんですよ。ていうのは、どれぐらい好きか、っていうと、『ふしぎの国のアリス』の挿絵で有名な、チェシャ猫ってありますね。あのチェシャ猫を、あの・・『となりのトトロ』でまるごと、パクってるでしょ。ネコバスに。で、『となりのトトロ』の顔も、チェシャ猫の、あの挿絵のあの顔そのままなんですよ。真似じゃないですか。で、今回は完全に『ふしぎの国のアリス』でしょ。

     『ふしぎの国のアリス』を書いたルイス・キャロルっていうのは、どういう人だったか、死んでからわかったんですけども。え~、少女のヌード写真をいっぱい撮ってた、変態だったんですね。ホントにロリコンだったんですよ。だから、これは、宮崎駿ってのは確信犯なんですよ。自分もロリコンである、と。だから、『ふしぎの国のアリス』が好きだ、って言ってるんですね。
    「私は真似しました」
    と。

    作品に投影されている、宮崎駿の影

     もう1つ、結構ねえ、根本的な問題があるんですが、NO FACE 、カオナシっていうのが出てくるんですね。で、さっきのあの・・・質問サイト・・ですねえ、ここが問題なんですねえ。

     1番まだみんなが混乱してるっていうのは、千尋自身は売春をしてないんですよ。で、それはねえ、でもねえ、普通なんですよ。あの、花魁とかああいうとこでも、最初は売春しないで下働きするんですよ。いきなり売春しないんですよ。そのレベルなんですよ。で、そういう子達がいっぱいいたんですよ、見習いの。だから、そのレベルなんですけど、わかってない人はまた、
    「千尋が売春してないから、売春の話しじゃないじゃないか」
    とか言うんですけど、そんなことは無いですけどもね。ま、そういう見習いをやってる、と。

     見習いをやってる千尋に対してですねえ、カオナシはあの、お金を持って、何を頼もうとしてんのか言葉が喋れないですけど、お金を持って、こう、なんか、千尋を追っかけまわすんですねえ。で、これは一体、何なんだろう?っていう問題があるんですが。

     ここで面白いのがねえ、そのプレミアに載ったインタビューで面白いのがねえ、『千と千尋の神隠し』のプロデューサーのですねえ、鈴木敏夫さんがですね、インタビューで、
    「カオナシって何ですか?」
    って聞かれて、
    「あれは宮崎監督自身だよ」
    って言ってるんですよ(笑)。

     ところがその時に宮崎駿がねえ、それを聞いてねえ、もう、焦っちゃってねえ、
    「イヤイヤ、そんなことは無い!」
    つって、
    「カオナシ的要素はいろんな人にあるんだよ」
    って言ってるんですよ。それは無いと思うんですよ(笑)。

     それ、10才の女の子にお金払って、なんかさせてくれ、なんて言う人はね、ホントにねえ、変わった人だけなんでねえ。宮崎さんとかね、あの・・ルイス・キャロルさんとか、そういう人だけだと思うんですけれども。そこはちょっと、宮崎さんね、あの、認識間違ってるな、と僕は思いましたね。あの・・・そんなこと思わねえよ!普通は。っていう。

     宮崎駿はそれに気がついて無いから、みんなそうだろう、って言ってるけど、みんなそうじゃねえよ!(笑)ここが可笑しいな、っていう・・

    バカな映画評論家達

     鈴木敏夫ってプロデューサーも認めてる。宮崎駿自身も認めてる。ね。で、アメリカの研究者も認めてる。売春の話なんですよ。ねえ。ただ、売春が悪いんだ、って言ってなくて、売春して一生懸命働いて、戦う女の子の話、ってことであってね、良い悪いっていう善悪なんかは判断してないんですよ。そういう物語ってあるんですよ。ねえ。

     で、それが全然わからないのが日本の映画評論家であって、誰一人として、それを指摘してないし。ねえ。で、アメリカの映画評論家も全然わかってません。あの、こういう研究サイトにはいっぱいあがってますけど、アメリカの評論家でそのことを書いてる人は誰もいません。ね、日本もアメリカも映画評論家はみんな、バカ!ですから。ね。

     だから、宮崎監督とか、映画評論家に対してまともにインタビューを答えたくないんですよ。バカばっかで何やってもわかってないから。ね。

     ま、そういうことでね、本人が言ってるのに、まだ、
    「町山がそういうことを言ってる」
    とか言ってるバカがいますけど、全然違う、と。

     で、まあ、さっき言ったサイトとかみてもらえばね、あの・・・ホント、細かいこととかわかるし、ま、自分で調べるのがいいんじゃないですか。あの・・百科辞典とか調べればちゃんと載ってますよ。

     ということで、もう、あまりにも明確なのにみんなが気が付かない、っていう、ホントにアホな話でした。

     え~と、今回は、1つのお便りに答えて、『千と千尋』問題だけを語ってたら30分経ってしまいました。どうもスイマセン。え~、次回は、ちゃんと、いろんなコーナーをやってみたいと思いますので、あの・・・メールの方、お願いします。メールだけが頼りですので、よろしくお願い致します。

     ということでですね、デモの方に戻りたいと思います。

    「イラクとの戦争に反対、北朝鮮を攻撃せよ!イラクとの戦争に反対、北朝鮮を攻撃せよ!そして、美女軍団を開放せよー!」

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