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    町山智浩 映画 FC2 Blog Ranking

    『シュガーマン 奇跡に愛された男』(Searching for Sugar Man) ロドリゲスを探して・・海の向こうのヒット曲【2013年1月29日たまむすび】

    • スタジオ  赤江珠緒(フリーアナウンサー) 山里亮太(お笑い芸人、南海キャンディーズ)
    • 電話出演 町山智浩(映画評論家、コラムニスト)

    ~Setup~
    【告知】例のトークショーとお台場放送局【告知】

    赤江 もしもし~、町山さ~ん。
    山里 もしも~し。
    町山 はい、町山です。よろしくおねがいしま~す。
    赤江 よろしおねがいしま~す。
    山里 おねがいしま~す。
    赤江 今日は町山さん、どんな話題でしょうか?
    町山 えっと(笑)、今日はちょっとまず告知をさせてください。
    赤江 お、告知、はい。
    町山 え~っと・・・2月12日、火曜日ですけれども、
    赤江 ええ。
    町山 たまむすびでも紹介したんですけども、クエンティン・タランティーノ監督の最新作マカロニ・ウエスタンのですね、『ジャンゴ 繋がれるざるもの』(Django Unchained)という映画のですね、公開前の、なんていうのかな、これ・・・えー(笑)、トークショーをやります、ハイ。
    赤江 おお!
    町山 新宿ロフトプラスワンで、いつもやってんですけど、タランティーノっていう監督が好きなヤツらだけ集まって、
    赤江 はい。
    町山 あの・・・彼の映画が公開されるたんびに、このロフトで「ダベる」、っていうのをずっとやってんですよ、毎回。
    山里 へ~・・・
    町山 何年も前から、はい。
    赤江 へ~。
    町山 で、それをねえ、2月12日にやるんですね。・・ていうのはね、タランティーノっていう監督はねえ、
    赤江 うん。
    町山 ・・・の、映画ってのは、1回観ただけじゃね、わからないんですよ。
    赤江 と、言いますと?

    町山 この人の映画はね、いろんな細かい昔の映画のネタのモザイクで出来てるんですよ。
    赤江 は~・・・
    町山 で、なんかギャグの様に見えるんだけど、一体何の元ネタだかわからない、とかいうのが山ほどあって、それをこう、繋ぎ合わせて作ってるんですね、映画を。
    赤江 あ、そんな盛り込まれてるんですか。
    町山 盛り込まれるんです。だから『キル・ビル』(Kill Bill)って映画で、例えば『キル・ビル』って映画が昔あったんですけども、
    山里 はい。
    町山 え~、その時に飛行機が日本、東京の上空に飛んでくる、っていうシーンがあるんですよ。
    赤江 うんうん。
    町山 で・・・その時、東京がですね、何故か、普通に撮影すればいいのにミニチュアで作ってあるんですよ、東京の街が。
    赤江 はい。
    町山 で、一体、これは何なのか、って言うと、大昔に松竹映画で『吸血鬼ゴケミドロ』っていうSF映画があって、
    山里 はあ。
    町山 その中で出てくる、ミニチュアの飛行機のシーンの真似なんですよ。
    赤江・山里 へ~!
    赤江 『吸血鬼ゴケミドロ』・・・
    山里 (笑)
    町山 『ゴケミドロ』って映画があるんですよ。
    赤江 それは・・・なんか通じゃないと・・・
    町山 佐藤友美さんが主演してるんですけど。
    赤江 へ~、そうですか・・・
    町山 そういう、どうでもいいようなこと、全部本編と何の関係も無いんですよ。それ自体は、話が。
    赤江 じゃ、映画通であればあるほど、いろいろ発見出来て・・・楽しみがありますね。
    町山 そうなんです。だから途中で大葉健二さんていう俳優さんが出てくるんですね、『キル・ビル』にはね。
    赤江 うん。
    町山 大葉健二さんてのは、あの・・・宇宙刑事で有名ですね。
    山里 あー!・・・・・ギャバン。
    町山 はい。『宇宙刑事ギャバン』か。そういう人ですけども、その人が頭ツルツルでですね、あの・・・頭剃って、「これはハゲてんじゃなくて、剃ってるんだ」っていつも言うんですよ。その『キル・ビル』の中で。
    山里 はいはい。
    町山 それは何か、って言うと、『服部半蔵 影の軍団』ていう日本の昔のテレビドラマで、大葉健二さんがやってた役がいつも「これはハゲてんじゃなくて、剃ってるんだ」って言うんですよ。
    赤江 ええ。
    山里 へ~!
    町山 で、それを、クエンティン・タランティーノはアメリカで育ったのに、ロサンゼルスで、
    赤江 ええ。
    町山 70年代に、日本人向けのテレビチャンネルがあったんですね。
    赤江 は~。
    町山 ロサンゼルスに住んでる日本人のための。そこで、放送してるのを観てたんですよ、タランティーノは。
    赤江 あ、だから、そんな渋いことしてるんですか、タランティーノさん。
    町山 そういう・・・(笑)、どうでもいいようなことがいっぱい詰まってるんですけど、
    赤江 へ~・・・
    町山 それをいちいち、タランティーノの映画が公開されるたんびに、僕達は「アレはこういうシーンで、アレはこういう意味があるんだよ、」ってずーっとこう、解説する、っていうイベントをやってるんですね。
    赤江 はい。
    町山 で、毎回やってるんですけど、今回違うのは、12日のイベントが今回違うのは、イベントに来てくれるお客さん全員に、先に、
    赤江 うん。
    町山 『ジャンゴ 繋がれるざるもの』の試写を観せるんです。
    山里 え?
    町山 公開はですねえ、3月なんですけれども、
    赤江 はい。
    町山 先に映画を観てもらうから、ネタバレとか心配しないで、お客さんね。
    赤江 あ、はいはい。
    町山 もう、観てるんですよ。
    赤江 は~。
    町山 で・・・・全部もう、何から何まで話尽くす、っていうねえ。
    赤江 それはいいですね~。
    町山 (笑)・・・復習ですね。「復讐」についての映画ですけど、こっちの「復習」は勉強した後の「復習」ですけども・・・
    山里 (笑)・・奇跡的にかかった。
    町山 ハイ。それでねえ、2月12日にイベントがあって、2月6日から、6日、7日、8日に、試写があって、
    赤江 はい。
    町山 その3つのうちのどれか都合のいいとこに誰でも行ける、というイベントなんですが、
    赤江 うん。
    町山 ハイ。新宿ロフトプラスワン2月12日開演19時半。えーっと、前売りは2500円でローソンチケットで今週土曜日に発売されます。それで、前売り買った人は、全員試写に、タダで行けます!
    赤江 あ、そういうことですね。じゃ、2月2日に発売になりまして、買っていただいた方は、6日から8日の間の最速試写会へ。行った後、2月12日の、このトークショーに参加できる、と。
    町山 はい。そういうね、2段階のイベントなんで。
    赤江 わかりました・・・是非、
    町山 そういう感じで・・・あ、タランティーノもその週に日本に来ますんでね、
    山里 へ~。
    町山 ハイ、もう、盛り上がるんじゃないかと思いますが、はい。
    赤江 はい。わかりました・・・。是非ローソンチケットで、お買い求めください。
    町山 はい。
    赤江 では、今日、町山さん、ご紹介いただく映画はどんな映画でしょうか。
    町山 ハイ、スイマセン、もう1個イベント・・(笑)・・・
    赤江 お!もう1個!
    町山 あの、これねえ、他の局の事なんでねえ、ちょっと言っとくと、2月2日にですねえ、
    赤江 うん。
    町山 あの、某、お台場の局で9時からやるですね、『世界法廷ミステリー』っていう番組に、僕、また出てますんで、ハイ。
    赤江 (笑)・・・
    町山 よろしくおねがいします、スイマセン。
    山里 (笑)
    赤江 あ、そうですか。そちらも、えー、2月2日、土曜日と、いうことですね、ハイ。
    町山 はい、そうです。スイマセン。2月2日は結構大変なんですよ、だから(笑)・・・、前売り買ったり、テレビ見たりね、ハイ、どうでもいいんですが(笑)、ハイ。
    赤江・山里 (笑)
    町山 で!あの・・・本題に行きます、ハイ。
    赤江 はい。

    ~Conflict~
    アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門ノミネート作品は、幻のミュージシャンの不思議なヒット曲のお話

    町山 え~、本題はですね、またアカデミー賞関係ですね。
    赤江 ええ。
    町山 今回紹介するのは、アカデミー賞の長編ドキュメンタリー部門にノミネートされてる映画で、『シュガーマン 奇跡に愛された男』(Searching for Sugar Man)というタイトルの映画です、ハイ。
    山里 はい。
    町山 でねえ、これ、シュガーマンていうのはねえ、歌のタイトルから来てるんですね。で、ちょっとこの、シュガーマンの歌をちょっと聴いてもらえませんか。
    山里 はい。
    ~♪~Sugar Man/Sixto Rodriguez~♪~
    町山 はい。これがねえ、「Sugar Man」て歌なんですけども、
    赤江 カッコイイですねえ。
    町山 カッコイイですよ!こう、ブルージーでねえ、
    赤江 うん。
    町山 はい。フォークなんですけどもねえ。
    山里 はあ。
    町山 えー、ブルースな感じとかサイケデリックな感じがあって、これ1970年の歌なんですね。
    赤江 はい。
    町山 それでまあ、1970年だから今からもう、42年前?
    赤江 ・・うん。
    町山 ・・ですね。はい。・・に、ロドリゲスというですね、ミュージシャンが、アメリカのミュージシャンが吹き込んだレコードなんですよ。
    山里 はい。
    町山 で・・・これを巡る話が、この『シュガーマン 奇跡に愛された男』っていうね、映画なんですが、これね、原題はですね、『Searching for Sugar Man』(シュガーマンを探して)っていう話なんですね。
    山里 はい。
    町山 このロドリゲスって人は70年ごろに、このレコードともう1枚吹き込んで、消えちゃったんですよ。
    赤江 へ~・・・表舞台から・・
    町山 で、全く行方がわからなくなって、ずーっと何十年間も消えててですね、
    赤江 ええ。
    町山 その人を探す、という過程を追っかけた、映画なんですね。
    山里 はい。
    町山 はい。でねえ、この歌はですね、1970年頃にデトロイトのレコードレーベルで、録音された物で、その頃その、デトロイトってのは自動車産業の街なんですけれども、
    赤江 うん。
    町山 ま、労働者の人がいっぱい住んでるとこですけども、そこの下町でですね、ライブハウスとかに出てたのがロドリゲスっていう人なんですね。
    赤江 うん。
    町山 で、これねえ、ロドリゲスって名前が、苗字なのか名前なのかも全然わかんないんですよ(笑)。
    赤江 なんかねえ、ロドリゲスって強そうな名前ですもんねえ。
    町山 (笑)。なんかちょっとスペインな感じですけど、
    赤江 はい。
    町山 全然正体がわからなくて、それでいきなりこのレコード、アルバムでですね、『コールドファクト』(Cold Fact)ってアルバムを出して、翌年にもう1枚アルバムを出して、・・・・消えちゃったんですよ。
    赤江 へ~。
    町山 で・・・まあ、早い話が売れなくて(笑)。
    赤江 あ、人気は無かったんですか。
    町山 人気は無くて、全く売れなくて。それで契約も解除されて、もう・・・ただ、消えちゃったんですね。ハズレて。
    赤江 ふ~ん。
    町山 はい。で、それが70年前半なんですけども、その後何故かですねえ、偶然、南アフリカ共和国・・・
    山里 はい。
    町山 アフリカの1番南の、尖ったとこにあるとこですけども、
    赤江 はいはい、はい。
    町山 南アフリカ共和国の、海賊ラジオ局があってですね、海賊ラジオ局って正規のラジオ局じゃないとこですね、
    赤江 ええ。
    町山 が、偶然このレコードをかけたんですね。
    赤江 ええ。
    町山 この、ロドリゲスの曲を。
    山里 はいはい。
    町山 そしたらそれがですね、大ヒットしちゃったんですよ。
    赤江 え~?!
    町山 特に80年代に大々、大ヒットしていくんですよ。
    赤江 ええ。
    町山 で、これ、どうしてかって言うと、歌詞が、ちょっとヘンな歌詞なんですね。
    山里 はい。
    町山 例えば今のシュガーマンて歌は、いったい何を歌ってるか、って言うと、シュガーマンていうと砂糖男ですけど、
    赤江 はい。
    町山 これ、「砂糖の様な物を売ってる人」って意味なんですね。
    山里 はあ、はあ。
    町山 非常にその(笑)・・・なんていうか、あの、イケナイ物を売ってる人の話なんですよ。
    赤江 あ~!
    町山 はい。
    赤江 あの・・・ちょっと、白い粉・・・みたいな意味ですか?
    町山 白い粉とかを売ってる人なんですね。
    赤江 あ~。
    町山 で、歌詞の中でね、「彼はメリージェーンを売ってくれる」っていうふうな歌詞が出てくるんですね。
    山里 はい。
    町山 「メリージェーン」ていうのは、あの・・・つのだ☆ひろさんの歌にありますけどね、
    山里 はい。
    町山 あの、「メリージェーン~♪」てありますけど、「メリージェーン」てのはマリファナのことなんですよ。
    山里 え!
    赤江 あ、そうなんだ・・・
    町山 そうなんです、あれは。・・・つのだ☆ひろさんヤバイです!あれ?違うか(笑)、そういう問題じゃないですか(笑)・・
    赤江 (笑)
    町山 メリージェーンていう女の人もいます。ハイ。
    赤江 そうそうそう・・・そうでしょ。
    山里 そっちでしょ(笑)・・
    町山 (笑)・・で、ま、シュガーマンてのはそういう、ま、ヤクの売人について歌った歌なんで、
    赤江 へ~・・・
    町山 南アフリカってその頃、すごい、ま、厳しい、キビシイですねえ、
    赤江 ええ。
    町山 軍事独裁に近い政権だったんですよ。
    赤江 はい。
    町山 で、こういう歌は絶体にラジオじゃかけちゃいけない、ってことになってたんですね。
    赤江 うん。
    町山 で、だから逆にそのせいで、「これはヤバイ歌らしい」ってことでもって、だんだん南アフリカの口コミで売れてくるんですよ。若者達の間で。
    赤江 へ~・・・
    町山 はい。で、後ね、歌詞でね、もう1つ歌でねえ、今日も最後におかけしますが、「アイ ワンダー」(I Wonder)って歌があるんですね。
    山里 はい。
    町山 ロドリゲスの歌で、「I Wonder」ってのは「僕はよくわからない」「不思議だ」っていうような意味なんですけども、これ、何が不思議か、っていうとねえ、「僕は知りたい、不思議だ。君はいったい今まで、何回セックスしたのかな?」って歌なんですよ(笑)。
    山里 え~!
    赤江 結構、あけすけな歌ですなあ(笑)・・
    山里 下ネタな歌だ・・
    町山 そうなんです、で、「次の相手は誰かしら?」って歌なんですね(笑)。「アイ ワンダー」っていうのは。
    赤江 ええ。
    町山 で、これは、ラジオで初めて聴いた子供達は、よくわかってないから、それ聴いてキャッキャ、キャッキャ言って喜んでたらしいんですよ、南アフリカ共和国の。
    赤江 うんうん。
    町山 はい。で、ただ最初はだから、なんていうか、南アフリカでは聴いたことの無い、あの・・セックスやドラッグを歌った歌、ってことだったんですが、その内にその、アルバムが発売されたんですね。
    赤江 はい。
    町山 南アフリカで。そしたら、歌詞がもっと、実は政治的に、非常にアグレッシブな歌が歌ってることがわかってですね、その、ロドリゲスの『コールドファクト』の中にある、『エスタブリッシュメントブルース』(This Is Not a Song, It's an Outburst: Or, The Establishment Blues)って歌があってですね、今、歌詞をちょっと、ざっと読みますけど。要約ですけども。
    赤江 うん。
    町山 「市長は、犯罪発生率を隠している。女性市会議員は、躊躇している。市民は、苛ついているけれども、投票日なんか忘れてる。天気予報士は、不平を言う。晴れると言ったのに、雨になったから。誰もがみんな、抗議運動をしている。ゴミは収集されず、放ったらかしで、女性の人権は守られない。政治家は民衆を利用して騙し、権力に溺れている。」・・っていうような歌詞なんですね。
    赤江 すごい・・・メッセージ性の強い・・・
    町山 凄い直線的なんですけど、当時のデトロイトっていう街で起こってた、その・・・市のですね、腐敗について歌ってる歌なんですけども、
    赤江 うん。
    町山 で、「窓を開けて、今日のニュースを聞けば、聞こえてくるのは、エスタブリッシュメントの、ブルースだ」エスタブリッシュメントってのは、ま、体制側ってことですね。
    赤江 はい。
    町山 だから「体制側の憂鬱が聞こえてくるぜ!」っていう歌なんですけども。
    赤江 は~・・・
    町山 で、そういう歌をロドリゲスって人は、もう、あくまでその、デトロイトっていう街の、こととして歌ったんですけれども、
    赤江 はい。
    町山 これが何故か南アフリカ共和国の人達に、南アフリカの事のように聞こえたらしいんですよ。
    赤江 は~・・・ドンピシャだったっていうこと・・・
    町山 ていうのは、そう、当時ねえ、アパルトヘイトが酷かったんですね、南アフリカでは。
    赤江 ええ、ええ。
    町山 いわゆる、人種隔離政策ってやつで、南アフリカってのは元々アフリカの人(笑)が住んでたんですけど、黒人の人がね。
    山里 はい。
    町山 そこにオランダの人達が勝手に来て、占領しちゃったんですね。
    赤江 うん。
    町山 そこにまあ、イギリスの人も混じって、白人達が、わずか少数の白人達が全ての富を独占して。南アフリカってのはその、金とかダイヤモンドが採れるんですよ。
    山里 はいはい。
    町山 で、それを、その、地元の、現地人である、黒人の人達に掘らせて、それを売って、大儲けして、それで黒人の人達には人権を与えない、と。・・いう酷いことをやってて、
    赤江 うん。
    町山 アパルトヘイトを。・・で、それに対してその、白人の若い人達もその、80年代にですね、「これは酷すぎる」と。
    赤江 うん。
    町山 「オレは白人だから絶体にこんなモン、もう許せない」と。「白人だけども」ということで、
    赤江 あ、白人の若い人からもそういう意見が出るぐらい・・・
    町山 もちろん、あまりにも酷いですからね(笑)、どう考えても。
    山里 うんうん。
    町山 で、もう、大反体制運動が起こってたんですけども、その中でこの、ロドリゲスさんの歌がですね、全然・・・文脈が違うのに、彼らのテーマソングになってったらしいんですよ。
    赤江 ふ~ん・・・
    町山 で、カバーした、その・・・南アフリカのバンドがカバーした歌まで大ヒットして。・・・で、何枚売れたと思います?南アフリカで。通算で。
    赤江 南アフリカで・・・・う~ん・・・・
    町山 100万枚売れてるんですよ!
    赤江 100万枚!
    山里 え!ミリオン?
    町山 100万枚売れたんだって(笑)!
    山里 へ~・・・
    町山 これ、ビックリ。100万枚ってこれ、印税だけ、ざっと計算しても2億円ですよねえ、もっとですよねえ。
    赤江 うわ~・・・デトロイトでは、全然売れなかったんですか?
    町山 全く(笑)!売れなかったんですよ。
    山里 へ~・・・
    町山 でねえ、しかもねえ、南アフリカ共和国ってそんなに人口多くないですから、
    山里 あ、なるほど・・・
    町山 100万枚売れるとなると、凄くて、各家庭に1枚ぐらいの世界になるらしいんですよ。
    山里 へ~!
    町山 で、ビートルズと一緒にロドリゲスのアルバムがある、っていう異常な事態になったらしいんですけど。
    山里 え~。
    町山 で、この映画ですねえ、主人公はねえ、中古レコード屋さんの、中古レコード屋のオッサンなんですけども、
    赤江 はい。
    町山 結局、ロドリゲス、こんなに人気あるけど南アフリカで。いったい何者なんだ?って思うんですね(笑)。遅いんですけど。考えるのが。
    赤江 (笑)
    町山 「結局、この人誰なの??」と。
    赤江 あ~、そうなりますよね。そんなに・・流行って。
    町山 しかもアメリカの情報には、一切載ってないわけですよね。雑誌とか、テレビとか。何にもこないんですよ。
    山里 あ~、そっか・・・
    町山 で、こっちでこんなに人気あるのに、いったいなんだろう?ってことで探し始めるんですね。
    赤江 へ~・・・不思議なブレイクですもんねえ。
    町山 そうなんですよ。で、まず最初はその、「デアボーン(dearborn)」て歌詞が出てくるんですよ。
    赤江 うん。
    町山 で、「dearborn」て何だかわからないんで、地図見て調べるんですよ。アメリカ中の索引見て。
    山里 ふん。
    町山 そうしたら、それがデトロイトにある、町の名前だ、ってわかるんですね。
    山里 ほうほう。
    町山 ちなみにフォードの本社があるとこですけども、
    赤江 はい・・・
    町山 で、そこからその、デトロイトだ、ってことがわかるんですよね。これ、歌ってる場所が。
    山里 ふん。
    町山 で、わかんないのに聴いてたんですね、南アフリカの100万人の人は(笑)。
    山里 あ、そうなんだ。誰が歌ってるかも知らずに聴いてて。
    町山 そう。わかんないで聴いてたんですけど(笑)。で、その人が調べ始めて。あ、ちなみにその、中古レコード屋のオヤジっていうのは、偶然、セガマンていう名前で、
    山里 はい。
    町山 アダ名がシュガーマンだったんですね。
    山里 あ、(笑)・・
    赤江 すごい・・・奇遇と言いますか、ええ。
    町山 偶然なんですけど、で、「オレの名前と、アダ名の元になったからこの人を調べよう」ってことでロドリゲス探しを始めるんですけども。
    赤江 あ~。
    町山 で、その、レコード会社、デトロイトのレコードレーベルの社長も見つけるんですよ、とうとう。
    山里 ほう。
    町山 それで、アメリカまで来るんですね。
    山里 へ~。
    町山 で、「ロドリゲス、今どこにいるの?」って聞いたら、「知らねー!」って言われるんですよ。
    赤江 うん。
    町山 スッゲエ愛想が悪くて、そのレコード会社の社長が。
    赤江 ええ。
    町山 で、「南アフリカでは凄い売れてるんですよ!」つって、
    赤江 うん。
    町山 「え、知らねえよ。何枚売れたの?」って、「100万枚」つったら、「その金、オレんとこに入ってねーよ!」とか言うんですね。
    赤江 うわ・・・
    町山 「知らねえよ、どうなってんだよ!」って、それ、南アフリカでプレスしたレコードなんですよね。
    赤江 はい。
    町山 勝手に。
    山里 はあはあ、なるほど。
    町山 はい。で、「アメリカじゃ何枚売れたんですか?」って聞いたら、「わかんねえ。6枚ぐらいじゃねーの?」とか言われるんですよ(笑)。
    赤江 6枚?!
    町山 そう。
    山里 身内だけでもねえ・・・
    町山 そう・・・友人ぐらいですよね。
    山里 そうですよね。
    町山 友人も少ないですよね、6枚って・・
    山里 6枚だったらねえ(笑)・・
    町山 ねえ(笑)・・・で、「ロドリゲスについて知りたいんですよ、会いたいんですよ!」って言って、「知らねえよ!」とか言われて、スッゴイ愛想無いんですけど。で、いろいろ噂を聞いてみるとですねえ、
    赤江 はい。
    町山 ・・・どうも死んだらしい、と。
    赤江 あ、もう亡くなってるんですか・・・
    町山 ・・ていう、噂を聞きつけるんですね。
    山里 はい。
    町山 で、あんまり売れないから、ステージ上でガソリン被って焼身自殺した、とか、
    山里 え、
    町山 ステージ上で、歌いながら頭を撃ち抜いて死んだ、とか。
    赤江 ふん。
    町山 あの・・・刑務所で薬物中毒で死んだ、とかですねえ、
    赤江 バラッバラな情報ですね・・・
    町山 そういう噂しか出てこないんですよ。
    山里 売れないとね、死亡説流れますからねえ。
    赤江 (笑)・・
    町山 そう・・・必ず流れますね。
    山里 そうですよね(笑)・・
    町山 ねえ(笑)・・・。でねえ、これはもうダメかあ、と思って、ダメ元でですねえ、インターネットが出てくるんで、もう、90年代に入るんですよ。
    山里 はいはい。
    町山 90年代になったから、今度はインターネットとかって物が出てきたから、インターネットに貼り付けるんですね。
    赤江 うん。
    町山 「このロドリゲスって人を知りませんか?」つって。
    赤江 うん。
    町山 で、南アフリカで貼り付けたら、電話がかかってくるんですよ。
    山里 ほう。
    町山 アメリカから。
    赤江 うん。
    町山 で、「あの、友達に言われたんだけど、ネット見たらうちのお父さんが出てんだけど・・」っていう電話なんですよ。
    赤江 え?
    町山 ・・・娘さんから電話がかかってくるんですね。
    山里 へ~。
    町山 ロドリゲスさんの。
    赤江 繋がった。はい。
    町山 そうなんですよ。それでこの、セガマンて人が「え、ロドリゲスさん、生きてるんですか?」って聞いたら、「生きてるわよ~!」とか言って(笑)・・
    山里 (笑)・・温度差すごい・・
    町山 え~!ってことになって(笑)、またデトロイトまで会いに行くんですよ。
    赤江・山里 へ~。
    町山 で、会いに行ったらですねえ、もう、娘3人育ててですね、もう、この人、1942年生まれで、ま、今年70才のおじいさんなんで、
    赤江 ええ。
    町山 会いに行ったら、もう、1人で、まあ1人っていうか、まあ奥さんと寂しく暮らしてる・・・寂しくないな、奥さんとだから(笑)・・・
    赤江 (笑)・・
    町山 奥さんと、貧しくくらしてるですねえ、おじいさんだったんですけど。
    赤江 うん。
    町山 で、「音楽、やってないんですか?」って聞いたら、「いやあ、もう、売れないから辞めて・・・・ビルの解体作業とかやって、ずっと暮らしてきた」とか言うんですよ。
    赤江 え~!
    町山 大変だった、と。貧乏で。
    赤江 ええ。
    町山 で、「え!あなた、南アフリカで大スターですよ!」つって、「100万枚売れてますよ!!」つっても、「ウッソだ~・・」って言われるんですけども(笑)。
    山里 ま、そうなりますよね。
    町山 で、あんまりにも「ウッソだ~」とか言ってっから、
    赤江 うん。
    町山 「じゃあ、来てくださいよ!」とか言って、
    赤江 うん。
    町山 「嘘じゃないから!」つって、南アフリカに、そのロドリゲスを連れて行く、っていう映画なんですよね。
    赤江 は~・・・・!
    町山 それがねえ、『シュガーマン 奇跡に愛された男』っていう映画なんですよ。
    赤江 すご~い!
    山里 全然ねえ、地元で無いのに・・・一気に、スター、な感じになるわけでしょ。
    赤江 ねえ。でも、そこまでの時間がすごい、経ってるじゃないですか。
    山里 (笑)・・
    町山 凄いかかってるんで(笑)・・何十年も貧乏だったんでねえ、
    山里 (笑)・・
    町山 取り戻せるかどうか、って話ですけど、そういうのをねえ。
    赤江 へ~・・・

    ~Resolution~
    Sugar Manのオチに、あの人を例に出して良いものだろうか?

    町山 はい。でもそういう人って結構、日本でもいて、日本でも「少年ナイフ」ってバンドがあるんですよ。女の子だけでやってるバンドで。
    山里 はいはい。
    町山 日本では凄くマイナーだけどアメリカでは超ビッグだったりするんですよね。
    山里 へ~。
    町山 で、その逆でアメリカとかでは全然人気無いけど日本で凄いビッグなバンドとかもいるんで、
    赤江 うん。
    町山 こういうのは面白いですよね。
    赤江 面白いですねえ。
    町山 音楽だから結構なんていうか、まあ、あれが無いんですよね、国境がね。
    赤江 う~ん。
    町山 だからね、意外とね、そういうことがある、ま、日本でほら、例えば、日本よりも中国で売れてる人とかって、芸能人でもいるじゃないですか、すごく。
    赤江 そうですね。ありますね。
    山里 あ~、確かに。
    町山 ねえ。のりピーとかねえ!ハイ。
    赤江 (笑)・・そうですね!
    山里 (笑)・・
    町山 いろいろありますが(笑)・・ハイ。
    山里 いろんな事情がございまして・・・ええ。
    町山 はい、そういうね(笑)・・・・
    赤江 いやでも、これ、シュガーマンの曲、カッコイイですもんねえ。今聴いても、なんか・・・
    町山 はい、でね、最後にもう1曲聴いていただくんですけど、
    赤江 はい。
    町山 その前に、えっと、『シュガーマン 奇跡に愛された男』はね、3月16日から、日本でも角川シネマ有楽町他で、全国ロードショーです。はい。・・・で、最後に「I Wonder」を聴いて頂きます、ハイ!
    山里 あ、さっき言ってた・・・
    ~♪~I Wonder/Sixto Rodriguez~♪~
    赤江 ・・愉快な・・感じですけど、あの、あけすけな、歌詞の、ね。
    山里 内容はね、ハードですからねえ、これ。
    町山 はい。「君はセックス、何回したの?」っていうそういう歌(笑)・・なんですけど(笑)・・・
    赤江 (笑)・・
    山里 昼聴く曲じゃないよ(笑)・・
    町山 ハイ・・・いや、英語だから大丈夫です。ハイ。
    山里 なるほど。
    赤江 英語だからねえ、なんか・・・それはそれで・・・
    町山 て、オレが意味言っちゃってるから、意味無いんですけど、ハイ。
    山里 (笑)
    町山 ハイ。・・・っていうことで、あの・・『シュガーマン 奇跡に愛された男』でした!
    赤江 ねえ、わかりました・・・。これも山ちゃん、面白そうですね~。
    山里 ねえ、ドキュメンタリーだし。
    赤江 ねえ・・・実際に、っていう・・・
    町山 これ、どうなるか?ってとこでね、映画を観てください。
    赤江 わかりました・・・はい。え~、3月16日より、全国ロードショーでございます。今日の『たいしたたま』は、アメリカ在住の映画評論家、町山智浩さんに、ドキュメンタリー映画『シュガーマン 奇跡に愛された男』を、ご紹介いただきました~。町山さん、ありがとうございました~!
    山里 ありがとうございました~!
    町山 どうもでした!

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