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    町山智浩 映画 FC2 Blog Ranking

    『ザ・レイド』(The Raid) とにかく戦いっぱなし!いったい何のために、誰のために?【2012年4月17日たまむすび】

     管理人のaCuriousManです。リクエスト頂いておりました、インドネシア映画『ザ・レイド』(The Raid)の町山さんの解説、たまむすび2012年4月17日放送でした。この映画は僕も観たんですが、ホント最初から最後までハイテンションでインドネシアンパワーに度肝を抜かれましたね。

     町山さんのこの日の放送も映画に負けず劣らず、妙なハイテンションで笑えましたよ。コラムのオチも、ボンクラ大人感満載の楽しい解説でした。

     リクエストということで、町山さんの解説トーク部分を抜き出して若干の校正を加えたものを後半に掲載しておきました。

    映画紹介部分抜粋

  1. スタジオ  赤江珠緒(フリーアナウンサー) 山里亮太(お笑い芸人、南海キャンディーズ)
  2. 電話出演 町山智浩(映画評論家、コラムニスト)
  3. ~Setup~
    アメリカ在住ですが、今日はメキシコ某所から・・・若干ハイテンションの町山さんです

    赤江 今日はですね、町山さん、カリフォルニア州のバークレーの御自宅ではなく、外国からの御出演ということです。
    山里 ザックリ・・・
    赤江 ザックリ(笑)ですね・・・常に外国なんですけれど・・・
    山里 場所、ザックリ。
    赤江 どちらなんでしょうか。町山さん、こんにちは、もしもし~。
    町山 はい、町山です。
    赤江 今週もよろしくお願いします。
    山里 おねがいしま~す。
    町山 よろしくお願いします。
    赤江 町山さん、今日はどちらにいらっしゃるんですか?
    町山 今日はですね、メキシコの・・・某、場所で、ちょっと言っちゃいけないんですよ。
    山里 え?
    町山 実はあの、取材に来てるんですけども、あの・・・レオナルド・ディカプリオとか、クエンティン・タランティーノとかの取材なんで、その人がここにいるってわかると、ほら・・・
    山里 そっか・・・
    町山 パパラッチとか来るから、特定しちゃいけないんですよ、場所を。
    山里 スゲー・・・
    赤江 え~!じゃ、もう、すぐそばに、レオナルド・ディカプリオさんなんかも、いらっしゃる場所に、町山さんもいる・・・
    町山 そう。僕がだから、あの・・・海辺で、こう、遊んでたら(笑)・・・中年オヤジが海辺で遊んでたら、
    赤江 (笑)
    山里 何して遊んでんすか、町山さん、海辺で(笑)。
    町山 (笑)ハイ。そしたら、あの・・・デカプー、いましたよ。
    赤江 デカプー、いました?

    町山 デカプー、もう、波に入ろうとしたら、あの・・・警察官が来て、地元の。
    山里 はい。
    町山 で、「私も一緒に入ります!」って、デカプーが波に入ってワ~ってやってると、横で警察官も一緒に入ってましたよ。
    山里 あ、警備として・・
    町山 そうなんですよ。やっぱり何かあったら困るからでしょう。
    赤江 は~・・・
    山里 スゴイ!町山さんの距離感スゴイね。「ディカプー」って呼ぶんですね。
    赤江 レオ様とかいろんな呼び方がありますけど、「ディカプー」ですね。
    町山 いや、なんかちょっとポッチャリしてて、「デカプー」って感じですね、ハイ。
    赤江 (笑)
    山里 そう言われたらイメージわくねえ・・・
    町山 クエンティン・タランティーノの新作で悪役を彼がやるんで、それで来ててですね。
    赤江 今日はメキシコ、と。ね。
    町山 そう。あと、いっぺんにやるんですよ。だから、あの・・・『メン・イン・ブラック』(Men in Black)ってMIBの3作目とかですね、
    山里 へ~
    町山 あと、スパイダーマンの、ま、キャストとか全部取り替えてゼロからやり直す『アメイジング・スパイダーマン』(The Amazing Spider-Man)』とか、
    赤江 はい。
    町山 そういうのをまとめてですね、1ヶ所で取材をやってる最中なんですよ、今。
    山里 豪華だよ・・・・
    赤江 なるほど、じゃ、豪華な感じですね~。
    町山 いえいえ、はい。
    赤江 いや、そんなところで町山さんにはね、今週も映画をオススメ頂きますけれども、町山さん、
    町山 はい。
    赤江 あのね、実は先週町山さんがお勧めくださった、
    町山 はい。
    赤江 『野良猫ロック セックス・ハンター』、私、DVD借りて観させて頂きました。
    町山 あ、どうでした?
    赤江 あの、安岡力也さんのね、もう・・オススメの映画だ、って言われて観させて頂きましたけど、あのね、町山さん、確かにね、安岡さんは凄い演技をされてましたね。
    町山 二枚目役でしょ?
    赤江 なんかこう、人間の悲しみみたいなのがね、あって、あ~、って思うんですけど、
    町山 はい。
    赤江 エンディングがね、私、「終わり」っていう文字が出た時にね、「えー?!」って言いました。
    町山 (笑)。
    赤江 「えー!コレで終わり?!」みたいな。
    町山 まあね。あの・・・でも、悲しい映画ですよ。
    赤江 悲しい映画なんです。切ない映画なんですけど、
    町山 あの、梶芽衣子さんとラブ・ストーリーをやってるんですよね。
    赤江 はい。
    町山 ねえ。安岡力也さん、珍しいですよ、完全な二枚目の役ってのは。
    赤江 そうです・・・歌ってねえ、ケンカしてねえ、安岡力也さんの魅力満載な、確かに、DVDなんですけれどねえ。
    山里 オススメって言われましたからねえ。
    町山 いつもは『不良番長』シリーズとかで、梅宮辰夫さんの手下でバカなことをやってる役が多いんですけどね、安岡力也さんは映画では。
    山里 うんうん。
    町山 これではね、ホントにねえ、二枚目の役なんで。ハンサムな役ですから是非、ハイ。
    赤江 観させて頂きました・・・
    山里 そっか、そこで二枚目だけじゃなく、ストーリーのぶっ飛んだところも注目した方がいい、ってことに気付いたんだ。
    町山 あ~もう、これねえ、藤竜也さんがスゴイ悪いヤツで出てくるんですけどねえ、
    赤江 そうなんですよ!
    町山 またねえ、あの人のファッションもスゴイんですけどねえ。
    赤江 ねえ。もういろいろ突っ込みどころ、やっぱ今の時代から見ると、突っこむところも沢山ありながら、終わり、「えー?!」っていうねえ・・・
    えー!が待ってますから。
    山里 突っ込みたい、オレも突っ込みたい!
    町山 しかも内容的にはテレビで放送することは不可能な内容ですから。
    赤江 あ~、そうですねえ。今や、ホントに不可能ですねえ。
    町山 絶体不可能です、これは。ハイ。・・ということで是非『野良猫ロック セックス・ハンター』です、はい。

    ~Conflict~
    『死亡遊戯』の20倍!ドラマ要らずのシラットアクション映画

    赤江 さあ、今週はどんな映画をご紹介いただけますでしょうか?
    町山 はい、えっと・・今あの、僕、アメリカに住んでて今メキシコにいるんですが、
    赤江 はい。
    町山 今日はインドネシア映画を紹介します(笑)。
    赤江 インドネシア?!
    町山 はい。・・・いったい何をやってるのかよくわからない状況になってますけども、ハイ。えーと、インドネシア映画で今アメリカで大ヒットしてて、というか、もう世界中で今、大注目されてる映画でですね、
    山里 うん。
    町山 『ザ・レイド』(The Raid)っていうタイトルの映画なんですね。
    赤江 はい。
    町山 で、「レイド」っていうのはねえ、警察が敵のアジトとか突入するじゃないですか。
    山里 うん。
    町山 それをね、言うんですよ。「奇襲」とか「急襲」とかですね、「不意打ち」とか「強制捜査」とかですね、
    赤江 は~・・
    町山 それを「ザ・レイド」って言うんですけれども。
    山里 ふん。
    町山 え~、これはですね、インドネシアのSWAT、武装警察隊が、え~・・・敵のですね、ある1つの高層マンションがあるんですよ。
    山里 はい。
    町山 20階ぐらい建ての高層マンションがあって、その高層マンションの中が全員ヤクザなんですよ。
    山里 はあ。
    町山 あの、日本にもあるんですよ、歌舞伎町とかに。
    赤江 ええ。
    町山 ヤクザ・・の人がどんどん、どんどん増えてって、ヤクザマンションてのになっちゃったマンションがあるんですよ。
    赤江 ヤクザマンション?!あ、そうですか。
    町山 あ、知らないですか?
    赤江 アジト、って感じの?
    山里 恐い方々がいっぱいいるんだ。
    町山 そうそう、少しずつヤクザの人が入っていって、ま、あの・・そういう人達は他の、逆に、マンションに入れないから集まっちゃうらしいんですけど(笑)、
    赤江 あ~、なるほど・・・
    町山 で、1つの麻薬ギャングが、20階ぐらい建てのマンションにですね、100人ぐらい住んでんですよ。
    山里 うん。
    町山 そこに、トップの階、最上階に住んでる、大ボス・・・麻薬王と言われてるギャングのボスを逮捕しにですね、20人のSWAT隊が突入するって話なんですね。
    山里 へ~。
    町山 でね、これ、下からどんどん、攻略してくんですよ。
    山里 ふん。
    町山 最初の部屋を開けて、そこの部屋に入ってるヤツを縛って、って次々とやってくんですね。
    山里 うん。
    町山 で、どんどん上がってって、上の方にいるボスに辿り着いていこうとするんですが、
    赤江 ええ。
    町山 これねえ、あの・・・『死亡遊戯』(Game of Death)っていうブルース・リーの映画が昔あったんですけど御存知ですか?
    赤江 いえ。
    山里 あ、知らない?
    赤江 うん。
    町山 これねえ、五重の塔があってね、五重の塔のてっぺんにボスがいて、それを下の階からどんどんブルース・リーが上がっていくんですよ。
    赤江 はあはあ、はあ。
    町山 ゲームみたいな感じですね。
    赤江 『死亡遊戯』、はい。
    町山 『死亡遊戯』。で、1階ごとに強い奴がいて、それを倒してってどんどん上に上がっていく、っていうのがブルース・リーの『死亡遊戯』なんですけども、
    山里 ふん。
    町山 これの場合、20階か30階建てのマンションに100人いるんですよ。
    山里 ふん。
    町山 で、こっちも、攻撃する側が20人なんで、もう・・・なんていうか20倍か30倍ぐらいに、『死亡遊戯』をしちゃった映画なんですよ。
    赤江 は~・・
    山里 (笑)
    町山 凄いスケールなんですよ。
    赤江 なるほどね。
    町山 しかもこの映画ですね、1番最初の、冒頭のシーンて普通、いろいろあって、そこに敵がいる、ってことがわかって、「じゃ、そこに突入するか!」みたいなドラマがあるじゃないですか。
    赤江 はい。
    町山 ドラマが無いんです、この映画!
    山里 え?
    町山 この『ザ・レイド』ってのは1番最初にそのSWAT隊の若い隊員の主人公が、
    赤江 ふん。
    町山 奥さんに、「じゃ、行ってくるよ」つって家を出て、すぐにバスに乗って、そのヤクザマンションに入るとこでいきなり映画が始まるんですよ。
    山里 は~!
    町山 だからもう、ストーリーが無くて、
    赤江 前置き無しで、もういきなり?
    町山 いきなりヤクザマンションに突入するんですよ、もう。映画が始まった途端に。
    赤江 へ~。
    町山 で、あと90分間、ず~っと!戦闘シーンなんですよ。
    山里 いいとこ取り、っていうか、もう早い段階でアクションがバンバン見れて、ねえ。
    町山 もう、余計なものは何にもいらない!っていう感じなんですよ。
    山里 アクションだけ見ろ!っていう・・・
    赤江 (笑)。
    町山 そうなんですよ。
    山里 へ~。
    町山 で、これがスゴイのは、最初はマシンガンとかみんな持ってるわけじゃないですか、SWAT隊だから、もうあらゆる銃を。
    山里 はい。
    町山 でもって、最初はもう、銃撃戦なんですよね。
    山里 はい。
    町山 中に入った時に、ヤクザマンションとはいえ家族が一緒に住んでるんですよね。ヤクザの。
    山里 はあ。
    町山 子供がいるんですよ。で、子供を見つけちゃったんで、どうしていいかわかんなくて迷ってると・・・子供が通報しちゃうんですね、ボスに。
    山里 ほう!
    町山 「警察隊が入りました!」って子供が言っちゃうんですよ。
    赤江 うん。
    町山 そうしたら今度は、ヤクザのボスが、実は全ての階に警察が入ってきた時のための備えを全部してるんですね。
    山里 うん。
    町山 で、モニターで、全部テレビで、上で監視してるし。実はその隣のビルにですね、そのヤクザマンションの隣のビルに、狙撃隊を置いてるんですよ。
    赤江 え~!
    町山 で、狙撃隊が外側から、SWAT隊を撃ってくるんですよ。
    山里 ほえ~・・・
    町山 みんなマシンガンを持ってて、バー!っと銃撃戦が始まって、前半は物凄い、こう、なんていうかね・・・ゲームだったら、いわゆるまあ、射撃ゲームなんですね。
    山里 はい。
    町山 シューティングゲームになってるんですよ。
    赤江 ええ。
    町山 で、すぐに撃ち尽くしちゃうんですね、弾丸を。
    山里 ふん。
    町山 そうするとそのボスがね、「どうやら・・・うちのマンションに忍び込んだ、警察隊のゴキブリどもは、弾丸を撃ち尽くしたようであります。」と。
    山里 ふん。
    町山 「では、当マンションにお住まいの皆様方、お好きな武器を手に取って、お好きなだけ、警察狩りをお楽しみください。」ってアナウンスするんですよ。
    山里 え~!
    赤江 え、そういう館内アナウンスをしちゃうんですか?
    町山 館内アナウンスするんですよ、ボスが。そうすると悪いヤクザ達が100人ぐらいですね、いろんな武器を持ってですね、ハンマーとか、ナイフとかいろんなのを持って、ワ~!っと、中に閉じ込められちゃったSWAT狩りを始めるんですよ。
    山里 へ~・・・
    町山 もんのスゴイ内容なんですよね、内容が・・・
    赤江 濃いですねえ、最初っから。
    町山 そう、濃いんですよ!すごく濃いんですよ。顔がインドネシアの人達だから、顔も。
    山里 あ、その濃さに対してはゴメン、まだ言ってなかったですけども・・
    赤江 (笑)・・・
    町山 スゴイ濃いんですよ!
    赤江 見た目もね、ええ。
    町山 あのね、はっきり言ってね、その人達が集団で襲ってくるんですね。そのインドネシアのヤクザの人達が。
    赤江 はい。
    町山 ね。ブワーッ!と集団で襲ってくるんで、EXILEなんですよ!どう見ても!
    山里 え?
    町山 EXILEなんですよ!
    赤江 あ、みんな、シュッとした感じの濃いい感じの、あー!
    山里 濃ゆめのカッコ良さ。
    町山 濃いいんですよ!
    赤江 あ、アジアン!みたいな感じですもんね。
    町山 インドネシアン!な感じなんですよ。みんな髭生えてるし、結構。
    山里 男らしい感じなんだ。
    赤江 で、体鍛えてますよ、みたいな人達が・・・
    町山 そ、身体メチャクチャ鍛えてて、それで動きがスゴイんですよ、キレが良くて。
    赤江 まさかここでEXILEが出てくるとは思いませんでしたけど(笑)・・
    町山 EXILEが100人!襲ってくるんですよ、SWAT隊を
    赤江 (笑)・・・待ってください、町山さん・・
    山里 本家よりも遥かに多い・・
    町山 大変な事態ですよ、もう!
    赤江・山里 (笑)・・・
    町山 コレは!ホントに。
    赤江 あ、そういうことですね。
    町山 そういうことなんですよ。
    赤江 うわ~・・・
    町山 で、どうなるかと思ったら、今度は、最初に出てきて、「家を出るよ」って挨拶をしてた男の子はですねえ、
    山里 ふん。
    町山 1人で、もういきなり10人ぐらいと出くわしちゃうんですけども、敵と。
    山里 はい。
    町山 それも、武器を持ってる。その、ナイフとか。
    山里 ふん。
    町山 素手でですね、その警官が、いきなり10人ぐらいぶっ倒しちゃうんですよ。バババババババー!っと。
    山里 楽しい。
    赤江 え、もう肉弾戦になってきて。
    町山 肉弾戦になって。それで、どうしてこんなに強いの?と思ったら、
    山里 うん。
    町山 この主人公の男の子はですね、イコー・ウイワスっていう名前・・あ、イコ・・・(笑)インドネシアの名前が読めないんで、イコ・ワイスって人ですね。
    赤江 はい。
    山里 イコ・ワイス
    町山 で、誰だろう?と思ったら、この人ね、シラットっていう、インドネシア地方の、ま、東南アジア一帯の・・・特殊な格闘技があるんですけれども、それの選手なんですね。この、主演の俳優の人は。
    山里 へ~。
    町山 だからモンの凄い強いんですよ。
    山里 ふんふん。
    町山 で、普通の今までのクンフーとかと全然違って、手に、片っぽにナイフを持って片っぽにトンファーっていう、ま、警察の警棒ですね、
    山里 はい。
    町山 それを持って、切ったり殴ったりしながら蹴り続けるんですよ。クルクル回転して。
    山里 え~!カッコイイ。
    町山 スゴイんですよ。
    赤江 え、インドネシアのその、シラットっていう、そういう格闘技が、もう、あるんですか?
    町山 格闘技があるんですね。
    赤江 は~。
    町山 ナイフはね・・・逆手に持つんですけれども、
    赤江 うん。
    町山 またねえ、廊下だから、マンションの中だから廊下が狭いじゃないですか。
    山里 ふん。
    町山 廊下の、もう・・・壁とかバンバン走っちゃうしねえ、
    山里 三角飛びみたいな感じでタターンと・・・
    町山 三角飛びみたいな感じで。で、またその、壁を利用して敵をやっつけるんですけど。例えば、敵の足をガッ!と掴んで、
    山里 うん。
    町山 ブンブン振り回すんですね、ジャイアントスイングみたいに。
    山里 ふん。
    町山 で、どうするかっていうと、マンションの壁の、角があるじゃないですか。
    山里 はい。
    町山 角に頭を、ガーン!とぶつけるんですよ(笑)。ジャイアントスイング状態で。
    赤江 は~・・・・
    町山 死ぬぞ!コレ!とか思いますけど(笑)。
    赤江 え~・・・
    山里 ゴキゲンなテンションで恐いことを言ってますね、町山さん。
    赤江 (笑)。
    町山 いやもうこれね、映画館ね、みんなね、「ヒ~!」って感じですよ(笑)。
    赤江 いやホント、ヒ~!ですね、今。
    町山 ヒ~!みたいな。
    山里 これ、少年マンガみたいな、なんかねえ。
    町山 そうそうそう。バキみたいな感じですけどね。
    山里 あ、なるほど、ホント、マンガみたい。スゴイ楽しい。
    町山 スゴイんですよ。
    赤江 え、それを、なんかCGとかじゃなくて・・もう、俳優さん方が、やっちゃってる、ってことですよね。
    町山 俳優が、もう、ホントにやってる・・・ま、CG使ってるかな?っていうシーンもあって、
    赤江 ええ。
    町山 あの・・・階段の上の方からですね、1人の男を蹴り落とすと、その人がバーっと空を飛んで、階段の手すりに背中から落ちてグニャって曲がるシーンがあるんですけど(笑)、
    山里 CGでしょう。
    町山 これはCGだと思いますねえ!(笑)
    山里 さすがにCGでしょう(笑)。
    赤江 CGであって欲しい、みたいですね(笑)。
    町山 コレは(笑)・・・スゴ過ぎるんで、ハイ。
    山里 うん。
    町山 でね、これねえ、インドネシア映画なんですけど、監督はですね、イギリス人なんですね。
    赤江 へ~・・・
    町山 ギャレス・エヴァンスっていう人がインドネシアに住んでて、シラットの、シラットっていうスポーツを知って、スゴイ、って事になって、そのドキュメンタリーを撮ろう、と。
    山里 ふ~ん。
    町山 ・・と、してたら、「いや、これはドラマにした方がいいや。」と・・・いうことで、この映画を、『ザ・レイド』っていうストーリーを作って、世界中からお金を集めて映画にしたみたいなんですね。
    赤江・山里 へ~・・・
    町山 不思議で、その音楽とかはですね、アメリカの、日系人がボーカルをやってるバンドでですね、リンキンパーク(Linkin Park)っていうバンドがあるんですけど、
    山里 はいはい。
    町山 そのリンキンパークが音楽をやってたり、結構国際的な映画なんですね。
    山里 へ~
    町山 凄い不思議な感じなんですよ。あの・・・インドネシア!って感じじゃ無いし・・・ていうか、ビルの中しか出てこないから(笑)、インドネシアのどの国だかってわからないんですけども。
    山里 そうか、全編ビルの中だけで繰り広げられるんだ、映画は。
    町山 そうです。だから風俗はよくわからないんで、
    山里 はい。
    町山 ただ、出てくる人達はみんな、EXILEだな、っていうこと以外はねえ、どこの国か特定するのは難しいんですが。
    赤江 (笑)。
    山里 インドネシアのイケメンは全部、EXILEにいそう、っていうね(笑)
    町山 そうそう。でね、スゴイのはねえ、この主人公の、彼のシラットが強いから、こいつ最強じゃないの?って思ってると、
    赤江 はい。
    町山 敵の、用心棒は最強だ、っていう話が出てくるんですね。
    山里 ふんふん。
    町山 敵の用心棒にマッドドッグってヤツがいて、そいつが最強だから気をつけろ、と。
    山里 うん。
    町山 いうふうに言われて、会うんですよ。上のほうでやっと。マッドドッグと。
    赤江 うん。
    町山 そうしたらですね、マッドドッグって人はスゴイちっちゃいんですよ。
    山里 ほう。
    町山 あの・・・顔は凄いんですけと、ま、見た感じは池乃めだかさんみたいな感じなんですよ。
    山里 だいぶコンパクトな・・(笑)。
    町山 だいぶコンパクトな人なんで、(何?コレ?これがマッドドッグ?)とか思ったら、
    赤江 うん。
    町山 メッチャクチャ!強いんです!それが。
    山里 ・・・マンガだよ、マンガのテイストだよ、これ。
    町山 スッゲエ強くてねえ、
    山里 へ~。
    町山 信じられないぐらい、2段蹴り、3段蹴りとかね、も、蹴りをし続けたりね、1発蹴ってそのまま足を着地させないで2発目を蹴ったりとかですね、
    山里 あ、はあはあ、はあはあ。
    町山 スッゴい技を繰り出してくるんでねえ、ビックリするんですけども。
    赤江 へ~・・・
    町山 ハイ。なかなかねえ、ストーリーってのは基本的に無いにも関わらず(笑)、
    山里 うん。
    町山 アクションだけでこれだけねえ、こう・・・ちゃんと起承転結を作っていくっていうのもスゴイな、と思いましたね。

    ~Resolution~
    今日のコラムはそういうオチ?戦う男のお話でした。

    赤江 は~・・・大迫力のインドネシア映画『ザ・レイド』ですけれども、
    町山 はい。
    赤江 町山さん、ホントにもうこれ、アメリカでもヒットしてる・・そうですよねえ。
    町山 アメリカでヒットしてて、もうこれ凄いから、まずハリウッドでリメイクをしよう、って話になってて。
    赤江 へ~・・・
    町山 で、この監督達にも次の映画をやらせよう、ってことになって、
    赤江 うん。
    町山 もう世界中が注目してるんですね。
    山里 ふ~ん。
    町山 ブルース・リーとかジャッキー・チェンとかが出てきた時と同じようなですね、凄いものが出てきたんじゃないか、と。シラットっていうものを知らないですからね、みんなね。
    赤江 う~ん。
    町山 あの・・シラッと知らない(笑)っていう、なんかよくわかんないですけど、
    赤江 シラッと知らないっていうね(笑)、言いやすいですけど・・
    山里 (笑)
    町山 ハイ。
    赤江 え、町山さん、インドネシアっていう国は、あの、どうなんですか?映画はやっぱり今、勢いあるんですか?
    町山 インドネシア映画はね、昔も日本で結構、DVDとか出てたんですけど、あの・・・結構、ゲテモノホラー映画みたいなものしか日本では出てなかったんですよね。
    赤江 ふ~ん・・・
    町山 はい。あの・・・『首だけ女の恐怖』(MYSTICS IN BALI)みたいなタイトルのね。
    赤江 首だけ?!首無しじゃなくて?
    町山 『首だけ女の恐怖』って映画、どんなのだろう、と思って観たら、
    あの(笑)・・首が飛んでくる・・・なあ、と思ったらですねえ、
    山里 うん。
    町山 首の下に内蔵が全部ついてたんですよ。
    赤江 いや(笑)・・・え~?
    町山 ぶら下がってんですよ。
    山里 なんちゅう映画(笑)・・・
    町山 あの・・胃とか(笑)、腸とか食道とかを(笑)、ぶら下げながら飛んでくるんですよ、結構、美女が。
    赤江 恐い中でも笑っちゃいそうですよ。
    山里 雑なホラーだねえ(笑)・・・
    町山 なんだろう、と思いましたけどねえ(笑)。
    赤江・山里 (笑)
    町山 で、そんなものなのかあ、っていう、結構なんていうか、ま、あの・・・「インドネシア!」って感じなのかな、って思ったらそうじゃなくて、これはもう完全にもう、世界でも通用するようなねえ、
    赤江 ええ。
    町山 凄いアクション映画になってるんですよ。
    赤江 へ~・・・
    町山 でもねえ、予算は凄く安いらしくて、
    山里 はい。
    町山 実際は8千万円しかかかってないらしいですね。
    山里 へ~!普通、映画っていったら億ね、何十億とかいうのがありますけども・・・
    町山 ねえ。だからこれ、もう何十億かけてハリウッド映画とか、よく失敗してますけど(笑)、
    山里 そっか。
    町山 たった8千万円でこれだけやるか、っていうね、やっぱアイデアが良く出来てるんですよ。
    山里 逆にこの予算だからこそ、その良さが出てる、っていうのも・・・
    町山 それもあるでしょうね。あの、100人ぐらいね、敵が襲ってくると思うんですけど、
    山里 うん。
    町山 多分よく見ると、
    山里 うん。
    町山 30人ぐらいが何回か出てたりすると思います。
    赤江・山里 (笑)
    町山 ハイ。
    赤江 述べ、みたいな、こう何回も・・・
    町山 述べみたいな、そう。日本映画もよくありましたよ(笑)。
    山里 あ~、なるほど。
    町山 日本映画も1回死んだと思う人がよく出てくる、っていうねえ。
    山里 お前、さっき倒されたよな、みたいなヤツが・・・
    町山 そう。『仁義なき戦い』シリーズとか、松方弘樹とか何回死んでも出てきますけどね、違う役で。
    山里 あ、確かにそうだった!
    赤江 (笑)
    町山 ねえ。そういうシステムなのかな?っていうのもちょっとあるんですけども・・・
    赤江 へ~・・・
    町山 でもねえ、これはねえ、だって、日本でもアイデアさえあれば全然出来る物なのに、
    山里 そうだぞ・・・・
    町山 日本はねえ、いろいろねえ、考え過ぎてどんどん違う物になってるなあ、っていうねえ・・・あの、海外ロケ!とかやるじゃないですか、日本では。
    赤江 はい。
    町山 ヨーロッパ何カ所で大ロケ敢行!とか、制作費幾ら!とか、それを売り物にしてもダメだよ!!
    山里 うん。
    赤江 なるほど。
    町山 お金の額を売り物にしたって、全然、俺達観る方は関係無いんだから。
    山里 そっか、シンプルで面白いかどうかですもんね。
    町山 制作費いくら、とか全然、そんなもの売り物にしたら、「こんだけかけたのにこの程度です」っていうことでしかないから、
    山里 うん。
    町山 やっぱりそれは、自慢することじゃないですよ。
    赤江 なるほどなるほど。
    町山 あの・・・ヤケクソになってるとしか思えないですよ(笑)。
    赤江・山里 (笑)
    町山 ハイ。でね、この映画ねえ、とにかくねえ、あの・・・僕はねえ、もう、怖くて、もう・・あの・・・EXILE見れないですよ。
    赤江・山里 (笑)
    山里 思い出しちゃうんだ!
    町山 思い出しちゃうんですよ。
    山里 襲ってくる(笑)・・・
    赤江 はなれて、はなれて!町山さん、EXILEから離れて(笑)・・
    町山 あ、そうですか。なんかオレねえ、でも戦わなきゃ!って思ったんですよ。これEXILEがもう、100人も襲ってくるけども、これでもう長澤まさみを守るんだ!とかねえ・・・
    赤江・山里 (爆笑)
    町山 上戸彩ちゃんを守るんだ!と思ってねえ、頑張ったんですけどもねえ、何故オレが頑張んなきゃいけないのか(笑)っていうねえ・・・
    赤江 (笑)
    山里 町山さん、オレもその戦いに一緒に参加したいよ。
    町山 そう!(笑)もうね、この人達が100人襲ってきたら日本の女の子、みんなヤラれちゃうよ!!と思いましたけど(笑)、ハイ!
    赤江 (笑)・・・
    山里 妄想ですよ!
    町山 ・・ということで『ザ・レイド』でした!
    山里 (笑)・・町山さんの妄想ですよ、みなさん!
    町山 あ、妄想でしたか、あ、そっか。
    赤江 わかりました(笑)・・町山さん、ありがとうございます。
    町山 ハイ。
    赤江 もう、今日はね、町山さんメキシコから、
    町山 はい。
    赤江 アメリカ在住の町山さん、メキシコからインドネシア映画の『ザ・レイド』をご紹介いただきましたけど・・・
    町山 何が何だかわかりません(笑)、ハイ。
    赤江 ホントに(笑)・・・いやホントに、これ、日本でも年内に公開が予定されている、と。
    山里 うわ~、嬉しい!
    町山 あ、そうなんですか。
    赤江 ね。ということでございますので。
    町山 はい。これはもう、必見です!ハイ!
    赤江 わかりました~。町山さん、ありがとうございました~!
    山里 ありがとうございました!
    町山 どうもでした!

    『ザ・レイド』(The Raid) 映画紹介部分抜粋

     今あの、僕、アメリカに住んでて今メキシコにいるんですが、今日はインドネシア映画を紹介します(笑)。いったい何をやってるのかよくわからない状況になってますけども、ハイ。インドネシア映画で、今アメリカで大ヒットしてて、もう世界中で今、大注目されてる映画で、『ザ・レイド』(The Raid)っていうタイトルの映画です。

     「レイド」っていうのは、警察が敵のアジトとか突入するじゃないですか。それを言うんです。「奇襲」とか「急襲」とかですね、「不意打ち」とか「強制捜査」とか、それを「ザ・レイド」って言うんですけれども。

     インドネシアのSWAT、武装警察隊が、敵の、ある1つの高層マンションがあるんですが、20階ぐらい建ての高層マンションがあって、その高層マンションの中が全員ヤクザなんです。

     日本にもあるんですよ、歌舞伎町とかに。ヤクザ・・の人がどんどん、どんどん増えてって、ヤクザマンションてのになっちゃったマンションがあるんです。少しずつヤクザの人が入っていって、ま、あの・・そういう人達は他の、逆に、マンションに入れないから集まっちゃうらしいんですけど(笑)。

     で、1つの麻薬ギャングが、20階ぐらい建てのマンションに、100人ぐらい住んでんです。そこに、トップの階、最上階に住んでる麻薬王と言われてるギャングの大ボスを逮捕しに、20人のSWAT隊が突入するって話なんです。

     これ、下からどんどん、攻略してくんですよ。最初の部屋を開けて、そこの部屋に入ってるヤツを縛って、って次々とやってくんですね。どんどん上がってって、上の方にいるボスに辿り着いていこうとするんですが。これ、『死亡遊戯』(Game of Death)っていうブルース・リーの映画が昔あったんですけど、五重の塔があって、てっぺんにボスがいてそれを下の階からどんどんブルース・リーが上がっていくんです。ゲームみたいな感じですね。1階ごとに強い奴がいて、それを倒してってどんどん上に上がっていく、っていうのがブルース・リーの『死亡遊戯』なんですけども、これの場合、20階か30階建てのマンションに100人いるんです。で、こっちも、攻撃する側が20人なんで、もう・・・なんていうか、『死亡遊戯』を20倍か30倍ぐらいにしちゃった映画なんですよ。凄いスケールなんです。

     しかもこの映画、普通、1番最初の冒頭のシーンでいろいろあって、そこに敵がいる、ってことがわかって、「じゃ、突入するか!」みたいなドラマがあるじゃないですか。この映画はドラマが無いんです、!

     この『ザ・レイド』ってのは1番最初にそのSWAT隊の若い隊員の主人公が、奥さんに「じゃ、行ってくるよ」つって家を出て、すぐにバスに乗って、そのヤクザマンションに入るとこでいきなり映画が始まるんです。ストーリーが無くて、映画が始まった途端にいきなりヤクザマンションに突入するんですよ。で、あと90分間、ず~っと!戦闘シーンなんです。

     もう、余計なものは何にもいらない!っていう感じなんですよ。

     スゴイのは、SWAT隊だから、最初はマシンガンとかもうあらゆる銃をみんな持ってるわけじゃないですか。でもって、最初は銃撃戦なんです。中に入った時に、ヤクザマンションとはいえ、ヤクザの家族が一緒に住んでるんで子供がいるんですよ。で、子供を見つけちゃったんで、どうしていいかわかんなくて迷ってると・・・子供が通報しちゃうんです、ボスに。「警察隊が入りました!」って子供が言っちゃうんです。そうしたら今度は、ヤクザのボスが、実は全ての階に警察が入ってきた時のための備えを全部してるんですね。モニターで、全部テレビで、上で監視してるし。

     実はその隣のビルに、そのヤクザマンションの隣のビルに狙撃隊を置いてるんです。で、狙撃隊が外側から、SWAT隊を撃ってくるんですよ。みんなマシンガンを持ってて、バー!っと銃撃戦が始まって、前半は物凄い、ゲームだったら、いわゆる射撃ゲームなんですね。シューティングゲームになってるんですよ。

     で、すぐに弾丸を撃ち尽くしちゃうんです。するとそのボスが、
    「どうやら・・・うちのマンションに忍び込んだ、警察隊のゴキブリどもは、弾丸を撃ち尽くしたようであります。」
    「では、当マンションにお住まいの皆様方、お好きな武器を手に取って、お好きなだけ、警察狩りをお楽しみください。」ってアナウンスするんですよ。ボスが館内アナウンスするんです。

     そうすると悪いヤクザ達が100人ぐらい、いろんな武器を持って、ハンマーとか、ナイフとかいろんなのを持って、ワ~!っと、中に閉じ込められちゃったSWAT狩りを始めるんです。もんのスゴイ内容なんですよね。

    赤江珠緒:濃いですねえ、最初っから。

     そう、濃いんですよ!すごく濃いんですよ。顔がインドネシアの人達だから。顔もスゴイ濃いんですよ!そのインドネシアのヤクザの人達が集団で襲ってくるんですね。

     ブワーッ!と集団で襲ってくるんで、はっきり言って、どう見てもEXILEなんですよ!!その人達がEXILEなんですよ!濃いいんですよ!インドネシアン!な感じなんですよ。みんな髭生えてるし。

     身体メチャクチャ鍛えてて、それで動きがスゴイんです、キレが良くて。SWAT隊をEXILEが100人!襲ってくるんです。大変な事態ですよ、コレは!ホントにもう!

     で、どうなるかと思ったら、最初に出てきて「家を出るよ」って挨拶をしてた男の子は、1人でいきなり、10人ぐらいの、ナイフとか武器を持ってる敵と出くわしちゃうんですけど、素手で、その警官が、いきなり10人ぐらいぶっ倒しちゃうんです。バババババババー!っと。肉弾戦になって。

     どうしてこんなに強いの?と思ったら、この主人公の男の子は、イコー・ウイワスっていう名前・・あ、イコ・・・(笑)インドネシアの名前が読めないんで、イコ・ワイスって人で、誰だろう?と思ったら、この人、シラットっていう、インドネシア地方、東南アジア一帯の特殊な格闘技があるんですけれども、この主演の俳優の人はそれの選手なんですね。だからモンの凄い強いんです。

     普通の今までのクンフーとかと全然違って、手に、片っぽにナイフを持って片っぽにトンファーっていう警察の警棒を持って、切ったり殴ったりしながら蹴り続けるんです。クルクル回転して。スゴイんですよ。ナイフは逆手に持つんですけれども。

     またねえ、マンションの中だから廊下が狭いじゃないですか。もう・・・廊下の壁とかバンバン走っちゃうし、三角飛びみたいな感じで。で、またその、壁を利用して敵をやっつけるんですけど。例えば、敵の足をガッ!と掴んで、ブンブン振り回すんですね、ジャイアントスイングみたいに。で、どうするかっていうと、マンションの壁の角に頭を、ガーン!とぶつけるんですよ(笑)。ジャイアントスイング状態で。死ぬぞ!コレ!とか思いますけど(笑)。

     いやもうこれ、映画館みんなね、「ヒ~!」って感じですよ(笑)。バキみたいな感じでスゴイんですよ。

     俳優が、もう、ホントにやってる・・・ま、CG使ってるかな?っていうシーンもあって・・・階段の上の方から1人の男を蹴り落とすと、その人がバーっと空を飛んで、階段の手すりに背中から落ちてグニャって曲がるシーンがあるんですけど(笑)。これはCGだと思いますねえ!(笑)コレは(笑)・・・スゴ過ぎるんで、ハイ。

     これねえ、インドネシア映画なんですけど、監督はイギリス人なんです。ギャレス・エヴァンスっていう人がインドネシアに住んでて、シラットっていうスポーツを知って、スゴイ、って事になって、そのドキュメンタリーを撮ろうとしてたら、「いや、これはドラマにした方がいいや。」と・・・いうことで、『ザ・レイド』っていうストーリーを作って、世界中からお金を集めて映画にしたみたいなんですね。

     音楽とかは、アメリカの、日系人がボーカルをやってるバンドでリンキンパーク(Linkin Park)っていうバンドがあるんですけど、そのリンキンパークが音楽をやってたり、結構国際的な映画なんです。凄い不思議な感じなんですよ。

     インドネシア!って感じじゃ無いし・・・ていうか、ビルの中しか出てこないから(笑)、インドネシアのどの国だかってわからないんですけども。ただ、出てくる人達はみんな、EXILEだな、っていうこと以外はどこの国か特定するのは難しいんですが。

     スゴイのは、この主人公のシラットが強いから、こいつ最強じゃないの?って思ってると、敵の用心棒は最強だ、っていう話が出てくるんです。敵の用心棒にマッドドッグってヤツがいて、そいつが最強だから気をつけろ、というふうに言われて、上のほうでやっとマッドドッグと会うんです。

     そうしたら、マッドドッグって人はスゴイちっちゃいんですよ。顔は凄いんですけと、ま、見た感じは池乃めだかさんみたいな感じなんです。だいぶコンパクトな人なんで、(何?コレ?これがマッドドッグ?)とか思ったら、メッチャクチャ!強いんです!それが。

     スッゲエ強くて、信じられないぐらい、2段蹴り、3段蹴りとか蹴りをし続けたり、1発蹴ってそのまま足を着地させないで2発目を蹴ったりとかスッゴい技を繰り出してくるんでビックリするんですけども。

     なかなかねえ、ストーリーってのは基本的に無いにも関わらず(笑)、アクションだけでこれだけ、ちゃんと起承転結を作っていくっていうのもスゴイな、と思いましたね。

    赤江珠緒:町山さん、もうアメリカでもヒットしてるそうですよねえ。

     アメリカでヒットしてて、もうこれ凄いから、まずハリウッドでリメイクをしよう、って話になってて。この監督達にも次の映画をやらせよう、ってことになって、世界中が注目してるんです。ブルース・リーとかジャッキー・チェンとかが出てきた時と同じような、凄いものが出てきたんじゃないか、と。みんなシラットっていうものを知らないですから。

     あの・・シラッと知らない(笑)っていう、なんかよくわかんないですけど、ハイ。

     インドネシア映画は昔も日本で結構、DVDとか出てたんですけど、結構、ゲテモノホラー映画みたいなものしか日本では出てなかったんです。『首だけ女の恐怖』(MYSTICS IN BALI)みたいなタイトルのね。

     『首だけ女の恐怖』って映画、どんなのだろう、と思って観たら、

    あの(笑)・・首が飛んでくるなあ・・・と思ったら、首の下に内蔵が全部ついてたんです。ぶら下がってんですよ。結構な美女が・・・胃とか(笑)、腸とか食道とかを(笑)、ぶら下げながら飛んでくるんですよ。なんだろう、と思いましたけどねえ(笑)。

     で、そんなものなのかあ、っていう、ま、「インドネシア!」って感じなのかな、って思ったらそうじゃなくて、これはもう完全に世界でも通用するような凄いアクション映画になってるんですよ。

     でも予算は凄く安いらしくて、実際は8千万円しかかかってないらしいですね。 ハリウッド映画とか、もう何十億かけてよく失敗してますけど(笑)、たった8千万円でこれだけやるか、っていう、やっぱりアイデアが良く出来てるんですよ。

     100人ぐらい敵が襲ってくると思うんですけど、多分よく見ると30人ぐらいが何回か出てたりすると思います。日本映画もよくありましたよ(笑)。

     日本映画も1回死んだと思う人がよく出てくる、っていうねえ。『仁義なき戦い』シリーズとか、松方弘樹とか何回死んでも出てきますけどね、違う役で。そういうシステムなのかな?っていうのもちょっとあるんですけども・・・。

     でもこれは、日本でもアイデアさえあれば全然出来る物なのに、日本はいろいろ考え過ぎてどんどん違う物になってるなあ、っていう。・・・日本では、海外ロケ!とかやるじゃないですか。「ヨーロッパ何カ所で大ロケ敢行!」とか、「制作費いくら!」とか、それを売り物にしてもダメだよ!!

     お金の額を売り物にしたって、全然、俺達観る方は関係無いんだから。制作費いくら、とか、そんなもの売り物にしたら、「こんだけかけたのにこの程度です」っていうことでしかないから、やっぱりそれは、自慢することじゃないですよ。・・・ヤケクソになってるとしか思えないですよ(笑)。

     でね、この映画とにかく、あの・・・僕はもう、怖くて、もう・・・・・EXILE見れないですよ。思い出しちゃうんです。

     なんかオレ、でも戦わなきゃ!って思ったんですよ。EXILEがもう、100人も襲ってくるけども、長澤まさみを守るんだ!とかねえ・・・上戸彩ちゃんを守るんだ!と思って、頑張ったんですけどもねえ、何故オレが頑張んなきゃいけないのか(笑)っていう・・・。

     

     もう、この人達が100人襲ってきたら日本の女の子、みんなヤラれちゃうよ!!と思いましたけど(笑)、ハイ!

     ・・ということで『ザ・レイド』でした!これはもう、必見です!ハイ!

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    すげー、町山さんのテンション高い解説が堪能できました。1日も経たずに、文字を起こしてくれてありがとうございます!訳あってパソコンで音声が聴けない状態にあるので、しばらくお世話になると思います。改めてありがとうございました。

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