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    『人生、ブラボー!』(Starbuck) 昼の放送で何回「精子」って言ったでしょうか?【2013年1月22日たまむすび】

  1. スタジオ  赤江珠緒(フリーアナウンサー) 山里亮太(お笑い芸人、南海キャンディーズ)
  2. 電話出演 町山智浩(映画評論家、コラムニスト)
  3. ~Setup~
    デカプー俳優業休止宣言の裏にアカデミー賞のダークサイドあり

    赤江 さ、3時台はコラムコーナー『たいしたたま』です。毎週火曜日はアメリカ在住の映画評論家、町山智浩さんです。今週もカリフォルニア州バークレーの御自宅からお電話での御出演です。もしもし~、町山さ~ん!
    山里 もしも~し!
    町山 はい、町山です。よろしくお願いします。
    赤江 よろしくお願いいたしま~す。
    山里 お願いしま~す。
    町山 どうもで~す。ハイ。・・・・・・・・(笑)。
    赤江 (笑)・・・さ、今日はどんな話題でしょうか、町山さん。
    町山 いや、先週あの、アカデミー賞の話をしたんですけども、
    山里 はい。
    赤江 ええ。
    町山 えっと、僕ちょっと、大事なことを言い忘れたような気がして、
    山里 え?
    町山 えーと、アカデミー賞の投票って誰がするか、って話ってしましたっけ?ノミネーションとか・・。
    赤江 あ、そう言えば改めては、誰がするか、知らないですねえ。
    山里 してないです、してないです。
    町山 そうなんですよね。これ大事だったのに忘れたんですけども、
    山里 はい。
    町山 例えば、監督賞って部門は、映画の監督だけが投票するんですよ。
    山里 あ、へ~、そうなんだ。
    赤江 あ~・・・

    町山 はい。300人いる監督が投票して、監督賞を、ノミネーションも決めるし、最終的な受賞者も決めるんですね。
    山里 へ~。
    赤江 同業者が選ぶんですね。
    山里 うわ、じゃ、嬉しいな、大賞・・・
    町山 だから、脚本賞は脚本家が選ぶんです。
    赤江 な~るほど。
    町山 メイクアップ賞はメイクアップをしてる人達だけで投票して決める、ってなるんですよ。
    山里 へ~。
    町山 はい。それでねえ、今日、・・・ていうか、まあ、起こったことが非常に面白いんで、その投票の・・・・決まりから考えるとですね、
    赤江 はい。
    町山 ちょっと、話したいんですが。あの・・・今日の映画とは直接関係無いんですけども、
    山里 はい。
    町山 えっと、レオナルド・ディカプリオさんがですね、俳優辞める、って言い出したんですねえ。
    赤江 あ、そうですね、ええ。今週月曜日に『たまむすび』でもちょっと、ニュース拾いましたけれども。
    町山 そう、「もう疲れたから辞める!」って言い出して、突然。どうしたか、っていうとその直前にあった、アカデミー賞のノミネートがね、ノミネーションが多分関係してると僕は思ってるんですよ。
    山里 ほう。
    町山 て言うのは、今回あの、『ジャンゴ 繋がれるざるもの』(Django Unchained)でですね、物凄くいやらしい、その、黒人を差別するですね、白人の奴隷主を演じて、物凄くいやらしいんで、絶体アカデミー賞候補になるだろう、って言われてたんですね、助演男優賞候補に。
    赤江 ええ。
    町山 そうしたら、入んなかったんですよ、ノミネートされなかったんですよ。
    山里 他の役者さんが選ばなかったんだ。
    町山 ところがね、ディカプリオさんは・・・って言うと変ですが、デカプーちゃんは、
    山里 (笑)・・・ソッチのほうが変ですけど。
    赤江 レオ様でいいんじゃ・・・
    町山 ここ10年ぐらいずーっとですね、ノミネートされるとか受賞するとかずーっと言われながら全然!もう全く賞に縁が無かったんですよ。
    赤江 あれ?無いんでしたっけ?『タイタニック』(Titanic)も無いんでしたっけ?
    町山 『タイタニック』も、あの、相手側の女優さん、ケイト・ウインスレットだけが受賞して、ディカプリオはノミネートもされてません。
    山里 え~!
    町山 で、『ディパーテッド』(The Departed)って映画では、・・・その『ディパーテッド』って映画はもう、いろんなアカデミー賞を独占したんですよ、各部門を。
    赤江 うん。
    町山 ディカプリオはノミネートもされてないんです。主演なのに。
    赤江 え~・・・
    町山 『J・エドガー』(J. Edgar)って映画では、FBIの長官だったフーバーっていう実在の人物を、もう、老人でハゲでですね、もうホントにデブでどうしようもない意地悪なオジサンだったんですけど、それをもう、しかもですね、ゲイでですね、男同士のキスシーンまであるんですけど、裸でねえ。・・・それをグチョグチョになって演じたのに、全く引っかかんなかったんですよ、ノミネートに。
    赤江 えー、・・・なんで何でしょうねえ・・・
    町山 ディカプリオさん、何やってもダメ状態だったんですね、どんなに凄い演技をしても。
    赤江 ええ。
    町山 『アビエイター』(The Aviator)って映画でも、もう、アカデミー賞にみんなノミネートされたのに、部門でですね、ディカプリオだけ引っかからない、とかですね。
    赤江 うん。
    町山 せっかくノミネートされても全く受賞できないとか、ず~っと10年続いてたんで・・・これで多分ねえ、辞めたくなったんだと思うんですよ。
    山里 ・・・なんでそんなに、ノミネートとかされないんですかね?・・・あんま人気無いんスカ?
    町山 これねえ、普通に審査員とか、批評家の人が選ぶんだったら、いいですよね?
    山里 はい。
    町山 これね、俳優が投票してるんですよ。
    山里 そうですよ・・って、それが1番辛いっすよね。
    町山 これさあ、芸人仲間で何か投票する賞があって全く引っかからない人がいたら、これ、「オレって、芸人仲間でめちゃくちゃ嫌われてねえ?」とか思いません?
    山里 思います。もう、辞めよっかな、って思いますね。
    町山 ねえ!
    山里 はい。
    町山 それ10年続いたらどう思います?
    赤江 あー、ホントですねえ。
    山里 3年目で辞めてますね、僕。
    赤江 (笑)
    町山 (笑)
    山里 いやこれは、耐えられない。だって、みんなが、同業者、まわりにいる人が、俺のことを「面白く無いなあ」って思いながら仕事してるわけだからね、絶体嫌だもん。
    町山 そうそう、そう。しかもディカプリオの場合は、ず~っとですね、ゴールデングローブ賞っていう批評家が選ぶ賞では、ず~っと!ノミネートされ続けてるんですよ、その間。
    山里 そっか・・・
    町山 てことは、「批評家の人達はオレを評価してるのに俳優たちだけがオレを嫌ってる」、って状態ですよね。
    山里 うわ、辛!
    赤江 え~!
    町山 これは続けるの、相当辛いですよ、これ。
    山里 辛い!
    町山 これ一緒に仕事出来ないですよ。
    赤江 え、実際に嫌われてるんですか?
    町山 いやわかんない、なんで嫌われてんのか、僕、全然わかんないんですけど、
    山里 はい。
    町山 どう考えてもオカシイんで、
    山里 そうですよねえ・・・
    町山 何かしてるのか?ディカプリオ?とか思いますね。
    山里 は~!・・うわ、なんなんだろ・・・
    赤江 なるほど・・
    町山 で、これはもう我慢出来ない、ってことでねえ、・・・とりあえずお休みするみたいですけどね、はい。
    山里 うわ・・・
    町山 それでまたちょっと話コロッと変わっちゃって、全く関係無い話になってきますが(笑)、
    赤江 ええ。
    町山 ゴールデングローブ賞ってのがあったんですよ、この間。
    山里 はいはい。
    町山 で、ゴールデングローブ賞であの・・・アカデミー賞に全く引っかからない監督賞で・・引っかからなかったベン・アフレックが監督賞を獲ったんですよね。
    山里 あ、はいはい。『アルゴ』(Argo)
    町山 あれもだから、監督の間で嫌われてたんですよね。彼は。
    山里 あ、なるほど。
    赤江 なるほど・・・・・
    町山 そう。ゴールデングローブ賞を受賞する程だったのに、アカデミー監督賞ではノミネートもされない、と。
    山里 あー・・・なんか、そこでちょっと、ピリッと効いたコメントを言ったって、なんか、言ってましたよ、なんか・・・アカデミー会員の皆さんへ・・
    町山 そうそう、あれ、「アカデミー賞の皆さん、ありがとう」って言ったんですよ。ベン・アフレックが。
    山里 ねえ。
    町山 わざと間違えたんですけど、
    赤江 うん。
    町山 だからね、アカデミー賞ってものの特殊なとこがあって、同業者だから。
    赤江 ええ。
    山里 いやだ。
    町山 物凄く(笑)、物凄く陰湿なですね、怨念を残す賞ですね、これはね。
    赤江 そうですねえ・・・そうやって見ていくと・・・
    山里 正当な評価だけで点を入れないもん、絶体、同業者には。
    赤江 なかなか酷ですねえ。
    町山 そ、友達関係とかがすごくねえ、大事になってきて、「あの時おごっときゃよかった!」とかそういう話になってくるんですね(笑)。
    山里 (笑)・・・
    赤江 いや、そうですねえ。
    町山 「金借りた」とかそういう話がいろいろ出てくると思うんですけども、「女取られた」とかですね・・・
    赤江・山里 (笑)
    町山 これ、ホントに内輪の話になってくると思いますけど、ハイ。特に監督賞なんて、たった300人ですからねえ。
    赤江 はい。
    町山 これはもう、人間関係がすごく動くと思うんですよね。
    山里 絶体そう・・・
    赤江 出る杭は打つ、みたいな・・・
    山里 そうそう。若手のいいやつがでてきたら、そいつが賞獲ったら、これが売れちゃうから、絶体自分だと投票しないもん。
    赤江 ホントだよねえ・・・
    町山 そういうの、ありますよねえ・・・300人だと、例えば、あの、10人ぐらいの監督を怒らせただけで、かなり大きな動きになりますからね。
    赤江 そうですねえ・・・・
    山里 は~、そういうのがあるんだ、あそこ・・・・
    町山 なかなか厳しいな、っという・・・・・ところでですね、
    山里 はい。
    町山 ゴールデングローブ賞の話なんですけども、
    赤江 ええ。
    町山 ジョディ・フォスターさんがセシル・B・デミル賞っていう功労賞をもらったんですね。ジョディ・フォスターっていう女優は50歳なんですけど、47年間働いてきてる、まあ3才の頃から映画出てる人なんで賞をもらったんですけども。
    赤江 はい。
    町山 映画じゃなくてテレビのコマーシャルとか出てる人なんですけど、赤ちゃんの頃からね。
    山里 はい。
    町山 で、その時に息子さんが2人、授賞式に来てたんですよ。
    山里 うん。
    町山 ・・で、人工授精で、まあ、産んだお子さんで、まあ、ジョディ・フォスターっていう人はレズビアンだったことをゴールデングローブ賞の授賞式でまあ、初めて明かしたんですけどもね。
    赤江 ええ。
    町山 で、そういうまあ、人工授精で子供を、ま、レズビアンの人とか子供が出来ない人は作るのは、まあ、アメリカではもう20年ぐらい前からずっと、続いてるんですけども、
    赤江 う~ん・・・
    町山 今回ね、それについての映画なんですね、紹介するのは。
    山里 うん。

    ~Conflict~
    533人の子供を持ったダメ男の映画は実話が元の、驚きの話

    町山 それでね、タイトルはですねえ、これタイトルがあまり良くなくて(笑)、『人生、ブラボー!』(Starbuck)っていう日本語タイトルなんですよ。
    赤江 シンプルですねえ。
    山里 (笑)ゴキゲンな感じ・・・
    町山 『人生ナントカ』って映画あり過ぎて、区別がつかないんで(笑)、
    赤江・山里  あ~!
    町山 『人生の特等席』とか『人生のナントカ』が多すぎるんでわかんなくなっちゃうんでねえ
    赤江 うん。
    町山 ちょっと困っちゃうんですけど、ま、『人生、ブラボー!』っていう映画で、カナダ製の映画なんですけどもね。
    赤江 はい。
    町山 はい、これ主人公はねえ、あの・・マンガの『アベンジャーズ』とかですねえ、、『アイアンマン』とか『グリーンランタン』とか、そういうマンガの、黒いTシャツを着てる人なんですね。
    山里 フフン。
    町山 42歳ですが。
    赤江 うん。
    町山 ハイ、あの・・・僕もそうですけども、この人はダメな人ですから。
    赤江・山里  (笑)
    町山 マンガとかロックバンドの黒いTシャツを40歳過ぎて着てる人はダメな人なんですけども、
    赤江・山里 (笑)
    町山 これが主人公でですねえ、この人はですねえ、あの、お父さんが経営してる肉屋さんで、配達をしてるんですよ。もう、40過ぎても独立出来ないんですね。
    赤江 うん・・・
    町山 親掛かりで生きてて、
    赤江 ええ。
    町山 で、まあ、あの、、借金をヤクザに沢山作っちゃってですね、それも、マリファナの栽培をするお金をヤクザから借りて、それを、栽培に失敗してですね、今ヤクザの借金取りに追われてる、っていう状態で、ま、最低人間ですね。
    赤江 あ~、理由もダメですねえ。
    町山 もうホントにダメな人間ですね。それで、恋人を妊娠させたんだけれども、恋人からは「あんたみたいな人がお父さんになるのは耐えられないから私は1人で育てる」って言われちゃうんですね。
    赤江 うん・・・
    町山 で、もう、どうしようもない男でですねえ、
    山里 うん・・・
    町山 ところがですね、ある日わかるんですけども、自分に、え~、533人の子供がいた事がわかるんですよ。
    赤江 え?533?!
    町山 533人。で、どうしてか?って言うと、
    赤江 はい。
    町山 食えなかったから、20年ぐらい前に、二十歳代の頃にですねえ、あの・・・精子の、提供のアルバイトってのをやってたんですね。
    赤江 あ~!
    町山 これあの、精子バンクっていうのがありまして、精子銀行ってのがあって、子供が欲しい人にですね、子供が出来ない人に、その精子を分け与えるですね、仕事なんですけども、
    山里 うん。
    町山 そこに行くと、あの、献血とおんなじ・・・献血っていうか、売血と同じでですね。、
    赤江 うん。
    町山 精子を売ることが出来るんですよ。
    山里 へ~。
    町山 大体、1回80ドルぐらいで売れるらしいんですけど、
    赤江 え~。
    町山 で、この人は全くの能なしでですね、何にも能力が無いんで売れるものは精子だけだったんですね。
    赤江・山里 (笑)
    町山 (笑)・・で、あの、500回以上ですね・・・精子を出してたんですよ。
    山里 はあ。
    町山 お金が欲しくて。お金が無いから(笑)。
    山里 はあ、すっげぇなあ・・・
    町山 これ聞いて、「オレでも売れるものが沢山あるぞ!」とか思ってる人もいると思うんですが(笑)
    山里 そうですねえ、ちょっと今、ときめいている自分がいるんですけど(笑)
    町山 日本ではそういう風になってるかどうかよくわからないんですけど(笑)、まあアメリカでは、まあ、売れるわけですよ。
    山里 へ~・・・
    町山 まあ、1万円前後ぐらいで売れるんですよ、1回。
    赤江 へ~。
    町山 素晴らしいですね、ハイ。(笑)・・・
    赤江 (笑)
    山里 素晴らしい・・・
    町山 「それしかオレには能力がねえ」ってことで売ってたんですけども、
    赤江 なるほど・・
    町山 そしたらですね、その、大人になった子供たちがですね、
    赤江 うん。
    町山 自分のホントの父親を知る権利がある、ってことでですね、裁判所に訴え出たんですね。
    山里 ふんふん。
    町山 ・・・で、自分が、バレちゃう、と。
    赤江 うん。
    町山 ね。それで、自分は、絶体、名前をばらさないでくれ、という風に言って、その精子バンクに、まあ、精子を提供したんですね。
    赤江 うん。
    町山 ところが向こうが、子供たちが、名前を知りたい、って言って来てるんですね。
    赤江 うん。
    町山 で、言いたくないわけですよ。
    山里 うん・・・そうですね。
    町山 恥ずかしいじゃないですか。
    赤江 ま、そりゃまあね。533人も・・・だよねえ・・・
    町山 ていうか、まあ、子供たちが自分を見たらがっかりするじゃないですか(笑)。
    山里 あー、ダメな大人になってる、って・・・
    町山 お父さん知ってみたら、もう、40幾つで親のとこで働いてて、
    赤江 うん。
    町山 借金抱えて・・・ねえ、マンガのTシャツ着てるわけですから、黒Tシャツを。
    赤江 会えない、と。
    町山 ヤバイ・・ですよね。で、ジャージですよ、普段着。
    山里 あ・・仕上がってるなあ、コレは。
    町山 コレはマズイ、と。
    山里 はい。
    町山 ということで、逃げまわるんですよ、この主人公。デイビッドって男ですけども。
    赤江 うん。
    町山 あ、これねえ、カナダ製の映画なんですけども、あの、フランス語を喋る地域の映画なんで、ケベック州の映画なんで、ダビットってフランス風に発音するんですね、主人公の名前は。
    山里 うん。
    町山 で、ところがですね、やっぱり気になるわけですね、自分の子供たちはどうしてんのか。
    赤江 うん。
    町山 で、訴えられてるからこっち側から、あの・・・向こうの正体、子供たちの名前とかは知れるんで、子供たちにコソコソ、会ってまわるんですよ。
    山里 ほ~。
    赤江 え、それは内緒で?自分が親っていうことを隠して?
    町山 内緒で。親ってことを隠して。
    赤江 あ~・・・。
    町山 ・・っていう話なんですよ。
    山里 ふん。
    町山 で、まあ、あの・・・子供たちに次々に会って行くと、え~・・・1人だけ成功してる子がいてサッカー選手になってるんですけども、
    山里 うん。
    町山 で、「やった!オレにも優秀な種があったじゃん!」みたいなことで、他にどんどん探していくんですが、あの・・・ジャンキーの女の娘がいたりですね、
    赤江 うん。
    町山 ま、全員が全員、幸せになってる訳じゃ無いわけですよね、もちろんね。
    赤江 ええ。
    町山 で・・でもやっぱり自分の子供だったもんだから気になっちゃって、すごいね、エッチな、あの・・・なんていうか、すごいセクシーボディの女の娘になってる子がいたんですね。
    山里 ふん。
    町山 自分の子供で。
    赤江 ええ。
    町山 二十歳過ぎて。で、お尻プリプリさせて歩いてるわけですよ、道を。
    赤江 うん。
    町山 そうすると、それを、すれ違いざまに道行く男達が「おう、ネーチャン、いいケツしてんじゃねーか!」とか言うわけですよね。
    山里 うん。
    町山 すると、その主人公のデイビッドはいきなりその男の胸ぐらをつかんでねえ、「オレの娘のケツ見て、いいケツとか言うんじゃねー!このヤロウ!」つって(笑)、
    赤江 急に父性本能みたいなのが、
    町山 そうそう、「ピーピー♪」とかやると「テメー、口笛鳴らすんじゃねーぞ!」とか言って怒鳴ったりしてんですけど。
    赤江 やっぱ、湧き上がってくるんですねえ。へ~。
    町山 そういう時だけ父親ヅラしてるんですけども。
    赤江 へ~・・・
    町山 ・・・ていうね、話で、しかも借金は沢山抱えてるしねえ、
    赤江 うん。
    町山 で、その、自分のホントの恋人との間の子供は、その恋人に取られちゃいそうだしね。・・・で、しかもその、向こうが裁判でどうしても、その、子供たちが、500人の子供たちが、ま、140人だけがですね、裁判で、デイビットの正体を知りたい、って裁判所に訴え出ちゃってるんですね。
    ていう状態でどうなるか?っていう話が、この、え~・・・・『人生、ブラボー』っていう映画なんですけれども、
    赤江 うん。
    町山 これね、原題はね、『スターバック(Starbuck)』っていうタイトルなんですね。
    山里 はい?
    赤江 スターバック?
    町山 スターバックってのはねえ、実在の牛なんですけども、
    赤江 はい。
    町山 あの、この・・・牛がホルスタインでですねえ、牛ってのは人工授精で増やすんで、あの・・・20万トン以上の子供を作った、あの・・・精子を提供した牛がいてですね、実在の。
    赤江 え。
    町山 そのスターバックっていうのが、今回の映画のタイトル、原題なんですよ。
    赤江 20万トン以上、すごい・・・種牛ですねえ。
    町山 そう、種牛の世界なんですけども、はい。
    赤江 へ~。
    町山 でね、この映画自体、実際は、本当にあった事件が元になってるんですよ。
    山里 あ、へ~!
    町山 本当に500回以上精子を提供した男がいたんですよ。
    山里 へ~!
    町山 これね、1980年代にねえ、え~・・・ジェフリー・ハリスンていう、ハリスンていう男がですねえ、
    山里 はい。
    町山 ま、お金が目当てで、80ドル1回貰えるっていうんで、500回以上精子バンクに精子を出してたんですよ。
    赤江・山里 へ~。
    町山 で、この子供たちがその後、高校生ぐらいになって、
    赤江 うん。
    町山 自分の本当の父親は誰だろう?って、ま、その女の子はですね、ジョーエレンて女の子が、まず、いてですね、
    赤江 はい。
    町山 自分の顔がお母さんに似てないわけですね。お母さんは実際に、その、卵子も提供したお母さんなんですけども、レズビアンのお母さんで。
    赤江 ふん。
    町山 だから「私のこの青い目とかどこから来たのかしら?多分お父さんよ。」ってことで、
    赤江 ええ。
    町山 お父さんを探し始めるんですけど、今アメリカにはインターネットサイトで、自分の精子を提供した人を、探せるインターネットサイトがあるんですよ。
    赤江 えー、もうなんか、また全然日本と違いますねえ・・・
    町山 全然違うんですよ。
    赤江 は~・・・
    町山 で、探してったら、まず自分と同じ精子から生まれた子供たちがどんどん見つかって、その人達同士で連絡を取り合ってったんですね。
    赤江 え~。
    町山 で、14人見つかったんですよ。
    赤江 ええ、ええ。
    町山 で、500回提供してるんですけど、ま、14人しか子供たちは見つかんなかったんですけれども。で・・・そのお父さんにとうとう会いに行く、って事になって、アメリカですごい、新聞に出たりして話題になったんですよね。
    山里 へ~・・・
    町山 で、お父さんに会ってみたら、現在はですねえ、
    赤江 はい。
    町山 えー・・・まあ、50幾つなんですけども、キャンピングカーに1人暮らしで、ホームレス・・・
    赤江 うん。
    町山 ・・・で、まあ、あの・・・どうしようもないひとだったんですよ(笑)。
    赤江 う~ん・・
    町山 犬と暮らしてて、
    赤江 うん。
    町山 無職で
    赤江 うん。
    町山 で、すごいショックを受けたんですけども、でも、じゃあ、どうしてそんな人の精子が、500回も取られて、10何人も子供を作っちゃったのか、全米にね。全米各地に。
    山里 うん・・・
    町山 ・・・て、言うと、それは、その人が物凄いハンサムだったからなんですよ。
    赤江 あ~・・・
    山里 あ、だから、誰でも彼でも良い、ってわけじゃ無いんだ、やっぱり。
    町山 そうなんです。て言うのはね、精子を買う時に選べるんですよ。
    山里 あー!
    町山 眼の色とか髪の毛の色、身長。
    山里 なるほど。
    町山 そう。学校の成績?
    赤江 ええ。
    町山 そういったものを選ぶことが出来るんですよ。
    山里 え~・・・
    町山 あと顔も選べるんですよ。
    赤江 もう、そういうのがなんでしょう、カタログって言うと変ですけど、そういう風になってる、ってことですか?
    町山 日本からもチェック出来ます。インターネットサイトで全部選べるんです。
    山里 え!
    町山 「眼の色は?」って項目で、全部選べるんですよ。
    赤江 えー・・・
    町山 人種とか。肌の色。体格。体重?身長・・。
    山里 それで良い物だったら、ちょっとお値段が高いとか、そういうのはあったりするんですか?
    町山 お値段はわかんないですけど、沢山精子を、この人は500回も出してるから(笑)・・・そんなに高く無かったと思いますけども、
    山里 (笑)そっか・・・
    町山 この人ね、男性でヌードモデルもやってるぐらいにカッコイイんですよ。
    山里 は~!
    町山 ハリスンていう人は。・・・ただ、仕事とか全く!出来なかったんですねえ・・・。
    赤江 えー・・・
    町山 で、ホームレスになっちゃったんですね・・・。
    山里 顔だけ・・・
    町山 顔だけだったんですよ。
    山里 へ~・・・
    町山 見た目だけ、の人だったんですよ。
    山里 うわ・・・スゲエ・・・
    赤江 その、会いに行った子供たちは、どういう・・・ねえ、その後・・・
    町山 いや、すごいショックを受けてましたよねえ。
    赤江 あ、そうですか・・・
    町山 で、会いに行った子供たち、全員、眼がおんなじ眼をしてるんですよ。14人。
    山里 は~・・・
    町山 この、ハリスンさんの眼をしてるんですよね。
    山里 いやあ・・・
    町山 はい。でね、そういう実話があるんですけども、
    赤江 うん。
    町山 まあ、不思議なねえ、実話で、こっちもドキュメンタリー映画になってるんですけども、『ドナー、アンノウン』(Donor Unknown)ていうドナー映画で2010年に公開されてますが、
    赤江 うん。
    町山 で、こっちの方の映画はですね、『人生、ブラボー!』の方はですね、
    赤江 ええ。
    町山 子供たちに会いに、自分の方から行って、お父さんの方が。
    赤江 うん。
    町山 行ったらですね、ま、それぞれ問題を抱えてるんですね。例えば、売れない俳優でもう、苦労してたりですね。あと、生まれてみたら今度、脳性麻痺だったりするんですよ。
    赤江 う~ん・・・
    町山 はい。で、あと・・まあ、ゲイでですね、それを隠して女の子と(笑)、結婚しようとしてる男とかですね、
    山里 へ~・・・
    町山 いろんな子供たちがそれぞれ出てきて、それぞれに全員に責任を感じ始めてですね、
    赤江 ええ。
    町山 なんとか助けられないだろうか(笑)と、この、ダメ人間が。・・・えー、苦労する、っていう話がですね、『人生、ブラボー!』って映画なんですけども。本人、借金抱えてますけどね。
    山里 は~・・・
    赤江 ふ~ん・・・・

    ~Resolution~
    ハートフルコメディの中身は「精子バラ撒き男」の映画

    町山 はい。・・・だから、こういうことが本当にあるんでねえ、その、精子を商品として、要するに、カタログ形式で売ってる、って事自体が問題だしね、
    赤江・山里 うん。
    町山 はい。これ、途中から、この『人生、ブラボー!』の方も、それだけ精子をバラ撒いた精子バンクの方に問題がある、ってことで裁判になってくるんですけどもね、後半。
    山里 へ~。
    町山 本人に知られないで、要するに、売りまくったわけですから、精子を。
    赤江 うん・・・
    町山 ・・というねえ、えー、今回はそういう話ですけど、しかし昼の放送で何回「精子」って言ったでしょうか?ハイ。
    赤江・山里 (笑)
    山里 いっぱい出てきた。
    赤江 いやいや、でも、違和感無く、町山さんは仰ってましたけど、そうか・・・・
    町山 ねえ、スポーツの、あの・・・中継とかで「じゃあ、ちょっとセイシ画像で見てみましょう」って言ったら、全然違う物がウヨウヨ泳いでる画像が出てきたりする、みたいな・・・
    赤江・山里 (笑)
    町山 よくわかんないですけど・・、ハイ。
    山里 そんな間違いしないでしょ!(笑)
    町山 そういう映画で。
    山里 止まったやつで気づきますよ、ちゃんと。
    町山 そっか(笑)・・・ハイ。てことで、これ、『人生、ブラボー!』ってのはま、そういうねえ、本当の話が元になってる結構驚きの映画でした。
    赤江 へ~・・・
    山里 これ、本当の話が元なんだ。
    赤江 そうそう、それがすごいですよね。
    町山 本当なんですよ。
    赤江 只々、小説っていうんじゃなくてねえ。
    町山 はい。・・で、買えるんですから。好きな精子を。
    山里 へ~・・・・
    町山 ・・・というねえ、ハイ。でも顔だけで選ぶと後で大変なことになるんですよね(笑)。
    山里 あ、その教訓も是非・・・
    町山 はい、そういう感じですけどもね。
    赤江 なるほどねえ・・・
    山里 これ、感動も出来そうだし・・・
    町山 ましてやその、遺伝で人間が決まるわけじゃないんでね。
    赤江 うん。やっぱり、その後の環境とか、そういう・・・
    町山 その通りなんですよ、はい。
    赤江 なるほど・・・
    町山 ・・・ということも色々考えさせられるという、ね。
    赤江 ちょっと、これ、興味深いですねえ。
    山里 しかも、公開、日本公開は・・?
    赤江 え、今週土曜日の、1月26日から、シネスイッチ銀座他、全国で順次、ロードショーとなって参りますので、
    山里 あ、観れるんですね、これ日本で。
    赤江 はい。
    町山 はい。これは・・『人生、ブラボー!』ってタイトルがアレですけど(笑)、ねえ。
    山里 確かに。
    町山 『スターバック』にしても良かったと思いますけどね、ハイ。
    山里 そうですね、『スターバック』でも・・・
    町山 『スターバックス』と間違えて、『スタバ』行こう!って映画館に行っちゃう、っていうね。
    赤江 (笑)
    町山 そういう間違いを誘って、良かったかと思いますけど、ハイ。ていうことでした。
    山里 いや、そんなねえ、そんな悪い、ズルイ技使わなくて大丈夫ですよ、これは。
    赤江 (笑)
    町山 あ、そうですか。
    山里 真っ向勝負で。
    町山 ま、本当は、中身は「精子バラ撒き男」の映画ですけどもね、はい。
    赤江 (笑)
    山里 いや、(笑)・・・もう、ザックリ紹介しすぎです。
    赤江 そう言っちゃうと身も蓋もなくなりますけれどもねえ・・・
    山里 それタイトルだったら絶体、映画のチケット買えないもん。
    町山 いや、結構感動的ですから、ハイ。・・ていうことで。
    赤江 そうですか。
    山里 泣けるんですよね?
    町山 泣けますよ!ハイ。
    山里 あ~、そう。ハートフルコメディって聞いてますから。
    赤江 ハートフルコメディ。
    山里 「精子バラ撒き男」(笑)・・・
    町山 ハイ。(笑)
    赤江 ちょっと、楽しみですねえ。わかりました。ありがとうございます、町山さん。
    町山 ハイ。どうもでした!
    山里 ありがとうございました!
    赤江 今日の『たいしたたま』は、アメリカ在住の映画評論家、町山智浩さんにカナダ映画、『人生、ブラボー!』ご紹介頂きました。

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