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    町山智浩 映画 FC2 Blog Ranking

    アカデミー賞とは本当はいったい何なのか?【2013年1月18日TOKYO MX ニッポン・ダンディ 世界ダンディ研究所 THE MOVIE】

    みんな
    出演者 画像左から順に
     関谷亜矢子       元日本テレビアナウンサー
     水道橋博士       お笑い芸人、浅草キッド
     町山智浩        映画評論家、コラムニスト
     高橋ヨシキ       映画ライター
     モーリー・ロバートソン ジャーナリスト
     サヘル・ローズ     タレント
     ポール・マレ      モデル、タレント

    ~Setup~
    上杉が良くて、何故、西原がダメなのか?!・・と、きぐるみで叫ぶテッド町山

    博士 スタジオには映画ライターの高橋ヨシキさんを講師にお迎えしました。よろしくお願いしま~す。
    高橋 よろしくお願いしま~す。
    博士 悪魔主義者なんですけど・・・
    高橋 はい。
    博士 今日はですね、町山さん、来る予定だったんですけど、本番前にちょっとプロデューサーと揉めましてねえ・・・
    一同 あ~・・・(笑)!
    関谷 ちょっと今日の出演が危ぶまれているんですけどねえ、特別講師としてお呼びしているはずなんですけれど、町山さ~ん!
    博士 いらっしゃいます?
    関谷 いらっしゃいますか~?
    町山 あ、どうも・・・ハイ。
    一同 (笑)
    関谷 可愛い・・・
    博士 どうも、じゃないですよ~
    町山 大川プロデューサー、ちゃんとやれよー!な!
    一同 (笑)
    博士 なんでそんな、きぐるみまで用意してるんですか・・・
    高橋 出オチじゃないですか・・・
    関谷 ビックリしました(笑)・・・
    博士 さ、映画評論家の大御所、町山智浩さんです・・が!・・・あの~、こういう趣味でやってる訳じゃないんですよねえ?ちゃんとこれは、『テッド』(Ted)っていう映画・・・
    町山 趣味です!
    一同(笑)
    博士 趣味は趣味ですけど!・・・今日公開になったんですね、日本でね。
    町山 そうなんですよ、『テッド』。
    博士 町山さんは字幕を担当して、
    町山 字幕・・の監修ですね。
    博士 監修ですよね。
    町山 はい。
    博士 それが何故か大当たりしてるというですねえ。
    町山 なんか間違ってますね、ハイ。
    博士 間違ってますか・・(笑)、
    町山 なんか・・あの~、ぬいぐるみのカワイイ映画だと思って、女子高生とかが観に来てるらしいですけど、
    博士 (笑)・・・
    町山 でも『テッド』っていうのは、昔ぬいぐるみだったんですけど、そのまま40歳になってしまって、心はオヤジっていう、
    関谷 ねえ。コマーシャルでもやってますよね、オヤジなんですよねえ。
    町山 そうなんですよ。趣味は酒とマリファナとセクハラなんですよ。

    モーリー・ポール おー!!
    サヘル わ~、すご~い!
    町山 それを女子高生が観て皆引いてるみたいですけど・・・
    一同 (笑)
    博士 でもこれ・・・アカデミー賞との関係はあるんですよね?
    町山 あります!ハイ。『テッド』の監督で、『テッド』の声をやってる、ボイスアクターをやってる、セス・マクファーレンていう人が、今回のアカデミー賞の授賞式の、司会者なんですよ。
    一同 へ~・・・
    町山 で、アメリカではみんな、ちょっとみんな、ビビってますね。
    モーリー (笑)
    博士 この方は、スゴイ、コメディアンなんですけれども、ギャグが、西原理恵子さん風の、ギャグなんですよ。
    一同 あ~・・・
    町山 もう、基本的にあの、ヴァジャイナジョーク(vagina joke)ですから・・・・ハイ、スイマセン、ハイ(笑)。
    博士 MXテレビには出られない感じですよね。
    町山 ヴァジャイナはダメでしょう!ハイ!
    スタッフ (笑)
    町山 西原がダメだから。上杉が良くて、何故、西原がダメなのか?!ハイ、よく分からないですね!
    一同 (笑)
    関谷 なんかよくわかりません、私には。
    町山 はい。
    高橋 何の話・・・(笑)

    ~Conflict~
    アカデミー賞の仕組みを徹底解剖、目からうろこの町山解説・・・時々暴言

    関谷 ・・・ま、アカデミー賞の中でも、最高栄誉となるのが「作品賞」ということなんですけけれど、先週発表されました第85回アカデミー賞ノミネート作品は、こちらになります。
    関谷 『レ・ミゼラブル』(Les Miserables)。1985年の上演以来、27年間に渡り上演されている大ヒットミュージカルを映画化。アメリカでは公開初日でミゼラブル映画史上最高となる14億円の興行収入を記録しています。
    関谷 『リンカーン』(Lincoln)。1861年、奴隷解放を巡って起きた南北戦争。奴隷解放運動を推進し、圧倒的なリーダーシップを振るったリンカーン大統領の知られざる感動の物語。巨匠スピルバーグ監督が描く、真のリーダー像とは?
    関谷 『ゼロ・ダーク・サーティ』(Zero Dark Thirty)911から10年。全世界を震撼させた、オサマ・ビン・ラディン殺害作戦。アメリカ政府が隠し続けた極秘任務の裏側がついに解禁。ビン・ラディンを追い詰めたのは、1人の女性でした。
    関谷 『アルゴ』(Argo)1979年にイランで起きたアメリカ大使館人質事件。CIAが仕掛けた嘘の映画製作で人質を救出するという、前代未聞の作戦を映画化。アメリカが18年間封印した最高機密情報を元にした、衝撃の人質救出劇です。
    関谷 『ジャンゴ 繋がれるざるもの』(Django Unchained) 奴隷から開放され賞金稼ぎとなったジャンゴの復讐劇を描いた作品。初の悪役に挑戦するレオナルド・ディカプリオの演技も見ものです。
    関谷 『ハッシュパピー ~バスタブ島の少女~』(Beasts of the Southern Wild)天涯孤独となった少女、ハッシュパピーの成長を描いた物語。主人公ハッシュパピーを演じるのは撮影当時6才の少女。史上最年少でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされ話題を集めています。
    関谷 『愛、アムール』(Amour) 80歳を越える、もと音楽教師の夫婦。人生の最終章を共に生きると決めた、老夫婦の愛の物語です。妻アンヌ役のエマニュエル・リヴァはアカデミー主演女優賞における、史上最年長85歳でノミネートされました。
    関谷 『世界にひとつのプレイブック』(Silver Linings Playbook) 家も仕事も愛する人も失った男女の出会いと再起を笑いと涙で描いた物語。俳優ブラッドリー・クーパーとジェニファー・ローレンスは主演男優賞と女優賞に、それぞれノミネートされています。
    関谷 『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』(Life of Pi) 荒々しい海に投げ出された16才の少年パイ。彼に残されたのは小さなボートと僅かな非常食。そして1頭のトラ。227日間の壮絶な漂流生活を描いています。名匠アン・リー監督が描く究極の3D映画です。
    博士 さあ!えー、作品賞候補なんですが、町山さん、全部御覧になった・・・ビール飲んでる場合じゃ無いでしょ!
    一同 (笑)
    関谷 凄く、その手で持ちにくそうなんですけど(笑)、
    町山 危ないね、落としそうでね、ハイ。あ、ええ、もう全部観ましたよ。
    博士 はいはい。町山さんの、この中で町山さんの、えー、1位はあるんですか?
    町山 えーと・・・『桐島、部活やめるってよ』ですね!
    一同 (笑)
    博士 ノミネート、されてないですから・・・
    町山 (笑)・・・ノミネート、されてないですね。ハイ、なんか間違ってますね、ハイ。
    博士 で、この中の・・・中では、っていうのも無いんですか?
    町山 この中で、ですか?
    博士 ええ。
    町山 まあ、だから、アカデミー賞っていうのは、自分が好きな映画とか、これが良い映画だからアカデミー賞を獲って欲しいとか、獲るべきだ、っていうふうに考えるのはちょっと、オカシイんですよ・・・。
    博士 なんか、映画ファンの総意、って、国民投票的なもんだ、って言う風に思ってるんですけど、そうじゃないんですか?
    町山 全く違います。
    関谷 そもそも、どうやって決まるのかも、私知らないですねえ。
    町山 アメリカ人でも知らない人が多いですけどね。
    博士 はいはい、はいはい。
    町山 アカデミー賞ってのは基本的にアメリカのハリウッドの映画・・・ま、製作組合の組合員達の内輪の投票で決定するんですよ。
    モーリー ほ~。
    博士 で、凄く少数・・なんですか?
    町山 えっと、全体で5500人・・しかいないですね。
    モーリー あ~、でもスゴイ、少ないですね。
    町山 はい。で、それぞれのジャンルは、全部、例えば、監督賞は、監督が投票するんですよ。300人しかいない監督が投票するんですよ。
    関谷 監督だけ?
    町山 監督だけです。はい。
    モーリー あ、そうですか。
    博士 へ~・・・じゃあ、あのー、主演男優賞は俳優?
    町山 主演男優賞、主演女優賞・・・まあ、助演もありますけど、あれはみんな、俳優が投票するんですよ、内輪で。
    博士 じゃ、かなり人徳とかに・・・
    関谷 ねえ、嫌われちゃったらおしまいですねえ。
    町山 もう、だから、これは・・・ま、今まで、アカデミー賞になかなかノミネートされない、受賞できない人ってのは何人かいるんですよ。
    博士 はあはあ、はあ。
    町山 特に俳優でね。
    博士 ええ、ええ。
    町山 ジム・キャリーって人がそうです。
    一同 あ~・・・・
    高橋 うん・・・・・そうだね。
    町山 ジム・キャリーはどんなにいい演技をしても、何故か全然ノミネートされないし、まあ、受賞してないんですよね。で、もう一人、全然、いくらがんばっても獲れない人ってのがいて、レオナルド・ディカプリオです。
    サラ そう!どうして・・・
    ポール そうですね。獲れないですよね。
    町山 ディカプリオは今までホントに凄い演技ばっかりやってきて、
    サラ 『J・エドガー』(J. Edgar)も良かったし・・・
    町山 今年も獲れないんですよ。ノミネートされてないから。
    関谷 今回は、作品賞だけですよね。
    博士 作品賞にノミネートされても、主演男優賞にも、ノミネートされないという・・・
    町山 だって『タイタニック』(Titanic)の時も、主演女優賞で相手役の女の娘が獲ってて、彼はノミネートもされてないでしょ。で、『ディパーテッド』(The Departed)に関しては、作品賞も獲ってて、でも彼はノミネートされなかったでしょ。で、もう、ずっとそれの連続で、去年かなんかは、『J・エドガー』って映画で、あの・・・・なんか、デブで、しかも老人でゲイっていう、もう・・・
    博士 難しい、キャラを・・・・
    町山 難しいというか(笑)、もう、ドロドロの・・・
    関谷 二枚目でもなんでもない・・・・
    町山 そう、汚れ役をやって、しかもハゲっていうね(笑)、これで・・・
    博士 (笑)
    町山 これで全くノミネートされないから、これ多分ディカプリオはもう、ホントに、みんなによっぽど嫌われてるんだと思いますよ。
    関谷 しかも同業者ってことですよね。
    町山 そ、俳優仲間が投票してて、普段は多分、道とかで会ったりとか、仕事で会っても、「デカプーちゃんさ~」とか言ってんのに、陰では「絶体にあんなヤツに投票しねーぜ!」って・・
    一同 (笑)
    町山 ディカプリオも、だって「なんで毎回投票されないんだ?こいつらみんなニコニコしてるけど、絶体オレのこと、嫌いなんだぜ」って絶体思ってますよ。
    ポール そうですねえ・・・・
    高橋 ま、だからその、同業者がみんな、ジャンルごとに投票してるってことですよね。
    町山 そうなんですよ。完全に内輪。
    高橋 それで、だから、同業者向けに広告も打つんですね、アカデミー賞に向けて。
    関谷 あ~。
    高橋 例えばだから、今日ここにちょっと持ってきたのは、これシネフェックスって言って、向こうのあの、特撮・・・のスタッフ向けの業界紙みたいな物なんですけども、
    サラ あ~、さすが表紙が凄い・・・
    高橋 これ昔の・・・あの、だから昔の号なんですけど、この時は例えば『もののけ姫』なんかが、ここに広告を出して「アカデミー賞をよろしく」って広告なんですよ、これ。
    関谷 もう、そうやって書いてあるんだ。
    町山 あ、そうそう。アニメーション賞は、アニメーション関係者が投票するんですよ。
    高橋 で、これ、だから、特撮関係のそういう広告がいくつも載ってて、大体その、「今度のアカデミー賞によろしく」っていうのをね、「ベストビジュアルエフェクト賞をください」と。これ、『トリプルX』(xXx)の広告ですけども・・・
    関谷 ま~、あからさまに・・・
    町山 絶体に獲れないね、これ(笑)。
    高橋 で、『もののけ姫』はこれが広告で、ええ、「For Your Consideration」て書いてあって、「是非、御一考ください」っていうね。
    一同 へ~!
    博士 映画祭っていうのはなんか、映画評論家が審査して、っていうイメージがありますけれども、そういう・・・3大映画祭とかそういうのとはちょっと違うんですね。
    高橋 違いますねえ。
    町山 ゴールデングローブ賞っていうのは、アメリカに来てる、外国人の特派員が投票して決まるんですけども、アカデミー賞は完全に組合員達の、組合の中での人気投票なんですよ。だから毎回、毎回、メリル・ストリープが入ってくるんですよ。
    一同 あ~!
    博士 毎度・・・・
    高橋 人徳的なことですかね?
    町山 そう。だから、よくギャグで言われてるのは「今年はメリル・ストリープは映画はないけれども、私生活で素晴らしかったのでノミネートされてるのね」
    一同 (笑)
    町山 そういうことを言われる、というぐらい・・・偏ってるんですよ。
    博士 ま、日本でも高倉健さんがねえ、毎年受賞してた時期がありましたけれども、やっぱり人気がありますからね、俳優同士の中でも。
    町山 そうなんですよ。だから、ジョージ・クルーニーなんかは俳優の中ではすごく・・
    博士 「ボス」って言われますもんね。
    町山 人気があるから、しょっちゅうノミネートされる・・・だから、ディカプリオはホントに(笑)・・・
    ポール 可哀想ですねえ。
    町山 なんかやってるんだと思うんですよ、僕。それで俳優にあんなに嫌われてるんだと思う・・
    博士 あれ・・二股交際したんじゃないですか?誰かと・・・・
    町山 なんか、いろいろ・・・
    高橋 他の俳優の誰かを寝とったとか、そういうのじゃない?
    町山 そう、寝とったりしてるんだと思うんですよね。
    一同 へ~・・・
    モリスン メル・ギブソンみたいに、ああいう、不適切な行為を犯したとか、そういうことじゃないんですか?
    高橋 ディカプリオはそういう話は無いですよね~?
    町山 ディカプリオはやってないですね・・。ま、メル・ギブソンはめちゃくちゃ嫌われてますけどね、今ね。
    モリスン あ~、やっぱりね。
    町山 ジョディ・フォスターしかかまってやってる人がいないという・・・
    一同 (笑)
    高橋 オレオレ、オレは応援してますよ、メル・ギブソン。めっちゃ応援してますよ、映画が面白いから。
    町山 あれ、ハリウッドの石原慎太郎だよ、あれ!
    高橋 映画は面白いから。
    一同 (笑)
    高橋 石原慎太郎は映画つまんないんで・・・まあ、いいんですけど。
    博士 あの・・・もう大丈夫ですよ、MXも。
    一同 (笑)
    高橋 もう大丈夫ですね?
    町山 もう大丈夫、もう石原慎太郎、大丈夫なんだMX。やったぜ!
    博士 でも猪瀬さんですよ。
    町山 あ、猪瀬か、猪瀬か・・・・
    一同 (笑)
    博士 さあ!それでは、アカデミー賞の傾向としてですね、最有力候補と思われる作品を教えてください。
    関谷 お願いします。
    町山 はい。えーと・・・今回はですね、12部門でノミネートされている、まあ・・・全然説得力無いですね、オレこのカッコで。何を言っても全く説得力が無いんですが・・・
    博士 何の権威も無いんですが、
    町山 え~、今回はスピルバーグの『リンカーン』が、まあ、12部門でノミネートされてるんで、まあ、1番票を集めますね。・・てのは、作品賞ってのは、いろんな職業の人達が、全員が投票する賞なんですよ。
    関谷 ですよね。作品賞は、それぞれの部門はそれぞれの分野の人だけれど作品賞って言ったらどういう人が投票するだろうと思ったんですけど、全員なんですね。
    町山 もう、全員です。作品賞は全員なんです。だから、部門賞に選ばれてれば選ばれてるほど、作品賞で最終的な総合票が集まるんです。
    博士 あ、そうか。じゃあ、何部門で候補、って言ったら、有利なんですね。
    関谷 もうそれが1つの指標なんですね。
    町山 そう。あの・・・もうその、部門数が多ければ多いほど、作品賞を取りやすいんです。
    博士 はいはい、はいはい。10部門以上って言ったら多い感じがしますよね。
    町山 凄く多いです。
    博士 今回、12部門・・・
    高橋 12部門、は多いですねえ。
    町山 だから、これはまあ、1番の、ま、本命だろう、っていうか、はい。
    関谷 ふ~ん・・・御覧になったんですか?
    町山 『リンカーン』は日本人が観ても全くわからない映画です!ハイ。
    博士 えー!
    町山 みんな知ったかぶって、観た後なんか、褒めたりする映画評論家いるだろうけど、『リンカーン』はお前等にはわからねーよ!!
    一同 (笑)
    博士 あ、そうなんだ・・・
    町山 だってこれは、アメリカ人もわかんないんだもん。
    博士 え~!!
    高橋 どういうことですか?
    町山 これは、アメリカの憲法第13条、修正第13条っていうのを、アメリカの下院議会で、通す「だけ」の話しなんですよ。
    高橋 ハハハ・・・
    町山 それ以外、全く描かれない。『リンカーン』に関してはゲティスバーグの演説であるとか、奴隷解放宣言であるとか、リンカーン暗殺とか歴史上で有名な事件が・・・
    博士 ハイライトいっぱいあるじゃないですか。
    町山 一切!描かれないんです、この中では。
    一同 へ~・・・
    町山 ただ憲法修正第13条を通すか通さないか、だけの話なんですよ。
    ポール その葛藤についてず~っと描かれてる・・?
    町山 それだけなんです。
    ポール へ~・・・
    博士 え?面白いんですか?
    モーリー あの、アメリカ人にとって、なんで面白いんでしょう?今のねじれ議会があるからですか?
    町山 そう!そうです!
    モーリー やっぱりそういうとこがあるんですね。
    関谷 さ~すが!
    町山 だからオバマさんが、どうやって議会をコントロールするかっていう問題と関わってくるからなんです。
    モーリー しかもオバマは黒人ハーフでもあるから・・・
    町山 そうなんです。
    モーリー どっかにそういう因縁はあるという。
    町山 その通りなんですよ。
    博士 いや、わかる人1人いたじゃないですか。
    一同 (笑)
    町山 1人いた!1人いました、1人いました!
    関谷 アメリカ人はわかるんですかね・・・・
    町山 だからアメリカの場合には今、要するにオバマ大統領は、その、ま、議会がね、下院議会が、共和党に乗っ取られてるから、コントロールできない、と。全くおんなじような話なんですよ。
    高橋 なるほど。
    町山 それで非常に切実な問題としてアメリカ人は評価してるんで、はい。
    ポール なるほど。
    高橋 リアルタイム感ですね。
    町山 そうなんです。
    一同 へ~・・・
    博士 ヨシキさんは作品賞、どうですか?
    高橋 いや、僕もまあ、これは『リンカーン』じゃないかなあ、と思うんですけど。
    博士  ま、そうやって話を聞けばね。
    高橋 あの、獲って欲しい物ってのはまた別ですけども、
    博士 ええ。
    関谷 獲って欲しいのはなんですか?
    高橋 獲って欲しいのは『ジャンゴ』ですけど、絶体獲れないと思ってるんで、
    博士 (笑)
    関谷 そうですね。部門ノミネート数からいくとですね、5ですね。
    高橋 あー、そうですね。・・で、あの・・・この、なんだろう、今回だから、『リンカーン』もそうなんですけど、『リンカーン』は特徴的ですけど、
    博士 ええ。
    高橋 『ゼロダークサーティー』と、例えば『アルゴ』ってのはCIAの話で、アメリカの内幕で、『リンカーン』は、まあ、だから、奴隷制、に関わってくる。で、『ジャンゴ』はもろに奴隷制を描いてる。てとこで、なんか凄くその、アメリカ、アメリカした、アメリカの歴史とか裏側に迫る映画が、今回並んでるっていうことで、なんか、アカデミー賞の裏テーマみたいな感じになってる気がしますけどね。
    博士 アメリカ的な・・・物を、優先しますよね。
    高橋 しますよね、それは。ま、国内の物なんで、ええ。
    博士 あの、『ゼロダークサーティー』僕、観て面白かったんですけれども、これ、作品賞を獲る可能性はどうなんですか?
    町山 今、無くなってるんですよ。というのは、凄く、『ゼロダークサーティー』って映画は、CIAがオサマ・ビンラディンを殺すまでの過程なんですけれども、その中であの、拷問をして、オサマ・ビンラディンの連絡係っていうのを、名前を聞き出すっていうシーンがあるんですけど、それに関して共和党のジョン・マケイン上院議員と、あの、民主党の方のファインシュタイン議員が、連名で、まあ、この映画会社に対して、これは事実と違う、と。それで、まあ、なんていうか、CIAがやった拷問を正当化するような内容である、ってことでもって、問題化してるんですね。
    一同 ふ~ん・・・・
    町山 政治的な問題になってるんですよ。これに関しては。・・・説得力無いですね、このカッコでなんかねえ!
    一同 (笑)
    町山 政治的な話とか(笑)・・・・
    高橋 でも、映画の作りは、実際に見てみるとそんな政治的っていうよりは、なんか僕、『忠臣蔵』みたいな映画だと思いましたよねえ。
    町山 そ!全く『忠臣蔵』だよね。
    高橋 ですよね。
    博士 『忠臣蔵』ですか(笑)、ええ。
    町山 最後は、だから、吉良邸討ち入りなんですよ。
    高橋 討ち入り、で終わる、っていうね。
    町山 それまで汚いことをいっぱいするんですよ。
    高橋 うん、準備が長いのね。
    町山 四十七士も汚いことをしてますからね。
    モーリー 僕も観たんですけど、アメリカの一般の人達ね、911の爪痕がある人達は、あれ観て、アメリカの拷問は正しい、って思うんですかねえ?
    町山 思わないでしょう。
    モーリー 僕はただ本当に、ある種冷たく淡々と、いわゆる、演劇的ですけどあるがままを描いたように思ったんですけど。
    町山 全く僕もそう思いますよ。
    モーリー あの・・・足りない、って思いましたよねえ?・・個人的には。
    町山 ・・ああ、はいはい。
    モーリー もっともっと、拷問しまくったんじゃないかって・・・
    町山 もっと酷いことをしただろうと思いますよ。
    高橋 いや、拷問シーンはねえ、ぬるかったですよね。
    モーリー ぬるいよね!
    町山 もっとホントは酷い・・・
    高橋 もっとやるべきです。
    モーリー ここで扱ってる映画を見慣れてると、あれ、ぬるいんですよ。
    博士 (笑)
    町山 (笑)
    博士 ヨシキチョイスだとぬるい方ですよね。
    高橋 ぬるい、ぬるいですね、あれは、明らかに。
    博士 あの・・・『アルゴ』もCIAの作戦を描いて、まあ、昔ですけども・・
    町山 はいはい。
    博士 ベン・アフレック、監督賞に入らなかった、って・・・これ、ゴールデングローブで作品賞を獲ったんですよ。
    町山 そう。だからねえ、ベン・アフレックが監督賞に入らない、ってのは、これ、監督たちが投票するんで、アカデミー賞は。だから「あんな若僧で、この間までチャラチャラしてて、ジェニファー・ロペスとやったり・・」ねえ、してたのがね、
    博士 モテモテですよね・・・
    町山 「急に監督とか、冗談じゃねーよ!」ってことでもって、多分監督たちは嫌ってるんですよ、ベン・アフレックを。
    関谷 さっきの『ゼロダークサーティー』の監督もノミネートされてないですよね。女性・・・
    町山 はい。あれはやっぱり、その 、女性だからってことじゃなくて、やっぱりあの、民主党も共和党も両方共問題化してるから、この人はちょっとやめとこう、って事だと思うんですよね。
    モーリー それに対して毅然とね、アカデミー側が、政治に何を言われようと通す、みたいにやるのは、さっきのフランスだったらそうなるかもしれないけど、アメリカの場合は迎合しちゃうんじゃないかな・・・
    町山 そうですね。
    モーリー ハリウッドでね。
    町山 で、『アルゴ』に関しては、その、このベン・アフレックを監督賞にノミネートすべきだ、ってことで、今運動が起こってるんですけど、「ライト・イン」て運動なんですけども、投票用紙に、監督で無くても、一般の人もみんな、ベン・アフレックを監督賞にしろ、っていう風に書き込んでから投票しろ、っていう運動が起こってるんですよ。
    一同 へ~・・・
    高橋 無効票だけど、そうやって書いとけ、っていうね。
    町山 無効だけど。1つの運動として。で、ただ、1930年代にそういう抗議運動が起こって、実際に撮影監督か誰かが、ライト・インでもって受賞してる、っていう過去があるんんです。
    関谷 あ、歴史があるんだ。
    町山 はい。
    博士 まあ、『アルゴ』はね、ホントに傑作でしたよ。日本で当たりませんでしたけど。
    町山 当たってない?!
    博士 ええ。ちょっと・・・解り難かったですよね。・・こっちで取り上げたかったんですけどねえ。
    高橋 ええ、そうですね。
    博士 あの、『レ・ミゼラブル』は、もう、知名度もあるし、ゴールデングローブ賞の・・・ミュージカル部門ですよね?
    高橋 そうですね。・・・なんですけど、ま、『レ・ミゼラブル』ね、僕はだからあの・・・ちょっと難しいかな、って、作品賞的には。あの、作品賞って非常にその、ジャンル映画を嫌うんですよね。
    博士 うん。
    高橋 だからSFとかホラー映画ってのは基本的にはなから相手にされないし、あとまあその、若干の例外はありますけれども、基本的には下品なヤクザ映画、マフィア映画とか、そういうのも獲れない。どんな面白い話で芝居が良くても、獲れないっていうことがあって、ま、『レ・ミゼラブル』もそういう意味ではある種のジャンル映画・・・ま、ミュージカルもジャンルですから、
    関谷 はい。
    高橋 で・・・やっぱりその、なんだろう、ドラマを見せる映画ではあるんだけれども、ジャンル物って言うことでちょっと、アレがありますねえ・・・
    町山 『レ・ミゼラブル』はねえ、多分ねえ、演出的にね、問題があるんですよ。
    高橋 ま、そういうとこ・・・あの、エッグいことをやってますからね。
    町山 いや、歌う時にね、必ずね、ドアップなの。
    博士 はいはい。
    町山 それでもう、体とか見せないで顔だけなんですよ、ずっと。
    高橋 いや、だからそれは・・・・
    町山 そう、ミュージカルとしての・・・それでまた、ワンショットでね、カット切らないし、ミュージカルとしてのダイナミズムとか全部捨てちゃってるから・・
    高橋 だからそれは、やっぱりあの、ステージが元々あって、まあ、アカデミーの人とかもまあ、大体、こんなにロングランやってますから、ミュージカル観てると思うんですけども、やっぱりその、ミュージカル、舞台だとそこまで寄れないから、っていうんで、映画ならではのことがやりたかったんだよね。
    町山 あ、そう、クローズアップが出来ないから、舞台だと。だからしますよ、って。
    関谷 あ~、ま、映画だからこそ、出来る、と。
    町山 だからず~っとクローズアップばっかりなんですよね。
    高橋 そ。だから退屈はしますよね、ちょっと。
    町山 あとねえ、エグイの。
    博士 そう。『レ・ミゼラブル』、親子で行こうとしてたんですけど、「やめたほうがいいよ!!」って・・・
    町山 だって、売春シーンばっかりなんだもん、ほとんど・・・・
    高橋 売春シーンばっかりじゃないですよ!
    一同 (笑)
    高橋 そんなことは無い!
    町山 売春シーンが何回も・・・もう、全編売春シーンだから・・・
    高橋 そんなことは無いですよ!!
    一同 (笑)
    関谷 え~!うちの子も読みだしたのに・・・・
    博士 ああ無情過ぎるよ!そんなの・・・
    一同 (笑)
    町山 だって、サンタさんを売春宿に連れ込んで、サンタさんの上に売春婦が乗って、腰を動かすっていうシーンがあって・・・オレ、子どもと観に行って、ホントにとんでもなかったですよ、これ。
    博士 あ、娘さんと・・・
    関谷 いらしたんだ・・・・
    町山 娘連れて、もう、大失敗ですよ。
    高橋 僕が観に行った時は周り全員泣いてましたけどね、それ見て。
    町山 それ見て泣かないよ!!
    一同 (笑)
    町山 で、あと、凄く有名なシーンでジャヴェールっていう・・・
    博士 改心する、ね。
    町山 はい。改心する、ね、警察官、インスペクターが、セーヌ川に飛び込んで死ぬという、1番の有名なシーンで、セーヌ川が浅いんですよ!
    ポール それは許せないですねえ。
    一同 (笑)
    博士 浅い必要が無いじゃないですか。
    町山 浅いから、飛び降りると、ドボンて今まで、普通だったらなったわけですけども、
    モーリー なるほどね、水しぶきあげて・・・
    町山 飛び降りると、「グキ」って音がするんですよ。
    一同 (笑)
    町山 身体が折れてる!
    モーリー 折れてる!
    ポール 「グキ」って言ってた、確かに(笑)。
    町山 (笑)・・・なに?このエグさ?っていう、ねえ。
    博士 そんなことする必要が無いじゃないですか。
    町山 全然する必要無いですよ(笑)・・・。
    高橋 いやいや、サービス精神です、サービス精神。
    町山 で、客がみんな「ヒーッ」って言ってんですけど。
    博士 ヨシキさんは喜んでますけどもね。
    高橋 僕は面白かったですね。
    一同 (笑)
    町山 全く演出意図がよくわからないんですよ、『レ・ミゼラブル』は。
    博士 あの・・・町山さん、アカデミー賞作品賞で受賞しやすい作品の傾向とかあるんですか?
    町山 受賞しやすいのはやっぱりねえ、俳優が頑張ってる映画なんですよ。演技の映画です。
    博士 ほう・・・それはまた何故?
    町山 それは、あの、アカデミー賞の会員の、投票する人達の16%から18%が俳優さんなんですよ。
    博士 なるほど。
    関谷 1番、率が高いということですね。
    町山 数が多いんです。だから、いい演技の映画が、いきなりその16%を取っちゃうわけですよ、票を。だから、勝ちやすいです。
    関谷 う~ん。
    博士 で、『アバター』(Avatar)みたいなのは俳優が見えないから・・・
    高橋 獲れない、と。
    博士 獲りにくい・・
    町山 『アバター』は、1番問題になったのは俳優協会の人達が怒るぐらいの内容で、つまりこれは、CGで全部やっちゃうから俳優なんか要らないよ、って映画なんですよ。
    ポール そうですね。『スター・ウォーズ』(STAR WARS)の時も一回言われてましたよね。
    町山 言われてましたよね。そうするとやっぱ、俳優がみんなこれに関してはボイコットするから、これ『アバター』は、日本では『アバター』本命とか言ってた、バカ!な映画評論家もいっぱいいましたが!
    高橋 (笑)
    町山 『アバター』は、俳優が全然、その、女優賞とか男優賞にノミネートされてないから、絶体に!作品賞は獲れないんですね。
    博士 あ~・・・
    関谷 9部門でノミネートはされたけれども、肝心なところの部門で・・・
    町山 獲れないんです!
    一同 ふ~ん
    町山 だからもう、そういう予想をしてた映画評論家はみんな、カス!ですから!
    一同 (笑)
    町山 なんにもアカデミー賞の仕組みとかシステムを知らない人達ですよ。
    高橋 だから逆に言うと、芝居の良さみたいなのを、すごく、出し易いようなジャンルの映画だと、作品賞だと・・・ちょっと・・挙がってくるのね。
    町山 そう。だから舞台劇みたいなのが獲るんですよ。特にシェークスピアンな感じがね。
    博士 はいはい。
    町山 やっぱりイギリス人に対するコンプレックスがすごく強いから。
    モーリー あ、それは強い。うん、アメリカは強い。
    町山 そうなんですよ。
    博士 なるほど。ま、他にもあの、技術賞とかあるんですけれども、
    町山 はい。
    博士 今回技術賞にノミネートされてる中で注目の映画は・・・
    町山 はい、今回はですね、『ライフオブパイ』っていう、アン・リー監督の映画が、なんと11部門でノミネートされてるんですね。ほとんど、技術賞・・・要するに、特殊撮影であるとか、撮影であるとか、そういう、まあなんていうか、俳優賞以外の部分なんですよ。
    高橋 画が凄いってことですね?
    町山 画が凄い。もーの凄いですよ。
    博士 実際、凄いですよねえ。
    町山 これ全部、台湾で撮ってるんですよ。
    サラ え~!
    町山 凄いんですよ。これハリウッドがもう台湾に負けてるんですね、全然、技術的に(笑)・・・
    関谷 台湾の技術の方々で作られてる、ということで
    町山 台湾なんですよ。
    高橋 あ、そうなんですか。スタッフも。
    町山 そうなんですよ。で、台湾のスタジオで撮ってますね。
    博士 これはだけど、3Dですよねえ?
    町山 3Dです。
    高橋 IMAX。
    博士 IMAX3Dで観たら面白そうだなあ・・・
    町山 凄いですよ・・・ただ、全然これはまあ、俳優賞に入ってないんで、
    関谷 11部門で取ってるけれども、俳優賞とかを取ってない・・・
    町山 そうなんです。すると16%の票を落とすんで、これは多分、作品賞は獲れないと思いますね。
    関谷 『リンカーン』に次いでね、ノミネート数は多いんですけどね。
    博士 はいはい、はいはい。
    町山 ま、これ、トンデモナイ話ですけどね。ハイ。
    関谷 ね~・・ま、いろんな秘密が判って面白いですねえ、私、知らないことばっかりでしたけど、お知らせの後は、フランスやイランのアカデミー賞、過去受賞作に迫ります。
    CM

    ~Resolution~
    アカデミーと外国語映画、そして裏事情も暴露して・・・

    博士 さ、アカデミー賞と言えばサヘルさん、去年イラン映画が賞を獲りましたが。
    サヘル そうですね。もう、あれを獲った瞬間、イラン国内でもね、結構湧き上がった、『別離』(Nader and Simin, A Separation)っていう映画なんですけれども、
    博士 はい。
    サヘル これはですね、外国語映画賞を獲ったんですね、アカデミーの方で。これ、どうして注目されたかって言うと、イランの一般的な家庭を見事に描いてくれてるんですね。ていうのも、この、2つの家族が出てくるんですけども、1つは、お父さん、お母さん、娘がいて、お母さんは海外に行きたいんだけれども、でもお父さんは、認知症のお父さんを匿ってるから行きたくない、って離婚話になってしまって・・・結構・・別れ別れになってしまうんですよ。で、このお父さんを、面倒をみるために女性を雇うんですね。で、実際はそれが、イランでは、ダメなんですよ。イスラム社会では。見ず知らずの女性が、見ず知らずの男性のそばで、それに触れたりすることが許されてないので、そういう、イスラムの社会で実際に起きている現状を、見事に描いてくれているので、これは素晴らしかったです。で、演技力がやっぱり素晴らしかったですねえ・・・。
    町山 これ、ミステリーですよね。
    サヘル あ、終わり方も・・・そうですよね。
    高橋 最後がね・・・宙ぶらりんでおわるんですよね。
    町山 真相はいったい何か?っていうことをね。
    サヘル でも真相はイランの中でも、実際にやっぱりどの家庭でもずっとその問題って今もあるし、国外に出たい、でも出られない現状もあったり、だとか。・・ていうので、そのミステリー感がイランの、リアルな現状だと思います。
    博士 でもアカデミー協会は、イラン映画とかにも賞を贈るんですねえ。なんかこう・・国的にはねえ、ちょっと対立項があるっていう・・・
    モーリー あ、政府同士になると宿敵なんだけれども、なんかやっぱり、抜け道で、与えるんじゃないですか?無視しちゃダメだっていうことで。
    高橋 でも外国語映画賞はあれですよね、外国語映画賞のまた審査員てのは別にあるんですよね。
    町山 そう。外国語映画賞はねえ、アカデミー協会の中で、外国語映画をよく観る人達が選ばれて、なんていうか・・・外国語映画っていう、そのなんていうか、職種が無いわけですから、外国語映画選考員ていうのがいるんですよ。
    高橋 別にね。
    関谷 じゃもう、そういうのばっかり観てるわけですね。
    町山 そうなんです。だから、全作品観ないといけないんです。ノミネート作品を、彼らは。ハイ。
    博士 さあ、同じく去年、フランス映画が作品賞を獲ったということで、
    ポール そうなんですよ。外国・・映画では無くて、本場のアカデミー作品賞を獲った『アーティスト』(The Artist)という映画ですよね。サイレントで・・ま、白黒ということで、で、ま、編集段階で最終的に白黒にしたみたいなんですけど。当時の、黄金世代のアメリカですよね。1927年から、トーキーの移り変わりの時の、没落していくものと、逆に浮かび上がっていく役者、みたいなので、まあ、5部門、作品賞、監督賞、主演男優賞など。ま、フランス映画としては初めてアカデミー賞を受賞したということで。で、まあ、そもそもアメリカの、こう、「ザ・アメリカ」っていうステレオタイプみたいなのを真似してる映画として、ま、結構多分、有名だと思うんですけど、この主役の人ですね、ジャン・デュジャルダンて人が、まあまあアメリカをバカにしてる映画を結構出してるんですよ、この人が。コメディアン出身なんですけど、はい。あの・・・西海岸のサーファー文化みたいなのを物凄いバカにした、『ニースのプリンス』っていう、確か邦題だったと思うんですけど、そういう物もいろいろ出してるんで、逆にこの映画がよくアカデミー賞を獲ったな、っていう・・・。せっかくなんでここでちょっと聞きたいんですけども、なんか・・・ありますか?
    町山 これはもう、ハリウッドへのオマージュとして・・・
    ポール やっぱりそうですよね。
    町山 もう、ハリウッドの人達が投票する賞ですから、もう・・・褒められちゃって嬉しくてしょうがない、っていう(笑)・・・
    博士 「おフランスに褒められたザンス」みたいな・・・
    町山 そう!フランスコンプレックスが凄いから、ハリウッドの人達も。
    ポール あ~、そうなんですか。
    高橋 コンプレックスばっかりですね。
    町山 コンプレックスばっかりですよ、そりゃあ。田舎もんの国だからさあ!
    一同 (笑)
    町山 それでまあ、フランス人にこんなに褒められちゃって嬉しいから、投票した、っていう感じですよね。
    関谷 逆に監督もそれ、作戦だったんですかね(笑)?
    ポール ・・かも知れないですよね。で、無声映画としても初めてなんですよね?確か作品賞を獲ったのは。
    町山 あ、そうですよね。はい。
    ポール よくやってくれたな、フランス、って感じで・・・
    町山 そう、無声映画にしたから外国語映画賞じゃないんですよ。
    高橋 あー、なるほど。・・字幕だからね。
    博士 そこが!抜け・・穴でしたねえ。
    ポール で、最後に若干だけ喋るんですけど、それも英語なんですよね。
    町山 そうなんですよ。はい。
    博士 さ、今回のアカデミー賞で日本映画はノミネートされませんでしたけれども、ま、我々記憶に新しいのは外国語映画賞を受賞した『おくりびと』・・・はい。
    町山 はいはい、はい。・・・もう『おくりびと』はもう・・・ピンポイントでもって、凄いロビー活動をしましたからね。
    高橋 その、さっき言ってた外国語映画を審査する人に向けての活動ってことですよね?
    町山 そうそう、だから外国語映画賞に関しては投票者がすごく少ないから、もう、その人だけを懐柔すればいいわけですよ。
    関谷 え、どうやって懐柔するんですか?
    町山 それはもう、試写に呼ぶだけじゃなくて、まあ『おくりびと』に関しては、パーティーをやって、監督であるとか主演俳優とかが、その、えー、投票者を、もう、直々に接待する、っていうような形でですね、え~、人数そんなに多くないですから。で、しかも『おくりびと』っていうのは、ま、あの・・・「死」についての映画なんですけれども、
    博士 はい。
    町山 アカデミー賞っていうのは、終身・・会員制で・・・
    高橋 あ、メンバーが?
    博士 え?!一回会員になったら、もうずっとなんですか・
    町山 基本的にそうですね。投票しないと消えちゃうらしいんですけども、
    博士 ええ、ええ。
    町山 ただ、引退して仕事してなくても、お年の方でもずっと投票できるんですよ。
    一同 ふ~ん・・・
    町山 そうするとやっぱりねえ、その、今回の『アムール』って映画がね、介護の映画ですけども、
    ポール なるほど・・・
    町山 介護であるとか(笑)、お葬式であるとか、そういう(笑)・・・
    関谷 『おくりびと』のような・・・
    ポール ちょっと、身近に感じるんですね(笑)。
    町山 そうなんですよ(笑)。身近に感じるんで、老人問題を描くと・・・票は取れますね。
    一同 へ~・・・
    博士 共感するわけですね?世代が上がってるから・・・
    町山 そうそう、それはそうなんですよ。
    博士 なるほど・・・・
    関谷 へ~・・・面白い・・・話はつきませんねえ。ここで一旦お知らせです。
    博士 さあ!え~、町山さん、初めてこの番組に来ていただいたんですけど、
    町山 はい。
    博士 この番組自体、この映画の企画自体を僕が企画してるんですけれども、キャスティングもやってて・・
    町山 はい。
    博士 あの・・・これ、町山さんの影響下でやってるっていうのをよく言ってるんですけど、
    町山 どんな影響なの・・・?
    博士 あの・・・映画の感想を言うんじゃ無い、っていう・・
    町山 はい。
    博士 「泣けました~」とか「何々さん、カッコ良かった~」みたいな映画の紹介をするんではなくて、映画の見方、を、主に、語っていこうっていう番組だったんですけど、
    町山 珍しいですね、今ねえ。
    博士 そうなんですよ。
    高橋 全然無いですよ。
    町山 ねえ、テレビでねえ。
    関谷 見ていただいたことは無いんですか?
    町山 ・・・アメリカに住んでますんでねえ(笑)。ハイ。
    関谷 あ~!そうなんですね・・・
    博士 あの、ネットでやって、見れる、って言ってんのに・・・
    町山 あ、知らなかったんで・・(笑)・・スイマセン
    一同 (笑)
    町山 ハイ、見ます。はい、大丈夫です。
    博士 出てみて・・・いかがですか?なんでもオッケーでしょ?
    町山 なんでもオッケーですねえ!もう、言いたいこと全部言ったしね、ハイ。
    一同 (笑)
    博士 本番前も大変でしたけどね。
    町山 本番前からず~っと言ってます!ハイ。
    関谷 探しちゃいましたね。
    町山 もう・・・全部言いました!ハイ、言いたいことは、はい(笑)。
    博士 解消しましたから。
    町山 はい。
    博士 はい。
    関谷 博士、いかがでした?町山さんをお迎えして。
    博士 そうですね、あの・・・実は僕は、映画の見方があるっていうようなことを、聞いた、っていうか、ま、そういう風に洗礼を受けたのは町山さんと、知り合ってからなんで、町山さんの本を読んでからで、
    関谷 ある意味、じゃ、原点じゃないですか。
    博士 そうです、そうです。で、この企画を思いついて、こうやって∨(ビデオ)を沢山使って、そこにトークを重ねていく、っていうのはもう、まさに、町山さんがやってる手法をテレビ的に出来ないか?しかも地上波でゴールデンで出来ないか?ってことなんで、ねえ。ま、未公開映画を観るテレビも、今日やってますから!
    町山 あ、はい!
    関谷 そちらも是非ご覧いただいて、ね。
    町山 今日、夜、放送するのは、これ以上の・・(笑)・・・
    関谷 きぐるみですか?
    町山 トンデモナイかぶりものをしてますからね(笑)・・・ハイ。
    博士 だから・・・普通の地上波の人は、きぐるみを着る人だと思ってますよ。
    町山 はい。僕、子供がちっちゃい頃はね、すごく子供が喜んでたんですけど、段々大きくなって「もう、やめて・・」って言ってますね・・
    一同 (笑)
    高橋 当たり前ですよ、ハイ。
    博士 50歳。来日したらきぐるみしてる、っていうね・・・
    町山 もう、「たけしイズム」ですから!
    博士 たけしイズムで(笑)・・はい。
    関谷 (笑)・・是非じゃあ、これからも貫き通してくださいね、ハイ。
    町山 はい。もう、一生やります!ハイ。・・・これで棺桶に入れてください!
    一同 (笑)
    関谷 今日研究したアカデミー賞は、日本時間で2月25日に授賞式が行われます。そして、来週は、アカデミー賞作品賞にノミネートされています、『ゼロダークサーティー』より、戦争映画を研究します。はい。・・・先程、話があったばかりです。来週はこちらの映画をとりあげます。町山さん、高橋さん、今日はホント、ありがとうございました。
    高橋 はい。ありがとうございました~。
    町山 どうもでした。
    関谷 またのお越しをお待ちしております。
    町山 どうもです・・・いいんですか?来て?
    一同 (笑)
    博士 来ていいんですよ!
    関谷 以上、ダンディー・ザ・ムービーでした!

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