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    『アメリカ後の世界』(The Post-American World) パラダイムシフトを迎えたポストアメリカの世界(書評)【2008年6月3日ストリーム】

  1. スタジオ  小西克哉(国際ジャーナリスト) 松本ともこ(フリーアナウンサー)
  2. 電話出演 町山智浩(映画評論家、コラムニスト)
  3. ~Setup~
    週刊現代のコラム終了から「パラダイムシフト」の話へ

    小西 アメリカ、カリフォルニアバークレー在住の映画評論家、「誰かに聞くならオレに聞け!アメリカの今を裏から表に串刺しにする男!」町山智浩さんで~す!
    町山 あ、町山です。よろしくお願いします。
    小西 どんなもんでしょう??
    町山 いや、表から裏に串刺しっていいですねえ。
    松本 裏か表ですよ、アハハ・・・
    町山 あ、裏から表か(笑)いや、なんかわかんないですけどね、畑中葉子みたいですね、知らないでしょ?
    松本 懐かしいですね。。。
    小西 前から後ろからでしたっけ?
    松本 後ろからよ(笑)
    小西 後から前からですね、ああ、スイマセン。
    町山 そうです、ハイ。
    小西 こちらのラジオネームは相模原のマスオさんの作品でございましたけどね・・
    町山 あ、尻に敷かれてるんですよね、はい。
    松本 ハハハ、マスオさんね。
    小西 あの~、町山さん、今週の週刊現代のコラムは、今週が最終回になってましたですけど・・・・
    町山 いきなり・・・
    小西 ちょっと、ショックですよ。
    町山 あ、そうですか・・・
    小西 ええ。
    町山 まあ、あの~、加藤編集長ていう人が前にいましてですね、その人が自ら連載を始めてくれたんですよ、僕の。で、え~、2月に新しい編集長になりまして、その後誌面、変えてなかったんすけどね、新しくなってからですね。今度変えるってことで、あの~・・・それで、まあねえ、はい、あの~・・・・っていう感じなんですけどね・・・
    小西 あ、編集長が変わったからコラムの陣容を変えるっていう・・・
    町山 まあ、そうですね。

    小西 はあ~・・・ちょっと、あれですね、今年なんかは大統領選挙があるのにねえ、週刊現代はちょっと先見の明が無いですね!
    町山 いやあ・・・わかんないですけど、まあ、あんまりアメリカとか興味ないのかもしれないですけどね、よくわかんないですが・・・
    小西 な~るほど、なるほどですね。はい、じゃあちょっと残念なんですけど、まあ、是非そのかわりと言っちゃあなんですけど、もしこの、コラムの花道で皆さん聞いていただければと思いますがね。
    松本 お願いします。
    町山 はいはい。
    小西 え~、さて、今日の本題でございますが・・
    町山 今日はですね、あの~、ちょっとアメリカで今話題になっている本で、え~、なんて言うかですね、「パラダイムシフト」について書かれた本なんですけども、
    小西 「パラダイムシフト」・・・
    町山 今日はね、全然エロじゃないですから、話が。
    小西 (笑)
    町山 お笑いでもなんでもないんで、ちょっとマジメっていうか、スケールのデカイ話をたまにはしようっていう・・・
    小西 グランドスケールの話なの?
    町山 そう、シモのほうじゃなくてですね。
    小西 ええ、ええ。
    町山 『ポストアメリカの世界』っていう本が出たんですね。
    小西 なるほど、郵便局ではなくて。
    町山 全然郵便局じゃなくて(笑)
    小西 はい、そんなボケしてどうすんだっていう。
    町山 そうそう、昔、ポストモダンてモダンな郵便局なのかと思ったんですけど違うんですね(笑)
    小西・松本 アハハ
    町山 ポストってのは「その次の」っていう意味ですね。
    小西 ちゃんとフォローしていただいてありがとうございます。はい、次行きましょう(笑)。
    町山 はい、あの~、アメリカの時代っていうのが今まであったんだけど、アメリカの時代は終わるんだっていう本が出たんですよ。
    小西 あ~なるほど。
    町山 で、これニューズウィークの国際版の記者でですね、まあ、経済担当の人なんですけど、ファリード・ザカリアっていう人がいましてですね、その人がこの間出した本なんですね。
    小西 なるほど、うんうんうん。
    町山 はい、で、ニューズウィークにも大きく取り上げられてたんですが、当たり前か、自分が作って出したから(笑)、
    小西 うん。
    町山 で、これがですね、結構アメリカで賛否両論を呼んでいるのは、この中で、アメリカが世界のトップだった時代は、もう終わり!って宣言しちゃってるんですね。
    小西 あ~、宣言してんだ?!
    町山 はい。
    小西 終わったということを言ってるんですね?
    町山 終わったんだという話をしてるんですよ。
    小西 うん。

    ~Conflict~
    かつてアメリカが世界一だったものが次々と・・・

    町山 で、どういう話をしてるかって言うとですね、
    小西 ええ、ええ、ええ。
    町山 まず、この人がいろんな例をあげるんですけど、
    小西 はあ、はあ。
    町山 世界一高いビルっていうのは昔はアメリカにあっただろと。エンパイアステートビルがあって、世界貿易センタービルがあって。
    小西 うん。
    町山 今世界で一番高いビルってのは台湾にある台北101なんですね。
    小西 そうなんですよね~、地震が多いのに。
    町山 地震が多いのによく建ててますけど、101階ですよね。
    小西 そうそう、そう。
    町山 ただ、今、もうすぐ完成するんですけど、ドバイのですね、ブルジュ・ドバイっていうタワーがですね、162階でそれを抜くんですね。
    小西 そうそう、それもニュースでありましたよね。
    町山 すごい高いんですよね、あれね。
    小西 ね~。
    町山 はい。あとですね、アメリカが一番だと思ってる人が結構多いものではですね、えーと、ハリウッドですよね?
    小西 はいはい。
    町山 映画の生産本数っていうか制作規模みたいなものは、ハリウッドが最大だっていうふうに言われてるんですけど、実際はインドなんですよね、もう。
    小西 そう、これはまあ、よくねえ、映画が好きな人だったらご存知だと思うんですけど・・・
    町山 はい、バリウッド、ボリウッドってやつですけど、
    小西 ボリウッド、はい。
    町山 はい。あれの方が実は規模としてはでかいんですね。
    小西 これはあの、映画の、制作本数ですか?特に・・・
    町山 て言うか、本数もそうですけども、要するに、作られている制作費の総計みたいなのがあるんですけど、
    小西 あ、金の話なんだ・・・
    町山 それがもうすごいみたいなんですね、本数が多いから。
    小西 は~、なるほど。
    町山 で、あとですね、世界一のカジノの都市っていうのは、まあ、ラスベガス。カジノといえばラスベガス、ってありましたよね。
    小西 まあねえ、思いますよねえ。
    町山 これ今、中国のマカオがトップなんですよね。
    小西 あ、マカオが抜いてんですか。ラスベガスを・・
    町山 マカオがこのあいだ抜いたんですよ。
    松本 へえ~・・
    小西 これは何で?やっぱり、使うお金の額?
    町山 お金です。お金。お金が動く総額ですね、
    小西 ほう・・。
    町山 で、結構ね、どんどん抜かれてるものがいっぱいあったと。・・・ショッピングモールってアメリカで発明されたものですけれども、
    小西 はい。
    町山 あれも今、世界一のショッピングモールは中国ですよね。
    松本 はあ~、そうでしたか・・・
    小西 ミネソタの・・なんだっけ、モール・オブ・アメリカでしたっけねえ?
    町山 はいはいはい。
    小西 デカイところ。自慢してましたよね?
    町山 はいはい。今もう、抜いちゃったんですね、中国がね。
    小西 やっぱり、中国ですか(笑)・・
    町山 中国が抜いちゃったんですね。あと、世界一デカイ飛行機、旅客機っていうとジャンボジェットだったですよね?
    小西 はい。
    町山 ボーイングだったですけど、アメリカの、シアトルの。
    小西 うん。
    町山 今はエアバスなんですよね。
    小西 あ~、エアバス、でかいのが就航するんだよね?なんか・・・
    町山 そうなんですよ。エアバスはあの~、フランスとドイツと、イギリスとスペインか。
    小西 うん。
    町山 ・・の共同経営ですよね?
    小西 はいはい。
    町山 で、実は結構、世界一っていうのはどんどんアメリカから出て行っちゃって、世界各国に行っちゃったんですね。
    小西 なるほど。
    町山 はい。で、あと、この間、フォーブスっていうアメリカの経済誌がですね、世界の大富豪ベスト100ぐらい発表しましたよね、ざっと。
    小西 はいはいはい。
    町山 20位ぐらいまでかな?で、そのランキングを見ると、昔はアメリカ人が凄く多かったんですけど、ま、今もアメリカは多いんですけども、かなり他の国の人達が入ってるんですね、今ね。
    小西 は~、なるほど。
    町山 で~、世界で2番目の金持ちってメキシコ人ですからね。
    小西 え~、そうなんだ?
    町山 そうなんですよ。コンピュUSAっていう、アメリカにある大手のコンピュータショップがあるんですけど、それとかを経営してるんですよ、そのメキシコの人は。
    小西 へえ~・・
    町山 で、アメリカの企業のかなり多くを実はこのメキシコの人は経営してて、この人が世界第2位なんですよ。
    小西 メキシコはなかなかその、新興国だけどリッチにならないのに、金持ちだけは生産しますねえ。
    町山 ものすごいんですけど、あとインドがですね、第4位ですよね。インド、第4位、第5位第6位、全部インド人ですよ。
    小西 あ~、実業家・・・。
    町山 世界の金持ちの。
    小西 昔バブルの時は、あの、西武のねえ、堤さんが入りましたけどねえ。
    町山 入りましたねえ、はいはい。
    小西 まあ、あれはほとんど、・・・
    町山 日本人は全然いないですよ。今はもう。
    小西 だから、バブルのなせる技ですよねえ、あれは。
    町山 インド人はもうすごいですよ。20位ぐらいまでの間に10人ぐらい入ってますけどね。
    小西 う~ん。
    町山 あとロシアの人も入ってるし、これはアルミニウムで儲けてる人ですけど、
    小西 アブラーモビッチ、入ってるんじゃないですか?
    町山 あ~、ここには、ないですねえ。
    小西 チェルシー、チェルシーのねえ、アブラーモビッチ・・・
    町山 あと、あれ、IKEYAってありますよね、家具屋。
    小西 はいはい、イケヤ。
    町山 あそこの社長も入ってますね。あの人、世界第7位ですね。
    小西 日本でもIKEYA、あっちこっちにできてますよ。
    町山 はいはいはい。あと、だから、香港の人も入ってるし、これ、かなり昔と状況が変わってきてるということをね、『ポストアメリカの世界』って本は書いてまして、要するに、20世紀っていうのはアメリカの時代だったんだと。
    小西 なるほどね。
    町山 いろんな意味で、経済的にももちろんトップだったですけども、あれって、セオドア・ルーズベルトの時代に要するに、工業国化したんですね、アメリカって。
    小西 そうですねえ、ええ。
    町山 1900年代の初めに。
    小西 はい。
    町山 で、あそこで世界のトップになって、それからずっと、昔はGNPで今はGDPって言いますけども、いわゆる国内総生産が世界のトップをず~っと突っ走ってきたわけですね。
    小西 うんうん。
    町山 はい。で、2位は日本が戦後入りましたけれども、
    小西 うんうん。
    町山 で、ドイツが入ったのかな?
    小西 はい。
    町山 で、今は中国がもうすぐ日本の国内総生産を抜いちゃうんですよね。
    小西 抜くでしょうねえ。
    町山 もうこれは確実に抜くと。で、ドイツはもう抜かれてるのかな?
    小西 うん・・。
    町山 て感じですよね。で、下から今インドが入ってきてるんですね。
    小西 一人あたりでは抜いてないですけどね、まだね。
    町山 一人あたりでは日本も低いんですよ、実は。
    小西 うん、そうそうそう。相当低くなりましたね。
    町山 日本もあんまり金持ちじゃないんですよ。一人あたりは。ね。中国はもっと下がりますけど。
    小西 ええ。
    町山 で、あとブラジルとかも入ってきてるんですね、今ね。
    小西 ええ、ええ。
    町山 ブラジルって昔はなんかすごく、ちょっと怖いイメージがあったじゃないですか。なんていうか、ギャングが多かったりとか、治安が悪いとか・・
    小西 ああ、言われました。
    町山 ねえ。でも今経済的にはものすごい調子がいいんですよね。で、まあ、環境破壊を思いっきりしてますけど(笑)・・、バイオエタノールを作ってるんですね。
    小西 そうそうそう、一次産品があがって、バイオエタノールが注目されたからねえ、一気にブラジルは出てきましたね。
    町山 サトウキビでね。世界最大のバイオエタノール生産国になってますけど。
    小西 うん。
    町山 で、これはね、要するに今までの先進国と後進国っていうふうに考えてて、先進国って言うとヨーロッパとアメリカと日本だったでしょ?ずっと。
    小西 ええ。ええ、ええ。
    町山 で、あとはみんな後進国みたいな考え方だったのが、もう全然変わってきてるんですね。
    小西 う~ん。
    町山 これ、いわゆる「パラダイムシフト」というやつで、時代がホントに大きく変わりつつあると、いう時に入ってて、ま、「パラダイムシフト」って今まで何回もありましたけども、

    小西 はい。
    町山 それの大きい転換期に入ってるんじゃないかっていう本なんですよ。
    小西 覇権の国が変わっていくということですよね。覇権国家がね。
    町山 そうなんですよね。で、ソ連が崩壊した時に、これからアメリカの一極支配が始まるんだって言われたじゃないですか。
    小西 はいはいはい。
    町山 全然続かなかったんですね、それが(笑)
    小西 まああの、そうそう、ソ連がポシャって、つまり超大国がアメリカだけになって、そしていわゆるパパブッシュの時にアメリカは戦争をして、まあ、向かうところ敵なしということなんですが、その時にも1回なんか、アメリカはこのまま世界一が続けられるかどうかっていう議論はありました。確か。
    町山 ありましたねえ。でももう既に、世界一軍事で強いって言われてた分はもう、中東のちっちゃい国イラクとアフガンを何年かかっても、平定できないってことで軍事的にもダメなんだってことを証明しちゃいましたけど、経済的には今は完全に崩壊してますから、
    小西 うん。
    町山 もっと酷い崩壊の仕方をしてますけど、軍事よりも・・・。それで、まああの、19世紀にはイギリスの時代だったですよね?
    小西 はい。
    町山 19世紀ってのは要するに、イギリスが大英帝国には、なんだっけ、え~と、日の沈む場所は無いって言われたんですよね?
    小西 ま、植民地経営してましたからね。
    町山 はい。地球のどこにでもあるから・・イギリス人の植民地が。で、現在英語が一番世界的に公用語になってるのは、この19世紀にイギリスがすごい、要するに、全世界共通の人口の四分の一かなんかをイギリスの植民地化したからなんですよね。
    小西 うんうん。
    町山 だから現在みんな英語を喋ってるわけですけども。でも、イギリスってのは落ちぶれたんですよね、その後。
    小西 そうですね。
    町山 19世紀の終わりに。
    小西 はい。
    町山 で、落ちぶれた最大の原因て言われてるのがボーア戦争だと書いてあるんですね。このファリード・ザカリアの本には。
    小西 うんうんうん。
    町山 で、ボーア戦争ってのは、南アフリカでですね、金とダイアが出たんで、それが欲しくて攻め込んだんですよ、イギリスが。
    小西 はい。
    町山 で、そのころイギリスは世界一の国で、世界一強くて、絶対にこんなちっちゃい国滅ぼして、金とダイアをとってやるっつって行ったんですけども、ものすごいゲリラ戦になっちゃったんですね。
    小西 うんうん。
    町山 すぐに、国自体は、ボーアの人達はすぐに降伏したんですけども、その後、要するにまあ、テロを繰り返してですね、ず~っとネチネチネチネチと自爆したりとかしてですね、戦い続けたんで、イギリスはめちゃくちゃに疲れ果てて、
    小西 疲弊してね。
    町山 で、それからイギリスって国は崩壊し始めた、ま、大英帝国は没落し始めたって言われてるんですけど。
    小西 うん。
    町山 今イラクでアメリカがやってることはそっくりなんですよね。
    小西 ホントそうですねえ。
    町山 ねえ。要するに石油が欲しくて、でも俺たちの軍事力があればどんな国だって簡単に滅ぼせるからって行ってみたら全然続かなくてゲリラ戦に巻き込まれて、
    小西 あ~、そうかそうか・・
    町山 で、ドロドロドロドロしてるうちにどんどん落ち込んでいくと。威信も失っていくと。
    小西 ま、帝国が傲慢になって、そんな小さい国赤ん坊の手をひねるぐらいに簡単だと思ってやったら、失敗するというケースですよね。
    町山 そうなんですね。万能感があったんですね。
    小西 うんうん。
    町山 まあ、それもすぐに、一瞬にして崩壊しちゃったわけですけども。
    小西 ソ連もだからねえ、アフガニスタンに入ってって・・・
    町山 アフガンなんですよ。
    小西 結局はソ連崩壊になっちゃうし。
    町山 ソ連、アフガンに攻め込んで失敗したのに、それをアメリカは見てたのにおんなじことしてるんですけど、よくわからないんですね、大人っていうのはね(笑)バカなんですけども・・・で、ただこの本はですね、じゃあアメリカが崩壊していくってことは一体どういうことなのかと。
    小西 うん。
    町山 でも、実はアメリカっていうのは、ダメになっていくと言うよりは、むしろ、先進国が増えていくってことが現在の問題なんだっていうふうに書いてるんですよ。
    小西 あ、アメリカがダメになると言うよりも、他の国がどんどんと上がってきていると
    町山 そうなんですよ。でね、この人の出したデータによると2006年から2007年にかけてですね、4%以上の経済成長を成し遂げた国は全世界で124カ国あるって言ってるんですね。
    小西 ほう。
    町山 で、そのうち30カ国がアフリカなんですって。
    小西 へえ~・・
    町山 で、1981年にですね、世界の人口の4割がですね、いわゆる極貧の人達で、一日100円以下で生活している人々だったんですけど、それが2004年には2割を切って、もうすぐ2010年代になると一割を切るだろうっていわれてるんですよ。
    小西 ほう。
    町山 このままのスピードだと・・・。で、すごくいいことじゃないですか。
    小西 いいですねえ。
    町山 ね、いいことのような気がするでしょ?貧しい人がいなくなって。
    小西 はい。
    町山 これ、みんな望んでたことでしょ?
    小西 はい。
    町山 良くないんですよ。これ。
    小西 え?どうしてなんですか?
    町山 これ、要するに工業先進国が増えていくわけでしょ?
    小西 はい。
    町山 で、戦争が減ったり、共産主義国が無くなってきて中産階級の人が増えるわけじゃないですか。世界的に。何十倍にも増えていくでしょうね、これからね。ま、10倍ぐらいには増えてるんでしょうけども、既に。
    小西 うん。
    町山 そうすると消費量が増えるんですね。で、食べ物と石油は無くなるんですよ。
    小西 う~ん。
    町山 現在、石油や食料が高騰しているのは、みんなが他の貧しい国とかが、一律だんだんだんだん豊かになってきた結果なんであって、みんなが望んでた結果は、石油と食料の絶対的な高騰なんだってことなんですね。
    小西 うんうん。
    町山 で、これは今言われてますけども、アメリカの政策っていうのは、それはある程度見越していたんですね。
    小西 うん。
    町山 で、イラクに攻め込んだんですね、石油が欲しくて。
    小西 う~ん。
    町山 で、失敗したというね、ホントにどう仕様も無い状態になってるという・・
    小西 化石燃料が、石油がそのうちマズイ事になるからというので、今、代替エネルギーということを行ってるけどねえ、食料もやっぱり無くなるというふうにザカーリアは言ってるんですか?
    町山 食料はやっぱり、決定的に、中国なんかが典型的ですけども、中産階級の人が贅沢するようになったんですよね。
    小西 中国なんかね~。
    町山 はい。インドもそうですけども、要するにみんなある程度お金があるから、いい物を食べるようなるから、当然無くなりますよね。食料はねえ。
    小西 それってでも何百年も前に、マルサスという人が言ってて、つまり、食べ物はなかなか増えないんだけど、人口は、ばんばかばんばか幾何級数的に増えていくと。
    町山 はいはいはい。
    小西 だから、絶対に窮乏の時代は来るとかって言ってたんだけども。
    町山 それは昔よく映画に、『ソイレントグリーン』(Soylent Green)とかにはなってましたけど、問題は、人口じゃないんですよ。増えてるのは。
    小西 ふん。
    町山 中産階級が増えてるんですよ。
    小西 う~ん。ま、贅沢をするからねえ、結局は。
    町山 そうなんですよ。だからそれが問題なのは、人口よりも問題なのは、石油も消費するんですよ。お金があるから。
    小西 ええ。
    町山 だから、これはもうかなり、この現在の石油高騰や食料の不足っていうのは、もう、ちょっとした政治的なことでは解決できないだろうと。いうことがあるんですね。
    小西 う~ん。じゃ、大変な時代になるということですか?
    町山 大変な時代にはなるだろうと。だから、今は歴史のものすごい転換期だから、そのことは考えなきゃいけないんだってことがこの本に書いてあるんですが、
    小西 ふんふんふん。

    ~Resolution~
    未来に進むアメリカの力、そして日本は?

    町山 で、もうひとつアメリカが、ちょっと、ダメになってはいないんだけど、ダメになる可能性があるって言われてるのはですね、科学者がいないんですよ、アメリカって。
    小西 ほう・・。
    町山 アメリカってものすごく科学の国で、科学先進国だって思われてるでしょ?
    小西 うん。
    町山 で、要するに、ロケット飛ばしたり、バイオテクノロジーやったり、ITやったりしてるから、
    小西 うん。
    町山 でも、ところがそれに従事してる人のほとんどは外国人なんですよ、アメリカでは。
    小西 ほう・・。
    町山 科学者のほとんどが外国人なんですよ、現在。
    小西 うん。うん。
    町山 で、どうしてそうなるかって言うと、アメリカの、白人の、田舎に住んでる人達っていうのは科学が大ッキライなんですよ。
    小西 アハハ・・・困ったもんですよね。科学教育がね、いつもレベル低いしね。
    町山 レベル低いっていうか、科学は要するに、神に反している、キリスト教に反しているから、科学は勉強しないっていう思想のもとに勉強しないんですよ。
    松本 それは、一部の・・・じゃないんですか?
    町山 いや、でもこれはものすごい数になってますから、だって3割ですからね、キリスト教原理主義者っていうのは。
    松本 そっか・・・
    小西 まあ、一番大きい統計では福音主義は4割ですよね。
    町山 4割って言ってましたか。その人達はみんな科学を勉強したがらないんだから。
    小西 ま、全員とは言えないけれども、かなりその傾向は強いですよね。
    町山 でも、数がね、すごい数になってましてですね、今ですね、アメリカの大学で、科学系の大学で、博士号を取る人の7割が外国籍なんですよ。
    松本 うわ・・・
    町山 で、あの~、ま、シリコンバレーとかですね、マサチューセッツ工科大学とかの科学系の大学に行くとわかるんですけど、学生の半分はインド人、中国人ですね、もう。
    小西 外国人がねえ、多いんですよね~・・・
    町山 もう、アジア系なんですよほとんど。それはねえ、白人が科学嫌いだからなんですけど(笑)・・
    小西 つまり、アメリカはそういう意味で、科学立国から、もう、崩壊していくということを言うんですか?
    町山 とは言えですね、アメリカっていうのは国じゃなくて、一種の、場なんですね。
    小西 ほうほうほう。
    町山 だから、この人達はみんなアメリカにいるんですよ。い続けるんですよ。
    小西 うん。うん。
    町山 で、外国人なんだけれども、シリコンバレーに行くと、要するに働いている人の半分は外国人ですけど、みんなアメリカの物を生産してるという状態になっているんで、この、アメリカのオープンなところがあれば、アメリカはこれから生きていけるだろうっていう本なんですね、この本は。
    小西 つまり、大学っていうか、高等教育の場というのはアメリカがリードしていくということなんですね?
    町山 大学はやっぱり相変わらずトップなんですよ。ただその、大学を出る人達がほとんど外国人やアジア人になってるんですね。アメリカでは。
    小西 ふんふんふん。
    町山 ただその人達は、要するに、アメリカの血になっていくから、オープンしている限りは、彼らがアメリカを助けてくれるだろうっていうような本なんですけども、そっから考えるのは、じゃあ日本てのはいったいどうなるんだろうってことなんですよね。
    小西 日本はどんどんと、そういう意味では頭脳流出していくかもしれませんよね?
    町山 そういう可能性はありますね。
    小西 ほう。
    町山 はい。実際、こっちのシリコンバレーで働いている人達にも日本人はホントに多いですからね。
    小西 なるほど~・・。
    町山 はい。そういう本が『ポストアメリカの世界』っていう本で、ま、いろいろ深い内容なんですけど、これから、今世の中はホントに変わりつつあるんだってことをね、わからせてくれる本でしたね。
    小西 はい。え~、ということで、今日は、『ポストアメリカの世界』を書いた、ファリード・ザカリアさんのこの著書、紹介していただきました。映画評論家、町山智浩さんでした。

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