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    『クロニクル』(Chronicle)大友克洋の実写版映画は日本公開未定!!低予算ながらも町山絶賛!【2012年3月2日キラ☆キラ】

  1. スタジオ  小島慶子(フリーアナウンサー、タレント) 水道橋博士(お笑い芸人、浅草キッド)
  2. 電話出演 町山智浩(映画評論家、コラムニスト)
  3. ~Setup~
    レッドカーペットであわや・・・冨永愛が「ぶっかけ」の餌食に???

    小島 金曜日のこの時間は『映画とエロスの伝導士』、『週刊文春』や『週刊アスキー』の連載でもお馴染みの映画評論家、町山智浩さんです。御自宅のあるアメリカバークレーから、お電話での御出演です。町山さ~ん。
    町山 はい、町山です。よろしくお願いします。
    小島 よろしくお願いします。アカデミー賞、いかがでしたか?
    町山 いや~、番狂わせで、予想を結構、大きいの2つ外しましたね。
    博士 2つですか?
    小島 え?主演女優賞と、あと何外したっけ・・・?
    町山 主演男優賞。
    小島 あ、そうだ!
    博士 あ、主演男優外してんだ・・・・
    小島 ね。主演男優賞・・・
    町山 ジョージ・クルーニーが、獲れなくて・・・
    小島 ねえ、ジョージが獲れなかったのねえ・・(T_T)・・そうなの・・
    町山 ねえ・・・
    小島 結局あのフランス人の彼がね、
    博士 そう。
    町山 そう・・・なんですよ・・・
    博士 デュジャルダン。
    町山 ま、あっちの方がチャーミングだった、って感じなんでしょうねえ・・
    小島 ねえ、ジョージもチャーミングなのにねえ・・・
    博士 町山さん、でも、冨永愛さんと遭遇してたんですか?
    町山 僕、冨永・・・そうそう、そう、レッドカーペットってあるんですよね、アカデミー賞
    博士 はいはい。
    小島 うん。
    町山 入る前に。
    小島 うん。
    町山 で、そこにはねえ、各スタッフが5人までしか入れないんですよ。
    小島 あ~・・
    町山 で、僕は入れなくて・・・冨永愛さんと、あの妖女シレーヌで有名な・・・「有名な」って言うと怒られるけど(笑)
    博士 ふん、
    町山 それと、『硫黄島からの手紙』(Letters from Iwo Jima)に出てた、日本人俳優でアメリカで活躍してる、尾崎英二郎さんていう人の2人がですね、
    小島 はい、
    町山 「レッドカーペット捕まえ隊」として行ったんですね。
    小島 ほほ~・・
    博士 スゴイ、凸凹コンビでしたね。

    町山 あ、見ました?
    博士 見ましたよ。
    町山 身長差が?・・(笑)
    博士 ええ、ちょっと雪舟してあげたほうが・・良いと思いましたねえ。
    小島 冨永さんはねえ、もう・・モデルさんですから。
    町山 冨永さんはスゴイですからねえ(笑)。・・で、結局、レッドカーペットに入ってくるじゃないですか、アカデミー賞の、ノミネートされた人達が。
    小島 ええ。
    町山 それを、捕まえなきゃなんないんですよ、彼女たちの仕事は。
    小島 呼び止めてね。でも、どうせそういう人ばっかりなんでしょ?周りが。
    町山 そうなんですよ。
    小島 ねえ、みんな呼び止めたい・・・
    町山 呼び止めて、「スイマセン!」つってやるんですけども、あの、僕はねえ、中継車の中から指示を出す係で、
    小島 へ~・・・
    博士 やっぱ操作してたんだ・・・
    町山 入り口の所から来た人で、あの・・・なんていうか、監督さんとか、カメラマンとかの顔って普通知らないじゃないですか。
    小島 うん、うん。
    博士 はいはい、はい。
    町山 その人を見つけて、「今の人は撮影監督だから、」とか、「脚本家の誰々だから・・」みたいなことを言って、「その人も捕まえてください」とか、
    小島 お~、
    博士 へ~・・・
    町山 そういうのを無線で指示する係をやってたんですけども、
    小島 へ~・・・・
    町山 そこに、トンデモナイ奴が現れました!
    小島 え?
    博士 うん。
    町山 ハイ。
    小島 誰?
    町山 あのね、サシャ・バロン・コーエンていう俳優なんですよ。
    博士 はいはい、『ブルーノ』(Bruno)のね。
    小島 え~、あの、ねえ・・(笑)、ここでもよく紹介した・・
    町山 そう、『ボラット』(『ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』Borat: Cultural Learnings of America for Make Benefit Glorious Nation of Kazakhstan)とか『ブルーノ』で、ドッキリカメラ映画ばっかり撮ってる、ドッキリカメラ映画作家(笑)なんですけども、
    小島 いろんな人を怒らせてる人でしょ?
    博士 まあ、日本的に言うとアメリカの江頭2:50みたいなもんですよね?
    小島 (笑)
    町山 そうなんですよ。いろんな人に化けて、素人の人達を騙してですねえ、
    小島 ええ。
    町山 その反応を映画にしてる人なんですね。
    小島 怒っちゃったりとか裁判になっちゃったりとかねえ。
    町山 そう・・裁判になってますけど(笑)
    小島 はい。
    町山 前に撮った『ボラット』っていうのは、東ヨーロッパの方からアメリカに来た男、っていう設定で、レポーターっていう設定で、
    小島 うん。
    町山 その次の『ブルーノ』ってのは、オーストリアから来た、え~・・・ま、ゲイの・・・ファッション評論家っていう設定だったんですが、
    小島 うん。
    町山 今回、サシャ・バロン・コーエンが来たのはですねえ、設定が・・・設定が、コスプレがですねえ、
    小島 ええ。
    町山 独裁者なんですよ。
    小島 え~?
    博士 ほう・・・
    町山 あの・・・カダフィとか、フセインみたいなタイプの、まあ、金正日とか、そういうタイプの軍事独裁国家の独裁者、っていう設定で来たんですね。
    博士 はいはい、はい。
    小島 は~!
    町山 で、新作映画が『独裁者』(『ディクテーター 身元不明でニューヨーク』The Dictator)って映画で、まあ、アメリカにそういう独裁者が来て、いろんな騒ぎを繰り返す・・・っていう毎回、おんなじパターンなんですが(笑)、サシャ・バロン・コーエンは、
    博士 ええ。
    小島 うん、うん。
    町山 今回ですね、マーティン・スコセッシ監督の『ヒューゴ』(『ヒューゴの不思議な発明』 Hugo)って映画で結構、良い役をやってるんですよ。サシャ・バロン・コーエンは。
    博士 ふんふん。
    小島 ええ。
    町山 泣かせる役をね。・・・警官の役なんですけども。
    小島 うん。
    町山 で、それで、それが作品賞にノミネートされたんで、彼も呼ばれて来たわけですね。
    小島 うんうん。
    博士 ふんふん、ふん。
    町山 ところが自作の宣伝をしちゃったんですよ、彼が。
    小島 (笑)
    町山 で、また、軍服来てですね、それだけじゃなくてカダフィの真似をして、あの、カダフィってカダフィガールズってのがいたんですよね。
    小島 はあはあ、はあ。
    町山 あ、カダフィズエンジェルか?忘れた。(笑)・・・えーと、
    博士 喜び組みたいな・・・
    小島 まあ、でも、美女が・・・
    町山 カダフィは、その、美女ばっかり、世界中のあらゆる人種の美女をですね・・・集めて、自分の護衛をやらせてたんですよ。
    小島 へ~・・・・
    町山 物凄い軍事訓練をしてですね、
    博士 うん。
    町山 「戦闘美女軍団」を連れてたんですね。
    小島 え~・・・
    町山 で、それの真似をしてですね、美女を2人連れてですねえ、軍服着た。
    博士 うん。
    町山 でまあ、サシャ・バロン・コーエンが現れまして、
    小島 はい。
    町山 独裁者の真似をして
    小島 ええ。
    町山 で・・・何を手に持ってたか、って言うとですねえ、
    小島 うん。
    町山 骨壷なんですよ。
    小島 え~?
    町山 お骨の入ったツボ。
    小島 はい。
    町山 で、そこには、金正日の顔が描いてあるんですよ。
    小島 え~?
    博士 へ~・・・
    町山 金正日の遺灰を持ってきた(笑)、っていう設定で、
    小島 ええ。
    町山 それで、どんどん冨永愛さんに近づいてくるわけですよ、彼が。
    博士 あ~、ハラハラしますね~、これ。
    小島 ねえ。
    町山 もう、めちゃくちゃハラハラするじゃないですか(笑)、ねえ。
    博士 ええ。
    小島 なんか、どうせなんかイタズラ仕掛けるんじゃないか、みたいなね。
    博士 やるとは思ってますもんねえ。
    町山 もう、明らかにそのつもりで来てるわけですよ。
    博士 ええ。
    小島 うん。
    町山 そうしたらねえ、そこんとこに「E!」っていう向こうの芸能テレビ番組のレポーターがいて、
    小島 ええ。
    町山 彼に、話しかけて彼に「ブサー!」っとですね、彼、タキシード着てるんですけど、
    小島 うん。
    町山 金正日の遺灰を、「あっ!スイマセン!」とか言いながらね、
    博士 うん。
    町山 ぶっかけたんですよ、彼に。
    小島 あら、あらー!
    博士 へ~・・・・・・
    町山 「うわ~、君は今、金正日を着ている状態だね」とか言ってたんですけど。
    小島 ええ・・・
    博士 ハハハ・・・
    町山 酷いんですけどねえ、
    博士 目の前で・・・
    小島 相変わらず酷い・・・
    博士 ザ・シークですよ、もう・・・
    町山 冨永愛さん、ギリギリでかけられるとこでしたよ。
    博士 え~・・・・
    小島 おう、良かった、町山さん、・・・その時に「冨永さん、逃げろ!」とかって言ったんですか?
    町山 いやもう、逃げられないですよ、あの現場ではもう・・・
    小島 (笑)・・・じゃ、祈るばかり・・・
    町山 もう、「金正日の遺灰ぶっかけ」という、珍しいプレイでしたねえ!世界的スーパーモデルに対して(笑)、ハイ。
    小島 ホンットになんか、タダじゃ帰らない人なんですね、サシャ・バロン・コーエンさんはねえ。
    町山 いや、でもねえ、その時にさすがに警備員が来て、羽交い絞めにして取り押さえられて消えたんで、
    小島 ええ、ええ。
    町山 会場に居ませんでしたよ、彼。
    小島 (笑)
    博士 え、じゃあ、中に入れなかったんですか?(笑)
    町山 入れなかったみたいですよ(笑)、ホントに排除されたみたいですよ。
    博士 え~(笑)・・・
    小島 (笑)、だってその、良い映画の『ヒューゴ』の、あっちの方の出演者なんでしょ?(笑)
    博士 ちゃんと役もやってるわけでしょ?
    町山 そ、ぶち壊しですよ(笑)。せっかく良い映画やってんのにね(笑)。
    小島 (笑)
    町山 いや~もう、大変なことになってて面白かったですけどね!ハイ。
    博士 ・・・でも・・・エラいな、サシャ・・・

    ~Conflict~
    チープな映像の低予算作品と思いきや、アメリカでは大ヒット。『クロニクル』とは?

    町山 ま、そういったアカデミー賞、派手だったんですけども、
    小島 はい。
    町山 今日、ご紹介する映画は、そういうド派手なですね、アカデミー賞と全然違うですね、超、チープ映画なんですよ。
    小島 うん・・低予算なの?
    町山 低予算の、はい。それでねえ、出演者も監督もみんなド新人で、
    小島 え~!
    町山 監督なんて28才ですしねえ、
    博士 若いなあ・・・
    町山 で・・・誰も知らない人達が作った映画なんですが、メチャクチャ面白かった映画があるんで、
    小島・博士 へ~・・・
    町山 それを紹介しますが、
    小島 はい。
    町山 『クロニクル』(Chronicle)っていうタイトルなんですね。
    小島 うん。
    町山 で・・・これはですね、まず、映画の始まりから全部ですね、手持ちカメラのビデオカメラで撮られた、ホームビデオで撮られた映像だけなんですよ。
    小島 うん。
    博士 ふんふん、ふんふん。
    町山 ホームビデオだけじゃなくて酷い時は、iPhoneとかに付いてる、ビデオカメラがあるじゃないですか。
    小島 あ~・・・
    町山 ああいうので撮ってたりしてですね、ユーチューブみたいなやつね。
    小島 ええ、ええ。
    町山 ま、物凄いチープなんですけども、昔、『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』(The Blair Witch Project)って映画があったんですよ。
    博士 はいはい、はい。
    小島 あ~・・・・
    町山 もう、1999年なんで、もう10年以上前か。
    小島 私、それ観ててね、船酔い・・っていうか乗り物酔いしちゃった。画面が揺れすぎて。
    町山 そうそう、そうそう。あれはなんか、森の奥に入っていったビデオ撮影隊が、怖い事件に会う、ってやつで全部ビデオに撮られてたんですけども、
    小島 うん。
    町山 ま、あれとおんなじような感じなんですね。
    小島 う~ん・・・・
    町山 で、主人公はアンドリューっていう高校生で、ま、映画オタクなんですよ。
    小島 はい。
    町山 友達が全然居なくて、ビデオカメラを買っていつもビデオカメラでなんでも撮ってる、と。
    小島 うん。
    町山 で、そのビデオカメラの映像で始まるんですね。
    小島 うん。
    町山 で、彼が、まあ・・・学校とかでいじめられてる理由ってのはだんだんわかってくるんですが、ま、お父さんがとにかく酒乱で暴れてですね、殴る蹴るなんですね、家の中では。
    博士 うん、うん。
    町山 お母さんは病気でですね、死にそうなんですけども、お父さんが働かないから薬も買えない、と。
    小島 う~ん・・・
    町山 あの、アメリカはほら、医療保険が無いから、
    小島 あ、そうだ。
    町山 国民医療保険が。
    小島 うん・・・高いんですよねえ・・・
    町山 でねえ、また、その、どんどん気がちっちゃくなってって、学校に行っても皆にいじめられて、しかもその、ビデオカメラをいつも持ち歩いてるから「気持ち悪い」つって、・・・また石投げられるわけですね。
    小島 う~ん・・・
    町山 ただ、そのアンドリュー君の、ま、気のいい従兄弟が居てですね、
    小島 うん。
    町山 その従兄弟はマットっていうんですけども、彼は、アンドリュー君を世話してくれて、いつも大事にしてくれるんですけども、
    小島 うん。
    町山 で・・・そのアンドリュー君がですね、あるパーティーに、そのマットに連れられて行くんですね。
    小島 ふん。
    町山 「お前もちょっと女の娘とか、知り合ったり、お酒飲んだり、してみろよ」みたいな、高校生のくせにね(笑)!
    小島 (笑)
    町山 連れてってですね、そのパーティーに連れてくと、そこでですね、同じ高校の人気者のスポーツマンの黒人の男の子でスティーブってのがいてですね、「お前ちょっと、ビデオ持ってるんだったら、アンドリュー、ちょっと、裏山に一緒に来いよ」って言われて、そのパーティー会場から裏山に連れて行かれちゃうんですよ。
    小島 へ~・・・
    町山 すると、「ここになんかの隕石が落ちたみたいなんだよ。」って言うんですね。
    小島 ふ~ん・・
    町山 で・・・穴が空いてるんですよ、裏山に。
    小島 うん。
    町山 「ここにカメラを持って入ってみよう!」「スゴイ映像撮れるぞ」とか言って入って行くんですが、
    小島 うん。
    町山 中に入って行ったら、その、宇宙から落ちてきたらしいですね、(笑)え~、チープな話ですねえ、ハイ。ピカピカ光ってるものがあって、そこで、画面が「パッ」と切れるんですよ。
    小島 ふん。
    町山 で、なんだろう、コレ?って思ってると、全然関係なく、その3人が、スティーブとマットとアンドリューがですね、野球のボールの、キャッチボールをしてるんですね。
    小島 うん。
    町山 なんでこんなキャッチボールをしてるんだろう?と思うと、投げられたボールがですね、アンドリューの顔面にぶつかる寸前に、ピタっと止まるんですよ。
    小島 う~ん・・・
    町山 で、この高校生3人は、宇宙から来た何者かによって、スーパーパワー、超能力を持ってしまった、と。
    小島 なるほど・・・
    町山 ・・・ゆう話なんですよ。
    小島 へ~・・・
    博士 はいはい、マンガっぽいねえ。
    町山 ま、結構マンガみたいな話じゃないですか。
    小島 うん。
    町山 でもね、これ、いわゆる普通の 、なんていうか、携帯のビデオとかで撮られてるからね、妙にリアルなんですよ。
    小島 ふん、ふんふんふん。
    博士 ふんふん、ふん。
    町山 偶然撮っちゃった感じがあるんで、
    博士 うん、うん。
    町山 凄く恐いんですよね。
    博士 ちょっと、あの、『クローバーフィールド/HAKAISHA』(Cloverfield)とかも、そうですよね?
    町山 そうそう、そうそうそう。あの・・・だから、普通に綺麗な映像で撮っちゃうと作り物っぽいんですけども、
    博士 そうそう。
    小島 うん、うん。
    町山  素人が撮った映像に見えると、ホントに映ってる感じがするんですよ。
    博士 はいはい、わかりますよ。
    小島 あ~そうか、却って恐いんだな・・・
    町山 そうなんですよ。でね、だんだんスーパーパワーをもて遊ぶようになってくるんですね。
    小島 うん。
    町山 で、まず最初に彼らが学校でやったことは何でしょう?ハイ!
    小島 え~・・・女子更衣室を覗く、とか・・・
    町山 いや、物を動かすことしかできないんですよ。
    小島 あ、動かすことしかできないの・・・・
    博士 スカートめくりとか・・・
    町山 スカートめくりですね!ハイ!正解です!
    小島 (笑)小学生か!・・(笑)
    町山 だってもう・・・最初はソレでしょう、まず。
    博士 男は、コレじゃないですか。
    町山 基本は・・・ねえ!(笑)・・スカートめくりやったりですね、
    小島 (笑)スカートめくりね・・・・・
    町山 そうやって遊んでるわけですけども、
    小島 ええ。
    博士 『ハレンチ学園』みたい・・・
    町山 だんだん、こう・・・使ってるうちに、主人公達が、「これ、筋肉みたいなもんで、使ううちにどんどん、力が強くなってくるよ」みたいなことを言うんですね。
    小島 へ~。
    博士 うん。
    町山 そのうちに、自動車・・・デカい自動車をまるごと動かせるようになってくるんですよ。
    小島 え~・・・
    町山 ズルズルズルズル・・みたいな感じでねえ。
    博士 ふんふん、ふんふんふん。
    町山 で、何をやるかっていうと、まずこの、アンドリューってのは全然モテないから、
    小島 うん。
    町山 友達も居ないから、
    博士 うん。
    町山 アンドリューをなんとかしてやろう、ってことになって、
    博士 うん。
    町山 高校にはねえ、タレントショーってのがあるんですけどねえ、
    博士 うん。
    町山 アメリカの中学とか高校はね、タレントショーっていってね、学校でかくし芸大会をやるんですよ。
    小島 へ~!
    博士 学芸会じゃないんですか?
    町山 学芸会とちょっと違って、お芝居じゃないんですよね。
    小島 へ~・・・
    博士 は~・・・
    町山 誰が出てもいいんですよ。
    博士 あ~、自分が得意な物をやればいいんだ。
    町山 そうそう、そうそうそう。あのね、『ナポレオン・ダイナマイト』(Napoleon Dynamite)って映画があったんですけども、
    博士 はあ。
    町山 それで、その、全然モテない男の子が最後にダンスを踊って、皆の人気者になる、っていう映画があったんですが、
    博士 うん。
    町山 そういう、一発逆転のチャンスがあるんですよね。
    小島 ふ~ん。
    博士 へ~。
    町山 地味だった子がメチャクチャギターが上手い、とか。
    博士 へ~・・
    町山 で、それにアンドリューを出してやろう、ってことになって、
    そのアンドリューの超能力を使って、まあ、手品とか曲芸をやってみせるんですよ。
    小島 うん、うん。
    町山 で、みんな「ワ~!」って驚いてモテモテ、みたいな。「なんだこの映画?!」と思いません?(笑)聞いてると「くっだらねーな」みたいな・・・
    小島 (笑)・・高校生の夢、みたいなね・・・
    町山 そうそう。「ナンダヨこれ~!」とか、聞いてると「バカじゃねーの?」みたいな、あの・・・ねえ、なんかちょっと、アニメみたいな、マンガみたいな感じに思うじゃないですか。
    博士 そうですねえ。
    町山 ね。でも、だんだん違う話になって行くんですよ、途中から。
    小島 ふ~ん・・・
    町山 あの・・・やっぱりねえ、主人公のアンドリューはね、みんなにいじめられてきたり、父親にも殴られたりしてるから、物凄い復讐心があるんですね。
    博士 うんうん、うんうん。
    町山 怒りが。・・・それがねえ、抑えられなくなってくるんですよ。ていうか、逆に超能力によってそれが増幅される形になってくるんですね。
    小島 は~・・・
    町山 はい。・・・で、最初その、ちっちゃい物を動かしてたのが、だんだんおっきな物を動かせるようになって、とうとう自分の身体を浮かすことも出来るようになって、空も飛び始めるんですよ、3人は。
    小島 え~!
    町山 物凄いスピードで。ハイ。
    博士 へ~(笑)・・
    町山 そうやってるうちにですね、3人で遊んでると、車に乗って、走ってると後ろからですね、「プップップップー!」ってよく、意地悪なドライバーがいるじゃないですか、よく。
    小島 ええ、ええ。
    町山 「どけ、バカヤロー!」みたいな奴が。
    小島 うん・・・
    町山 やられるんですけども、その時にアンドリューがふと、ですね、「イラッとするな・・」って感じで、その車を、手でこう、「あっち行け」って感じで・・・「あっち行け」って手でやるじゃないですか。
    小島・博士 うん。
    町山 やったら、ホントに車があっち行っちゃうんですよ。
    小島 え?・・飛んでっちゃったってこと?
    町山 ぐしゃぐしゃに壊れながら車が飛んでっちゃうんですね。
    小島 うわ~・・・
    町山 彼が「あっち行け」って言っただけで。
    博士 ふんふん、ふんふん。
    町山 「これは恐ろしい力だ」ってことで「俺達は人を殺すことも簡単にできるぞ」ってことで、マットとスティーブは「俺達は絶体に人に手をかけないようにしような」って誓い合うんですけども、
    博士 うん。
    町山 アンドリューは今までいじめられてきたから、「何でオレがやっちゃいけないんだ!」って気持ちになるわけですね。
    小島 あら~・・・・
    町山 「オレは散々殴られてきたんだ」と。「オレにはやる権利がある」と。
    小島 う~ん・・・
    町山 で、「オレは超人なんだ」と。
    小島 う~ん・・・
    町山 「普通の人間とは違う、進化した人間なんだ」と。
    博士 う~ん。
    町山 「人間がアリを踏み潰したって、アリに悪いとは思わないだろ!」って言うんですよ。
    小島 あ、じゃあその逆で「オレは何やったっていいんだろう!」と。
    町山 ・・いう気持ちになってくるんですよ。
    小島 うわ・・・
    町山 で、3人がだんだん分裂してくれるんですけども、
    小島 うん・・・
    町山 ただ、今までの話を聞いてても、これね、映画の制作費はですね、え~・・・1,200万ドル、なんですね。
    小島 うん・・・
    町山 で、日本円に直すと今だと、価値的には10億円ぐらいになると思うんですけれども、
    小島 はい。
    町山 どう聞いても10億円掛ってるように聞こえないでしょう?!
    小島 うんうん。
    博士 聞こえないです・・全然、ええ。
    小島 そんなに、ねえ、手間掛け無くてもねえ・・・
    町山 全然聞こえないじゃないですか。
    博士 ええ。
    町山 ねえ、500円ぐらいな感じじゃないですか、映画として。
    博士 500円(笑)ってことは無いけど、ええ。
    町山 550円とか、そんな感じですけど、
    博士 はい。
    町山 最後の!・・・・最後の10分ぐらいで、突然、10億円、爆裂するんですよ!
    博士 (笑)
    小島 へ~
    博士 え、そんなに凄いシーンなんだ。
    町山 凄いことになってきます!もう、怪獣映画みたいになりますねえ。
    博士 へ~・・・

    ~Resolution~
    これは大友克洋の実写版だ!でも日本公開はキビシイって・・・??

    町山 制作費、全部ここのクライマックスにつぎ込んだな、って感じになってくるんですよ。
    博士 ん~・・・・・
    町山 これは言えないんですが、
    小島 うん。
    町山 これ、どっかで見たぞ?この話、と思って、その監督の、新人監督のジョシュ・トランクって人のインタビューを読んだら、28才なんですけども、
    博士 うん。
    町山 「大友克洋の『AKIRA』と『童夢』に非常に影響を受けた」って言ってるんですね。
    博士 なるほどね。
    町山 はい。
    博士 少年が・・・超能力を使いますもんね。
    小島 うん・・
    町山 そうなんですよ。
    博士 で、最後、凄いことになりますもんねえ。
    町山 凄いことになっていくんですけど、特に『AKIRA』で、ずっとまあ、あの・・金田少年のナンバー2で、まあ、いじめられてた、っていうか気がちっちゃかった鉄男っていう男の子がですねえ、
    博士 はいはい、はい。
    小島 うん・・
    町山 超能力を持つようになって、どんどん怪物化していくんですね。
    博士 そうそう。
    小島 はい・・・あ、そっか、じゃあおんなじような感じですね?
    町山 そういう感じなんですよ。
    小島 うん・・
    町山 で、まあ、マットっていう、その・・従兄弟がですね、金田の役割になるんですけれども、
    博士 うんうん。
    町山 で、特に、後半のクライマックスはですね、大友克洋さんが1982年に発表した漫画で、『童夢』ってのがあるんですね。
    小島 う~ん。
    町山 それ・・・を、ホントに映像化した感じなんですよ。
    博士 ふ~ん・・・あ、もう、言ってるんですね?
    町山 はい。大友克洋の影響を受けた、って言ってます。
    博士 はいはい、はい。
    町山 それで、『童夢』はですね、ず~っとハリウッドで映画化しようとしてきたんですよ、実は。
    博士 はいはい、はい。ありましたねえ。
    町山 はい。で、『童夢』ってねえ、1番最初の映画化を計画したのは長谷川和彦監督なんですよ。
    博士 はいはい。
    小島 うん。
    町山 あの、1984年に長谷川和彦監督が中森明菜ちゃん主演で映画化しようとしてたんですよ。
    小島 え~・・(笑)へ~
    博士 超能力物だったのにねえ。
    町山 そう。
    博士 最終的には全く・・・ねえ。
    小島 明菜さん主演で?
    町山 そうそう(笑)・・・それが流れ流れて、マッチとのですね、『愛・旅立ち』っていう全然関係無いねえ、丹波哲郎が出てくる大霊界映画になっちゃったんですけども(笑)
    小島 へ~・・・
    博士 監督もねえ、舛田利雄になってましたもんね、あれね。
    町山  舛田利雄になってた。あれ、でも、最初は『童夢』の映画化として企画が進んでた物なんですよね。
    博士 そう。
    小島 そうなの?(笑)全然違っちゃいましたねえ・・・
    町山 そうなんですよ。『童夢』ってのは、超能力を持った少女と、超能力を持った老人が、もう、大戦闘をする話なんですね。
    小島 うん・・・
    町山 で、その『童夢』は最近までですね、ギレルモ・デル・トロって監督がですね、大友克洋と直接交渉して、ハリウッドで映画化しようとしてたんですよ。
    博士 そうだ・・・うん、うん。
    小島 ええ。
    町山 でも、これ観ちゃうと、この『クロニクル』観ちゃうとですねえ、「もう、やんなくていいや!」って感じなんですよ(笑)。「やっちゃってんじゃん!」みたいな。
    小島 へ~・・・
    町山 「うわ~、低予算でやったか、これを!」って感じでねえ、
    博士 うんうん、うん。
    町山 ギョッとするんですよね。やっぱり、ビデオの映像でいいから、映像自体が荒れててもいいから、クオリティ的には低く出来るんですよ。
    博士 ふ~ん・・・
    町山 だから、画面で起こることが凄くても、きっちり、物凄く細かく作らなくてもいい、っていうねえ、・・・逆転の発送なんですよね。
    小島 ふ~ん。
    博士 なるほど・・・
    小島 まあ、28歳の新人さんならでは、出来たことかもしれませんねえ?・・なんか・・・
    町山 そうなんですよ。しかもその、若い人達だけで作ってるんで、非常にその、高校生の心の痛みとかが非常にリアルに描かれててですねえ、
    小島 うんうん。
    町山 あの・・・ま、監督がインタビューでも言ってんですけども、やはりこれは、あのコロンバイン高校での乱射事件が、「頭の中にあった」っていうふうに言ってるんですね。
    博士 あ・・・そうですか。
    小島 はあ・・・
    町山 やっぱり、いじめられっ子が逆襲して、大変なことになってしまった、と。
    博士 ははあ・・・・
    町山 凄い力を、高校生に持たせてしまうと、どうなるか?と。力とかピストルとかを。
    小島 ええ・・・・
    町山 て言うようなことなんだ、って話をしてて、あともう1つ面白いのは、脚本がマックス・ランディスって人なんですよ。
    小島 はい。
    町山 この人は『ブルース・ブラザーズ』(The Blues Brothers)や『狼男アメリカン』(An American Werewolf in London)の、あの・・・マイケル・ジャクソンの『スリラー』(Thriller)とかの監督の、ジョン・ランディスの息子さんなんですよね。
    小島 はあ。
    博士 へ~。
    町山 でね、『狼男アメリカン』にもちょっと似てて、泣かせる、切ない映画になってます。ハイ。
    博士 へ~・・
    小島 ふ~~~~ん・・
    博士 なんか・・・『キャリー』(Carrie)なんかも想像しますけどねえ。
    町山 『キャリー』にも似てます!『キャリー』の原作に近いです!
    博士 はあはあ、はあ。
    町山 『キャリー』の原作は1つの町が完全に消滅するんですけど、少女の超能力で。
    博士 そうそう、スティーブン・キングねえ。
    町山 あれに近いですけども、ハイ。
    博士 ええ。
    町山 で、これ、20世紀フォックスの映画なんで(笑)、あの、大スターが1人も出てないんで、
    小島 (笑)
    町山 日本の劇場公開はちょっと、なかなかねえ、難儀すると思いますが、最終的には、「やるべき」映画だと思います。ハイ。
    博士 いや、観たくなりましたよ!
    小島 『クロニクル』・・・
    町山 でしょ?!
    博士 ええ。
    小島 ねえ。
    町山 ビックリしましたよ。
    博士 ええ。
    町山 僕、娘連れてったんですが、大失敗でした。ハイ。
    博士 (笑)
    町山 (笑)・・・グチャグチャなんだもん、後半・・・ハイ。
    博士 いや、聞く限りにはすごく幼稚に聞こえてたのに・・・最後が凄いんですねえ。
    町山 結構、スゴイんですよ、最後は・・・
    小島 ふ~ん・・・
    町山 「ウオ~!」っというね、ハイ、言えませんが(笑)、はい。
    小島 え~・・・監督はね、『クロニクル』、監督は28歳の新人ジョシュ・トランク。そして脚本はマックス・ランディスということで、
    町山 はい。
    小島 残念ながら今のところ日本での公開の予定は、無い、というけれど、タイトルは覚えとこう、と・・・
    町山 はい、もう、絶体やるべきでしょう!
    博士 いや、観たい・・・・
    町山 はい。
    博士 やるんじゃない?これ。・・・『AKIRA』や『童夢』の映画化なんつったら・・・
    町山 もう、『童夢』と『AKIRA』を作った国は、観るべきでしょう、ハイ。
    小島 ねえ、そしたら観たい人いっぱいいますよねえ、
    博士 うん・・・観たい。
    小島 ありがとうございました。町山智浩さんでした!

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