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    『きっと、うまくいく』(3 idiots) 高度成長期中のインドの発展を象徴した、パワー全開映画!かつては日本もこうだった!【2013年1月8日たまむすび】

  1. スタジオ  赤江珠緒(フリーアナウンサー) 山里亮太(お笑い芸人、南海キャンディーズ)
  2. 電話出演 町山智浩(映画評論家、コラムニスト)
  3. ~Setup~
    2013年は本場イギリスでビートルズ漬けになってスタートした町山さん

    赤江 赤江珠緒『たまむすび』、3時台はコラムコーナー『たいしたたま』。毎週火曜日はアメリカ在住の映画評論家、町山智浩さんです。
    山里 うん。
    赤江 さあ、今週もカリフォルニア州バークレーの御自宅から、お電話でのご出演です。もしもし~、町山さ~ん!
    山里 もしも~し!
    町山 はい、町山です。よろしくお願いしま~す。
    山里 お願いします~。
    赤江 お願いします!ハッピーニューイヤー!
    町山 あ、(笑)まだ、そんな・・・言っていいんですか?(笑)
    赤江 いいと思いますよ、いいと思いますよ。
    山里 僕らはね、新年一発目でございますから。
    町山 今年もよろしくお願いします。
    赤江 今年もどうもよろしくお願いいたします。
    山里 お願いします。
    赤江 さてさて、町山さん、どうですか?お正月なんていうのは?
    町山 はい。
    赤江 ね、イギリスからもご報告いただきましたし・・・
    町山 あ、僕はずっと・・イギリスで、ハイ。・・・・あの・・・リバプールに行ってましたよ。
    赤江 ふ~ん・・・
    山里 リバプール、ねえ。リバプールに対して僕と赤江さんが引き出しが無くてスイマセン。
    赤江 (笑)「ふ~ん」て言っちゃった・・・
    町山 ちょっと待ってください!リバプールと言えば何ですか?!
    山里 え?え?
    赤江 リバプールと言えば・・ビートルズ?
    町山 そうですよ!ちょっとマッテよ!!

    赤江 お!
    山里 あ、そっか!(笑)ゴメンナサイ・・
    赤江 (笑)そっか、そっか。
    山里 町山さん、スイマセン。そうだ、そんなどデカいトピックスがあったんだ。
    町山 ねえ。
    赤江 50周年ですか?
    町山 そうそう。だから、僕が生まれた年にビートルズはデビューしてるんですけど、
    山里 うん。
    町山 だから・・・去年が50周年だったんですね。
    赤江 あ、去年が。はあ。
    山里 そっか・・・
    町山 去年がね。それで、だから、4人の生まれた所とか、産院からですね、
    山里 ふん。
    町山 ジョン・レノンが生まれた産院からですね、
    赤江 え?
    町山 ・・・子供の頃育った所と、あの、ライブハウスが今も在ってですね、
    山里 ほう。
    町山 ビートルズのコピーバンドをビートルズがやってたライブハウスで観れるんですよ。『キャバン』ていうとこで。
    赤江・山里 へ~・・・
    町山 もう、ビートルズ漬けになって帰って来ましたけど、ハイ。
    赤江 そんな、産院まで抑えたと・・・(笑)
    町山 そう(笑)・・産院から、始まるんですよ。
    山里 それで、皆全てそこから始まるんですか・・・
    町山 ジョン・レノンが生まれるとこから始まるんですよ。
    山里 スゲ~・・・・楽しんでたんだ・・・
    赤江 は~・・なるほど、なるほど・・
    町山 思いっきりビートルズに浸かってきました、ハイ。
    赤江 いいですねえ・・・そんなお正月だったんですねえ。
    町山 はい。・・・あ、そうそう、ビートルズと言えば、ビートルズの音楽で、シタールっていうインドの楽器をずっとやってるおじさんがいて、この間亡くなったんですけどね。
    赤江 ええ。
    町山 ラビ・シャンカールって人なんですけどもね。
    赤江 へ~・・
    町山 やっぱりねえ、イギリスっていうのはインドとずっと深い関係だから、インド音楽がビートルズの中に沢山入ってるんですよね。
    山里 へ~、そうなの・・
    町山 あの・・・ラビ・シャンカールの娘さんが、アレですよね。あの・・(笑)名前が今出ませんけど、全然関係ないジャズ歌手をやってますよね、アメリカでね。
    赤江 ノラ・ジョーンズ
    町山 ノラ・ジョーンズですね、はい。
    赤江 あ~、そうですかあ。
    町山 そうなんですよ。
    山里 お~!赤江さんズルイ、知ってんだ?。
    赤江 ええ。
    町山 ノラ・ジョーンズは・・・知ってるでしょ!普通!(笑)え?!
    赤江 ノラ・ジョーンズは知ってますもん、もちろん、もちろん。
    山里 いや、(笑)僕はちょっと名前は知ってるけど、そこの関係性はわかんなかったっすよ。
    赤江 今スタッフから、そっと言われた(笑)
    町山 意外と、シタールやってる聖人みたいなフリしてて、いろんなとこに子供作ってる人だったんですけどね。ハイ、ま、それはいいんですが(笑)・・

    ~Conflict~
    10年間の急激な発展を象徴した、インドパワー全開映画はインド版植木等が元気にさせる

    山里 またホラ、情報にゴシッピーな物がついてきちゃって、また。
    赤江 ・・と言うのも町山さん、今日ご紹介いただける映画が、インド映画だという事なんですね。
    町山 インド映画なんですけど、
    山里 ふ~ん
    町山 これは、インドのヒンズー語の映画・・・え~っと、ヒンディー語の映画でですね、まあ、インド映画史上最大の記録を作った映画で、
    山里 へ~。
    町山 これ、『3 idiots』っていう原題なんですけども、
    山里 ふん。
    町山 これ日本ではね、1回ね、『3バカに乾杯』っていう、『3人のバカに乾杯』っていう、『3バカにバンカイ』・・・あっ、言えなくなっちゃった(笑)
    赤江・山里 (笑)
    町山 ・・っていうタイトルで、コメディー映画祭でですね、え~・・したまちコメディ映画祭で上映されたんですが、そのあとなかなか日本でちゃんと正式に公開されなかったんですね。
    赤江 ええ。
    町山 で、やっと4月にですね、正式公開になりました。
    山里 うん。
    町山 タイトルが変わりまして、『3バカ』じゃ無くなっちゃってですね、
    山里 あら。
    町山 全然、もう、なんかちょっと真面目な映画のようなですねえ、『きっと、うまくいく』っていうタイトルになったんですよ。
    赤江 全然違うタイトルですねえ(笑)
    町山 全然違いますねえ、ハイ。ただ、この『きっと、うまくいく』ってのは映画の中で非常に重要なキーワードとして何度も繰り返される言葉なんで、そういうタイトルになってるんですけども、
    山里 ふ~ん。
    町山 ま、これ、基本的にインド映画なんで、あの・・・バカ映画になってるわけですね、内容的にはね。
    山里 ほう、ほう。
    町山 (笑)・・そう言うと差別的なんですけども、
    山里 (笑)
    町山 あの、要するに、トンデモナイバカなギャグが次々と連続してきてですね、え~・・下ネタが満載で、例えばですね、
    赤江 はい。
    町山 「サイレンサー」って男が出てくるんですね。
    山里 はい。
    町山 「サイレンサー」って言うと、拳銃で、音を消す拳銃じゃないですか。
    山里 はあ、はあ、はい。
    町山 音が出ない拳銃のことを「サイレンサー」って言いますね?
    山里 はい。
    町山 実はその「サイレンサー」ってのは、すかしっ屁の名人なんですよ。
    赤江・山里 (笑)
    町山 ・・・そういうギャグですね。
    山里 (笑)・・なるほど、
    町山 あとですね、その・・・・これ、知ってるかな?「おとっつぁん、お粥が出来たわよ」っていうギャグって知ってます?
    赤江 あ、知ってます、知ってます。
    山里 え?何?
    赤江 あれ?知らない?山ちゃん・・・
    町山 『シャボン玉ホリデー』からあって、そのあとキャンディーズが真似してましたけど。
    山里 へ~・・・
    町山 「いつもスマナイねえ・・・」って、こう・・・
    赤江 そうそう、そう。
    町山 動けなくなった・・・あの、ま、病気でね、お父さんが・・・
    赤江 「それは言わない約束よ」みたいなね。
    町山 そうそう、そういうギャグがあったんですよ。昔、日本の伝統で、
    山里 ふん。
    町山 それが、やっぱりこの映画でも出てくるんですよ。
    山里 え?!
    赤江 へ~・・・
    町山 出てくるんですよ。「おとっつぁん、カレーが出来たわよ・・」って言うと、
    山里 (笑)カレーになってんだ・・
    赤江 (笑)
    町山 「いつもスマナイねえ・・」って言うんですけど、
    山里 ふん。
    町山 そういうねえ、ホントにベタなギャグが連続していって、例えばこの映画で、主人公の男の子がいて、好きになった女の娘と初めて2人っきりになるシーンがあるんですね。
    赤江 はい。
    町山 で、女の娘が運転するスクーターに2人乗りするんですよ、彼が。
    山里 うん。
    町山 後ろから、抱きついて。
    山里 うん。
    町山 2人でこう・・・ま、古い言葉で言うとランデブーってやつで、
    赤江 (笑)
    町山 ロマンチックになるんですけども、
    赤江 ええ。
    町山 実際はその2人の間にですね、寝たきりでミイラみたいになった老人で、瀕死の状態になってる人が挟まってるんですよ。
    山里 ふんふん。
    町山 病院に連れて行かなきゃなんない、っていうシーンなんですね。
    赤江 うん。
    町山 それで、女の娘の運転するスクーターに、そのミイラみたいな老人を乗せてるんですけども、
    山里 うん。
    町山 その老人を「挟んで」ラブラブになるんですよ、そのシーンで。
    赤江・山里 (笑)
    町山 これ、イイのかよ?っていうねえ・・・非常にギリギリのことをしてるな、オイ。と思いましたけど(笑)・・・ハイ。
    赤江 へ~・・
    町山 そういうギャグが連続してく映画がこの『3バカ・・』っていうか、今、タイトルが変わってですね、『きっと、うまくいく』なんですけども、
    赤江 うん。
    町山 これねえ、主人公は『3人のバカ』ってことになってますけど、インド工科大学が舞台なんですね。
    山里 うん。
    赤江 インド工科大学・・・はい。
    町山 インド工科大学ってのは、インドに15ぐらいあってですね、インドの現在の繁栄を支えた、エリートを出してる大学なんですよ。
    山里 へ~・・
    町山 で、そこに行ってるからバカじゃ無いわけなんですけど、実際は(笑)
    赤江 いや、そうですねえ。
    町山 ま、インド工科大学っていうのは、アメリカで言うとマサチューセッツ工科大学みたいな、もう、超エリートが行くとこで、
    赤江 ええ。
    町山 そこに入った学生3人がですね、え~・・1人がですね、「ランチョ」という青年でですね、これが、顔がですね、「エミネム」というラッパーにそっくりなんですね、この人が。
    山里 あ、・・・今手元に写真がありますけど、ホントだ、スゲ~似てますねえ。
    町山 スンゴイ、似てんですよ!
    山里 はい。
    町山 でもね、性格は植木等なんですね。
    赤江 (笑)
    山里 (笑)お呼びでない!
    町山 そうそう、『無責任シリーズ』ってのが昔、植木等さんでありましてですねえ、
    赤江 はい。
    町山 とにかく、まあ、なんでも、「どうにかなるよ~!」って、いっつも言ってるんですね。「パ~っと行こうよ!」とか言ってるだけなんですよ。
    山里 (笑)
    赤江 ランチョは・・・
    町山 この、映画のタイトルの『きっと、うまくいく』ってのは、その、植木等さんが言ってた、「そのうち、ナントカなるだろ!」ってことを言ってるんですね。
    山里 あ~・・なるほど~・・・
    町山 これ、英語でねえ、「オールイズウェル(all ia well)」っていう言葉があるんですね。
    赤江 ええ。
    町山 「オールイズウェル」ってのは、まあ、「どうにかなるよ」って意味なんですよ。
    赤江 ふ~ん・・・
    町山 で、これが口癖なんですよ、この主人公のエミネム君の・・あ、ランチョの・・
    赤江 ランチョね
    山里 エミネムソックリの。
    町山 はい。だから、顔はエミネムで、言ってることは植木等の人なんですね。
    赤江 (笑)
    山里 いいなあ・・
    町山 で、タイトルは、「そのうち、ナントカなるだろ~!」なんですね、口癖は。
    赤江 あ~・・・割りとお気楽な感じですねえ。
    町山 もう、非常に、高度成長期な雰囲気なんですよ。
    赤江 へ~。
    町山 日本で植木等が流行ってた時ってのは、日本は高度成長期で、「とにかくみんな、がんばって働いて、陽気にやろうぜ!」って、「日本はどんどんでかくなるよ!」っていう時代だったんですよね。
    山里 うん。
    町山 1960年代のね。
    赤江 ええ。
    町山 それが今のインドにある、っていう感じが良く分かる映画なんですよ。
    赤江 は~、そうですかあ・・・なるほど。
    町山 で、その大学の寮に入ると、そのランチョ君のルームメイトになったのがファーランとラジュというですねえ、この2人とも貧乏な家から来てるんですね。
    山里 うん。
    町山 で、その家に行くと、お父さんがですね、あの・・・お粥を食べてるわけですよ、カレー味の・・(笑)よくわかんないですけど
    山里 さっきの・・・
    町山 要するに、寝たきりなんですね。
    赤江 うん。
    町山 で、貧乏で。・・で、これ、はっきりはセリフ出てこないんですけど、このラジュっていうその・・・ま、苦学生の家は、多分、カーストで最下層なんですよ。
    赤江 あ、そっかインドだから、そういうのもね、ハイ。
    町山 被差別家庭なんですね。
    赤江 ええ。
    町山 被差別の人なんですけれども、ただ、インドってのは教育制度が凄く発達してて、
    赤江 ええ。
    町山 勉強さえ出来れば、お金を払わなくても、中学高校は行けるんですよ。
    山里 ふ~ん・・
    町山 そういうふうにしたんですよ、国が。
    赤江 ええ、ええ。
    町山 だから、インドってのはあんなに凄い国になってきたんですよ。
    山里 ふ~ん・・・
    赤江 あ、それがその発展を支えてるんですか・・まず教育ありきの・・・
    町山 そうなんですよ。80年代、90年代に、そのシステムを作ったから、それだ、工科大学とかに行く人材を貧乏な人達から見つけ出して、
    赤江 ええ。
    町山 その、工科大学が沢山あるわけですけれども、
    山里 うん。
    町山 それが、2000年代のインドの、特にIT産業における急激な発展というものの基盤になってるんですね。
    赤江 へ~・・・
    町山 ただ、今インドは凄い金持ちですけど、その、家に行くと、そのお父さん、お母さんとかは、字も読めないような人達なんですよ。
    赤江 う~ん・・・
    町山 でも、僕が子供の頃も日本ってそうだったんですよ。
    山里 ふ~ん・・・
    町山 字は読めたですけど・・・
    赤江 うん、うん。
    町山 僕が子供の頃、1962年生まれのお父さん、お母さんで、大学を出てる人ってのは、ほとんどクラスにいなかったですよ。
    赤江 あ、そうですよねえ。時代から言うとねえ。
    町山 4,5人でした。ホントに。大学を出てる親っていうのは。
    赤江 ええ。
    町山 せいぜい。
    山里 うん。
    町山 でも、日本てのはそのあと、まあ、凄く発展したんですけど、インドがまさにそういう状態なんですね。
    山里 うん。
    町山 で、この映画はねえ、その工科大学の青春が描かれるんですけど、バカなことばっかりしてるわけですけど、酒呑んで酔っ払って、
    山里 うん。
    町山 これは10年前の物語として描かれてるんですね。
    山里 ほう。
    町山 で、この映画自体の舞台は、現在なんですよ。
    山里 ふん。
    町山 「10年後に我々はどうなってるだろう?」っていうようなことを言ってて、10年後に出会うんですね。
    赤江 うん。
    町山 で、皆、成功してるわけですよ。
    山里 ふんふん、ふんふん。
    町山 まさにこのインドの10年間の急激な発展ていうものを象徴してる映画なんですね、これ。
    赤江・山里 へ~・・・
    町山 だからね、『3バカ』にナントカっていうタイトルだと、そういう映画だってことがわからないんですよ。
    山里 なるほど。
    赤江 エリートですもんねえ・・・
    町山 この映画がヒットしたってのがよく解るのは、インド自体を、ホントにその10年間ていうものを凝縮して描いてる映画なんですよね。
    山里 ふ~ん・・・
    町山 もう、皆10年前は貧しい苦学生だったんですけど、10年後は、「今、どうだ?」って「ベンツ乗ってるよ」って話なわけですよ。
    山里 は~・・・
    赤江 もう、じゃ、ビジネスマンに皆、なってるってことですか?
    町山 はい?
    赤江 ビジネスマンになってる・・・?
    町山 あ、工科大学だから、1人は、まあ・・・企業で研究員をやってるんですけどね。
    赤江 あ~・・・
    町山 あの・・・何をやってるかは、ちょっと秘密なんですよ。てのはね、10年後に出会って、何をやってるかを探しに行くんですよ、友達が・・
    山里 は~・・・
    町山 特にその、ランチョっていう、1番その、植木等でエミネムだった子が見つからないんですね。
    赤江 ふん。
    町山 「彼はいったい何をやってるだろう?」って、その親友2人が探しに行く、っていう話がまず進んで、
    山里 うん。
    町山 それと並行して思い出話をして、10年前の学生時代が並行するんですよ。
    山里 はあはあ、はあ。
    町山 行ったり来たりするんですね、10年後と現在が。
    山里 うん。
    町山 これねえ、『サニー』(サニー 永遠の仲間たち)っていうね、韓国映画が去年あって、すごくヒットしましたが、
    山里 うん。
    町山 あれが、現在の、45歳ぐらいのお母さんと、お母さん達が高校生だった1980年代を行ったり来たりする話だったんですね。
    山里 うん。
    町山 それの、まあ、インド版みたいな感じなんですよ。
    赤江・山里 ふ~ん。
    町山 ハイ。・・でね、その・・・この学校でまず、どういう授業が行われてるかっていうと、工科大学で、とにかくね、競争、競争、競争なんですよ。
    山里 ふん。
    町山 良い企業に入って、優秀な研究者となって、インドを支えていくんだ、と。それでもって、「金持ちになるんだ、金持ちになるんだ!」って言うんですね。
    赤江 うん。
    町山 で・・・・ブランド物を身に着けることがステイタスなんだ、みたいな、金持ちになること、ブランド品なんだ、みたいなことで・・・現在のインドもそうですけども、そういうインドの物凄い上昇志向みたいな物が描かれてるんですよ。
    山里 ふ~ん・・・
    町山 で、その中でそのランチョっていう主人公は「そうじゃないだろう」と。
    赤江 はい。
    町山 「我々がテクノロジーを学んでるのはいったい何のためか?」と。
    山里 うん。
    町山 「それは、これによって人々を幸せにするためじゃないか」って言うんですね。
    赤江 ふ~ん・・・その植木等さんのランチョが・・
    町山 そう。この子はテクノロジーの天才なんですよ。
    赤江 ええ。
    町山 いろんな物を発明するんですよ。
    山里 うん、うん。
    町山 ところが先生の方は、「とにかく良い企業に入って金持ちになるんだ」ということしか言わないんで、
    赤江 うん。
    町山 対立していく、っていう話なんですね。
    赤江・山里 ふ~ん・・・
    町山 で、「お前らは3バカだ」って言われて、学校からどんどんいじめられて退学させられそうに、いろんなプレッシャーをかけられていく、っていう話なんですよ。
    山里 へ~・・・・
    町山 だけども、困ったのは、1番プレッシャーをかけてくる教授が、ま、「バイ菌教授」って言われてるんですけど、アダ名でね、
    山里 うん。
    町山 そのバイ菌先生の娘が・・・ランチョと恋に落ちちゃうんですよ。
    山里 は~・・・宿敵の娘が、
    町山 そう、このランチョ君が好きになるのは教授の娘でですね、この教授の娘がですね、若い頃の大谷直子さんとですね、アンジェラ・アキを足したような子なんですよ。
    赤江 あ~、似てる、似てる!ハイハイ。
    町山 似てるでしょ!コレ!
    赤江 はい。
    山里 あ~、今写真見ましたよ!
    町山 大谷直子とアンジェラ・アキの娘みたいでしょ?ま、オンナ同士だから娘は出来ないですけど、
    山里 (笑)
    赤江 ええ。
    町山 そういう顔をした人なんですね。
    赤江 うん。キレイな方ですよ。
    町山 で、この娘を好きになっちゃって・・・っていう、それで教授がますますそれでもって、許せなくなる、っていうねえ・・・ま、ラブコメと学園コメディみたいのが合わさってるんですけども、
    山里 うん。
    赤江 でもあの、インド映画っていうとね、ミュージカルみたいなのも今まではもれなく入ってたじゃないですか、
    町山 はいはい。
    赤江 そういうのも入ってるっていうことですか?
    町山 ミュージカルはもう、(笑)いっぱい入ってます・・
    赤江 あ、入ってるんですか。
    山里 もちろんなんだ、やっぱり・・・
    町山 ちゃ~んと、バッチリ入ってます、ハイ。
    赤江 そうなんだ。
    町山 もうねえ、ミュージカルシーンも凄いんですけれども、それで、「オールイズウェル」っていう、「なんとかなるさ!」っていう、「そのうち、ナントカなるだろ~!」って、歌って踊るんですけど、これまさに、植木等ですよ!
    赤江 ふ~ん。
    町山 ミュージカル映画・・って、「ミュージカルをするからバカみたいだ、インド映画は」って、日本も昔、やってたんですよ!『無責任』時代は。
    赤江 なるほど~・・・
    町山 植木さんはいつも、「そのうち、ナントカなるだろ~!」って歌ってたんですよ!踊って。
    赤江 うん・・・『スーダラ節』とかね。
    町山 だからねえ、全然不思議じゃないんですけど、
    赤江 ええ。
    町山 ただねえ、この映画ね、厳しいのはね、教授がどんどんプレッシャーをかけて、しかも親が皆、貧乏で、「お前は将来偉くなってお父さん、お母さんを楽させてくれ」ってプレッシャーをかけてるから、学生が次々に自殺していくんですね。
    赤江 え~・・・
    町山 成績がちょっと悪くなると、自殺しちゃうんですよ。追い詰められて逃げ場が無くなっちゃって。
    赤江 はい。
    町山 ・・・で、これは事実らしいんですね。
    赤江 あ、インドもそうなんですか?
    町山 はい。インドは学生の自殺が増えて、社会問題になってるんですね。
    赤江・山里 え~・・・
    町山 世界的にね、学生の・・・すごく優秀な学校の学生の自殺ってのは、韓国とインドと中国が多いんですよ。
    山里 へ~・・
    赤江 ねえ。韓国もやっぱり受験戦争が厳しくて・・って言いますもんねえ。
    町山 そうなんですよ。それで、ちょっと成績が落ちると「もうダメだ!」って自殺するぐらい追い詰められるんですねえ。
    赤江 なるほど・・・
    山里 へ~・・・・
    町山 でも、この3つの国ってのは凄く、経済的に強いですけれども、やっぱりそれだけのプレッシャーを与えてるんですね。
    赤江 う~ん・・・
    町山 で、その中で、今現在インドが抱えてる、「金があればいいのか?」って問題とか、
    山里 うん。
    町山 「勉強すればいいのか?」って問題とか、本当に我々がやんなきゃなんないことは何なのか?っていう、非常にその、現在の問題っていう物がこの、おポンチな(笑)・・ミュージカルと・・
    赤江 (笑)
    町山 下ネタギャグの間に盛り込まれていく、というねえ、
    赤江 うん。
    町山 非常に深い映画になってますねえ。
    赤江 そうですねえ。盛りだくさんな中にちゃんと、ストーリー性は今のインドを描いてるんですね。
    山里 メッセージが入ってるんですね・・うん。
    町山 そうなんですよ。やっぱりインド映画はやっぱり、基本的に、9つの、その・・テーマっていうか・・・「笑い」、とか「涙」、ねえ、「愛」・・そういうのを9つ入れなきゃいけないんですよ。
    山里 そう、前、教わりましたよね。町山さんにも。
    赤江 喜怒哀楽、全部入れなきゃいけないっていうね。
    町山 そう。だから「映画大臣」ていうのがいて9つ入ってるかどうか数えて、8つしか入ってないと、映画監督は死刑になる、っていうねえ・・嘘ですけど。
    赤江 (笑)
    山里 嘘・・・(笑)ビックリしましたよ!(笑)
    町山 そういう国ですからねえ・・・嘘ですけど、ハイ。(笑)
    山里 (笑)

    ~Resolution~
    日本にも勢いがあった、あのころの気持ちを思い出すためにも観て欲しい映画、今年もうまくいきますよ!

    町山 でもね、やっぱり、これ観てるとねえ、インドのパワーって凄いな、と思って・・・あの、ゴールドマン・サックスっていうねえ、
    山里 はい。
    町山 人・・じゃ無くて、アメリカの投資会社がですねえ、
    赤江 ありますねえ。
    町山 2050年に世界のGDPがどうなるか?っていう予想をしたんですね。
    赤江 うん。
    町山 1位は中国は、まあ、しょうがないんですけど、2位はアメリカで、3位はインドだろう、って予測してるんですよ。
    山里 へ~・・・・
    町山 だからやっぱりねえ、そのパワーはあるなあ、と。・・因みに日本はどうなると思います?2050年・・・
    赤江 え~、2050年?
    山里 いや~もう、今ベスト3には入ってないっていうことは、どんどん落ちていくんですかねえ・・・・
    町山 日本はねえ、ブラジル、メキシコ、ロシア、インドネシアに抜かれて9位に転落すると予測されてるんですよね。
    山里 ・・・・・これは・・・・
    町山 ただねえ、この映画を観ると、日本もかつてこうだった、っていうのを、やっぱり思い出すんですよ。
    赤江 あ、じゃあその年代の方からすると、なんかこう、デジャヴ感みたいなのも、あったりする・・・懐かしいなあみたいな・・・
    町山 やっぱり、とにかくみんな、「勉強しろ、勉強しろ」って言ってましたからね。僕が子供の頃とか、もっと上の世代もそうですけども、
    赤江 う~ん・・・
    町山 「国を豊かにするんだ」とか言ってて・・・で、憧れの人はやっぱり、学者、医者、弁護士だったですよね。・・・科学者。
    赤江 あ~、「末は博士か大臣か」みたいな、ねえ。
    町山 そう。今なんて「カリスマ店員になりたい」とかねえ!・・(笑)
    山里 (笑)
    町山 読モとかねえ、読者モデルですけど、そういうのに憧れるとかいう時代に日本はかなり、なってねえ・・・
    赤江 (笑)
    町山 これがまあ、消費社会っていう物なんだろうな、と思いますけどもね。成熟っていうか爛熟なんでしょうけどね。
    赤江 へ~・・・
    町山 だだねえ、やっぱり、昇ってる国のねえ、あの・・・どうしてこうなったのかっていうのが非常に良く解る映画ですね。・・それで、映画自体はねえ、『いまを生きる』(Dead Poets Society)っていう映画が昔あってですね、非常に感動的なアメリカ映画だったんですけども、
    赤江 はいはい、ありましたねえ。
    町山 それに匹敵するような映画になってますね。
    赤江・山里 え~?!
    町山 はい。あの・・・くだらないギャグもありますが、
    山里 うん。
    町山 非常に感動させる、「学ぶ」ということは何なのか、っていうねえ、ことを考えさせる映画になってますね。
    赤江 凄いですねえ。『いまを生きる』にそんな下ネタとか無かったですけど、そういうのも入れながら・・・
    町山 『今を生きる』に下ネタ入れて、踊りを入れて、っていうねえ・・・
    赤江 (笑)
    町山 あとカレー味をちょっと入れてとか、アンジェラ・アキを入れたりとか、いろんなことをしてます。
    赤江 (笑)
    山里 (笑)・・・『今を生きる』に、そんなの入るスペースありましたっけねえ(笑)
    赤江 ねえ(笑)・・
    町山 あ、あります!3時間ありますから、インド映画は。
    赤江 あ、そっかあ。
    山里 あ、さすが!安定の長さですね、インド映画。
    町山 いっぱい入るんです。・・・ハイ、いろんな物が入ってます、ハイ。
    赤江 やっぱり勢いがあるんですねえ、インド映画はねえ・・・
    山里 ちょっと、それを観てもう一回ねえ、勢いがある頃の気持ちを思い出して、僕らも頑張んなきゃいけないですねえ!
    赤江 そうですねえ!
    町山 そう。日本もかつてこうだった、ってことなんですよ。
    赤江 うん。
    町山 みんな、一生懸命頑張ってた、と。
    山里 うん。
    町山 そのうち、なんとか上手くいく、と思ってたんですけどね、ハイ。
    赤江 う~ん・・・
    町山 そういうのを思い出すためにも、観て頂きたいな、と思います、ハイ。
    赤江 これは日本でも・・・え~・・4月に、公開されるっていうことですね、・・が決まって・・・この春ですね、この春公開ということが決まっておりますね。はい。
    町山 はい。『きっと、うまくいく』です。はい。「オールイズウェル」です。はい。
    赤江 はい。今日のたいしたたまは、アメリカ在住の映画評論家、町山智浩さんに、インド映画『きっと、うまくいく』、ご紹介いただきました。町山さん、新年早々ね、1番最初にこう、「元気を出そう!」というような映画、ご紹介いただきましたね。
    町山 そうそう。
    赤江 うん。ありがとうございました。
    町山 はい。今年もうまくいきますよ!
    赤江 (笑)
    山里 あ、きっとうまくいく!
    赤江 わかりました(笑)・・・
    町山 そのうち、ナントカなるだろ~!
    赤江 (笑)・・・ありがとうございま~す。
    山里 また来週、お願いしま~す。

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