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    町山智浩 映画 FC2 Blog Ranking

    『LOOPER/ルーパー』(Looper) 今年の町山智浩オススメ映画、暫定ベスト1がこれだ!【2012年10月2日たまむすび】

  1. スタジオ  赤江珠緒(フリーアナウンサー) 山里亮太(お笑い芸人、南海キャンディーズ)
  2. 電話出演 町山智浩(映画評論家、コラムニスト)
  3. ~Setup~
    町山智浩のメチャクチャお勧め『LOOPER/ルーパー』は複雑、トリッキーな映画

    赤江 もしもし~町山さ~ん。
    町山 はい、町山で~す。
    赤江 よろしくお願いしま~す。
    町山 はい、よろしくお願いしま~す。
    山里 お願いします!
    赤江 町山さん、今週はなんか、いつも以上に力が入ってらっしゃると、
    町山 あの・・・
    赤江 もう、イチオシの作品・・・
    町山 今日、紹介する映画はですね、メチャクチャお勧めでですね、
    山里 はい。
    町山 今年、2012年の、暫定ベスト1ぐらいですね。
    山里 は~!
    赤江 うわ~!
    山里 数々観てらっしゃいますよね、町山さん。
    町山 (笑)、まだあと3ヶ月ぐらいあるんですけどね、今年って・・・
    山里 更新されるかもしれませんけど、現時点では、と。
    町山 現時点では結構、ベスト1、2とかそのぐらいですよ。
    赤江 お~・・・
    山里 すごい・・・
    赤江 どんな映画なんでしょう・・・
    町山 『桐島、』も入りますからね。
    赤江 あ、『桐島』も入る・・
    町山 『桐島、』と、どっちが1番かな?ぐらいの感じですね。
    山里 へ~・・・
    町山 『桐島、部活やめるってよ』とね。
    赤江 うん。
    町山 『桐島、』もものスゴイ、あの、なんていうか、トリッキーな、複雑な映画だったんですけれども、
    赤江 ええ。
    町山 要するに、1つの、ある一定の時間を・・・金曜日でしたっけ?
    山里 はい。
    町山 金曜日を何回も何回もやり直すっていう話でしたよね。
    山里 はい。
    赤江 いろんな人の金曜日、いろんな人の目線で・・・
    町山 いろんな人の視点からですね。
    赤江 はい。
    町山 で、今回紹介する映画は『LOOPER/ルーパー』(Looper)っていうんですけども、これもね、スッゴい複雑なね、トリッキーな映画なんですよ。
    山里 ふん。

    町山 で・・・『ルーパー』っていうタイトルで、なんだかよくわかんないですけど(笑)・・・
    赤江 うん、『ルーパー』?
    町山 『ルーパー』っていうと、なんかヘンなサンショウウオみたいな・・・
    赤江 ねえ、それ、「ウーパールーパー」ですよねえ、町山さん・・・
    町山 あ、そっか、スイマセン(笑)
    山里 懐かしいな・・・
    町山 えっとねえ、この『ルーパー』ってのはねえ、「ループ」ってあるじゃないですか。
    山里 クルクル回る・・・
    町山 ぐるぐる回る、やつね。ハイ。その「ループさせる人」みたいな、「ループする人」みたいな意味なんですね。
    赤江 ええ。
    町山 で、主演はですね、あの・・・これ、日本ではね、あんまり知られてないですけども、それ程知られてないですが、ジョゼフ・ゴードン=レヴィット君ていう男の子です。
    赤江 へ~・・・
    町山 この子はねえ、『(500)日のサマー』((500) Days of Summer)っていう映画があったんですよ。
    赤江 うん。
    町山 『(500)日のサマー』でねえ、恋に恋する、なんていうかなあ・・・いわゆる草食系少年の役をやってて、
    赤江 は~・・・
    町山 それで日本で、ちょっと人気出たんですね。
    赤江 へ~・・
    山里 写真見たら、イケメンですもんねえ、なんかねえ。
    赤江 そうですねえ、うん。
    町山 イケメンなんだけどねえ、凄く肩幅が狭いんですよ。
    赤江 あ、細マッチョ?
    町山 そう、なで肩なんです、ものスゴイ。
    赤江 あ、なで肩・・・
    町山 そう。で、『(500)日のサマー』だと、女の娘はすぐにエッチさせちゃうのに、彼の方はなかなか出来なくて、オドオドしてたりするようなね、
    赤江 うん。
    町山 それで、ラブソングが大好きで、みたいな・・・
    山里 なよっとした・・
    町山 そういう、恋に恋する男の子を演じて、まあ、女の子から人気出たんですけどもね、
    赤江 へ~。
    町山 今回の『ルーパー』では殺し屋なんですよ、彼は。
    山里 また、真逆な・・・
    赤江 全然違うとこ行きましたねえ。
    町山 全然違うとこ行ってます、ハイ。で、これねえ、舞台はね、2044年です。
    山里 未来・・
    町山 未来世界ですね。
    赤江 はい。
    町山 で、このジョゼフ・ゴードン=レヴィット君はですね、「ルーパー」っていうふうに呼ばれてる、殺し屋をやってるんですね。
    山里 ほう。
    町山 ただ、普通の殺し屋と違って、殺す人はですねえ、「タイムマシンで送られてきた30年後の人」を殺すんですよ。
    赤江 へ~・・・
    山里 SF・・・
    町山 これ、よくわからないんですけど(笑)、観ててねえ、何も無いところに突然ですね、手足を縛られて顔にマスクをされた男がいきなり現れるんですよ。ボーンと。
    山里 はい。
    町山 その人は30年後の世界から送られて来てるんですよ、タイムマシンで。
    山里 ふん。
    町山 で、その人を殺すと、お金を貰えるんですよ。
    山里 ふんふん、ふん。
    町山 どうしてなのかな?と思ったら、これはねえ、30年後の世界でタイムマシンが発明されてるんですね。
    赤江 ふん。
    町山 ただ、タイムマシンを使うと皆、悪いコトをするから、
    山里 ふん。
    町山 悪いコトをするでしょ?普通。
    山里 まあ、しますよ、普通。過去に戻って・・
    町山 ねえ!普通しますねえ!ハイ。(笑)
    山里 (笑)
    町山 で、禁じられてるんですね、法律で。
    山里 なるほど。
    町山 ただ、悪の組織があって、ものスゴイ悪い組織があって、それが秘密にタイムマシンを手に入れて、
    赤江 はい。
    町山 それを使って悪いコトをしてる、と。
    山里 ほう。
    町山 で、特に彼らがやってるのはですね、30年後の未来にはね、殺人が不可能になるらしいんですよ。
    赤江 え、なんでですか?
    町山 これねえ、すごくややこしい説明がちょっとあるんですけども、
    山里 はい。
    町山 マイクロマシンてわかります?
    山里 ?何かしら小っちゃいやつかな?ぐらいしかわかんないですね。
    町山 そうそう、ロボットなんだけれども、バイ菌ぐらいの大きさのロボットなんですね。
    赤江 は~・・・
    町山 ナノテクノロジーっていうので作られるやつで、それをねえ、生まれた時に人間は全員が注射されるんですって。
    山里 はあ。
    町山 で、血液の中にマイクロマシンていう超小型ロボットが入ってる状態になってるから、
    赤江 はい。
    町山 その・・・行方不明になってもすぐ発見できるし、
    山里 あ~、なるほど!
    町山 そう。で、殺されると、誰かが死ぬと、その身体の中からマイクロマシンが出て、そのデータを送るようになってるんで、
    赤江 うん。
    町山 人を誘拐したり殺したりすることが出来ないんですって、未来の世界では。
    赤江 あ、もう、誰に殺されたとかいうのも残っちゃうんですね。
    町山 残っちゃうんですよ。全部データで出ちゃうんですよ。
    山里 なるほど、なるほど。
    町山 それで、その未来の悪の組織が考えたのは、タイムマシンで殺したい奴を過去に送っちゃう、っていう方法なんですね。
    赤江 は~・・・、そっか、そっか。
    山里 殺したい奴を送って、過去で殺させたら・・・
    町山 そう。そうするとマイクロマシンからのデータが来ないから、行方不明になっちゃう、と。
    赤江 うん。
    山里 なるほど。
    町山 で、それで、未来からボンボン送られて来る人を次々と殺して、お金を儲けてる若者が、主人公のジョゼフ・ゴードン=レヴィットで、「ルーパー」と呼ばれてるんですけども、
    赤江 はい。
    町山 「ルーパー」と呼ばれてる意味はねえ、説明されないんです、最初の方では。
    赤江 うん。
    町山 その意味はねえ、映画全体を通してわかってくる感じになってるんですね。
    山里 ふ~ん・・
    町山 はい。で、まあ、そうやってお金をガンガン儲けて、イイ車に乗って、イイ所に住んで、エッチな女の娘とエッチして、みたいなことをやってるんですけども、
    赤江 はい。
    町山 イイ服着て・・
    赤江 うん。
    町山 ある日ですね、また、殺す相手が送られて来るんですよ、30年後から。
    山里 はい。
    町山 ところが、その、マスクを取ってみたら・・・・・そいつが自分なんですよ。
    赤江 あ~!
    山里 30年後の自分が送られてきた?・・・
    町山 はい。具体的にはブルース・ウィリスが送られてきます。
    赤江 へ~・・
    山里 あ、ブルース・ウィリス
    町山 (笑)ブルース・ウィリスがいきなり送られてくるんですよ。
    赤江 はい。
    山里 (笑)・・・そうやって言うと、スゴイ、ブットンだコメディーみたいになっちゃうよねえ(笑)
    赤江 うん・・
    町山 (笑)いや、似てないから、この2人。ジョゼフ・ゴードン=レヴィットブルース・ウィリス・・・
    赤江 あ、でも似てる!・・・髪の毛が、ジョセフさんはありますけれども、もし無かったら、結構似てませんか?
    町山 これねえ、メイクして、ジョセフ君をブルース・ウィリスに似せてるんですよ、この映画だけ。
    赤江 あ~!それで!
    町山 それで似てるように見えるんですよ。
    山里 なるほど。
    町山 その逆をやっても良かったんですけど、やっぱり立場的にジョセフ君の方が弱いから・・俳優として、
    赤江 うんうん(笑)
    町山 だからブルース・ウィリスに顔を似せてるんですけども(笑)
    赤江 そっか、ブルースに合わせるというね。
    町山 はい。・・で、いきなり自分が出てくるから、度肝を抜かれて逃げられちゃうんですよ。
    山里 30年後の・・・自分が逃げていく・・
    町山 そう。30年後のハゲ自分に逃げられちゃうんですよ。
    赤江 いや、しかも、自分を殺したくないじゃないですか・・・
    町山 まあ、普通殺せないですよね、いきなり出てきて自分だと。
    赤江 うん。
    町山 だから逃げられちゃうんですね。
    山里 うん。
    町山 でも、そしたら今度は、彼は組織のためにこれをやってるから、組織から狙われるんですよ、彼自身が。
    山里 あ、えっと、このジョセフの方が?
    町山 ジョセフ君が「逃したな!」ってことで。
    山里 ふんふん。
    町山 で、追っかけなきゃなんなくなる、て話なんですよ、自分自身を殺さないと、その組織に殺されてしまうんですよ。
    山里 複雑・・・30年後の自分を殺さないと、今の自分が殺されちゃう、と。
    町山 自分が殺されちゃうんですよ。
    山里 へ~・・・
    町山 30年後の自分を殺せば、少なくとも30年は生きられるわけですよ。
    赤江 そっか、そっか。・・・そういうことですね。
    町山 ね。それだけでも、非常に・・・なんだか悩ましい状況なのに、
    山里 はい。
    町山 この、30年後のブルース・ウィリスはですね、メッチャクチャ強いんです。
    山里 は~・・・
    町山 30年間中国に行って、いっぱい悪いコトをしてきてて、
    赤江 ええ。
    町山 メッチャクチャ強い、最強の男になってるんですよ。
    山里 ほう!
    町山 だから、勝てないんですよ、戦っても。何度も戦うんですけど。
    赤江 へ~・・・
    町山 1人で、ものスゴイ、その組織の武装集団を全滅させるぐらいの力があるんですよ。ブルース・ウィリスだから。
    山里 スゲ~・・・
    町山 『ダイ・ハード』(Die Hard)の人だから。
    赤江 (笑)・・この場合は、関係ないですけどね。
    山里 (笑)
    町山 30年間してるうちに、修行して強くなってるんですね。
    赤江 へ~・・
    町山 まあ、頭はハゲましたけど。
    赤江 (笑)
    山里 毛は失ったけど・・・
    町山 これ、ブルース・ウィリス自身がねえ、ジョセフ君ぐらいの年齢の時って、『ダイ・ハード』出始めた頃ってねえ、彼、弱かったんですよ、最初。
    赤江 へ~。
    山里 あ、そうでした・・?
    町山 『ダイ・ハード』1作目って覚えてません?
    赤江 1作目・・・観たと思いますよ・・
    町山 1作目って、敵に追い回されながら、泣いたりしてるんですよ。
    赤江 あ、そうでしたっけ?
    町山 「勘弁してください!」とか「もうこんなことは懲り懲りです!」とか言って泣いてんですよ。
    山里 へ~・・
    町山 で、「ヒ~!」とか言ってんですよ。
    赤江 はい。
    町山 でも、だんだん『ダイ・ハード』『ダイ・ハード2』(Die Hard 2: Die Harder)『ダイ・ハード3』(Die Hard: With a Vengeance)って行ってくうちに、だんだん無表情の殺人マシンになっていったじゃないですか、ブルース・ウィリス。
    赤江 そうそう。なんかもう、自身がみなぎってる感じでしたもん、最後の方はねえ。
    山里 これでも死なねえか?っていう・・
    町山 だって、『ダイ・ハード』、1、2、3、4で、ブルース・ウィリスって何百人殺してるかわかんないですよ!
    赤江 (笑)
    町山 そんな人、いないですよ。
    赤江 確かに・・・そうですねえ。
    町山 ねえ。・・・それがいきなり、自分になって帰ってくるわけですよ。30年後に。
    赤江 なるほどね~。
    町山 メチャクチャ強くて勝てない。しかも、ブルース・ウィリスは30年後に奥さんを殺されてるんですね、組織に。
    赤江 うん。
    町山 で、復讐に燃えてて、奥さんが殺されないようにするために、
    山里 うん。
    町山 その、悪の組織そのものを潰そうと思ってるんですね、彼は。
    山里 その悪の組織ってのは、今、ゴードンが所属してるとこですよねえ?
    町山 組織なんです、そうです。
    山里 は~・・・
    町山 ところが、その、ゴードンが所属してる組織ってのは30年後から来た人が、今の世界で形成した組織なんですね。ややこしいんですけど(笑)
    赤江 はあはあ・・・
    町山 元々、その、組織自体のボスってのがいてですね、
    山里 はい。
    町山 悪の帝王で、「レイン・メーカー」っていう名前のボスなんですね。
    山里 ふん。
    町山 「レイン・メーカー」ってのは「雨を作る人」とか「雨を降らせる人」っていう名前なんですけど、それが、その組織を作った人なんですけども、
    山里 ふん。
    町山 その人は30年後の世界で34、5才なんですよ。
    赤江 ふんふん、ふん。
    町山 ・・てことは、その世界では・・物凄くややこしくなってますが、
    山里 はい。
    町山 その、ジョセフ君がいる世界では、まだ4、5歳の男の子のはずなんですね。
    赤江 あ~、そっか、そっか、30年前だから・・はい。
    山里 そうですね。
    町山 で、それをブルース・ウィリスは殺そうとするんですよ。
    山里 子供のうちに?
    町山 子供のうちに。
    赤江 は~・・・
    町山 で、今度は、ブルース・ウィリスを殺さないとジョセフ君は自分が殺されちゃうから、
    山里 うん。
    町山 その、悪の帝王に将来なる、子供を探して、そこで待ってればブルース・ウィリスは来るわけですね。
    赤江 うん。
    町山 で、そこで待ち伏せしようとするんですよ。
    山里 ふんふん。
    町山 でも、ブルース・ウィリスの方は、ジョセフ君を殺したら自分は消えちゃうわけですよ。
    山里 あ、そうだ。だって30年前のじぶんだから。
    町山 そうなんですよ。だから、ジョセフ君が組織にやられそうになると、彼を助けたりもするんですよ。
    赤江 あ~、それはそうですねえ。
    町山 そういう、超ややこしい、一体これどうなるの?っていう話なんですね。
    赤江 は~・・・
    町山 これが『ルーパー』なんですよ。
    山里 はえ~・・・・
    町山 もう、話聞いてるだけで「一体ナニソレ?」って感じでしょ?
    赤江 はい。

    ~Conflict~
    普通のSFで終わらず、「人間」、「人生」について考えさせる傑作映画達

    町山 これがねえ・・・・これだけややこしい話が、最後にねえ、キレイに、スッとねえ・・・全部解決されますから。
    赤江 なんかもう、スゴイ、時を越えて絡み合っちゃってますけど、これが、スッと解けるんですか?
    町山 スッ!と解決されるんですよ!
    赤江 へ~・・・・
    山里 は~・・・
    町山 ウワ~!っと思いましたねえ。
    赤江 へ~・・・・
    町山 上手いな、これ~!っていうねえ。
    山里 へ~!
    町山 これねえ、監督がライアン・ジョンソンていう監督なんですけど、この人はまだ新人で、過去にまだ2本しか映画撮ってないんですね。
    赤江 ふ~ん。
    町山 で、まだ現在、38ぐらいなんですけども、
    赤江 はい。
    町山 これで自分でシナリオを書いてですねえ、もう、アメリカでは、もう・・・ま、『マトリックス』(The Matrix)っていう映画が過去にありましたけれども、
    赤江 はい。
    町山 それでウォシャウスキー兄弟っていう監督が突然大スターになったんですけど、監督としてね、
    山里 はい。
    町山 それぐらいの才能の登場じゃないか、っていうふうに今注目されてますね、今ね。
    山里 へ~・・・・
    町山 話を聞いただけでワクワクするじゃないですか、こう・・・
    赤江 ホント、どうなってこれが、ちゃんと治まるのか、っていうの・・・ねえ。
    町山 これがしかも、この後ねえ、恋愛の話になっていくんですよ。
    赤江 恋愛?
    町山 そう。ある「愛」が芽生えていくんですよ。
    赤江 へ~・・
    町山 残酷な殺し屋で「ルーパー」だったジョセフ君がですねえ、
    山里 はい。
    町山 非常にその・・・大きな成長を遂げてですねえ、
    山里 はい。
    町山 まあ、ホントに泣ける話になって、最後はもう、ウワ~!って泣けるんですよ。
    山里 え~?
    町山 感動で終わりました!
    赤江 へ~!
    町山 で、まあ、この「ループする者」とか「ルーパー」っていうタイトルの意味がね、
    山里 はい。
    町山 まあ、「ぐるぐる回る」って意味なんですけども、
    赤江 うん。
    町山 こういった物凄い暴力的な話で、悪の組織だの、殺すだの、そんな話ってのは一体何から始まってるのか、っていうと、
    赤江 うん。
    町山 もう、「復讐」から始まってるんだ、と。
    山里 ふん。
    町山 で、その「復讐」のループが、どんどん、どんどん、犠牲者を生んでいくんだと、いう話なんですね。
    赤江 あ、憎しみの連鎖、ループが・・・
    町山 そうなんですよ。「憎しみの連鎖」っていう物がテーマになってるんですよ、この映画の。
    赤江・山里 は~・・・
    町山 だから「ルーパー」なんですね。
    赤江 なるほど~・・・
    町山 「憎しみを連鎖させるもの」、みたいな象徴的な意味があるんですよ。
    赤江 へ~・・・・で、最後、感動的になっていって・・・
    町山 感動的でねえ、これねえ、最初はSF映画だと思って観てると、
    山里 はい。
    町山 だんだん、人生とかまで考えさせる感動的な映画になるっていう映画が、何本かあるんですね。
    山里 はい。
    町山 『恋はデジャ・ブ』(Groundhog Day)って映画があってですね、
    赤江 はい。
    町山 それはコメディーなんですけれども、ある、非常にワガママなTVキャスターがですねえ(笑)、
    赤江 あら、
    町山 ある1日を永遠に繰り返すことになるんですよ。
    山里 はあ。
    町山 それで、何度も何度も繰り返していくうちにだんだん飽きちゃって、悪いコトをいっぱいしたりですね、最後の方は犯罪まで犯したりするんですけど、それでも何度も、毎朝起きると蘇る、っていうのを繰り返すんですね。
    赤江 へ~。
    町山 それを何百回も何千回も、何万回も、ある1日を繰り返しつづけるんですよ。
    山里 ふん。
    町山 その中で、死のうが人を殺そうが、何をしても同じ朝に戻ってくるんです、その主人公は。
    赤江 は~・・・
    町山 で、だんだん地獄になっていって、おかしくなって行くんですけども、
    赤江 うん。
    町山 そのうちに、じゃあ一体、この、何度も繰り返す終わりなき日常をどのように生きるべきか、っていう哲学的な問題にですね、発展していく映画があるんですね。
    赤江 は~・・
    町山 それはねえ、『恋はデジャ・ブ』って映画で、
    山里 『恋はデジャ・ブ』・・・
    町山 あと、去年か一昨年公開された映画でですねえ、
    赤江 ええ。
    町山 『ミッション:8ミニッツ』(Source Code)って映画があるんですよ。
    赤江 うん。
    町山 これはねえ、「8ミニッツ」って「8分間」て意味ですけども、
    赤江 ええ。
    町山 ある、シカゴの通勤列車が、テロリストに爆破されるんですね。
    山里 あ~!はいはい。
    町山 で、全員死亡するんですけども、爆破から8分間遡ったところまでタイムスリップできるってことがわかるんですね、科学的な技術によって。
    赤江 うん。
    町山 で、主人公の捜査官は、爆破8分前にタイムスリップしては、爆破までを何回も何回も繰り返すんですよ。
    山里 ふん。
    町山 何度も爆破を阻止しようとするんですけど、8分後には爆破して爆死するんですよ、全員。
    山里  うん。
    町山 で、また蘇って、また8分前から始まるんですよ。
    赤江 あ~・・・
    町山 何回も何回も爆死するんですよ、しかも周りの乗客と含めて。
    赤江 へ~・・・
    町山 で、そのうちにその乗客の1人を好きになっちゃうし、だんだん乗客全員が好きになっちゃうし、
    赤江 うん。
    町山 しかも全員を救おうとしても、どうしても救えないでまた爆死する、っていうのを繰り返すっていうねえ、
    山里 へ~・・・
    町山 そういう映画が『ミッション:8ミニッツ』で、それもだんだん「人間とは」とか「人生とは」ってことまでね、だんだん立ち入って行く話だったんですけども、
    赤江 へ~・・・
    町山 今回の『ルーパー』もねえ、最初は暴力的なアクション映画で、「イエ~!」みたいな感じなんですけど、
    山里 うん。
    町山 だんだん非常に深いところに降りていく、ねえ・・・なかなかの傑作でした。
    赤江 へ~・・・あの・・・日本の小説でも『スキップ』っていう・・ごめんなさい、ちょっと作家の方を忘れちゃったんですけど・・・
    町山 はい。
    赤江 それも、同じのを繰り返していく・・・
    山里 タイムループする?
    赤江 で、やっぱり同じように、人生の哲学を最終的には考えさせられるっていう・・・そういう、時を越えることで・・・・・・
    町山 あ~・・・あのねえ、「ループもの」っていうジャンルみたいなものがあってねえ、アニメとかねえ、多いんですよ。
    山里 へ~・・アニメで・・
    町山 『魔法少女まどか☆マギカ』とかね・・・
    山里 お!そうだ!
    町山 ・・も、そうですよね?あれもタイムスリッパーが出てきてね、途中からですけども、
    山里 はい。
    町山 なんかねえ、そういう感じでねえ、この『ルーパー』はねえ、なかなか大穴ですけど、
    赤江 へ~・・・
    町山 もう、大当たりでしたね。
    赤江 へ~・・・
    町山 はい。

    ~Resolution~
    映画の背景に見え隠れする、インド、中国、アメリカ、の力関係。そして日本の先行き

    赤江 で、今ね、町山さん、写真をね、私、映画の中の2人を比べてて「似てるなあ」と思ってたんですけど、
    町山 はい。
    赤江 元々のお写真を見たら、確かに、全然似てない・・・・
    山里 全然似てない。
    町山 全然似てないですよ。
    赤江 うん、似てない似てない。これがこんな風に似てくるっていうんですねえ。
    町山 これ、メイクで鼻を、ブルース・ウィリスの鼻にしてるんですね、目とね。
    赤江 は~・・・・
    町山 ジョセフ君はタレ目ですけど・・・
    赤江 うん。
    町山 でもねえ、これ、ジョセフ君がねえ、30年間、ブルース・ウィリスになるまではどういう人生を送ってきたか、っていうシーンがあるんですね。
    山里 はい。
    町山 どんどん悪いコトをして、麻薬中毒だし、人は殺すし、だんだん荒んでブルース・ウィリスになっていくんですけども、
    山里 うん。
    町山 髪の毛はどんどん抜けていくんですね(笑)。
    山里 そうか、その、ゴール地点はね、ブルース・ウィリスにならなきゃいけないから。
    町山 そう(笑)・・それがねえ、結構、深刻なシーンなのに映画館は爆笑でしたけどね(笑)
    赤江・山里 (笑)
    町山 「うあ~」みたいな感じで(笑)
    山里 どんどんハゲてきて・・・
    町山 「30年間、これ、早送りはねえな・・」っていう感じで(笑)
    赤江 へ~・・・
    町山 ちょっと「ゾッ」とするものがありますけどね。
    山里 (笑)
    町山 ハイ。
    赤江 そういう楽しみ方もあるという・・・・
    町山 これねえ、またねえ、面白いのが、中国の資本で作ってる映画なんですねえ。
    山里 え?
    町山 今現在ねえ、中国とインドの資本がハリウッド映画をかなり作ってるんですよ。
    赤江 うん。
    町山 スティーブン・スピルバーグがやってる『ドリームワークス』っていう会社はインドの資本なんですけども、
    赤江 はい。
    町山 で、この『ルーパー』はねえ、中国資本で作ってて、だからねえ、ブルース・ウィリスは途中から上海でギャングになるんですね。
    赤江 は~・・・そういうシーンもあるんですね。
    町山 そういうシーンなんですよ。ただね、この映画が中国で作ってるってことの、非常に象徴的なのは、この映画の中でのアメリカってのは経済が崩壊して、かなり、失業者が溢れてる世界なんですね。
    山里 はあ、はあ。
    町山 とこらが上海のシーンになると、ものスゴイ、こう・・・繁栄してるんですよ(笑)!
    赤江 は~!
    町山 未来の上海・・・
    赤江 へ~・・・そこにはもう、強い思いが・・・(笑)
    町山 2050年代の上海はねえ、スゴイ繁栄してて、2050年代のアメリカはボロボロっていう・・
    山里 (笑)
    町山 それでしかも中国資本ていうねえ・・・
    赤江 は~・・・・
    町山 いろんなことを考えさせるな、この映画は(笑)、と思いましたけどね。
    赤江 そっか・・・じゃあ、中国とかインドはやっぱりそうやって、資本を投入するっていう、勢いがあるんですねえ。
    町山 だってお金余ってるから・・・
    赤江 ねえ・・・
    町山 しかも、中国、インドは、何億人ていう人達が、まだアメリカ映画を観ない人達なんですよね。
    赤江 あ~・・そうですか・・・
    町山 その人達をアメリカ映画の観客として、何億人も取り込んでいこうとしてるんですよ。
    山里 は~!
    町山 中国のお金で作ったハリウッド映画が、何億人の観客を取り込んでいこうということがこれから行われていくので、
    赤江 うん。
    町山 ハリウッド映画の中国化、ハリウッド映画のインド化、ってことは、どんどん進むと思いますけどね。
    赤江 へ~・・・
    町山 はい。・・・・日本はまだねえ、テレビ局が自分のテレビの視聴者向けの映画ばっかり作ってるから、この時代について行けるのか?っていうねえ・・・
    赤江 うん。
    町山 日本の国内だけでガラパゴス的にルーピングしてるのは、もう、ダメじゃないか、っていう気がしましたけどねえ。
    山里 このループは止めなきゃいけない・・・
    赤江 このループもあると。
    町山 だって今、世界的な、中国、インドがハリウッドで映画を作る時代になってきてるのに大丈夫か?っていう気はしましたけどねえ。ハイ。
    赤江 いろんなことを考えさせられますね、この映画ねえ。
    町山 いろんなことを考えながら(笑)
    山里 映画の背景とかまで・・・
    町山 そう。あと、ちゃんとエッチシーンもあったりしてね、サービスもなかなかいいですね、ハイ。
    赤江 (笑)
    山里 町山さん、僕がエッチシーン欲しがってました?今?(笑)
    町山 いいでしょ?タイムマシンで昔に行ったら何しますか?
    赤江 ん?
    山里 タイムマシンで昔に行ったら・・・・
    赤江 30年後・・・あ、違う、30年前・・・・
    町山 30年前に行ったら・・・
    山里 え?何するかな・・・
    赤江 だって山ちゃん、10年前とかでもスゴイ悪いコトしそうだもん。
    山里 しないよ!別に。
    町山 (笑)いろいろ考えるでしょ?
    山里 考えちゃう。この人に最初に会っといて・・・とか。
    赤江 あ~・・そっか。
    町山 そう、夢のある話ですけどね、ハイ。
    赤江 そうですねえ。
    町山 日本公開はねえ、来年早々みたいです。
    山里 日本公開があるんだ。嬉しい。
    赤江 あ、これは公開がある?
    町山 はい、決定してます。
    赤江 はい。わかりました~。じゃ、楽しみにねえ、待ってみたいと思います。
    山里 うん。
    赤江 今日のたいしたたまは、アメリカ在住の映画評論家、町山智浩さんに『ルーパー』をご紹介いただきました。町山さん、今週はねえ、そうそう、町山さんは金曜たまむすびの、伊集院光さんのね、映画のコーナー・・・
    町山 あ、はいはい。
    赤江 『週末TSUTAYAに行ってこれ借りよう』にも登場されるんですよね。
    町山 あ、そうですか。その日にちょうど、新しい本が出ます、文藝春秋から。
    山里 あら!
    町山 400頁でたった1000円ていう、メチャクチャ安いですね、
    赤江 はあ!
    町山 はい、『教科書に載ってないUSA語録』という本が出ますんで、来週プレゼントもします!リスナーの方々に。
    赤江 ありがとうございます。
    町山 はい、よろしくお願いします。
    赤江 はい。
    町山 一生懸命、働いてますよ!
    赤江 (笑)ホントですねえ・・・
    山里 お疲れ様です、町山さん(笑)
    赤江 ありがとうございました。じゃあ町山さんまた、来週も、よろしくお願いしま~す。
    山里 お願いします!
    町山 はい。よろしくお願いします。
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