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    『ゼロ・ダーク・サーティ』(Zero Dark Thirty)アカデミー賞ド本命のヘビー級作品【2012年12月11日たまむすび】

  1. スタジオ  赤江珠緒(フリーアナウンサー) 山里亮太(お笑い芸人、南海キャンディーズ)
  2. ゲスト     水道橋博士(お笑い芸人・浅草キッド)
  3. 電話出演 町山智浩(映画評論家、コラムニスト)
  4. ~Setup~
    町山を師と仰ぐ、水道橋博士が本日のゲスト

    赤江 今日はね・・・・
    山里 博士が来て頂いて、そしてピッタリですよ、この時間帯は。
    赤江 そ!この時間帯、博士が、また大ファンだという、
    博士 はい。
    赤江 町山さん。
    博士 僕、町山さんは、僕の曜日でやってましたけど(前番組キラ☆キラ金曜日)、その前からすっごいファンで、僕はねえ、たけしさんが師匠ですけど、40才過ぎてから師匠みたいな人だ、っていうの、初めてなんですよね。
    赤江 あ~、そう・・・
    博士 それぐらい、物の考え方の影響を受けてるんですよ。町山さんにはね。
    赤江 へ~・・・
    博士 だから、皆さん、毎週毎週、町山さんの講義を受けるのは羨ましいですよ。
    赤江 そうですよ・・・・
    山里 あ~、そっか。そういう気持ちでもっと・・
    赤江 うっかりした気持ちで聞いてはいけないという、町山さんの・・・
    山里 そうですね、はい。
    博士 いや、僕も金曜日やってる時には、だいたい小島(小島慶子)さんが喋ってたから、町山さんとあまりトークしてなかったですからね、
    山里 はいはい。
    博士 で、小島さんがあんまり映画、見ないんですよ!町山さんが紹介してもね。
    赤江 (笑)・・そうなんですか?
    博士 その調整が大変なんですよ!
    赤江 ちょっと・・・その話、広げにくいので・・(笑)
    山里 たしかに、あの・・・小島のお姉さまは、「バッサリ!」ぶち切る時とかありますからねえ・・(笑)
    博士 ええ。
    山里 「あ、興味ないんだな」って空気で映画の話、切る時ありますから。
    赤江 そうですか・・・
    博士 で、わりと知ったかぶりだから。
    赤江 (笑)・・・ちょっと~、お願いします・・・(笑)
    博士 それで、いや、しょっちゅうバチバチ、バチバチ、アレですよ・・・
    赤江 (笑)、いや、私も小島さんにはいろんな現場でお会いすることがありますから、1つ2つ、お願いいたします、もう(笑)
    山里 ゴロウ・デラックス、こりゃ行きづらくなったな・・
    赤江 はい(笑)。・・じゃあ、町山さん、このあとご登場です。しっかり絡んでいただきます。

    ~Conflict~
    監督賞、作品賞、総獲り?アカデミー賞ド本命はまたもCIA映画

    赤江 もしもし、町山さ~ん。
    山里 もしも~し!
    町山 はい、もしもし町山です。
    赤江 今日もよろしくお願いします~。
    山里 お願いしま~す。
    町山 はい、よろしくお願いします。
    赤江 今日は町山さん、浅草キッドの水道橋博士もご一緒ですから。
    町山 アッハッハ、どうもどうも、町山です。ハイ。
    博士 どうもどうも。町山さん、1か月前に会ったんですよ。
    赤江 はい。
    博士 新宿ゴールデン街で。
    山里 はい。
    博士 そこで、見た、風景は・・
    町山 ほっといてください。ハイ。(笑)
    博士 ええ、一生、墓まで持っていかなきゃいけないという・・
    赤江 どんな状態だったんですか?!(笑)
    町山 何を言ってんですか・・・
    博士 町山さんが吊し上げにあってんですよ。いろんな人から。
    町山 大変ですよ・・もう、ハイ。
    博士 大変だったんですよ。
    赤江 ゴールデン街で・・(笑)
    博士 朝4時まで・・・町山裁判、すごかった!
    赤江 へ~・・・・
    町山 はい・・・もう、ほっといてください。
    博士 これ、『藝人春秋』の次の本で書きますから。
    町山 え~!次の本あるんですか?(笑)
    博士 ええ。『藝人春秋ビヨンド』って今、書いてますから。
    赤江 あ~、いいですねえ!
    山里 (笑)『アウトレイジ』スタイル・・
    町山 『藝人春秋』も、でも、結構ギリギリの綱渡りの人間関係の本ですよね。
    博士 そうです、そうです。・・・あ、読んでいただけました?
    町山 どっちにもオチられない感じで・・・・その、ねえ!(笑)・・非常に危険な人間関係をやってますねえ!
    博士 そうなんですよ・・・
    山里 何があったんだろ?町山さん、朝4時まで・・
    赤江 町山さん・・・はい。先週ご紹介いただきました、映画、『シルバーリビングスプレイブック』(Silver Linings Playbook)。
    町山 あ、はいはい、はい。
    赤江 これが日本公開未定だったのが、実は放送翌日に、日本公開が決まったということだそうですねえ。
    町山 はい。えっとねえ、日本語タイトルがねえ、『世界にひとつのプレイブック』っていうタイトルになったんですけども、
    赤江 ええ。
    町山 ま、先日話したように、すぐブチ切れる男とですね、職場の人全員とヤッちゃう女の娘とのですねえ(笑)、激しい、とんでもないラブコメディなんですけど、
    赤江 ねえ。
    町山 これ、2月22日公開、決定しまして、映画会社の人の方からですね、たまむすびのリスナーの方10組20名様を試写にご招待してくれるそうです。
    赤江 うわ~!
    山里 ありがとうございます!
    町山 これ太っ腹ですねえ。20名ってのはねえ。
    赤江 ホントですねえ!ありがとうございます。・・じゃあ、ちょっとご紹介しますね。
    (試写会応募方法告知・・・略)
    町山 はい。スゴイ、メチャクチャな映画なんですけども、最後の方はホントに夢のようなですねえ、ま、クリスマスなですねえ(笑)、ロマンチックな終わり方しますんで、アベックで行く・・・「アベック」って古いな!言い方!(笑)
    山里 「アベック」(笑)
    町山 (笑)、カップルで行ってもいいですしねえ、女の子同士で行っても凄くいいと思いますよ。
    赤江 これがホントにロマンスになるか、っていうお話しでしたけど・・
    町山 男と・・だけで行くとちょっと悲しいですね・・
    博士 いやでも、これ賞レースでいっぱい獲ってますよね、今ね。
    町山 これすごい、アカデミー賞関係、賞関係どんどん上がってる、有力作ですね、この『プレイブック』は。
    博士 そうですね、はい。
    町山 ただ、今回紹介するのは、完全本命です!
    赤江 お!
    山里 ド本命、アカデミー賞の。
    町山 アカデミー賞ド本命の、『ゼロ・ダーク・サーティ』(Zero Dark Thirty)っていう映画を紹介します。
    赤江 はい。
    町山 で、これはもう、アカデミー監督賞、作品賞、全部獲るんじゃないか、って言われてて、
    博士 へ~!
    町山 次々と批評家の選ぶベストテンとかで全部ベストワンを獲りまくってますね。
    博士 ほう・・・
    町山 これ、スゴイのは、この監督は、『ゼロ・ダーク・サーティ』の監督のキャサリン・ビグローっていう女性監督なんですけど、この人は、この前に撮った映画、『ハート・ロッカー』(The Hurt Locker)でもアカデミー作品賞、監督賞、獲っちゃってるんですよ。
    赤江 は~・・キレイな方ですねえ。
    町山 はい。この人、昔、モデルみたいなことやってて、ミュージックビデオとかにも出てた人なんですけど、
    赤江 へ~・・
    町山 この人、『タイタニック』(Titanic)とか『アバター』(Avatar)の監督のジェームズキャメロンの前の奥さんですね。
    赤江 あ、そうなんですか・・・
    博士 また、ものスゴイ、デカいんですよ。180センチぐらいあるんですよ。
    赤江 え?!
    町山 そう。
    博士 だから、オスカー獲った時に、オスカーがダンベルにしか見えなかったんですよ。
    赤江・山里 (笑)
    町山 (笑)・・ま、モデルみたいな感じの人ですよ、スタイルとかは。・・・ただ、戦争映画みたいなのばっかり撮り続けてるんですね、女性なのに。
    山里 ふ~ん。
    町山 で、前作の『ハート・ロッカー』、アカデミー賞を獲ったやつは、イラクで爆弾処理を続ける男とそれを理解しない奥さんの話だったんですけども、
    山里 はい。
    町山 ま、奥さんの方からしたら、「そんな危ない仕事、やめりゃいいじゃないの!」みたいな話だったんですけども、
    赤江 うん。
    町山 今回は女性が主人公なんですね。
    山里 はい。
    博士 うん。
    町山 で、この『ゼロ・ダーク・サーティ』ってのはね、真夜中の0時30分ていう意味なんですね。
    博士 ふんふん、ふん。
    町山 これは軍事用語で、作戦行動とかする時に『ゼロ・ダーク・サーティ』って言うと、真夜中の0時半て意味なんですが、これはあの、オサマ・ビン・ラディン暗殺計画を描いた映画なんですよ。
    博士 へ~!
    町山 これスゴイのは、オサマ・ビン・ラディンが殺されてからですねえ、まだホント、時間が全然経ってないですよね?
    赤江 たしかに。はい。
    町山 去年ですから・・・・で、これだけの短い期間で映画を作っちゃって、しかも凄い傑作ってのはスゴイなと思いましたねえ。
    博士 え?『アルゴ』(Argo)も、軍事機密になって、それを解かれてから何年かけて映画化してるじゃないですか。
    町山 (笑)、『アルゴ』何十年もかかってんですよ、アレ(笑)
    博士 ええ。これ、もうそんなに軍事機密が漏れてんですか?
    町山 これねえ、ま、観ると、そんなに機密部分てのは無いんです。
    博士 ほう。
    町山 『ゼロ・ダーク・サーティ』に関しては、ワシントン・ポスト紙とかに出てるのとほとんど同じなんですけれども、
    赤江 うん。
    町山 ただ、これで初めて明らかになったのは、このオサマ・ビン・ラディンを見つけた人が女性だったってことですね。
    赤江 え?へ~!
    博士 え?あ、そうなんですか?
    町山 そうなんです。僕もこれ、「映画用に女の人にしたんじゃないんですか?」って聞いたら、そうじゃないって言われて・・・あの、インタビューに行ったんですね、キャサリン・ビグロー監督に。
    博士 へ~!
    町山 「本当にオサマ・ビン・ラディンを発見した人は女性です。」と。「女性のCIAのスパイ・・局員です。」と。
    赤江 なんか塀に囲まれた家みたいなところで結局見つかりましたもんねえ?
    町山 はい。要塞みたいにした家が、パキスタンの結構高級住宅地のど真ん中にあったんですね。
    赤江 はい。
    町山 そこにオサマ・ビン・ラディンが住んでたんですけれども、それを発見するまでが、まあ、大変な苦労だった、っていう話なんですけれども、
    博士 はあはあ、はあはあ。
    町山 主人公はジェシカ・チャステイン(Jessica Chastain)ていう女性・・・これ写真あると思うんですけれども、赤毛の女性ですね。
    赤江 はい。
    町山 これね、監督とソックリですね。
    山里 たしかに・・・写真、今、2枚並べてありますけどソックリだ。
    博士 あ!これ別人なの?おんなじ顔に、見えた
    町山 別人なんです、監督じゃないんです。
    博士 へ~!・・おんなじ顔ですよ。
    町山 これ、主演の女優さんなんですけど、非常に似てて、多分ね、自分も投影してるんですよ。
    赤江 は~・・・
    町山 というのは、この映画自体は、オサマ・ビン・ラディンを発見しようして、見つけようとするCIA局員の話なんですけれども、その事実を描こうとする監督自身が重ね合わされてる感じなんですね。
    赤江 ええ。
    町山 これ、いかに大変だったかって言うと、オサマ・ビン・ラディンは一切電話もしなければ、無線も使わない、インターネットも使わなかったんで、発見するのが非常に大変だったんですね。
    山里 うんうん。
    町山 で、彼女達が考えたのは、まず最初にCIAがやったっていうのは拷問だったんですよ。
    赤江 うん。
    町山 アルカイダのメンバーを捕まえては拷問してですね、居場所を吐かせようとしてたんですね、ずっと。
    山里 うんうん。
    町山 これは非常に問題になって、まずCIAが、拷問ていうのはアメリカ国内では犯罪だから、アメリカ国外で拷問してたんですよ。
    博士 へ~!・・・・
    町山 これはねえ、酷くて・・・ポーランドであるとか、シリアとかですねえ、グアンタナモっていうキューバの軍事基地とか、
    博士 はいはい、はい。
    町山 アメリカ国外であれば、拷問しても別に関係ない、っていう感じでCIAが片っ端からそういう所までテロリスト容疑者を送っては、拷問してたんですね。
    博士 へ~・・・
    町山 ま、これは酷いことなんですけど、それから始まって、最初はこの主人公の女の人、マヤさんていう人なんですけども、拷問を目の前で見せられて、もう見てられないわけですよ。
    赤江 うん。
    町山 「こんなことは・・とんでもないわ・・・」って感じでもって、もう見てられないんですけど、その人がだんだん変わっていくんですねえ。
    博士 へ~・・・
    町山 その拷問でいろいろ情報を掴んで、ずっと最初はオサマ・ビン・ラディンを探してたんですけど、これは罠だったんですねえ。
    博士 うん。
    町山 これはねえ、ちょっと言えないんですけど、大変な事態になっちゃうんですね、CIAは。
    博士 へ~。
    町山 大損害が出て・・ま、これは事実なんで知ってる人はいると思うんですけど、まあ、敵が要するに、もの凄く頭がいいですから、タリバンとかアルカイダってのは自爆テロのテクニックが凄いんですね。
    博士 はいはい、はい。
    町山 タリバンてのは元々、アフガニスタンでイスラム教の人達がゲリラとして戦った後、ソ連を追い出した後に政権を獲るってなって政権争いになったんですよ。
    赤江 うん。
    町山 最初、すごく穏健派のマスードっていう人が政権を獲りそうになったんですけれども、それと、そのイスラム教原理派のタリバンが政権争いをしてる時に、タリバン側がマスードに対して「私達は降参します」って言って、和平使節をおくったんですね。・・・で、マスードがその人に会ったらいきなり自爆されて全滅しちゃったんですよ。
    赤江 え~・・・・
    博士 ほう・・・
    町山 それがタリバンのやり方なんですよ。
    博士 ひえ~・・・
    町山 で、今のはヒントなんですけど、そういうことをやられちゃうんですよ。
    博士 人的被害も出る、ってことですか。
    町山 もう、すごい、自爆をやられるから・・・
    博士 はい。
    町山 とにかく「情報をあげますよ」って言って出てきたと思ったらその人がいきなり自爆する世界ですから(笑)・・
    博士 うわ~・・・
    町山 これでどんどん追い詰められていって、CIAのトップの方から、「もう10年ぐらい経つってのに<何なんだ!」と。「何も見つからないじゃないか!」と。
    博士 うん。
    町山 と言ってるんですけど、CIAとしては実はこれは大変なことで、まず、911テロを許したってのはCIAのミスなわけですよ。
    博士 あ~、なるほど・・・
    町山 ね?事前に・・
    博士 はい。
    町山 あと、イラクに攻撃を仕掛けちゃったんですけども、
    博士 うん。
    町山 あれは完全に、911テロとも何とも関係なくて、完全に無実のイラクに対してブッシュが攻撃を仕掛けたんですけども、それに対してOKを出したのもCIAの長官なんですよ!
    博士 はいはい、はい。
    町山 だから、CIAはスゴイ責任があるんですよ、これに関しては。
    赤江 うんうん。
    町山 さっさとオサマ・ビン・ラディンを捕まえてれば、何にもそういうことも起きないで済んだわけですね、イラク戦争も無くて。
    赤江 うん。
    町山 ていうか、911テロ自体も防げたかもしれないわけですよ。
    山里 うんうん。
    町山 だから、ホントにCIAのミスなんで、『アルゴ』と同じで、これはもうCIAの命を賭けて、なんとかオサマ・ビン・ラディンを見つけなきゃなんないってことになってくるんですけれども、
    赤江 うん。
    町山 その中で主人公のヒロインの、マヤっていう女の人は、どんどん、どんどん、自分を殺していくんですね。
    山里 うん。
    町山 感情がだんだん無くなっていくんですよ。
    赤江 やっぱり、変わっていくんですか、そうやって・・
    町山 はい。・・で、完全にマシーンになっていくんですね、オサマ・ビン・ラディンを見つけるための。
    博士 うん。
    町山 ていうねえ、非常に怖い話で、最初この映画が、『ゼロ・ダーク・サーティ』が作られてるっていうことを聞いた時に、「これはオバマ政権の手柄を褒め称えるために作った、プロパガンダ映画じゃないか?」、みたいなことを共和党側が言ったことがあるんですね。
    山里 はい。
    町山 「オバマ政権は、彼らが映画を作りやすいように、映画スタッフに秘密情報を流してる」とまで言ったんですよ。
    山里 うん。
    町山 で、映画を観ると全然そんなことはなくて、知られてる情報しか使われてはいないんですけれども、それ以前に、これは別に、アメリカがオサマ・ビン・ラディンを暗殺したことを褒め称えるわけでも批判するわけでも、全然無い映画なんですよ。
    博士 はあはあ、はあはあ。なるほどね。
    町山 これ、何処へ行くんだろう?っていうふうに思うんですけれども、
    赤江 うん。
    町山 とにかく徹底的に淡々と、どのようにしてオサマ・ビン・ラディンを発見するか、っていうのを見せていくんですね。
    山里 ふん。
    町山 で、これは言えないんですけども、結構「あっ!」とおどろく方法で見つけていくんですよ。
    博士 へ~・・
    町山 ・・例えばねえ、ま、言える部分で言っちゃうと、情報提供者がいるんですけど、サウジアラビアのボンボンなんですね。
    山里 はい。
    町山 金持って、女遊びをしてるわけですよ。チャラチャラと。
    山里 はい。
    町山 そいつが情報を持ってるって聞いた時にCIAはまずねえ、「う~んと・・・・情報が欲しいんだけど・・・ランボルギーニとか欲しいかな?」って言うんですよ。
    博士 うお・・・
    町山 いきなり、夜中にですよ、ランボルギーニの売り場に行って、店に行って、もう閉めるって時に、「今からランボルギーニを買うから!」って言うんですよ。
    山里 ほえ!
    町山 で、CIAがお金を出して「このランボルギーニ買ったから、情報を出せ!」って言うんですよ。
    山里 シンプルな買収で・・・・
    赤江 (笑)・・そうですねえ。わかりやすい買収だけど、それで・・・
    町山 スゴイですよ、もう・・・1回言ってみたいですよねえ(笑)
    山里 (笑)・・・ランボルギーニ・・
    町山 「おう!店開けろ!ランボルギーニくれ!!」ってねえ(笑)
    赤江 (笑)
    博士 なんか、小説的に聞こえるけど、そっちの方が現実・・・・
    町山 そうなんですよ。面白いんですよ。ありとあらゆる買収から拷問から、全部やるわけですねえ。
    山里 そこ、結構・・・シーンが描かれてるわけですか?映画の中で・・・
    町山 そうなんですよ。でもやっぱりねえ、拷問で出た情報っのは全然使えなくてねえ、騙されちゃうんですけどもね。
    赤江 へ~・・・
    町山 で、まあ、違う方向からオサマ・ビン・ラディンが見つかって、後半のですねえ、大体まあ、30分から40分ぐらいはオサマ・ビン・ラディンのアジトを襲撃する部分を完全にリアルタイムで再現するんですが、
    博士 ええ。
    町山 それも凄くて。それに使うヘリコプターっていうのは、パキスタンの市内に入って行くわけですよね。
    博士 はいはい。
    町山 パキスタンて国への・・・・まあ、完全な侵害行為なわけですから、パキスタン軍が出てくるかもしれないんで、ステルスヘリコプターってのを作るんですよ。
    博士 はいはい、はい。
    町山 それはレーダーにもひっかかんないし、音もほとんどしない、ってやつなんですね。
    博士 はいはい。
    町山 で、超低空を飛べるんですけども、それをナントねえ、『エリア51』で開発するんですよ!
    博士 ほう~!
    赤江『エリア51』?
    博士 あの、宇宙人がいる、っていう・・UFOの基地・・・
    山里 は~!
    町山 そう、『エリア51』っていうのは、アメリカ空軍の秘密兵器の開発基地なんですね。
    赤江 は~・・・
    町山 だから、そこで実験してる秘密兵器を見てUFOだと思った人達がいる、といわれてるんですよ。
    博士 うんうん。
    山里 あ~!なるほど。
    町山 そこで開発した、ステルスヘリコプターを使って襲撃を仕掛けるんですけども、そこから後は完全にリアルタイムで進行するんですね。だから本当に襲撃チームの中にいるみたいな感じになるんですよ。
    山里 へ~!
    博士 え、あれは、オバマが指揮を採った、って言われてるじゃないですか。
    町山 これもねえ、オバマがなかなか攻撃命令を出さないあたりのジレンマが凄くよく出てて、
    博士 ええ。
    町山 もし失敗したらどうしよう、ってことでもって、3ヶ月も4ヶ月もほったらかしにするんですよ、オバマは。
    博士 え?オバマの役の人がでてるんですか?じゃあ。
    町山 いや、それは、なかなかOKが出ないってとこで苦労するシーンがあるんですね。
    赤江 は~・・・
    博士 あー、なるほどね。
    町山 オサマ・ビン・ラディンの居場所はここだ、ってわかってからも何ヶ月も攻撃命令が出ないんですよ。
    博士 うんうん。
    町山 「これは国際問題だし、こんなことはできない!もしオサマ・ビン・ラディンじゃなかったらどうするんだ!」と。
    博士 うん。
    町山 「DNAかなんかの証拠は無いのか?!」とかオバマが言ってくるんで、全然攻撃が実行されないとか、その辺も描かれてるんですよ。

    ~Resolution~
    アルゴ』でさえチョコレートに感じられる重量級の作品

    博士 既にメチャメチャ面白いんだけど。
    山里 面白いですねえ!
    赤江 え、じゃあもう、かなり事実に忠実って思っていいんですか?
    町山 もの凄く忠実、みたいですね。
    赤江 は~!
    町山 ていうのは、既に報道されてることが多いんで、それを映像で見せるっていうとこの面白さなんですけれども、
    赤江 なるほど・・・
    町山 ただね、これはね、全く美化してないんですよね、この作戦自体を。それで、観た後に残るのは、ものスゴイ苦い気持ちしか残らないんですよ。
    山里 へ~・・・
    町山 これはねえ、『わらの犬』(Straw Dogs)って映画が昔ありまして、
    博士 はいはい。
    町山 これは、ある平和主義者の男がですねえ、暴力が嫌いだから暴力の無い田舎に住もうとしたら、田舎でも暴力に襲われてですねえ、奥さんを守るために襲ってきた敵を皆殺しにする、っていう話があったんですね、昔。
    山里 うん。
    博士 ・・ペキンパーね。
    町山 これは主人公が勝つんですけども、圧倒的に。でもその最後に残るのはものスゴイ虚しさなんですよ。
    山里 うん。
    町山 で、これも、オサマ・ビン・ラディンという標的を最後には仕留めるんですけども、残ったのは、「私達はとんでもない遠くまで行ってしまった。」と。「正義の為の戦いでもなんでも無くなってしまった。」っていうものスゴイ虚しさに襲われるっていう、・・非常に深い映画で、これはもう・・・アメリカ人達は観て、ものスゴイ暗い気持ちになると思いますねえ。
    博士 これでも、『ハート・ロッカー』にも共通しますねえ。
    町山 共通しますね。ただ『ハート・ロッカー』の場合には爆弾処理なんで、やってる事自体はいいことですから・・
    赤江 うん。
    町山 こっちは全然・・・・
    博士 そっか・・・
    町山 暗殺計画ですからね。
    赤江 ええ。
    町山 しかも、大失敗に失敗を重ねて、10年もかかってしまってその間に何十万人も死んじゃってるわけですよ。
    赤江 うんうん。
    町山 戦争を含めてね。
    博士 マイケル・ムーアが描くようなメッセージ性は、しかも、無いんですか?これで。
    町山 メッセージ性は・・・最後にあります!それは、観客に突きつけるんですよ
    博士 はあはあ。
    町山 「どう思う?」っていう形で。
    赤江 うん。
    町山 ハッキリと口には出さないです。ある問いかけが1箇所あります。ラストの方に。
    赤江 へ~・・・
    町山 それに対して主人公は答えません。
    博士 はあ・・・
    町山 その答えは、アメリカ人や、世界の観客が答えることなんですよ。
    博士 なるほど。
    町山 問いかけだけが残るんです。はい。
    博士 うん。
    町山 ただこの10年間でアメリカはオサマ・ビン・ラディンをやっと倒したけれども、その後残ったのは、アメリカっていう国力が、本当に世界一の国じゃ無くなっちゃいましたからね。
    赤江 いや・・・これちょっと、重いですねえ、町山さんねえ・・
    町山 すごい重い・・
    赤江 だって、昔の話じゃなくて・・
    博士 現代史のねえ、
    赤江 現在進行形というか今の話だから・・・すごいヘビーですねえ。
    町山 去年あったことですけどね。
    赤江 へ~・・・・
    町山 この10年間の、ブッシュ政権からずっと始まった、この対テロ戦争ってのはいったい何だったのか?っていうねえ・・・
    赤江 うん・・
    町山 ただ虚しさだけが残る・・っていうか、アメリカの実質的には敗北じゃないか、ってとこまで、ラストでは・・・暗示されてる感じですね。
    赤江 なるほど・・・
    町山 これはまあ、アカデミー賞だろう、と。
    赤江 ええ。
    町山 『アルゴ』なんて、同じようなCIAの物を描きながら、遥かにライト級なんですよ。これに比べたら。
    博士 え~!オレ、『アルゴ』メチャメチャ面白かったんですけど!
    山里 僕も『アルゴ』すっごい面白かったんですけど!
    町山 そうなんですよ。でもあれはやっぱりねえ、ちょっと、チョコレートな感じなんですよ。
    博士 『アルゴ』が??!!
    町山 こっちはスーパーヘビー級のパンチを腹にボコっていれるような映画なんですよ。
    博士 え~!・・・・
    町山 そういう映画で・・・2月15日に日本公開ですね。
    赤江 そうですね。これは日本公開決まっております。来年の2月15日の予定ということになっております~。
    町山 はい。これ、『ゼロ・ダーク・サーティ』という映画で、まあ、強烈な映画でしたね!ハイ。
    赤江 わかりました。ありがとうございます~。
    町山 はい。
    赤江 今日は町山智浩さんにアカデミー賞最有力候補、オサマ・ビン・ラディン暗殺作戦を描いた『ゼロ・ダーク・サーティ』(Zero Dark Thirty)ご紹介いただきました。・・博士!町山さんに・・・何かありますか?
    博士 いやいやいや、また・・・ゴールデン街でお待ちしております・・・
    町山 (笑)・・・何度も繰り返さなくていいですよ・・そんなモノは・・
    博士 あ、あと、1月にまた番組に出てくださいよ、僕の番組・・・
    町山 あ!そっか!はい。是非・・
    博士 お願いします・・
    町山 はい。アカデミー賞の話をしましょう。
    博士 はい。
    赤江 はい。町山さん、来週もお願いします。ありがとうございました!
    山里 お願いしま~す!
    町山 はい、どうもです・・・・。
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