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    『007 慰めの報酬』(007 Quantum of Solace) 阿部サダヲが世界の水を支配しようとしている?!【2008年12月16日ストリーム】

  1. スタジオ 小西克哉(国際ジャーナリスト) 松本ともこ(フリーアナウンサー)
  2. 電話出演 町山智浩(映画評論家、コラムニスト)
  3. ~Setup~
    新刊紹介『キャプテン・アメリカはなぜ死んだか 超大国の悪夢と夢』

    小西 TBSラジオ、ストリームお送りしております。火曜日、2時でございますね。本日は、サイゾーやTVブロスなどの連載でお馴染み、アメリカ、カリフォルニアバークレー在住の「愛と青春の仁王立ち、バークレーのローレンス」町山智浩さん、よろしくお願いします。
    町山 あ、どうも町山です。仁王立ちですか?
    小西 そうみたいですねえ。
    町山 ああ、なんか、銭湯でねえ、コーヒー牛乳飲みながら、胸張ってるみたいな感じですけどね。
    小西 腰に手をやってねえ。
    町山 そうそう。なんであんな偉そうに、みんなコーヒー牛乳を飲むんでしょうか?って、昔の人しか知らないですね。
    小西 (笑)昔の・・昭和な風景でございますが。
    町山 昭和な風景ですけど、ハイ。
    小西 今日のキャッチフレーズは江東区ラジオネーム、ペンチさん、送って頂きました。ありがとうございました。
    松本 ありがとうございます。
    町山 あ、どうもありがとうございす。
    小西 え~、さて、町山さんの新刊本、明日、木曜日発売でございますね。・・え?木曜日じゃないや、・・・18日発売?
    町山 18日発売です。ハイ。
    小西 なるほど。明後日ですね。
    町山 はいはい。
    小西 え~、『キャプテンアメリカはなぜ死んだか 超大国の悪夢と夢』という、太田出版から1140円+税で発売ということですね。
    松本 すごいボリュームですよねえ。
    町山 はい、これ、102本コラムが入ってます。
    小西 すごい。ずっしり重いですねえ。
    町山 はい。それで1100円だから、メチャクチャお得ですから、ハイ。
    小西 ねえ。
    松本 ホントですね。
    町山 あの・・お正月はそれで、まあ、暇つぶしにしてください。
    小西 (笑)うん。

    町山 ちょっと・・・内容はねえ、ちょっと、目次を読んでいただけます?
    松本 はい。スゴイ数なのでちょっと幾つか・・・
    町山 100本以上ありますからね。ハイ。
    松本 例えば・・・「トム・ハンクスが時給10ドルでコーヒーをいれるか??」とかねえ、
    小西 (笑)
    松本 「ブスとガリ勉。有色人種お断りの女子大生寮」
    小西 うん。
    松本 「フセインとオサマのニャンニャン写真発見!」とか、
    小西 うん、うん。
    松本 「隣の老夫婦もフリーセックス世代」、「日本のコギャルファッションは世界最先端」
    小西 うん。
    松本 ちょっとまって、数え切れない程なんですけども・・・まだまだいろいろあるんで・・・
    小西 なんか、そそるタイトルが並んでますねえ。
    町山 あんまりねえ、政治的な話は今回、全然無くてですね、文化とか映画とかですね、風俗とか、そっち系のコラムが集まってんですけど。
    松本 「レイア姫はアル中でヤク中で結婚相手はホモ」ってこれもちょっと衝撃が・・
    小西 ストリームでも・・ね。
    松本 ね、やりましたもんね。
    町山 そこら辺はストリームでやったネタですけどね、そういう感じで。
    小西 これは、町山さんが最近書かれた、いろんなところで書かれた物、エッセイをまとめてる感じですか?
    町山 そうですね。でも、半分ぐらいは週刊現代の連載なんですけどね。
    小西 あ、あの例の問題の週刊現代・・・(笑)
    町山 はいはい、問題の、ハイ。これは太田出版から出ますが、ハイ。あの、プレゼントしてくれるそうです、出版社の方から。
    松本 そうなんです。10名の方にね、この本、頂きましたので、是非、ご希望の方は・・・・
    (プレゼント応募方法告知・・略)
    町山 はい、タイトルが長いんですけど、もう一回お願いします、ハイ。
    松本 あたし、行きましょうか?・・『キャプテンアメリカはなぜ死んだか』・・白い装丁に赤い文字!『超大国の悪夢と夢』
    町山 はい。ありがとうございます。長いタイトルの本ばっかり出して、なんか迷惑ですよね(笑)
    松本 ホント、いつもそうですよね(笑)
    小西 でもねえ、これでこんだけの重さでねえ、だって400頁近くあって、1140円はホントお得ですよね。
    町山 今ね、値段安くしないと本、大変なんですよ、売れなくてモウ・・・
    小西 売れないんだ。
    町山 そういう厳しいことになってますけどね。
    小西 これが例えば、岩波書店だったらこれ、3000円ぐらいとりますよ・・・
    町山 そう・・ですけどね(笑)
    小西 岩波の本、高いから。
    町山 ハイ・・(笑)
    松本 まあ、そんな値段の話も出ましたが、ご応募お待ちしています。
    小西 はいはい。・・さて、それじゃあ今日のお話し行きますか~?

    ~Conflict~
    現実の話と完全にリンクする、今回の『007』 水道民営化の恐怖

    町山 今日は映画の話をします。・・・映画の話でもねえな、いっつもそうだけど(笑)・・えっと、今日はですね、『007』(ゼロゼロセブン)の新作です。
    小西 うん。
    町山 『慰めの報酬』っていう不思議なタイトルの映画なんですけど。
    小西 『慰めの報酬』、変なタイトルですね。
    町山 ま、変なタイトルなんですけど、すごい難しい言葉で、原題がねえ、『Quantum of Solace』っていうタイトルなんですけども。
    小西 これ全然だって、直訳じゃないですよねえ。これもう完全に・・・
    町山 難しいですね・・・『Quantum』ってなんか数学用語ですね、物理学用語みたいな感じですけどね。
    小西 ま、「大量の」という感じの、ちょっと・・・
    町山 そうですね。「分け前」っていうような意味がありますけどね。
    小西 あ~、ありますよねえ。
    町山 はい。これはねえ、映画の中で見るとね、「クワンタム」っていう秘密組織が出てくるんです。
    小西 ああ。
    町山 秘密組織っていうか・・・多国籍企業みたいなね。
    小西 ああ、そうなんだ。
    町山 今までホラ、「スメルシュ」とかいたじゃないですか。
    小西 はい。
    町山 「スペクター」とかいう、ショッカーみたいなのがいたんですけど。
    小西 はいはい。
    町山 その、新しい悪の組織が「クワンタム」って言うんですよ。
    小西 ほう・・・。
    町山 で、今回ですねえ、『007』、まあ、敵がですねえ、非常に変なやつで・・・・・今まで凄くでっぷり太った「ゴールドフィンガー」とかだったんですけど。
    小西 うんうん。
    町山 今回の敵はですねえ、日本の俳優で阿部サダヲさんていますよねえ。
    松本 はい。
    町山 あの人ソックリなんですよ、007の敵が。
    松本 え~!似てるんですか?
    小西 え~?!
    町山 もう、だってねえ!・・・こんなの絶体勝つに決まってるじゃないですけ、007が・・(笑)
    小西 え、東洋人がやってんですね?じゃあ。
    町山 いや、違うんですけど、フランス人なんですけど顔がソックリなんですね。
    小西 あ、フランス人がやってんの?
    町山 はい。
    松本 あ、可笑しい。似てるのはちょっと楽しみ。
    町山 今回だって、ジェームス・ボンドダニエル・クレイグって人で、
    小西 うんうん。
    町山 この人はショーン・コネリー以来久々の、筋肉モリモリジェームス・ボンドなんですよ。
    小西 いやナイスバディですよね。
    町山 すっごい体つきなんですよね。
    小西 うん。
    町山 これと阿部サダヲ戦って、どう考えて阿部サダヲが勝てるか!っていうねえ(笑)
    小西 うんうん。
    町山 緊迫感ゼロじゃねえかっていう敵なんですけども
    小西 うんうん。
    町山 敵はまあ、ケンカは弱いんですけど、もの凄く悪いヤツなんですね、今回。
    小西 へ~・・・
    町山 どういう悪いことをするかっていうと、ボリビアって国がありますよね?
    小西 はい、南米の。
    町山 はい南米にね、山の多い国ですけども
    小西 うんうん、ド真ん中の・・
    町山 砂漠とね。
    小西 うん。
    町山 その国でクーデターを起こそうとしてるのが。その、あの、阿部サダヲさんですね。
    松本 (笑)
    小西 (笑)なんか阿部サダヲさんに悪いですよ。
    町山 俳優の名前がもの凄く難しくて発音できないんですよ!(笑)
    小西 フランス人の俳優・・あ、そうなんだ。
    町山 それで、阿部サダヲと呼んでるんですけども。
    松本 (笑)
    町山 それでこの人がですねえ、クーデターを起こして、その代償にですねえ、ある土地を手に入れようとするんですね。
    小西 うん。
    町山 実は、その土地が水源なんですよ。ボリビアの。
    小西 ほう。
    町山 で、水を支配することで、ボリビアの水道料金を全部手に入れようっていう、犯罪なんですね。
    小西 へ~・・
    町山 その陰謀を阻止しようとするのがジェームス・ボンドっていう話なんですけども、
    小西 はあはあ、はあはあ。
    町山 で・・・これ実は、実話なんですよね、半分ぐらいは。
    小西 ほうほう、ほう。
    町山 今日はその話をしたいんですが、
    小西 うん。
    町山 実は、ボリビアの水を支配しようとした多国籍企業っていうのは本当にあったんですね。
    小西 うんうん、うんうん。
    町山 これは・・・小西さん、ご存知ですねえ。
    小西 うん、あのねえ、その話たしかねえ、このストリームでも、今年・・・水の専門家の人に話を聞いて紹介したことがあるんですよ。
    町山 ああ、そうですか。
    小西 ええ、ええ。
    町山 これは、1999年にですね、ボリビアがですねえ、水の、水道の供給に関して全て、「ベクテル(Bechtel Corporation ; Bechtel Group」っていう会社に任せるっていうことになったんですね。
    小西 あ~、はあ、はあ。
    町山 これ、私企業なんですけど、いわゆる普通の株式会社ですけども。
    小西 ええ。
    町山 そこに任せたらですねえ、急に水道料金を2倍に上げてですね、
    松本 うわ・・
    町山 しかも、水道料金を払えない人は、水の供給をストップするだけじゃなくて、
    小西 うん。
    町山 しょうがないから井戸水とかを汲んでた人達に対しても、その井戸水も、地下水を通って、水源は「うちの水源から流れてきてるから金取るぞ!」つって金取ったりしてて、で、結局貧しい人達はですねえ、生活費の30%ぐらいに水道代がなっちゃったんですよ。
    小西 いや・・もうホントとんでもないっすよねえ・・・
    町山 そうなんですよ。
    小西 民営化で何でもかんでもねえ、経済が潤うと思ってたら大間違いっていう、いい例ですよねえ。
    町山 それで、泥水を飲んでたんですよ、子供とか。それでみんな死んだんですけども、
    小西 う~ん。
    町山 これは酷いってことで、とうとうボリビアの人達は立ち上がって暴動になりましてですね、
    小西 うん。
    町山 で・・・結局あまりにもスゴイ暴動で死傷者が大量に出るような暴動になりまして、で、まあ、2003年だったかな?
    小西 うん。
    町山 ・・に、ボリビア政府は負けてですね、民間企業じゃなくて、公的な組織、要するに、国によっ水道を運営するってことになったんですよ。
    小西 あ~・・・
    町山 ただこれで面白いのは・・・面白いって言うとアレなんですけども、これでその・・「ベクテル」って会社が水道を支配したっていう話なんですけど、この「ベクテル」って会社はアメリカの会社なんですよね。
    小西 そうそう。これはねえ・・・いろんなことをやるんだよ、この「ベクテル」がねえ・・・
    松本 ベクテル・・・
    町山 この会社は今、イラクの水道も仕切ってますよ。
    小西 そうそう、そう。これもう、完璧なね、政商なんですよね。
    町山 そうなんですよ。つまりもう、まずなぜ、「ベクテル」に水道を任せたかと、ボリビア政府が、っていう話になると、実はボリビア政府ってのは貧しいからですねえ、世界銀行とかIMF、世界通貨基金からお金を借りてるわけですね、たくさん。
    小西 うんうん。
    町山 で、そのお金を、6億円の債務を帳消しにしてやるから、おたくの水道をベクテルにやらせろ、っていうふうに世界銀行が押し付けたんですよ。
    小西 債務帳消しの代わりに、民営化しろっていうことですよねえ。
    町山 そうなんですよ。で、しょうがないからベクテルにしたんですけれども、でもこれって、世界銀行から行ってたりするお金とか、ボリビアが国民から徴収してる税金、更に水道代が、アメリカの普通の企業に行くんですよ。
    小西 う~ん・・・
    町山 世界銀行のお金も行くわけですよ。
    小西 うんうん、うん。
    町山 世界銀行のお金ってのは、それこそ日本も出してるんですよ!日本政府も。
    小西 そうそう。
    町山 アメリカ政府も出してるんですよ。で、それが全て、今言ったようなお金が全て1つの、普通の企業に、株式会社に流れるんですよ。
    小西 そうねえ・・・・
    町山 このシステムがどうして起こってるかっていうと、世界銀行の中にアドバイザーとして入ってるのが、水道会社の連中なんですよね。
    小西 あ~、なるほどね。
    町山 で、これはねえ、世界に巨大水道会社っての5つぐらいしかないんですよ。
    小西 うんうん。
    町山 これはさっき言った「ベクテル」の他はですね、フランスに、ま、1番デカい「スエズ(Suez Environnement S.A.)」ってのがありまして、あと「ベオリア(Veolia Environnement)」っていう会社がありまして、
    小西 うんうん。
    町山 あと、「テムズ・ウォーター(Thames Water Utilities Ltd)」ってのがあるんですが、これ、ドイツの会社に買収されてるんで、ドイツの会社ですね。あと「パイウォーター」って会社で、5つぐらいしかないんですよ。この5つがほとんど全世界の水道を今、支配してるんですよ。
    小西 そう。その寡占状況の話をねえ、柴田明夫さんていう方に、6月の時点で、たしかにしてもらいましたねえ。
    町山 あ、そうですか。
    小西 うん、とんでもないことをやってんですよ、こいつらが。
    町山 スゴイんですよ。
    小西 いわゆるね、「ウォーターバロン(water baron)」というやつでしょ?
    町山 そうなんですよ。「水男爵」って言われてるんですが、まあ、全世界の、特に発展途上国の水道をですね、さっき言ったみたいに、世界銀行からのですね、ものすごい圧力でもって、全部手に入れちゃってるんですね。
    小西 うん、うんうん。
    町山 そう聞くと、開発途上国だけが被害にあってて、水を大企業に吸い取られてる、と、いうふうに思うんですけども。
    小西 うん。
    町山 実はこれ、先進国も全部、やられてるんですよ。
    小西 うん。
    町山 これがね、まず、この水の民営化ってのが始まったのは、イギリスなんですよね。
    小西 うん。
    町山 これは元々、1980年代にサッチャー首相とレーガン大統領が進めてた「新自由主義経済」っていうのでですね、公的なサービス、公共のサービスを全て民営化しようって運動があったんですね。
    小西 うんうん。
    町山 その一環としてまずイギリスは水道を、完全にですね、民営化したんですけれども、で、「テムズ・ウォーター」って会社が今、ロンドンとかの水を供給してるんですが、「テムズ・ウォーター」ってのはこのあとドイツの会社の「RWE」ってのに買われてですね、イギリスの水を仕切っているのは、ドイツの会社なんですよ。現在。
    小西 うん・・買収しちゃったんだね。
    町山 これは、異常で、そうするとドイツの会社としてはイギリス人がどんな水を飲もうが関係ないじゃないですか。
    小西 うんうん。
    町山 金さえ儲かりゃいいからってことで、まず水圧を下げたんですよ。
    小西 うん。
    町山 水圧を下げれば、水の供給量が減るから、儲かるわけですね。
    小西 うん。
    町山 で、どうなるかっていうと、3階以上のアパートに水が届かないんですよ。
    小西 (笑)酷いねえ・・・
    町山 水が届かないだけじゃなくて、人員削減をやったんで、水道管が破裂しても何日も修理に来ないんですよ。
    小西 うん。
    町山 で、もっと酷いのは、汚水処理もやってるわけですね、下水処理。
    小西 うんうん。
    町山 下水処理場を減らしちゃったんですよ。
    小西 うん。
    町山 で・・・下水が処理しきれないから、全部垂れ流してるんですよ、今イギリスは。
    小西 酷いな・・
    町山 す・・ごいんですよ。
    小西 だってイギリスといえばね、大陸と違って、ヨーロッパ大陸と違って、水が美味いからね、紅茶が美味しいんですよ。
    町山 はいはい。そうですよね。
    小西 だからあの・・・イギリスの水がダメになっちゃうっていうことは、いわゆる紅茶文化が消えるっていうことになっちゃうよね。
    町山 だってこれ、汚水を垂れ流してるんですけど、それがテムズ川に流れ込んで、そのテムズ川の水を浄水して飲ませてるわけですから、汚水を飲めてんですよ、イギリス人は今。
    小西 うん・・
    町山 これは要するに、ドイツだから関係ないわけですね、経営してるのは。
    小西 うん。
    松本 酷い・・・
    町山 で、こういう状況が続いて、アメリカではアトランタ市でですね、全く同じ1999年にですね、ボリビアと同じ、
    小西 うん。
    町山 1999年にジョージア州アトランタ市の水道を民営化したんですよ。
    小西 うん。
    町山 そうしたらどうなったかって言うと、水圧をまた下げたんですよ、金をケチるために。
    小西 なるほど。
    町山 それでもう、赤錆びた水がどんどん流れてきてですね、それだけならいいんですけど、水が出ないっていう状態があったり、やっぱり水道管が破裂しても、全然修理に来ない、と。
    小西 あ~・・
    町山 あまりにも酷いんで、4年目でですね、とうとうアトランタ市、みんな市民が怒り狂ったんで、民営化はストップしたんですよ。
    小西 う~ん。
    町山 こういうことが次々と、世界中の、先進国も、開発途上国もどこでも行われてて、やってるのはたった5つの会社なんですよ。
    小西 ねえ・・。これだから、例えば中東なんかだったら、もう完璧に安全保障の問題になりますよねえ。
    町山 でも中東もやられてますよ。
    小西 やられてますよねえ。
    町山 中東の各国も、水がすごく大事だから、この水会社が入ってきてますし、インド、中国にも入ってます、現在。
    小西 ええ、ええ。
    町山 ダムとか作ってるの、全部裏にそういう会社が入ってるんです。全部同じ会社です。
    小西 だからホントこの寡占状況がね、実際に治んなくて、それを加速化してるのが国際機関であるような、世銀とかね、そういういわゆる世銀貴族ですよね。
    町山 そうなんですよ。でもしょうがないです。さっき言った「ベクテル」って会社なんて、経営者に誰がいるかって言うと、レーガン政権の時のシュルツ国務長官と、
    小西 そう、シュルツが1番有名なんだよね。
    町山 そう、ワインバーガー国防長官が、「ベクテル」の経営者だったんですよ。
    小西 そうそう。
    町山 これもう、完全に癒着してるから、どうしようもないんですねえ。
    小西 元々、だからね、「ベクテル」だったんですよ。それでこのインフラ事業も全部「ベクテル」が入ってるんだよね。
    町山 そうなんです。「ハリバートン(Halliburton Energy Services)」と同じで、まずイラクに戦争すると、ディック、チェイニーが持ってた会社である「ハリバートン」ていう会社が、復興事業をやって、イラクの水、それまでイラクでは公共だったのに水道が、それをアメリカの企業が乗っ取ってるんですよ、現在。・・こんな酷いことがあっていいのか(笑)ってことが、現在行われてて、しかも水は世界的にどんどん、どんどん減ってるんですね。
    小西 うん、そうそう。
    町山 飲料水ってのはもう、世界的にどんどん減ってて、飲めなくなってきてるのにもかかわらず、だからこそ独占して、今現在、石油と電気に次ぐ産業なんですね、水は。で、多分これが石油よりも大事だから多分、1番巨大な産業になるんじゃないかって言われてるんですよ。
    小西 21世紀の資源はね、石油よりもホントは水だ、と言われてるみたいですね。
    町山 水が世界最大の産業になりそうなんですよ。
    小西 うん。
    町山 で、実はこのたった5つの会社が仕切ってるという、すごい怖ろしいことがあって、しかも日本でも民営化は始まってますよ!
    小西 うん。
    町山 これもう、既に、新潟の方でですね、実験的に一部の水道を民営化するっていう動きが起こってるんですね、現在。
    小西 うん。
    町山 あと、さっき言ったフランスの巨大な水道会社、「ベオリア」。もう日本に進出してますよ。
    小西 おお・・・

    ~Resolution~
    国家の存在意義とは?そこのところを官九郎さんも考えて欲しい

    町山 これ、どういうことかって言うと、国家っていうのは何のためにあるかってことを考えて欲しいのは、
    小西 うん。
    町山 国家っていうのは国民がその中で生きるのに、最低必要なものを、保証してくれるから国家っていうものがあって、その国家に従うわけじゃないですか、人は。
    小西 うんうん、うん。
    町山 警察であったり、水であったりなんですよ、それは。・・・でもそれを国家が保証しないんだったら、国家に従う意味ってもう、無いんですよ
    小西 意味無いよねえ。うん。
    町山 これ完全に国家の義務の放棄なんですよ。
    小西 うん。
    町山 これが実はもう、どんどん進んでるんですね。
    小西 あの、それでこれ、けしからんのはね、世銀が例えばその、いわゆる債務帳消しの条件として、民営化しろということを突きつける、ま、これは、完璧な、グローバリゼーションの、ホントに影の部分なわけですよね。
    町山 そうなんですよ。
    小西 グローバリゼーションをどんどんと世銀が進めていって、日本も例えばね、外務省なんか例えば檀家で金出すと、必ずあの、世銀に出したりとかね、
    町山 はいはい、はい。
    小西 国際機関に出しゃあね、全てニュートラルに使ってくれると思ってるから出すわけですよ。
    町山 とんでもない間違いですよ。
    小西 ところがそこで仕切ってる連中はね、結局いろんなあの、自分の・・ま、例えばアングロサクソンだとは言わないけども、
    町山 はい。
    小西 それの人が結構多くて、日本人がそういった国際機関にたくさん入れば、また話は別なんだけど、
    町山 はいはい。
    小西 人間はいないのよね。金だけ出してんだよ、日本は。・・これがねえ、最悪のパターンなんだよ。
    町山 そうなんですよ。水のインフラを整備しなきゃなんない国があるとすると、じゃあそれを誰が、整備自体を助けてくれるのかっていうと、その5つの会社がパッと出てきちゃうわけですよ。
    小西 うん・・
    町山 で、「私達にやらせろ」ってことになって、じゃあそこに金を、結局送り込む、と、いうことで、だってその国の税金が、その、株式会社に流れちゃうんですよ!
    小西 ねえ。
    町山 貧しい国からふんだくってどうするんだ?っていう酷い世界なんですけど、
    小西 『007』の映画は、そこの問題を今回、浮き彫りにしてるんですか?
    町山 だから、まあ、そいつらが世界征服を狙う、「悪」の組織なんですよ、『007』の中では。
    小西 お~。
    町山 で・・・ジェームス・ボンドがバンバン殺しますからね
    小西 (笑)
    町山 これでちょっと考えて欲しいのは、こういうことを、水っていう人間にとって大事な、無ければ死んじゃう物を支配するってことは、そういうことをした人は007に殺されても仕方が無いことなんですよ。
    小西 (笑)ちょっとなんか、骨のある007なんですか?じゃあ。
    町山 あ、007最近そうなってて、前回の「カジノ・ロワイヤル」(Casino Royale)でも、ルアンダの民族浄化問題が絡んでたりねえ、これ、シナリオライターにポール・ハギスって人が入ってるからなんですよ。
    小西 あ、ポール・ハギスか・・
    町山 はい。『ミリオンダラー・ベイビー』(Million Dollar Baby)とか『クラッシュ』(Crash)の人が入ってるから、ちょっとそういう匂いが入ってるんですけどね。
    小西 なるほどね。
    町山 はいはい。
    小西 え~、ということで今日のコラムの花道は、007が・・・
    町山 阿部サダヲが水を支配しようとしているんだってことをちょっとね、考えて欲しいな、と。
    小西 はい。
    町山 宮藤官九郎さんも、ハイ。
    小西 (笑)
    町山 ・・ということです。ハイ。
    小西 え~、カリフォルニア、バークレーがら、映画評論家、町山智浩さん、ありがとうございました!
    松本 ありがとうございました。
    町山 どうもありがとうございました!
    小西 はい。

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