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    『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』(Life of Pi) あっ!!と驚く前田◯【2012年11月27日たまむすび】

    映画本編解説部分の抜粋記事はこちら⇒
    『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』(Life of Pi) 作品賞 視覚効果賞 他計11部門ノミネート

  1. スタジオ 赤江珠緒(フリーアナウンサー) 山里亮太(お笑い芸人、南海キャンディーズ)
  2. 電話出演 町山智浩(映画評論家、コラムニスト)
  3. ~Setup~
    アカデミー賞狙いの『ライフ・オブ・パイ』はホントに本当に不思議な映画

    赤江 もしもし~、町山さ~ん。
    山里 もしも~し。
    町山 はい、町山です、よろしくお願いします。
    赤江 よろしくお願いいたしま~す
    町山 どうもで~す、ハイ。
    赤江 町山さん、今日はなんか、とても、タイトルを聞きまして不思議な映画だなという気がしてるんですけれども。
    町山 ねえ。タイトルがですねえ、『ライフ・オブ・パイ』(Life of Pi)っていうですね、タイトルで、副題が何でしたっけ?日本のタイトルだけついてるんですが・・・
    山里 『トラと漂流した227日』
    町山 『トラと漂流した227日』、ハイ。・・日本はなんでも説明しちゃいますけども・・・・『ライフ・オブ・パイ』ってのはね、パイってなんだろう?って思うんですど、僕も最初はなんだかわかんなかったんですけども、これ、人の名前でしたね。
    山里 あ~、なるほど。
    町山 パイ君て言うですね、インド人の青年の名前でした。
    赤江 あ~。
    町山 はい。で、これは、世界的ベストセラーになっている『パイの物語』(Life of Pi)っていう本がありまして、
    山里 はい。
    町山 それの・・・今までずっと、映画化するって言って、いろいろ失敗したりしていて、とうとう映画化が完成したっていう映画なんですね。今回。
    赤江 うん。
    町山 これがですね、また、アカデミー賞に向かってですねえ、虎視眈々とアカデミー賞を狙ってる映画なんですよ。

    赤江 お!それぐらいの、大作になりましたか。
    山里 名作ラッシュの中で・・・あってもおかしくない・・・
    町山 はい。これからずーっと、もう年末まで全部名作ですから。
    山里 賞狙いのね、名作が。
    町山 はい。もう、入場料の分は必ず楽しめる映画ばっかりになってますけどもね。
    赤江 お~、いいですね~
    町山 それで、この『ライフ・オブ・パイ』って映画は、本当にホントに、不思議な映画なんですよ。
    赤江 うん。
    町山 話が何処に向かってるか、最初の方とか全然わかんなくてですね、非常に困っちゃう映画なんですけども、まず、説明しますと、舞台はですね、1970年代のインドです。
    赤江 はい。
    町山 動物園があってですね、その動物園の経営者の息子が「パイ君」です。
    山里 うん。
    町山 最初の方は、そのパイって名前がなんでついたかっていう・・、ニックネームなんですけどもね。
    赤江 うん。
    町山 そういった話とか、お母さんとお父さんの馴れ初めとかですね、子供の頃学校で、変な名前なんでいじめられてた話とか、延々と続くんですよ(笑)。
    赤江 それはわりとほのぼのと?
    町山 ほのぼのと。
    赤江 ファミリーの話が続いていくという感じで・・・
    町山 はい。すごく美しいインドの風景とかが出てきて、あと、女の子に初恋をしたりですね、
    山里 うん。
    町山 あと、いろんな神様がいるわけですけど、どの神様が、自分自身が信じるべきか、ってことで、インドだからヒンズー教徒なんですけども、カトリックにもふれてみたり、イスラム教もためしてみたりですね、いろんなことをして神探しをする、っていうシーンが前半続くんですね。
    赤江 へ~・・・
    町山 で、これ、どこ行くんだ、話?と思ってると、
    赤江 ええ。
    町山 突然お父さんがですねえ、「うちは、カナダに行く」って言うんですよ、いきなり。
    赤江 移住するってことですか?
    山里 インドから・・・
    町山 そうなんですよ。動物園もたたんで、動物園ごと、「カナダ行くから!・・お前らも一緒に来い!」って言うんですよ。
    赤江 ふ~ん・・お父さん、思い切りましたねえ!動物園ごと。
    町山 はい。実際、カナダっていうのはインド系の人は多いんですけどね、移民の人が。
    山里 へ~・・・
    町山 で、船に乗ってですね、それも日本船籍の船、日本の貨物船に乗って、インドからず~っと・・・東南アジアの方を廻って、フィリピンの方を廻って、太平洋を渡ってカナダまで行く、という旅に出るんですね、動物をつれて。
    山里 はい。
    町山 動物をいっぱい、オリに入れてですね、ま、シマウマとかいろんな動物ごとですね、運んで行くんですけども、途中でもの凄い嵐が来てですね。その船が・・・まあ、・・・沈没しちゃうんですよ。
    赤江・山里 ほう。
    町山 救命艇っていうか、ボートがありますよねえ?脱出用の。
    山里 はい。
    町山 救命ボートにパイ君は乗るんですけども、お父さんもお母さんも、乗れないんですよ。
    赤江 あら・・・・
    町山 で、代わりにシマウマが乗ってくるんですね。
    赤江 え?
    町山 誰かがオリの鍵を開けちゃって、動物が逃げ出しちゃうんですよ。
    山里 はあ、はあ。
    町山 で、シマウマが乗ってきて、ボートに。
    赤江 うん。
    町山 あと、オランウータンも乗ってくるんですね。
    山里 ほう。
    町山 そのボートだけが、ちゃんと下に降りて、それ以外の船のは、全部まるごと沈んでいくんですよ、ガーっと。
    赤江 あら~・・・・
    町山 で、彼、パイ君とオランウータンとシマウマだけが助かるんですね。
    赤江 うん。
    町山 と、思ったらですね、そのボートの中にハイエナが乗ってたんですよ。
    山里 はあ、
    町山 ハイエナがいきなりシマウマを食ってですね、噛み殺しちゃって、オランウータンも噛み殺しちゃうんですよ。
    赤江 あら~・・・・
    町山 ・・・自分でもナニ言ってんだかわかんなくなってくるんですけど(笑)
    山里 たしかに、なんの話なんだろう?と思いますよねえ。
    赤江 うん。じゃ、ボートの中の弱肉強食というか・・・もう、しょうがないですもんねえ。
    町山 弱肉強食のボート世界になるんですよ。よくわかんないですが(笑)
    赤江 ま、ハイエナが強いですよねえ、それは・・・
    町山 はい。そうしたら、今度そのハイエナがですね、巨大なトラに襲われるんですよ、ババーっと。
    山里 あ、トラもまだ逃げてたんだ。
    町山 トラも乗ってたんですね、その船に。
    赤江 え?トラも乗ってた!
    町山 救命ボートに。・・でっかいトラが。
    山里 はい。
    町山 で、そのハイエナを喰い殺すんですけども、そこからその救命ボートで、太平洋でですね、誰も助けが来ない状態で、
    赤江 うん。
    町山 トラとパイ君が、その救命ボートでずっと漂流し続けるって話に展開して行くんですよ。
    山里 ・・・・だいぶ変わりましたねえ、話・・・
    町山 なん話だろうと思いますよねえ?
    赤江 え?急に、じゃあ海の上になるんですか?ず~っと・・・「虎と漂流した・・」ですもん・・
    町山 そうなんですよ。あとはもう、サバイバルですよ。
    山里 は~・・・
    赤江 でも、227日も、そんな・・トラとボートの上で2人っきりってことですか?
    町山 いや、トラは同じボートに乗れないですよ、
    山里 え?・・・
    町山 喰われちゃうから。
    赤江 ・・じゃ、どうしてるんですか?
    町山 だから、浮き輪をね、使って、筏みたいなものを作って、それだボートからロープで引っ張ってもらって、それで彼は、パイ君はその上に乗ってるんですね、筏の上に。
    赤江 あ~・・・なるほどなるほど、じゃ、トラが、救命ボートの方にいて?
    町山 そう、救命ボートをトラにトラれちゃってるんですよ。
    山里 (笑)奇跡的なダジャレも1個入りましたけども。
    町山 で、これからどうするかってことで。で、凶悪なことに、トラって泳げるんですね、知らなかったですけど。
    赤江 泳げるんだ・・・・はい、はい。
    町山 だから、あんまり怒らせると泳いでこっちに喰いに来るわけですよ。(笑)
    山里 ほう。
    町山 そうすると危険だから、どうしよう?ってことで、釣りをしてその餌をトラに与え続けることで、トラは、自分が餌を与える人間だってわかったら、殺せなくなるじゃないですか。
    山里 なるほど。
    町山 殺しちゃったらトラも飢え死にしちゃうから。
    赤江 うんうん、うんうん。
    町山 ていうことで、トラに餌を与え続けることで、トラと共存しながら漂流していく、っていう話になっていくんですね。
    赤江 めちゃくちゃピンチですね、状況は・・・
    町山 めちゃくちゃ危険なんですけど(笑)
    赤江 メチャクチャ悪いですね、それ。
    町山 はい。でねえ、この映画、言っててねえ、「ナニ言ってんの?」って感じじゃないですか。
    赤江 (笑)はい。
    町山 観ててもねえ、どこまでがホントなのか嘘なのかわからない、不思議な映画なんですよ。
    山里 はあ。

    ~Conflict~
    3Dで押し寄せるトリップイメージの宇宙に酔い痴れる旅

    町山 で、さっき船が沈むって言いましたね?巨大な貨物船が沈んでいくんですけども、
    赤江 はい。
    町山 貨物船、夜だから、嵐が夜にくるんで、いろんなライトを点けてるんですね、いっぱい。
    赤江 はい。
    町山 で、そのまんま沈んでいくんで、海の底で自分自身を照らしてるんで、船がね
    赤江 うんうん。
    町山 パイ君が海の上から、船がず~っと沈んでいくのが見えるんですよ、ずっと。
    山里 はい。
    町山 真っ暗な海の中を、自分自身を照らしながら沈んでいく船がね。
    赤江 うん。
    町山 でも、これ、有り得ないですね。
    山里 え?
    町山 嵐が起こってる状態の海ってのは、もの凄く透明度が低くなってるはずなんですよ、濁ってるから。
    赤江 あ、それはそうか。波も高いしね。
    町山 それなのに完全にクリスタルみたいな海なんで、これは、有り得ないわけですね。
    山里 はい。
    町山 で、そういうシーンが連続してくるんですよ。
    山里 は~・・・・
    町山 例えば、もの凄く凪のシーンがあるんですね。海が完全な凪の状態になるんですけども。
    山里 はい。
    町山 完全な凪になって海面がですね、鏡みたいになるんですよ。
    赤江 へ~・・・
    町山 鏡みたいになって、空が夕焼けなんですけど、夕焼けが海に写ってどこまでが空でどこまでが海だかわからなくなるんですけど、
    山里 はい。
    町山 そんな凪は無いですよねえ!
    山里 あ~そっか、だから、それが現実世界っていうのを表現してるんじゃ無いかもしれない、っていう・・。
    町山 ・・かも知れない。ていうか、これ、CGで全部撮影してるんですけども、
    赤江 は~
    町山 これね、3D映画なんですね。
    山里 はい。
    町山 3Dメガネをかけて見るんですけども、
    赤江 ええ。
    町山 この映画のポイントは、海で、パイ君が出会う異常な光景を、次々と観客が、パイ君と一緒に体験していくっていう、映像体験のところにポイントがある映画だったんですねえ。
    山里 は~・・・
    赤江 確かに、こちらの写真を見ても、すごいキレイな、絵みたいな1枚になってますもんねえ。
    町山 もの凄いキレイなんですよ。例えば、夜になるでしょ、
    山里 はい。
    町山 そうすると、空いっぱいに星が出るじゃないですか、天の川とか。
    山里 はい。
    町山 それが、海面に映るわけですよ。
    山里 はあ。
    町山 そうすると、海が宇宙みたいになるんですよ。
    赤江 いや~、それは見事ですけど、なかなか現実にはねえ・・・
    町山 そう。スゴイ・・だからねえ、ハッキリ言うと、ナニかやってるような気分になってくるんですよ(笑)、観てるとねえ(笑)
    山里 ナニかヤッてる・・・と言いますと、その・・・
    町山 ナニかわからないものがねえ、こう・・なんか脳を刺激してるような気持ちになってくるんですけども(笑)・・・
    山里 ブットンデくる感じ?!
    赤江 へ~・・・
    町山 これは・・スゴイですね・・このトリップ感覚ってのは凄くて、
    赤江 あ~!そういうことですか。
    町山 観てる時に、1番思い出した、って言うか1番感覚で近かったのは、
    赤江 うん。
    町山 『2001年宇宙の旅』(2001:A Space Odyssey)っていう映画があるんですよ。
    赤江 はい。
    町山 それは、1968年ぐらいの映画なんですけれども、人類が木製探査船ていう宇宙船を造ってですね、木星に飛んでいくんですが、そこに乗っていた乗組員が途中で、船自体のコントロールをいてるコンピューターに殺されちゃうんですよ、全部。
    赤江 うん。
    町山 で、主人公1人以外全部殺されちゃうんですね、
    山里 はい。
    町山 そのコンピューターによって・・・。要するに、宇宙船だから、温度の管理とか、いろんなものの管理は全部コンピューターがやってるわけじゃないですか。
    赤江 はい。
    町山 だから、そのコンピューターが勝手に殺そうと思えば、殺せちゃうわけですね、宇宙飛行士を。
    赤江 うんうん。
    町山 で、その、宇宙船をコントロールしているコンピューターと、主人公の宇宙飛行士、たった2人・・というか、1人と1台で、
    山里 うん。
    町山 宇宙を漂流する、っていう状態になるわけですよ。
    山里 はい。
    町山 そこで体験する、全く、もう誰も見たことの無いような異常な宇宙の、いろんな光景っていうものを見せるのが、『2001年宇宙の旅』っていう映画だったんですね。
    山里 はい。
    町山 それとねえ、ソックリな感じなんですよ。
    赤江・山里 へ~・・・
    町山 太平洋を漂流しているっていう話なのにもかかわらず、宇宙にいるみたいな感じになってくるんですね。
    赤江 は~・・・
    町山 『2001年宇宙の旅』っていう映画自体は、ドイツの哲学者ニーチェの思想を、SF映画に置き換えたような内容で、非常に哲学的な内容なんですね。
    赤江 うん。
    町山 具体的には、神っていうのはいるのかどうか?みたいな話になっていくんですけども、
    赤江 は~・・・
    町山 この『ライフ・オブ・パイ』もねえ、そういう哲学的な方向にどんどん行くんですね。観客がそういうことを考えざるを得ないような体験をさせていくんですよ。
    赤江 この状況で?へ~・・・。
    町山 この状況で。しかもサバイバルをやるのにいろいろ苦労するわけですよ。
    山里 はい。
    町山 僕ねえ、知らなかったんですけど、海面で水を得るってのはどうやって得るのかな?と思ったらねえ、
    山里 はい。
    町山 ちっちゃいボートみたいのがあって、そこに傘がついてるんですね、ビニールの。
    山里 はい。
    町山 そこに海面から・・その・・気化した水蒸気が傘にあたって、滴になって、水として、飲めるという状態になるんですね。
    赤江 は~・・・
    町山 そういうマシーンとかが出てきたりですねえ、これはホントにあるみたいなんですけど。
    赤江 あ~・・それはサバイバル術ですねえ。
    町山 そういった、いろんなですね、サバイバル技術がですね、描かれながらも、そういう現実的な部分が出てきながらもですねえ、
    赤江 うん。
    町山 例えば、もの凄いトビウオの群れに遭遇したりするシーンとかスゴイんですよ。
    赤江 へ~・・・
    町山 まるで流星雨みたいな感じで、トビウオって空飛んでくるじゃないですか。
    山里 はい。
    町山 それがもの凄い群れで、そこに突っ込んでいくシーンとかスゴイんですよね。
    赤江 うわ、面白いですねえ・・・
    町山 はい。食べ放題ですけど、トラからするとねえ。
    山里 (笑)そっか、口開けてれば・・・
    町山 口開けてれば、どんどんトビウオが口ン中に入ってくるんですけど(笑)
    山里 ますますどんな映画かわかんなくなってくる・・(笑)
    町山 もう、言うだけでなんかわけわかんないでしょ?僕もわけわかんなかったんですけど、観てて(笑)
    赤江 そっか・・・

    ~Resolution~
    「前田◯」が仕掛けた驚愕のラストは劇場で見るべし!

    町山 でね、このトラの名前がねえ、リチャード・パーカーっていうんですよ。
    赤江 ん?
    町山 トラの名前がリチャード・パーカーっていって、主人公のパイ君はトラに対して、「リチャード・パーカー!」って、ずっと話しかけるんですね。
    赤江 ちゃんとした名前ですねえ。
    町山 すごいちゃんとした名前ですよねえ、普通の。でねえ、これ、なんだろう?と思ったらですね、リチャード・パーカーっていうのは非常に有名な名前なんですね。船乗りにとっては。
    赤江 へ~・・・
    町山 これね、昔々1838年に、エドガー・アラン・ポオっていう作家がですねえ、江戸川乱歩の元になった人ですけども、
    赤江 はい。
    町山 ある小説を書いて、それが漂流する話なんですよ。船が難破して。
    山里 はい。
    町山 やっぱりボートで4人の男が取り残されて、食料が無くなるんですね。
    山里 はい。
    町山 で、このままだと4人とも死ぬから、クジ引きで、クジで負けた人を殺して食おう、っていう話になるんですよ。
    山里 お~・・・・
    町山 で、負けて食われた人が、リチャード・パーカーだったんですね。
    赤江 へ~・・
    町山 これは小説なんですけども、なぜリチャード・パーカーって名前がそんなに有名になったかっていうと、その小説が書かれた50年後の1883年かなんかにですねえ、本当にそういう事件が起こって、リチャード・パーカーっていう人が殺されて食われちゃったんですよ。
    山里 え~?
    町山 これは、ホントの話なんですよ。
    赤江 それは、たまたま、リチャード・パーカーっていう名前だったと・・?
    町山 たまたまだったんですよ。
    赤江 え~・・!
    町山 で、リチャード・パーカーって名前にこのトラがなってるんですね。
    赤江 え~・・・
    町山 実はそれは、この物語、『ライフ・オブ・パイ』っていう話は、最後の最後に「あっ!!」と驚くオチがあって、
    山里 ふん。
    町山 それが、このリチャード・パーカーって名前がヒントになってるんですよ、そのオチの。
    赤江 へ~・・・余計に・・ん?何処へ向かっていくのかが、ホントにわからないけど・・そうなんですねえ・・
    町山 これねえ、原作を読んでる人だったらもう、わかるんですけども、僕はわざと読まないようにしてたんで、
    赤江 はい。
    町山 て言うのは、あっ!と驚くラストだよ、って言われてたんですよ、原作の方は。
    山里 はいはい。
    町山 だからねえ、映画を観るために原作を読まないで行ったんですけど、びっくりしましたけどねえ。
    赤江 あ~、なるほど。じゃ、日本でも1月公開になりますけど、じゃあ読まないで観に行って、楽しいですか?
    町山 え~・・・原作でもちゃんとビックリするんで・・
    赤江 うん。
    町山 ただ、原作を読んだ人にとっては映画の映像体験が物凄いんで、そういう楽しみもありますけども、
    赤江 なるほど。
    町山 まあ、全然原作を読まないで行った人は、ラストで「え~?!!!」っていうねえ(笑)・・
    山里 ちょっとどういう・・・
    町山 「エー!!!」っていう感じですよ。
    山里 だって、この今説明していただいた話の結末って、全くナニも見えない、・・何に向かって、何が起きてるんだっていうのが、それを納得させるだけのオチが待ってると・・・
    町山 最後に、そのオチを聞いた後、振り返って今までの話を全部分析すると、そのオチを聞いてからですね、
    山里 はい。
    町山 もう1回頭の中で分析するんですね、何を言おうとしていたのかってことを。そうすると、いろんなことがわかってくるっていうねえ。
    赤江 いや、難しい・・・
    山里 終わった後にスゴイ気持ちいいヤツですよ、全部つながっていく感じ。「うわ、そう言えば」っていう・・
    町山 そうなんですよ。「あっ!ソウだったのか!」っていう感じなんですよね、この話は。
    赤江 ふ~ん・・・・
    山里 うわ~・・それは観たいなあ・・・
    赤江 なるほど・・・なんかこのシチュエーションだけ聞いたらですねえ、町山さん、
    町山 はい。
    赤江 日本のあの、心理テストで、ある宇宙に、馬と虎と・・
    町山 はいはい、ハイハイ。・・言わないで!
    赤江 あれ、え?
    山里 あ、それ、言わないほうがいいパターン?
    赤江 え?それ関係あるの?
    町山 ナントカのスープ?
    赤江 そうそう、どの動物と2人っきりで旅をしますか?みたいな・・
    山里 赤江さん!余計なことはやめてくれる?!
    赤江 あれ?
    町山 そう・・・そういうヤツですよ、
    赤江 関係あります?・・・なんかちょっと、似てるなあ、と今、思いながら聞いてたんですけど・・
    山里 やめてよ・・・オレの楽しみを奪うのはやめてくれる?
    赤江 わかった、わかった。
    町山 (笑)
    赤江 なんかこう・・心理的なものも関わってくるのかしらねえ・・・
    町山 でね、これはねえ、すごい映画なんですけど、監督はですねえ、アン・リーというですねえ、台湾の人なんですね。
    山里 ほう。
    町山 この人はねえ・・・顔は前田吟にソックリなんですけれども、天才なんですよ。
    山里 (笑)
    町山 ヒロシみたいですけど、寅さんの。
    山里 前田吟さんに、ソックリ「だけど」天才なんだって、どういうことなんですか(笑)
    町山 別に前田吟が悪いわけじゃないですけども・・・
    赤江・山里 (笑)
    町山 で、この人はねえ、台湾の人にもかかわらず、ありとあらゆる映画を世界中で撮ってる人なんですね。
    赤江 へ~・・・
    町山 この人が、非常に有名になったのは『グリーン・デスティニー』(臥虎藏龍 Crouching Tiger, Hidden Dragon)って映画で、これはまあ、中国を舞台にしたクンフー映画だったんですけども、
    赤江 うんうん。
    町山 その後ですね、『ブロークバック・マウンテン』(Brokeback Mountain)ていうのを撮ってるんですね。
    山里 はい。
    町山 これはアメリカの西部を舞台にした、カウボーイ同士の同姓愛の話なんですよ。
    山里 へ~・・・
    町山 カウボーイ同士が、山にこもってるうちにデキちゃうんですけども、
    赤江 ふん。
    町山 その後、女の人と互いに結婚するんですが、互いのことが忘れられなくて・・・っていう話なんですね。非常に切ない、ですね、話で、
    赤江 ちょ・・(笑)
    町山 イケメン同士のセックスシーンも素晴らしいですが、
    赤江 へ~・・・
    町山 それを撮った後・・これ、ゲイ映画でこの人はアカデミー監督賞を獲ってるんですね。
    赤江 うんうん。
    町山 ゲイカウボーイの映画で
    山里 うんうん。
    町山 その後中国に帰って、こんど中国では、日本が中国を占領していた時代に、中国人を裏切って日本側についていた男、っていうのをやっつけようとする、愛国青年隊が・・・
    山里 ふん。
    町山 ・・あの、スゴイ話でしょ?(笑)
    山里 はい。
    町山 ゲイのカウボーイの話からいきなりそっちに行くのか、って感じですけども(笑)
    山里 うん・・
    町山 処女の女の子が、スケベな、悪い中国の役人を騙して、セックスの虜にしていくっていう話なんですよ。
    山里 え?
    町山 『ラスト、コーション』(色、戒 Lust, Caution)て映画なんですけど、それを作ってるんですね。
    赤江 へ~・・・『ラスト・コーション』・・
    町山 全然違うんですよ。毎回作る映画が(笑)
    赤江 全然、作品ごとに、また、違う世界観ですねえ。
    町山 全然違うんですよ。『ラスト、コーション』なんて、セックスシーンがあまりにも強烈なんで、中国では7分間カットされたっていう映画なんですよね。
    山里 へ~・・・
    町山 結構、ギリギリの映画だったんですけども、
    赤江 うんうん。
    町山 そうかと思うと『ハルク』(Hulk)って映画を作ってて、それは緑の巨人ハルクが大暴れする話なんですけども、
    赤江 ああ!
    山里 はい。
    町山 その映画を撮る時は、アン・リー監督自らですねえ、モーションキャプチャーってシステムを使って、ハルクの役を演じてるんですよ。
    赤江 あ、監督が。へ~・・・
    町山 監督が。自分で「ウガ~!」とか言いながら暴れて、監督の動きをそのまんまハルクっていう怪物の動きにしてるんですね。
    赤江 ふ~ん・・・・
    町山 の正体は「前田吟」だったんですね!
    赤江 前田吟さんは関係ないから!(笑)そこはひとつ、置いといて、
    町山 あ、関係ないですか、ハイ。
    山里 (笑)
    町山 そういうねえ、スゴイ、世界でもトップクラスの映画監督になったアン・リーのですねえ、今度はインド、というか、太平洋を舞台にしたトンデモナイ映画がですね、この『ライフ・オブ・パイ』ですね。
    赤江 うわ~、観たい!
    山里 ちょっと(笑)・・でも、・・・監督の写真が・・(笑)
    町山 これ、あんまり情報を仕入れると面白く無いんでね・・・
    赤江 はい。
    山里 ・・いや、ただね・・(笑)監督の写真が手元に来たら、ホントにちょっと前田吟さんに似てるんだ(笑)・・・
    赤江 (笑)
    町山 ソックリなんですよ、この人。
    赤江 前田吟さん、聞いてらっしゃったらびっくりするから。「オレなんで今ここで?」みたいな・・(笑)
    町山 ねえ・・これ宣伝とかに参加するといいですね!
    山里 (笑)
    町山 アン・リー監督、舞台挨拶!っつって前田吟が出てくるっていう・・よくわかんないですけど・・・ハイ。
    山里 (笑)
    町山 「ヒロシ!!」って言われるとか・・・
    赤江 (笑)
    町山 ハイ、っていうことで、1月公開ですか?日本では。
    赤江 はい、1月の25日に、全国ロードショーということですので、日本でも、観れます。
    町山 はい。これはホントねえ、映像体験がスゴイんで、3Dですから、これはもうDVDとかじゃなくて是非、映画館で、
    赤江 あ、そうですね。
    町山 この凄い、『2001年宇宙の旅』のような映像体験をしていただきたい、と思いました。
    赤江 じゃあ、その、不思議な映像にも意味がある、と。気づくと。
    町山 はい。凄いですよ、これは。
    山里 もう、そんだけ言われたら、結構ハードル上がってますけど、大丈夫ですか?町山さん、これ、オチに対してすごい期待しちゃってますけど・・・
    町山 オチはねえ(笑)・・「え~~??!」って感じなんでねえ(笑)
    赤江 「え~?」って感じなんですね。
    町山 いろんな意味で「え~??」っていう感じなんで、ハイ。
    山里 「え~??」って言いたい!
    赤江 トラと漂流するっていう設定自体もすごい興味深いしねえ・・
    山里 トラの映画を撮ってるのが前田吟さんソックリっていうのがまたねえ、
    赤江 (笑)観に行きましょう。
    町山 ホントそっくりですから、ハイ。
    赤江 (笑)わかりました。ありがとうございます~!
    町山 はい、『ライフ・オブ・パイ』でした。
    赤江 今日のたいしたたま、アメリカ在住の映画評論家、町山智浩さんに、アン・リー監督の新作、『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』ご紹介いただきました~。町山さ~ん、ありがとうございました!
    山里 ありがとうございました!
    町山 どうもでした!

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