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    町山智浩 映画 FC2 Blog Ranking

    『アルゴ』(Argo)はベンの立ち直りの映画だ!【2012年10月16日たまむすび】

    映画本編解説部分の抜粋記事はこちら⇒
    『アルゴ』(Argo) 作品賞 編集賞 他計7部門ノミネート

  1. スタジオ 赤江珠緒(フリーアナウンサー) 山里亮太(芸人、南海キャンディーズ) 羽鳥慎一(フリーアナウンサー)
  2. 電話出演 町山智浩(映画評論家、コラムニスト)
  3. ~Setup~
    アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない 』1番売れた、町山の著書

    赤江 もしもし~、町山さ~ん、
    町山 はい、町山です。
    山里 まちやまさ~ん、
    赤江 よろしくお願いしま~す。
    山里 お願いしま~す。
    赤江 今日は羽鳥慎一さんも御一緒です。
    羽鳥 よろしくお願いします。
    町山 あ、初めまして、よろしくお願いします。
    羽鳥 初めまして、お願いします。
    町山 どうも~。
    赤江 町山さん、ホントにお忙しい日々の中、毎週のように新刊のお知らせをさせて頂いているような気がするんですが・・・
    町山 アハハ・・あ、プレゼントをね。
    赤江 今週もまたね、されましたね。
    町山 はい。またちょっと文庫なんですけど、これはもう結構前に出た本で、かなり売れた、一番売れた本ですよ、僕の本の中で。
    赤江 お!
    山里 へ~!
    赤江 一押しの・・・これねえ、『アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない 』というタイトル・・・
    羽鳥 え?
    町山 そうなんですよ。
    赤江 これショッキングなタイトルですよ。
    町山 あの~、まあ、アメリカに住んでる人達っていうのは、ニューヨークとか、ロサンゼルスとか、僕の住んでるサンフランシスコあたりとか、そういった所にばっかり住んでる気がするじゃないですか、日本の人から見ると。
    山里 はい、はい。

    町山 で、日本の人もそういう所しか旅行では行かないじゃないですか、あとラスベガスぐらいですよね?
    山里 うん。
    町山 でもアメリカのほとんどってのはド田舎なんですよ。
    赤江 うん。
    山里 ふんふんふん。
    町山 ものすごい田舎で、産業も農業とか、工場がほとんどで、え~、ま、白人がほとんどでですね、
    赤江 ええ。
    町山 そういう人達が実はアメリカの選挙で大統領を選ぶ力を持ってるんですよ、最も。
    羽鳥 う~ん・・・
    町山 だから、みんなが知ってるアメリカ、テレビや映画を作るアメリカ、コンピューターとかゲームを作ったり、え~、日本人とか外国人によって知られてるアメリカは、アメリカの大統領を選ぶ資格を持っていないんですね、資格っていうか、力を持って無いんですよ。
    赤江 はあ~・・・
    山里 決定的な力が無いってことですよね?
    町山 そうなんですよ。だから何も知らない、見たこともないし会ったこともないし行くことも無いアメリカの田舎の人達が大統領を選ぶんですね、実際は。
    赤江 ね~。
    羽鳥 はあ~・・・
    町山 ていうようなことが書いてあります。
    赤江 これ、ちょっと読ませていただくとホント、ショッキングですよ。
    町山 はい。
    赤江 「アメリカが外国に戦争を仕掛けるのは地理の勉強をするためだというアメリカンジョークがあるぐらい、パスポートを持っているアメリカ人は国民の2割にすぎない」、と。
    山里 え?
    町山 だから、戦争に行く時以外は外国に行かないし、基本的に外国に興味が全く無いんですよ。
    羽鳥 へえ~・・・・
    赤江 ねえ~。
    町山 そういう人達がまあ、アメリカ人の半分ぐらいいるんですよ。で、半分ぐらいは全然違う、いわゆる、僕らが知ってる、映画で見るアメリカ人ですね。
    赤江 は~、じゃ、私達が知っているアメリカっていうのはホントに一部なんだって言う気が、ねえ、
    山里 そう。
    赤江 これ、読ませていただくとなりますね~。
    町山 はい、そういう本なんでまあ、是非よろしくお願いします。あ、プレゼントします。え、読者何名様ですか?
    山里 あ、ありがとうございます!
    赤江 プレゼント!
    山里 何名様ぐらい・・・?
    赤江 ・・・・10名の方に!
    山里 プレゼントいたします。
    羽鳥 面白そう・・・・
    赤江 そして水曜日の小田嶋隆さんが解説を書いてくださっているという・・・
    町山 あ、素晴らしい解説を小田嶋さんが書いてくれてそれも是非読んでください!
    赤江 ねえ!
    山里 これ、落語みたい!ホントに(笑)
    羽鳥 へえ~・・
    山里 キレイにオチというか、嘘でしょ?みたいなことばっかり起きてるんですね、アメリカでは!
    赤江 う~ん。
    町山 もうホントに笑っちゃう話なんですけど、はい。
    赤江 はい。町山さんの新刊、『アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない 』・・
    町山 あ、そうだ、文春文庫でした。はい。
    赤江 文春文庫さんですね。
    町山 よろしくお願いします。
    赤江 ご希望の方は・・・
    (プレゼント応募方法告知・・・略)

    ~Conflict~
    CIAが仕掛けた、偽物ハリウッドSF映画『アルゴ

    赤江 ではでは、町山さん、今日の映画、お願いいたします。
    羽鳥 うわ、楽しみ!
    町山 はい。今日はですね、もうすぐ公開で、日本でですね、もう10月26日、え~再来週ですか。
    赤江 はい。
    町山 公開が決定している、『アルゴ』(Argo)という映画を紹介します。
    山里 はい、『アルゴ』?
    町山 はい。それでねえ、今ね、アカデミー賞を取るだろうと言われている映画が次々と出てきますから、
    羽鳥 あら。
    山里 ふん。
    町山 えーと、もう先週からそうですけどこれから年末にかけては殆ど傑作ばっかりになります、毎週紹介する映画が。
    山里 うわ~、嬉しい。
    羽鳥 すごい。
    町山 はい。で、これも傑作でした。
    山里 へえ~・・
    町山 どういうふうに傑作かって言うと、映画が終わった瞬間に観客がみんな、もう、拍手喝采でした。
    赤江・山里・羽鳥 へ~!
    町山 イエーイ!みたいな感じでしたね
    赤江 ふ~ん。
    町山 アゲアゲ~なんですよ。
    赤江 アゲアゲ~な感じ・・
    町山 最後のほうが、はい。
    羽鳥 すごい、氣志團みたいな感じですねえ。
    山里 若い盛り上がりかた(笑)
    町山 で、これは実話を元にした映画です。
    山里 実話・・・
    羽鳥 へえ~・・
    町山 で、『アルゴ』っていうのはねえ、え~、この『アルゴ』って言う映画の中で出てくるインチキ映画のタイトルです。
    山里 インチキ映画?
    羽鳥 ん?
    町山 存在しない映画なんですよ。
    赤江 あ、架空の。
    町山 はい。これはアメリカの諜報機関であるCIAが、1980年にですね、イランで人質になったアメリカ大使館の職員たち6人をイランから救出するためにでっち上げた、インチキハリウッド映画なんですよ、『アルゴ』っていうのは。
    赤江 へ~・・・
    町山 で、これは実際にあった事件なんですけれども、これは1997年まで極秘になってたんですね。
    赤江 うん。
    山里 ふん。
    町山 この6人の大使館職員ていうのは、カナダ大使館を通じてイランを脱出したってことだけ知らされてて、世界は。
    山里 ふんふんふん。
    町山 その、脱出作戦にインチキ映画が絡んでたってことは1997年まで誰も知らなかったんですよ。
    羽鳥・赤江 え~!
    山里 え?どうやって絡むんですか?これは、映画は。
    町山 これねえ、最初から説明しますとまずですね、1979年にイランでイスラム革命が起こるんですね。
    赤江・山里 はい。
    町山 はい、そしたらですね、イスラムの学生たち、若者たちはですねアメリカ大使館に突入したんですよ。
    山里 ふんふん。
    羽鳥 うん。
    町山 で、どうしてかって言うと、それまでいらんていうのはパーレビ国王がですねえ、ものすごい独裁政権、軍事独裁政権で、人々を捕まえては拷問したり処刑したりしていたんですよ。
    山里 ふんふんふん。
    町山 しかも、石油が採れるんですけどイランは、その石油の利権ていうのを、自分たち政権のものと、アメリカとイギリスで山分けして国民達に全く分けなかったんですね。
    山里 ふん。
    赤江 うん。
    町山 で、その、パーレビ国王の政権て言うのは実はアメリカがでっち上げたものだったんですよ。
    山里 ほうほうほう。
    赤江 はあ。
    町山 元々イランで石油を掘り始めたのはイギリスとアメリカの石油会社なんですけれども、
    山里 はいはい。
    赤江 そっか。
    町山 そのあとですね、選挙でですね、民主的な選挙で選ばれた、モサッデグ首相っていう、ま、総理大臣がですね、これはひどすぎるからって言って、イランの国営にしようと、その石油の油田を。
    山里 ふん。
    羽鳥 うん。
    町山 で、アメリカやイギリスに横取りされないようにしようっていうふうにしたんですよ。
    山里 ふんふん。
    町山 そうしたら、イギリスとアメリカは怒っちゃってですね、「なんだ!こんなヤツ許せん!」てことでもって、イランの軍部に手を回して、CIAが。
    山里 ふん。
    町山 それで、・・・このモサッデグ首相をクーデターで政権から叩き落としてですね、
    山里 ふん。
    赤江 うん。
    町山 その、傀儡(かいらい)政権であるパーレビ国王をてっぺにんつけたんですよ。
    山里 ふん。
    羽鳥 う~ん。
    町山 それで、パーレビ国王はアメリカのCIAによって、国王にしてもらったからアメリカべったりだったんですね。
    赤江 ええええ。
    町山 で、そういうことの事情が全部バレたんですよ。
    山里 ほうほうほう。
    赤江 はあ~。
    町山 だからもう、イランの人達はみんな怒り狂っちゃって、
    羽鳥 そりゃそうですねえ。
    町山 人の国の政権を勝手に、裏から陰謀で動かして、アメリカは、許せん!てことで、
    山里 ふん。
    町山 それでアメリカ大使館に突入したんですよ、暴徒になって。
    赤江 はあ~、襲撃・・
    町山 襲撃したんですね。
    赤江 はい。
    町山 で、その、有名なアメリカ大使館の職員たちはみんなそこで人質になったんですけど大使館内で、
    赤江 ええ。
    山里 ふん。
    町山 6人の、職員だけがですね、脱出して、
    山里 ふん。
    町山 なんとか。で、カナダ大使館に逃げ込んだんですよ。
    山里 ふん。
    町山 で、カナダ大使の自宅の地下に隠れたんですね、その6人が。
    赤江 ええ。
    町山 で、この6人はホントに、そのアメリカの陰謀とかに関わってないんですよ。ていうのが、30ぐらいの若い人達なんですよ、みんな。
    山里 なるほど。
    赤江 う~ん。
    町山 たまたま仕事で行ってたら、巻き込まれちゃって、しかも、その6人が脱出したことをイランの人達は知ってるんですね。
    赤江 ええ。
    町山 バレちゃったんですよ。
    山里 ふんふんふん。
    町山 で、アメリカ人を誰も信用してないから、この6人を探しだせって話になっちゃうんですね。
    山里 は~なるほど。
    町山 で、こいつらを処刑しろ!みたいなことになってくるんですよ。
    山里 ふん。
    赤江 はあ。
    町山 で、イランの人達は今まで独裁政権で酷いことをされてたんで、その反動で恐怖政治になってるんですね。
    赤江 ふん。
    町山 アメリカ人を見つけたら殺せ!みたいな感じになってるんですよ。
    赤江 殺気立ってるわけですね?
    羽鳥 う~ん。
    町山 殺気立ってるわけですね。で、道端で本当に人を殺してぶら下げたりしてる状態なんですよ。
    赤江 うわあ・・・・
    羽鳥 うわ。
    町山 怒り狂ってるから。今まで酷い目にあってたんで。
    赤江 ええ。
    町山 で、ここでですね、トニーっていうですね、トニー・メンデスっていうCIAの局員が出てくるんですね。
    山里 はい。
    町山 で、それがベン・アフレックっていう俳優さんが演じているんですけども、
    山里 はいはい。
    町山 彼がですね、この6人を救出する方法があるぞって言うんですね。
    山里 はい。
    赤江 ふん。
    町山 で、もちろんCIAによって、イランていうのはアメリカを憎んでいるんで、大使館の人達からするとCIAのとばっちりを食らってるわけですから、
    山里 うん。
    町山 CIAは助ける義務がありますよね?どう考えても。
    山里 うんうん、そうですね。
    赤江 そりゃ確かに、うん。
    町山 ねえ。で、このトニー・メンデスっていう人はねえ、たまたまねえ、ハリウッドの映画会社の、『猿の惑星』(Planet of the Apes)って映画がありますよね?
    赤江・山里・羽鳥 はい。
    町山 あの、人間が猿のメイクをして演じてましたけど、昔のバージョンは。
    赤江 もう、大ヒットした、はい。
    町山 あの、メーキャップをした、特殊メークアーティストのジョン・チェンバースっていう人とすごく仲が良かったんですね、このCIAの局員のトニーさんは。
    山里 はい。
    赤江 へ~
    町山 どうしてかって言うとCIAてのはスパイ組織だから、変装するんですよ。
    山里 え~?
    赤江 あ、特殊メーク・・・映画の特殊メークも使って返送したり・・・
    町山 そうなんですよ。
    山里・羽鳥 へ~・・・
    町山 その、猿の惑星の特殊メークをCIAに導入してたんですね。
    山里・赤江 へ~!
    町山 変装テクニックに。
    赤江 ええ。
    町山 それで知り合いだったんで相談するんですけど、ちょうどその頃ですねえ、『スター・ウォーズ』(Star Wars)が当たってたんですよ、アメリカでは。
    赤江 うん。
    町山 で、『スター・ウォーズ』ってのはチュニジアの砂漠で撮影してるんですね、砂漠の惑星のシーンを。
    赤江 はい。
    羽鳥 ふ~ん・・・
    町山 だから、イラン国内でSF映画を撮影すると、別の惑星の物語を。
    赤江 うん。
    町山 という名目でもってハリウッドの映画会社の人のふりをして中に、イランに入って、人質を救出してくるっていう作戦を考えるんですよ。
    羽鳥 へ~!
    赤江 は~!
    羽鳥 え、実話ですか?!
    町山 これ実話なんですよ。
    羽鳥 うわあ・・・・
    山里 はあ~!
    町山 これすごいのは、たまたまこの、主人公のトニーっていうCIAのスパイの人の息子が『スターウォーズ』が大好きだったのと、特殊メークアーティストが友達だったっていうことがあってですね、
    山里 ふん。
    町山 なんか、この、イランで撮影するのにちょうどいい映画のシナリオはないかって言って、ボツになったシナリオを探すんですね。
    山里 はい。
    赤江 ええ。
    町山 そうしたら、みつけたのが「アルゴ」だったんですよ。
    山里 お~・・
    赤江 「アルゴ」。へ~・・
    町山 で、「アルゴ」っていうのは、超未来の惑星の話で、すごい科学が進んで超能力とかが進んで人間がすごい、スーパーパワーを持っている時代の話なんですね。
    山里 うん。
    赤江 ふ~ん。
    町山 とこらが、その、一部の特権階級の人達だけが、その、科学力とか超能力をですね、独占して、下々の者に見せなかったんで、下々の人達はその人達を神だと思ってるんですよ。
    山里 ふんふんふん。
    羽鳥 う~ん。
    町山 発達した科学というのは、もう、魔術と見分けがつかないんで、
    山里 うん。
    町山 で、彼らはですね、自分達を、インドの神々、シバとかですね、
    山里 ふん。
    町山 そういったインドの神々・・の名を名乗って神のように振る舞ってっるっていう、惑星の話なんですね、その「アルゴ」っていうのは。
    山里 はい。
    町山 だからその、宮殿とか、インド風の宮殿とか砂漠とかが必要だということで、イラン政府に撮影許可を取るんですよ。しかもその、映画の、そのスタッフはカナダ人だってことにして。
    山里 ふん。
    赤江 うん。
    町山 で、撮影したいから、ロケハンてのをやるんですね、どこで撮影できるかってことで。
    赤江 はい。
    山里 ふんふんふん。
    町山 で、ロケハンをしたいからって入国許可をとって、中に入って、それで、その大使館の人達6人を、その映画の、カナダの撮影スタッフってことでもって救出しよう、っていう作戦なんですね。
    山里 ふんふんふん。
    羽鳥 ふ~ん・・・
    赤江 うわ、でもこれドキドキと言いますか、
    町山 すごいややこしいんですよ。
    赤江 バレたらもう、大変な・・・
    羽鳥 う~ん!
    町山 バレたら大変ですよ!もう、スパイになっちゃうから殺されちゃうんですよ。っていうのは、カナダのパスポートを偽造して行きますんで、
    山里 あ~、そっか。
    赤江 はい。
    町山 偽造したパスポートを持ってたら、これ、スパイなんですよ。
    羽鳥 あ~。
    町山 その場で処刑される可能性があるんですよ。
    羽鳥 うわあ!
    赤江 え~!・・・
    町山 で、そのころイランていうのはですね、え~、革命防衛軍みたいな学生の過激派組織がですね、ゲシュタポみたいになってるんですね。
    山里 ふんふんふん。
    町山 で、スパイを狩りたてて処刑してるんで、その状況の中で、トニーさんはたった一人で、入るんですよイランに。
    赤江 へ~・・・
    町山 たった一人で入国するんですよ。
    赤江・山里 え~!
    町山 もちろんその前にですね、ハリウッドの方では、この映画が本当にあるってことでもってでっち上げなきゃなんないから製作発表もしてですね、
    山里 はあ~!
    赤江 あっ!
    町山 俳優のオーディションもやってですね、
    赤江・山里 へ~!
    町山 しかもその、撮影のためにですね、プロダクションワークって言うんですけれども、こんな画面になるよっていうのをですね、スパイダーマンの絵を書いていたジャック・カービーにやらせたりですね
    山里 はあ~・・・
    町山 すごいスケールのデカイ話になって・・
    赤江 もう、敵を騙すには味方からみたいな感じで。
    羽鳥 う~ん。
    町山 そうなんですよ。
    山里 あ、そっかそっか。
    町山 で、CIAがお金を出したハリウッド映画なんですよ、実際にそれは。
    赤江・山里 え~!!
    羽鳥 へ~!
    山里 じゃ、そのCIA以外は、今回は嘘映画だってことを誰も知らずに作って・・
    町山 誰も知らないです!
    山里 へ~・・・
    町山 ハリウッドのプロデューサー2人しか知らないんですよ。
    山里 うわ、スゲエ・・・
    赤江 え~?!
    町山 みんな本当にその映画が作られるんだと思ってるんですよ。
    赤江 え、でもなんかそれね、作ってる段階で、プロデューサーが妙にピリピリしてるな、とか・・・なんか、そういうこう・・なかったんですかねえ?
    町山 プロデューサーはねえ、こういうインチキな映画をやるのは得意なんで(笑)、全然もう、平気って感じなんですけどね(笑)、そういう人達ですからハリウッドのプロデューサーっていうのは。
    山里 はあ~・・・
    町山 日本の企業からお金もらって映画作るよって言って、インチキな映画作って、そこら辺にほっぽらかしてるような人達なんで、
    赤江 あ~(笑)
    町山 全然平気なんですけども、
    山里 (笑)
    町山 ただね、これ、この大使館員達をカナダの映画スタッフにしなきゃなんないんですよ、今度は。
    山里 そうですよねえ。
    赤江 はい、はい。
    町山 イランに入ってから。
    赤江 うん。
    町山 でも、彼らは映画のこともカナダのことも何にも知らないんですよ。
    山里 あ、
    赤江・羽鳥 そうか・・・
    山里 連絡する手段は・・・
    町山 2日以内に脱出しなきゃいけないんですけど、まずカナダ人としての教育をするんですよ、すぐ、丸一日で。
    羽鳥 え~?
    山里 は~。
    町山 カナダの歴史とか地理とか全部教えるんですね。
    山里 はいはい。
    町山 で、今度は映画についての知識も教えなきゃなんないわけですよ。
    山里 あ、そうか、スタッフさんだから・・
    町山 君はプロデューサーだから、君はカメラマンだから、ってでっちあげるんですよ、その人達を。
    赤江 うん。
    町山 無理矢理。
    山里 うん。
    町山 そうするともう、できないよ、一日やなんかで覚えられないよって話になってくるんですね、パニクって。
    赤江 うん。
    町山 でも、もしお前達がちゃんと覚えてなかったらその場で殺されるぞって話になるんですけれども
    赤江 うわあ・・・・
    町山 しかもこの作戦は、トニーさんがやってたんですが、CIAは一応動いてたんですがアメリカの国務省のほうがこれは危険すぎるってことでもって、トニーさんが、イランに入ってから作戦を中止しちゃうんですよ!
    赤江 え!
    山里 ほ?
    羽鳥 う~ん・・・
    町山 孤立無援の状態になっちゃうんですよ、彼らは。
    赤江 え~?
    町山 でもわからないんですよ、それが。
    山里 ふん。
    町山 で、知らないで空港に向かうんですよ。
    山里 あ、はあはあ、中止になってることを知らずに・・・
    町山 作戦が中止になってるってことを。
    山里 はい。
    町山 ・・・っていう、どうすんの?これ?!っていう映画なんですよ。
    赤江・山里 へ~・・・
    羽鳥 うわあ・・・・
    町山 だめじゃん!みたいな・・・
    赤江 でもこれ、実際におきた事件にちゃんと基づいているから・・・
    町山 そうなんですよ。
    赤江 へ~・・・
    町山 これすっごいハラハラでねえ、
    赤江 ええ。
    町山 これ、要するに、6人が救出されたことは歴史的事実だから全員知ってるのに、観客は。
    山里 はい。
    羽鳥 うん。
    町山 それでもホントに、手に汗握るんですよ。
    山里 へ~・・・
    羽鳥 いやあ、もう、上着ぬいじゃいましたよ。
    赤江 いや、ホントですね羽鳥さん、気がついたら、あれ?なぜ・・・
    町山 (笑)
    羽鳥 熱くなっちゃって、もう・・・

    ~Resolution~
    実話の中に自分の人生を織り込んだベン・アフレック監督

    町山 これねえ、このベン・アフレックっていう人はねえ、元々俳優だった人で、二枚目俳優としてね、昔、『アルマゲドン』(Armageddon)とかねえ、
    山里 おお!
    赤江 ああ・・
    町山 『パール・ハーバー』(Pearl Harbor)とかですねえ、
    赤江 はい。
    町山 結構人気のあったイケメン俳優だったんですよ。
    赤江 へえ~・・
    羽鳥 ふ~ん。
    町山 でも、この人、この映画では監督になってるんですけど、ま、主演もしてますけれども、これ、なったのはねえ、途中でねえ、ジェニファー・ロペスっていう、あの~、ムチムチ女優さんがいますよねえ。
    赤江 はい(笑)
    羽鳥 ふんふんふんふん。
    町山 その人と、こう・・、撮影中にエッチしてですねえ、
    山里 (笑)
    町山 映画ぐちゃぐちゃにしちゃったことがあるんです、一個。
    赤江 へ~・・・・
    町山 まあ、現場でもう・・・、やりまくりで、もう、映画になっちゃあ無いんですよ、もう。
    赤江 ベン・・・そんなことを・・
    山里 (笑)
    町山 それで観客みんな怒ってですね、ふざけるなと、お前ら。なんで俺たちがそんなもん金払って見なきゃいけないんだってことでもって、このベン・アフレックを大ッキライになっちゃったんですよ、みんな。
    山里・羽鳥 へえ~・・
    町山 それで、落ち目になって、アル中になってたんですよ。アルコール依存症になって。
    山里 もう、わかりやすい落ち目の・・・
    赤江 はあ・・
    羽鳥 う~ん。
    町山 もう、悲惨な感じでしょ?
    赤江・山里 うん。
    町山 で、どうやって立ち直ったかって言うと、もう、ゼロから立ち直るってことで、自分でシナリオを書いて監督をして、すごく低予算の映画を作り始めて映画監督として立ち直ったんですね、この人は。
    山里 へえ~・・
    町山 でねえ、この『アルゴ』って映画での、彼が演じるCIA局員のトニーっていう人も、映画の中では、奥さんに逃げられてアルコール中毒になってるっていう設定なんですよ。
    羽鳥 あら。
    町山 で、実際はそうでは無かったらしいんですけど(笑)
    山里 はい?
    町山 このベン・アフレックは自分の話にしちゃってるんですよ。
    山里 なるほど。
    羽鳥・赤江 ふ~ん・・
    町山 自分が、みんなから見捨てられて相手にされなくなって、でも、アルコール中毒になったんだけども一生懸命がんばって、映画監督として、立ち直ったっていう話を、主人公にダブらせてるんですね。
    山里 ふんふんふんふん。
    羽鳥 はあ~・・・
    町山 だからねえ、結構感動的なんですよ。
    赤江・山里・羽鳥 へえ~・・
    町山 最初、もう、飲んでばっかりいるわけですよ、グビグビ。
    山里 もう落ちぶれて・・・
    町山 かみさんに逃げられて悲しくて・・
    羽鳥 へえ~・・
    町山 それがこの、CIA自身が起こしたね、その、イランの人達を怒らせるようなことをして、それに巻き込まれてしまった大使館員を助けるということで、その後始末をすると、
    山里 うん。
    町山 そういうことで彼自身の贖罪と、彼自身の立ち直りになってるんですね。この、トニーっていうCIA局員の。
    赤江 でもその、不思議ですね、その、政治的な危機をね、文化的なものでこう・・、なんとか乗り越えようという・・・ねえ。
    町山 はい。
    赤江 映画でっていう発想が・・・
    町山 そう、映画でっていうとこらがいいですよね。やっぱり、映画讃歌にもなってるんですよね。
    山里 う~ん・・。
    町山 で、これねえ、1979年から80年にかけての物語なんですけどこの監督自身は1972年うまれなんですよ。
    赤江 ええ。
    町山 だから、全然そのことを知らないばかりかですね、この映画の見た目っていうのが1970年代の映画みたいに見えるんですよ。
    山里 ほう!
    赤江・羽鳥 う~ん・・・
    町山 これねえ、わざと16ミリフィルムで撮影して、35ミリにですね、ブローアップってのをしてるんですね。
    赤江 はい。
    町山 だから画面がザラザラして、1970年代の映画の雰囲気なんですね。
    赤江・山里 羽鳥 へえ~!!
    町山 で、あのころのアメリカ映画ってのはみんなねえ、ザラザラした感じと、その、ドキュメンタリータッチだったんですよ。
    赤江 うん。
    町山 その感じをねえ、うま~くねえ、この人は勉強して、あとから勉強してですね、学んで、再現してるんですね。このベン・アフレックは。
    赤江 じゃ、ベンは立ち直ったんですねえ、
    町山 立ち直ったんですね。
    赤江 完全にねえ。
    町山 これでアカデミー監督賞はねえ、多分ノミネートは確実だっていわれてるんですよ。
    山里 は~!
    羽鳥 すご~い・・・
    町山 すごいんですね。それで、昔ですね、『大統領の陰謀』(All the President's Men)っていう映画があったんですね。
    赤江 はい、はい。
    町山 70年代に。これは、あの、ニクソン大統領が1972年の選挙の時に民主党の、選挙事務所をですね、盗聴してたことを知ったですね、新聞社員がですね・・・
    赤江 ウォーターゲート事件のね。
    町山 はい。その実話だったんですけど、それでまあ、ニクソン大統領はやめざるをえないとこまで追い込まれたんですが、それを映画化した『大統領の陰謀』っていうのに非常に近いんですよ。この映画のタッチが。
    赤江 へえ~・・
    町山 で、ドキュメンタリータッチで政治的でしかも、車が爆発したりですね、宇宙人が出てきたり、おっぱいが出てきたりしないんですけれども、
    赤江 うん。
    町山 それでも、面白いんですよ!
    山里・羽鳥 ふ~ん・・・
    赤江 フフ・・・
    山里 それでも・・・??
    羽鳥 なるほど~・・
    赤江 うん・・・
    羽鳥 その、でも、っていうのは個人的な見解が・・
    町山 爆発もオッパイも無いのに面白いんですよ!むちゃくちゃに!
    山里 ハハハ・・・
    赤江 それでも、ってその、町山さんが言う、おっぱいだったり、宇宙人だったりっていう、その並びがちょっと今、引っかかっていたんですけど(笑)・・・
    羽鳥 まあ、あるとは思いますけれども・・
    町山 いや、僕が好きなモノを並べただけですけれどもね(笑)
    山里・赤江 (笑)
    町山 それでも、こんなに面白くて、最後はもう、ギンギンにアゲアゲになって、
    赤江 へえ~・・
    山里 ギンギン・・
    町山 で、思わず全員拍手っていう・・
    羽鳥 なるほど。
    町山 これはすごいと。
    羽鳥 はあ・・納得できる表現とそうじゃない表現が・・・・
    赤江 いりまじってますか?(笑)
    町山 私はオッパイよりお尻のほうがっていう人もいると思いますが、はい(笑)
    羽鳥 なるほどね!
    山里 僕らが引っかかるのはそこじゃない(笑)
    赤江 そのどっちにしようかなはいいですよ(笑)・・
    町山 どっちにしようかなっていうね(笑)・・でもね、この『アルゴ』はね、そういう意味でねえ、政治的にも深い内容を含んで、しかもアメリカ自身の反省も描いていて、
    赤江・山里 へえ~・・
    羽鳥 はあ~・・
    町山 はい、これねえ、オバマさんは、この、イラン政権をひっくり返したことに関して正式に謝罪してるんですよね。
    羽鳥 あ~・・・
    赤江・山里 ふ~ん・・・
    町山 そういった政治的な反省も入っていて、しかも、その、ある男の立ち直りの物語であるというね。
    羽鳥 面白そうですねえ・・・・・
    町山 非常に感動的でしかもサスペンスですね。
    山里 面白そうだな~・・・
    赤江 これはいいですねえ・・・
    町山 はい、というので、『アルゴ』はオススメです。
    羽鳥 はい。
    赤江 『アルゴ』。今回は日本でも公開と。
    町山 26日から公開ですよ。今月の。
    赤江 そうですね。26日金曜日。
    山里 いや、これはよかった、見られるね日本で。
    町山 はい。
    赤江 見られますね~。
    羽鳥 うん。
    町山 はい、一人も死なないのもいいんですよね!
    山里 は~、なるほど!バッタバッタしんだり、ドッカンドッカンじゃなく。
    町山 そうなんですよ。
    羽鳥 でも感動で僕はやられちゃいそうですけどね。
    赤江 ナハハ・・・
    町山 (笑)
    山里 なんで上手いことまとめようとするんですか、羽鳥さんが!
    町山 (笑)
    山里 すいませんね、町山さん。
    赤江 すいません・・
    町山 はい、ということで。
    赤江 わかりました・・・ありがとうございます・・
    町山 またねえ、次週もですね、アカデミー賞候補間違い無しの映画を紹介いたします。
    山里 あら!
    羽鳥 お!
    赤江 続々と来ますね、町山さん。
    町山 もう、ずっと連続します、これから年末まで、はい。
    赤江 はい、わかりました。
    羽鳥 すご~い。
    赤江 じゃ、来週も楽しみに。
    町山 はい。
    赤江 え~、今日は、今月26日から日本で公開される映画『アルゴ』、町山智浩さんに紹介していただきました。ありがとうございました。
    山里 ありがとうございました!
    羽鳥 ありがとうございました。
    町山 はい、どうもでした!

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