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    『オーガズムインク』(Orgasm Inc.) エロスの伝道師は「核」語りき。真の絶頂とは?【2010年10月15日キラ☆キラ】

  1. スタジオ  小島慶子(フリーアナウンサー、タレント) 水道橋博士(お笑い芸人、浅草キッド)
  2. 電話出演 町山智浩(映画評論家、コラムニスト)
  3. ~Setup~
    『松嶋×町山 未公開映画を観るTV』とは

    小島 金曜日のこの時間は、「映画とエロスの伝道師」、週刊文春やサイゾーの連載でもお馴染み、映画評論家の町山智浩さんです。今日はご自宅のバークレーからお電話でご出演です。こんばんわ・・・あ、こんにちわか。
    町山 (笑)なんでもいいです。
    小島 そちら「こんばんわ」、こちら「こんにちわ」、ね。
    町山 はい。
    小島 よろしくお願いいたします。
    町山 はい、よろしくお願いします。
    小島 あのね、町山さん、まずちょっとイベントをご紹介しますね、リスナーの皆さんに。
    町山 はい、よろしくお願いします!
    小島 『松嶋×町山 未公開映画を観るTV』で紹介された日本未公開の海外ドキュメンタリー映画39作品を、11月17日水曜日からビデオ・オン・デマンド配信で~す。それに先立って11月12日金曜日、トークショー付き、未公開映画特別試写会が開催されます。12日金曜日ですよ。
    町山 はい。
    小島 ナビゲーターはもちろん、町山智浩さんとオセロの松嶋尚美さん。そしてゲストが、水道橋博士さんで~す。
    博士 はいはいはい。僕も行きまーす。
    町山 はい。
    小島 『松嶋×町山 未公開映画祭開催直前前夜祭』、2010年11月12日金曜日!開場は18時30分で開演が19時。場所は東京FMのホールですね。ナビゲーターは町山さんと松嶋さん。そしてゲストが水道橋博士さん。このイベント、是非是非観たいという方は、『松嶋×町山 未公開映画祭』の公式サイトからご応募ください。抽選で50組100名様、ご招待です。ふるってご応募ください。
    町山 はい、よろしくお願いします。
    小島 楽しみでございます。

    町山 100人?・・ですね!太っ腹ですね。
    小島 ねえ。50組100名様!
    博士 これまた、ホームページがねえ、今充実してきてますよねえ。いろんな人がライナーノーツを。
    町山 あ、あのねえ、いろんな方に推薦文を・・・
    博士 ええ。
    町山 あの、猪瀬直樹さんを誘ってくれたのは博士ですか?
    小島 え~?!
    博士 あ、僕は誘ってないですねえ。・・そうですか。
    町山 え?!すごいなあ、と思って・・・
    小島  へ~・・
    町山 あの、水ビジネスの映画で『フロウ』(FLOW For Love of Water)ってのを紹介したんですけど・・・
    博士 あ!僕、それ・・は、そう書きましたよ。東京都がこういうのを上映した方がいいっていうのを。
    小島 それ、猪瀬さんが?!
    町山 猪瀬さんがコメントしてくれて観てくれたんですよ。
    小島 へ~!
    博士 あ、そうですか。じゃあ間接的にそれは伝わったかもしれないですね。
    町山 あ、そうですねえ。
    小島 どんどん広がってますね。
    町山 はい。それぞれいろんな、水問題であったり、石油問題であったり問題が違うんで、扱っているドキュメンタリーの、
    小島 はい。
    町山 それぞれの専門家の方々に観てもらってるんですけど、博士にも推薦文を書いて頂きましてですね、
    博士 はいはいはい。『ザカリーに捧ぐ』(Dear Zachary: A Letter to a Son About His Father)
    町山 はい。あの・・・・観たくない映画だったと思いますけど(笑)・・・すいませんでした。
    博士 いやいや、観たくないっていうか、映画っていうのは、この見たくない現実を見るものだ、みたいな話なんですよね。
    町山 そうなんですよねえ・・。で、今、いっぱい観てくれてるんですよね?しかもね。
    博士 僕今、25本まで観ました。
    小島 じゃあ、あと14本!(笑)
    博士 あと14本・・・
    町山 そのイベントのために・・・?
    博士 はい。
    町山 あ、じゃあもう、いっぱいトークできますね。
    博士 ええ、ええ。大丈夫ですよ。
    町山 はい。なんか大変な仕事でありがとうございます。わずか数時間のトークのために何十時間も映画を観てもらって・・(笑)
    博士 いや、元々この番組自体が僕が言い出しっぺで始まってる番組なんでね。
    町山 そうなんですよ。博士が、僕が喋ってるドキュメンタリー映画をね、日本でも見せた方がいいんじゃないか、って言ってくれて、それでねえ、実現したんで、ホント博士は生みの親なんですよ。
    小島 あ、そうなんですね。発起人みたいなもんですねえ。
    博士 はいはい、そうだと思いますよ。
    町山 その宿題で観なきゃなんないっていうねえ・・大変なんですけど(笑)、ハイ。
    小島 11月12日ですね、たくさんの方のご応募お待ちしております。ということで、キラ☆キラ宛じゃないですよ、『松嶋×町山 未公開映画祭』の公式サイトからお申込みください!
    町山 はい、よろしくお願いします。

    ~Conflict~
    オーガズムインク』(Orgasm Inc.)絶頂を引っ張り出せ!

    小島 さて、今日はですねえ・・・・
    町山 今日はその番組で、今月の末から来月の頭にかけて放送する予定の映画なんですけれども、久々に「エロスの伝道師」モード、出ますんで、
    博士 お!
    町山 ハイ。(笑)・・今日紹介する映画はドキュメンタリー映画で、『オーガズムインク』というタイトルの映画です。
    博士 ・・すげー名前・・はい。
    町山 で、「インク」てのはインコーポレーテッドで、「会社」ですね、株式会社っていうかね・・
    博士 はい。
    町山 で、「オーガズム」ってのはアレですよ、「絶頂」ですよ。
    博士 「絶頂」ですねえ。
    小島 はい。
    町山 「絶頂株式会社」ですよ。
    博士 (笑)
    小島 なになに?どういうこと、これ?
    町山 これはねえ、女性向けのバイアグラを開発しようとしている、アメリカの医薬品大企業のドタバタを記録したドキュメンタリーなんですよ。
    小島 へ~!・・・ドタバタ・・・
    博士 もちろん、本当の話ですよね?
    町山 もちろん、ドキュメンタリーですからホントなんですけども、(笑)
    博士 うん。
    町山 これね、あのね、バイアグラの・・・、バイアグラってのは大産業になってるわけですけども、
    小島 はい。
    町山 ま、とにかくメチャクチャ儲かって、ED治療薬市場ってのは年間20億ドル、って、アメリカだけでそれだけだっていうねえ、
    小島 世界に広がってますからねえ。
    町山 世界中でどのくらいの規模なのかわからないっていう、もの凄いビジネスで、しかも、あれ高いんですよね、スゴク。
    小島 ふ~ん。
    町山 普通の医薬品よりメチャクチャ高いんです。
    小島 あ、じゃあ利益も多いんですね?
    町山 利益も、多いんですよ。薬ってのは基本的にどんな値段でもつけていいんですよ。
    小島・博士 へ~!
    町山 開発費ってのが中に入ってるから、幾らっていうふうに実費では計算出来ない物なんですよ。
    小島 ふ~ん。
    町山 あと宣伝費とかも上にのるんでね。
    小島 はい。
    町山 だから、いくらでも値段をつけて、それを買う人がいれば全然儲かっちゃうという、原価タダっていう感じなんですけど、
    博士 うん。
    町山 で、みんな、真似したいと思ってるわけですよ。
    博士 そりゃそうですねえ。
    小島 あ、「第二のバイアグラ」みたいな物はないかな、と。
    町山 そうそう。それでねえ、今ねえ、女性用のバイアグラを開発できないか、って言って、ずっと何年も、バイアグラが開発されてからすっとですねえ、いろんな企業が競争している状態なんですけども、
    小島 へ~!
    博士 「女性用のバイアグラ」?・・・媚薬とかっていうんじゃなくて?
    町山 これがねえ、そこが1番問題なんですよ。女性用のバイアグラっていったい何を目的としてる商品なのかってことが1番問題なんですけども、
    小島 そうですねえ。
    町山 この映画の監督はねえ、たまたま、このドキュメンタリーを撮ることになっちゃった人なんですね。
    小島 はあ・・そうなの?
    町山 というのは、この人、ビデオ映画作家だったんですけれども、「ヴィーヴァス』(VIVUS)っていう医薬品会社から雇われて、女性用のポルノ映画、ビデオを作ってくれないか、って言われたんですよ。
    小島 え、なんで製薬会社がそんな発注をするんでしょうね?
    町山 これねえ、リズ・キャナーって監督なんですけども、「なんで?」って聞いたら、「私達は、女性を興奮させる、女性が絶頂に達するような薬っていう物を開発してるんで、それの実験のために必要なんだ」って言われたんですよ。
    小島 へ~!
    町山 人体実験をするから、その時に興奮させるために映画を作ってくれないか、って言われるんですよ。
    博士 うん。
    町山 それで彼女は、いったいどんな物を作ったらいいのかわからないから、色々研究しながら、自分がその会社と付き合っている過程をずっと、ビデオで撮影し始めたんですね。
    小島 ほー!
    町山 で、そのうちに「これはおかしいぞ?」ってことになって、1本の映画になったのが、この『オーガズムインク』なんですよ。
    小島 あ、そうなんですか。じゃあ、結果として、ちょっと、告発というか、そういう視点になっちゃったんですね?
    町山 結果としてなったんですよね。
    小島 ふ~ん・・・
    町山 で、この薬ってのは、彼らが開発しようとしているのは何かっていうと、この「ヴィーヴァス」って会社は実は、バイアグラより前に全く同じ様な物を作ったんですが、バイアグラに抜かれちゃって・・認可されるのがね、
    小島 あ~・・・
    町山 それで儲け損なったんで「儲け返してやろう!」と思ってやってるんですけども、
    小島 悔しいんだな、はい。
    町山 やってるのは、基本的に彼らが考えてるのは、バイアグラと同じ原理なんですね。
    小島 ふ~ん・・・
    博士 経口薬?口で飲む?
    小島 口で飲んで血行を良くするとかってことですか?
    町山 そうそう、飲むんですけど。ま、飲んでも塗っても同じなんですけど、基本的に、血流をですねえ、増大させるのがバイアグラの機能なんですね。
    小島 はい。
    町山 元々、心臓薬かなんかだったんですよね、確かね。
    博士 はいはいはい。
    町山 心臓の血流を増加させる実験をしてたら、チンチンが勃ったんで、あの・・・副作用でね(笑)
    小島 ええ、ええ。
    町山 で、それをバイアグラとして売りだしたんですけども、
    小島 ええ。
    町山 で、女性にはあの・・・・ペニスみたいなモノがあるわけですね。
    小島 ええ。
    町山 あの・・・・「ク」が付くものなんですけど、
    小島 はい。
    町山 え~と・・難しい言葉であの・・・・「核」とも言いますが、
    小島 そうですね。
    町山 ボタン様のモノが、あの・・あるわけですけれども(笑)
    小島 はい。
    町山 その、「核」に対する血流をですねえ、増加させれば、感じるようになるんじゃないか、って考えたのが「ヴィーヴァス」の理論なんですね。
    小島 あ、じゃ、男性用とほぼおんなじお薬・・・
    町山 おんなじ考えたですよ、はい。
    小島 ふ~ん。
    町山 で、それでまあ、実験をし始めるんですけども、実験をしてみたらですねえ、
    博士 うん。
    町山 「プラシーボ」って言うんですけども、必ず医薬品の実験をする時は、ニセの、薬か、薬じゃないものを本人にどっちを飲ませたか教えないんですよ。実験に参加した人には。
    小島 あ~、はい。
    町山 1つは薬なんですけど、1つはただの砂糖なんですね。
    博士 うん。
    町山 で実験したら、ほとんど同じ結果が出ちゃったんですよ。
    小島 あら!じゃ別に薬の効能ってわけじゃ無かったのね?
    町山 そうなんですよ。で、この理論はおかしいな、ってことが、まずそこでわかるんですけども、
    博士 うん。
    町山 それで、性関係の学者とかに次々とインタビューしていくと、「今これは、大変な産業になってるんだ」と言われるんですね。
    小島 うん。
    町山 で、どうしてかっていうとですね、ある「病気」が発見されたからだって言うんですよ。
    小島 え~?
    町山 それはですね、女性の、性的・・・機能障害っていうか、え~・・・ま、「感じない」っていうことですね。
    小島 はあはあ。
    町山 ていうことで、これをですね、「FSD」とかですね、「FSFD」とか呼んでるんですけど、
    小島 はい。
    町山 「女性の性的機能不全」とか言ってるんですけど、そういう病気があるんだっていうことが、今、言われていると。
    博士 はあ、はあはあ。
    小島 あ、そうすると中には「あっ、私、今まであまり、セックスで幸せだと思ったことが無かったけど、私って病気だったのね。」なんて思う人もいるわけですね。
    町山 そうなんですよ。で、「病気だ」ってことになれば薬が出て売れるから、ってことでもって、みんなが薬を作り始めてるんですね。
    小島 あ~!「じゃあ薬を飲まなくちゃ」ってことで、買う人が増えるということか。
    町山 そうなんですよ。でねえ、いろんな治療法が出てきて、それを次々と取材していくんですけど、中でスゴかったのはね、脊髄にね、脊髄ですよ、背中の腰のとこに、
    博士 うん、うん。
    町山 ドリルで穴をあけてそこから電極を差し込んで、電気を送り込んで快感を走らせようとする治療をやってるとこがあるんですよ。
    博士 酷いねえ・・・
    小島 いや、危なくないですか?!ちょっとそれは・・・
    博士 やり過ぎだよ。
    小島 うん、やり過ぎですよ、そんなこと・・・
    町山 これ、スゴイんですよ。これ途中で脊髄液出ちゃっててねえ、大事故になったりするんですけど。
    小島 いや、そりゃそうですよねえ・・・酷い!
    町山 なんでこんなことをやってるんだろう?と思うわけですよ。
    小島 うん、どうしてそんなことまでして。
    町山 でね、その「女性の性的機能不全」・・て言い難いんですけど(笑)、と、いうのが言われるようになったのはつい最近なんですけど、これはね、どういう風に判断してるのかと、いうのが不思議なんで、
    小島 うん。
    町山 監督が調べるとですね、これは、アンケートで得られたものなんだ、ってことがわかるんですよ。
    小島 ふ~ん?!
    町山 で、そのアンケートってのはこういうふうに聞くんですね、「過去1年間の間に、セックスに対する興味を失ったことがあるか?」、ね、質問が次々と並んでるんですけれども、
    小島 はい。
    町山 「セックスで絶頂に達しなかったことがあるか?」、「セックスに不安感を持ったことがあるか?」、みたいなことがすっと並んでるんですよ。
    小島 はい。
    町山 で、それにたくさん「はい」って答えた人が、この病気にされちゃうんですね。
    博士 は~・・・・
    小島 でも、そんなのほら、たまたまその時期に疲れてるとかさ、子供を産んだばっかりでそれどころじゃない、とか、人それぞれじゃないの・・・
    町山 ていうか、これ、医学的に、この質問て全く検証することが不可能な、非常に曖昧な基準なんですよ。
    小島 そうよねえ。なんでそれを根拠に「病気だ」って言うの?
    町山 しかもこれで、機能障害というふうに認定された人の人数が、43%って言うんですね。
    博士 それはデカすぎるなあ。
    町山 デカすぎて、これ半分だから、2人に1人だから、コレ、異常じゃないってことだよね?
    博士 はいはい、はいはい。
    町山 だって人間の男と女は2人に1人だから、どっちかが異常ってことだったら、おかしいじゃないですか。
    小島 あれでしょ?医学的にいろんなデータを取って「確かにこれは病気である」っていうふうに立証したわけじゃないんでしょ?アンケートだけで・・・
    町山 このデータがおかしかったんですけれども、実はこのアンケートをとった医者っていうのは、医薬品業界からお金をもらってたんですよ。
    博士 なるほど。
    町山 それで、こういった病気があるんだ、ってことを「発見して欲しい」って言われてやったことがわかってるんですよ、既に。
    博士 病気を作れば薬が売れるから。
    町山 そうなんですよ。ところが、このアンケートがいい加減だ、ってこと自体が、あまり広まらないで、週刊誌レベルではこの病気があるんだ、ってことだけが、広まっちゃったんですよね。
    小島 あの、男性のEDの場合はね、実際にその、機能するモノが機能しないってのが「見て」わかるし、本人も実感できるけど、
    博士 (笑)
    小島 女性は、そうやって幾つかの項目に答えていって、「ああ、アナタそれは、性的機能不全ですよ!」って言われたら、「じゃあ、そうなのかな?!」っていう、非常に主観的な判断しか出来ないですよね。
    町山 そうなんですよ。主観的な判断しか出来ないし、非常に曖昧なんですよ。
    博士 うん。
    町山 そこに食い込んでいこうとしてるんですね、医薬品業界は(笑)
    博士 うん。
    町山 その不安感みたいなものにね。
    小島 う~ん・・・

    ~Resolution~
    「愛とエロスの伝道師」が語る、「ク」についての怒涛のトリビア

    町山 でね、これでまたね、おかしかったのは、その、病気だって判断された人にインタビューしていくんですよ。この監督は。
    博士 うん。
    町山 で、ちょっとおかしいな?と思って、「あなたはじゃあ、セックスの時に快感を感じたことが無いんですね?」と言うと、「う~んと・・あの・・その・・・クが付くものを、使うと、ちゃんと絶頂に達しますよ。」って答えるんですね。
    小島 うん。
    町山 で、聞いていくと「全員」がそうなんですよ。
    小島 うん?え、じゃ、なんで「いいえ」って答えたんですか?
    町山 つまり、「不全」ていうふうに判断された人の全員が「クが付く部分」では感じてるんですよ。
    博士 なるほど。
    町山 どういうことかって言うと、実は、「ナカ」ではほとんど感じないんですね、女性ってのは。
    小島 あ~。
    町山 感じなくて普通なんですよ。
    小島 うんうん。
    博士 だから、セックスの時には感じ、無い・・のが、普通だと。
    町山 無いんですよ、無くて普通なんですよ。というのは、女性は、時々、異物が中に入っていたりしても気が付かないことがあるぐらい、実は「ナカ」はあんまり感じないものなんですよね。
    小島 う~ん。
    町山 だからタンポンとか入れられるわけですけど(笑)
    博士 うん。
    町山 ところが、実は、「ナカ」で感じた方が正しいんだ、と。「クが付くとこ」で感じるのは、良くないんだ、っていうのは、もう何千年も前からあるんですよ。世界に。
    博士 はいはい、はい。
    小島 刷り込みがあるわけなんですね。
    町山 で、アフリカでは「クが付くモノ」を切っちゃったりするんですよ。
    小島 あ~、なんかねえ、聞きますね。
    博士 そうですねえ。それはもの凄く数あるんですよねえ。
    町山 酷い、これは国連とかが動いてますけど、「これはヤメろ!」って言ってるんですけど、じゃ、先進国とかヨーロッパではそういったもの、要するに「クが付くトコロ」に対する偏見が無いのか?って言ったら、あるんですよ、ずっと。
    小島 う~ん。
    町山 ず~っとあって、1番、それを言い出したのはフロイトっていう精神学者なんですね。
    小島 ええ。
    町山 彼は要するに、「クが付くトコロ」の快感はレベルが低いものであって、
    小島 う~ん。
    町山「ナカ」で感じることによって、男性と同時に快感を得られるから、そちらの方が優れてるんだ、みたいなことを言ったことがあるんですよ。
    博士 あ~・・・
    小島 そういう刷り込みから・・・
    町山 それからずっと、「ナカで感じない人は不感症なんだ!」っていう刷り込みがずっと続いてるんですね。
    小島 で、「私ったら、そういえばそうだわ」ってことでアンケートにそう答えちゃったわけですね。
    町山 そうなんですよ。
    小島 ふ~ん・・・
    町山 これ、「完全な」幻想なんですよね。
    博士 うんうん。
    町山 例えば、「ナカに入れてる時にイクと、男の子が生まれる」とか言ったりするじゃないですか。
    小島 あ~・・俗説ね。
    町山 あれも、完全にに嘘で、最近、科学的、医学的にもそんなの嘘だってことで実証されてるんですけど、
    博士 ええ、相変わらず酒場だと言いますねえ、コレ。
    小島 (笑)
    町山 これもう、デタラメなんですよ、みんな。
    小島 うん、うん。
    町山 で、これは、スゴク恐ろしいことは・・ヨーロッパから出てきたんですけども、
    小島 はい。
    町山 ヨーロッパってのは、近代に入ってから全然「前戯」というものが行われて無かったんですね。
    小島 う~ん。
    博士 ほう・・・
    町山 つまり、それは悪魔の快楽だから。・・・要するに、「クの付くトコロ」をいじるっていうのは、生殖と直接関係が無いから、神がお許しにならない行為だ、って言われてたんですよ。
    小島 うん。
    町山 あの・・・オナニーもしちゃいけない、とね。
    博士 はあ。
    町山 ところがそれがですねえ、1800年代の終わりに、女性の間に大量にヒステリー患者が出るんですね。
    小島 ふ~ん。
    町山 で、「ヒステリー」っていう医学用語も、現在は使っちゃいけないんですよ。
    小島 ええ、ええ。
    町山 あれは、デタラメなんです。
    小島 ええ。
    町山 「ヒステリー」なんて病気は無いんですけども、その時にヒステリー治療として行われていたのが、ちゃんとした精神科のお医者さんがやってたのが、
    博士 うん。
    町山 「絶対に治る」っていうヒステリーの治療っていうのは、「クの付くところ」を指で刺激してイかせることだったんですよ。
    小島 あ~じゃ、もの凄く禁欲的な中で置かれて、みなさん性的な欲求がとっても、不満が溜まってたってことなの?
    町山 そうなんですよ。要するに、ダンナがスキンシップして優しくしてくんないから、みんなイライラしてただけだったんですよ。
    小島 子供を残すために交わること以外は、一切スキンシップをしないように、っていうこと・・・
    町山 そうなんですよ。だから、前戯もしちゃいけなかったから、いきなり入れてきたから、昔は。
    小島 あ~・・・
    町山 で、奥さん達みんな、おかしくなるでしょ?
    博士 うん。
    町山 チュッチュしたりしないし。
    小島 う~ん・・
    町山 で、それを「ヒステリー」って病名を勝手に名付けることによって精神科医が儲かったんですよ、めちゃくちゃ。
    小島 あ~!
    博士 ほう・・・
    町山 ところが、精神科医の所にお客さんが次から次に来て、イカセなきゃならないから、精神科医の人は指がもう、つっちゃったんですよね。
    博士 (笑)
    小島 はあ。
    町山 で、大変、めちゃくちゃ疲れたんで、ある精神科医の人がですねえ、
    博士 ええ。
    町山 ・・・・バイブレーターを発明したんですよ。
    博士 へ~(笑)
    小島 え、ホントに?!
    町山 バイブレーターってのは最初に特許を取った時は、「ヒステリー治療器」として特許を取ってるんですよ。
    小島・博士 へ~・・・
    町山 で、後から、肩こりに効くことがわかったんですよ。
    小島・博士 へ~!!
    町山 これ、とんでもないことでねえ・・・
    小島 なんか非常にこう・・ねえ、女性の性っていうものが抑圧されてきたし、偏見に満ちていたしっていう背景があるんですね、ずっと。
    町山 すごい、女性に対する性的な差別意識っていうものが、ずっとその背景にあって、それが現在のバイアグラの開発ってとこに結びついているんですね。
    小島 へ~!この監督さんは、よくそんなところにたどり着きましたね?
    町山 これは、この人は全然わかんないまんまに取材してるうちに、どんどんそういう核心に近づいて行くところがなかなか面白いんですけども、
    小島 ええ。
    町山 これでね、非常にわかるのはね、医学者達とかアメリカ全体が、女性に快楽を与えるっていうのは、薬とか医学的なことで出来ると思い込んでいるんですよ。
    小島 う~ん。
    町山 でも、これ自体がトンデモナイ間違いで、
    小島 はい。
    町山 だってさあ、好きじゃない人に触られたら何も感じないじゃん(笑)
    小島 もちろんですよ。
    町山 でしょ?
    小島 もちろんですよ、そんなの。
    町山 医学的な薬とか機械とか電気とかで、快楽を与えることが出来るんだって思い込んでるんですよ!
    博士 う~ん・・
    小島 う~ん、そういう問題じゃないですよ・・
    町山 そうじゃないよね?!
    小島 関係があって、相手がいて、ってことですからね。
    町山 でしょ?・・で、男でもそうですけど、ホントに相手が好きだと、ちょっと触っただけでも感じますよね?
    小島 うん、ま、もちろん、手を繋いでるだけでも、非常に満たされるっていう人もいますからね。
    町山 そうでしょ?そういうことがまるでわかってないんですよ!
    小島 う~ん・・・
    町山 人間を機械だと思ってるんですよね、コレ。
    小島 もうとにかく、何か刺激するべきポイントがあったら、そこをいかに刺激するか、って。そうしたらみんな夢中になるだろう、っていう発想なんですね。
    町山 そうなんですよ。で、今もいろんな開発競争が続いててですね、「エストロジェン』(Estrogen)を追加する、っていうのもあるんですね。
    小島 え、ホルモンですか?
    町山 そう、女性ホルモンを追加するっていうがあるんですけども、
    小島 え~・・・
    町山 そうしたら、要するに、女の人の気持ちが・・・性的な興奮が高まるだろう、ってことなんですけど、非常に危険な状態に危険な状態になりつつあるんですね、この「女性用バイアグラ」開発競争っていうのは。
    博士 これはでも、出来上がってるんですか?薬そのものは・・
    町山 いや、出来ないですよ。だって理論的におかしいんだもん。さっき言ったみたいに・・(笑)
    小島 う~ん
    博士 じゃあもう、出来ない結論ですか。
    町山 これは出来ないでしょう。
    博士 ふ~ん。
    町山 「中で感じなければいけない」って、だって感じないだろう、っていうね。
    博士 ふんふん、ふん。
    町山 でもその幻想を追ってですね、今も人々はですね、「Gスポット」だの「ボルチオ」だの、探し続けてるんですけどね。
    小島 う~ん
    博士 はいはい、はい。
    町山 でも、それで儲かる人がいっぱいいるんですよ!
    小島 そうなんですね。
    町山 性医学評論家とか・・みんなそうですけどね(笑)
    小島 ま、もちろん男性のその、ED治療でね、クオリティーライフを取り戻して非常に良かった、っていう人がいっぱいいてね、
    町山 はい。
    小島 それ自体はとても喜ばしいことだから、女性にとったって、そういう豊かなセックスが何か薬で手に入るんだったらそれ自体は素晴しいじゃない、と思う人がいるのは全然否定しませんけど、
    町山 はい。
    小島 開発する側の視点があまりにも非人間的だ、ってことなんですね。
    町山 だってこれ、医薬品会社が「うちは女性用バイアグラを開発するかもしれませんよ!」って言っただけでもって、株価が「バーン!」と上がっちゃって、
    小島 う~ん・・・
    町山 で、この中に出てくる重役の1人は、自分の持ち株が100万ドルになっちゃったから会社を辞めちゃったんですよ。
    小島 うわ~!
    博士 へ~・・・
    町山 で、その後、開発に失敗してるんですよ。
    小島 うわ~・・これは酷い、ですねえ・・・
    博士 へ~・・・
    町山 噂だけで株価が上がったから大儲けして会社やめて、会社が開発してないの、その薬を。
    小島 う~ん・・・・
    町山 ・・というねえ、恐ろしい映画が『オーガズムインク』なんで、放送しますんで是非、ご覧ください。
    博士 はいはい、はい。MXテレビで。
    小島 これね、『未公開映画を観るTV』で放送するということで、え~・・・
    町山 はい、昼間っからスイマセンでした!ハイ!
    小島 えっ、いいんですよ!(笑)
    博士 いえいえ、大丈夫ですよ、ええ。
    町山 (笑)
    小島 「映画とエロスの伝道師」ですね!ドキュメンタリー映画ですのでねえ。社会のいろんな面を、切り取るのが町山さんのコラムですから。
    町山 はい、真面目な映画ですよ!(笑)
    小島 ウフフフ・・・ありがとうございました!
    町山 はい、どうもありがとうございました!
    小島 映画評論家、町山智浩さんでした~。

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