スポンサーサイト

    上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
    新しい記事を書く事で広告が消せます。
    町山智浩 映画 FC2 Blog Ranking

    『スター・トレック イントゥ・ダークネス』(Star Trek Into Darkness) 元祖テレビシリーズの基本を町山さんが徹底解説!【2013年7月9日たまむすび】

  1. スタジオ  赤江珠緒(フリーアナウンサー) 山里亮太(お笑い芸人、南海キャンディーズ)
  2. 電話出演 町山智浩(映画評論家、コラムニスト)
  3. ~Setup~
    『オタク・イン・USA:愛と誤解のAnime輸入史』

    赤江 それではアメリカ在住の映画評論家、町山智浩さんのお話を伺いましょう。今週もカリフォルニア州バークレーからお電話での御出演です。もしもし~、町山さ~ん!
    山里 もしも~し!
    町山 はい、どうも。町山です、よろしくお願いしま~す。
    赤江 よろしくお願いしま~す。
    山里 お願いしま~す。
    町山 どうもです。
    赤江 まずですね、町山さん、1通メールが届いてるんでご紹介しますね。
    町山 は、はい。
    赤江 北区の「すばる」さん。女性の方です。
    町山 はい。
    赤江 「縁を感じた話なんですが、本当に小さな縁の話です。先日、誕生日だったんですが、ふと、同じ誕生日の有名人って誰だろう?と思い、調べてみたら、ナント、町山さんと同じ誕生日だったのです!」
    町山 はい。
    赤江 「町山さんを知ったのは、週刊誌のコラム「言霊USA」[*1]。(面白い方だな~)と気になり始めたら、その後聴き始めた『たまむすび』にも町山さんが。私の興味を先回りするように町山さんがいるんです。そして同じ誕生日・・・。(何か縁があるのかしら?)と勝手に思っておりま~す。」というね、
    町山 あ、でもそれ、365分の1の確率だから・・・。
    赤江 ちょ、(笑)。
    山里 さめちゃう、さめちゃう!
    赤江 ホント、ホント!(笑)。
    山里 町山さん(笑)・・・。
    赤江 「すばる」さんが言ってくれてるんですから。
    山里 凄く喜んでメールを送ってくださったのに(笑)。
    赤江 そうですよ!
    町山 あ、そうですか(笑)・・・どうもスイマセン。
    山里 確率で片付けないで、町山さん(笑)。
    町山 (笑)・・・ハイ、スイマセンでした。どうもありがとうございます。ハイ(笑)。
    赤江 ね、おめでとうございます・・・。
    山里 (笑)・・・・もう・・・(笑)。
    赤江 もう・・・・(笑)。
    町山 エヘヘ・・・。
    赤江 いや~、そんな町山さんなんですけれども、
    町山 ハイ!あの・・・また本が出ます、ハイ。

    赤江 ね。
    山里 出しますね~!
    町山 ハイ。えっと、文庫なんですけどね。
    赤江 はい。
    町山 前、出した単行本が文庫になったんですけれども。
    赤江 うん。
    町山 ちくま文庫からですね、『オタク・イン・USA』という(笑)・・・。
    山里 うん。
    町山 『オタク・イン・USA:愛と誤解のAnime輸入史』っていう本がですね、文庫が出ます。ハイ。[*2]
    山里 ほう。
    町山 これはですね、パトリック・マシアスっていうアメリカ人の書いた原稿を、僕が編集して翻訳したものなんですけども、
    山里 ふん。
    町山 これはですね、アメリカで、例えば『セーラームーン』とか『宇宙戦艦ヤマト』とか、
    赤江 はい。
    町山 『ガンダム』とかね、
    赤江 うん。
    町山 『ウルトラマン』が、どのように放送されて、どのようにファンを掴んで行ったか、っていうことが、ほとんど日本で知られてないんですよね。
    山里 はい。
    町山 だから、それを全部・・・書いた、初めての資料の本なんですよ。
    赤江 へ~。ちょっとこの表紙のイラストがね、
    町山 はい。
    赤江 ちょっとヤサグレたラムちゃんみたいな感じですけれども。
    町山 ヤサグレたラムちゃん(笑)ですね・・・。
    赤江 ハイ。
    町山 ヤサグレラムですね(笑)。
    赤江 ハイ(笑)。
    町山 ハイ。あの、高橋留美子さんの許可取ってないですけどね。
    赤江 あ、そうですか(笑)。
    山里 いやでも、違いますから。「・・ぽいな」ぐらいですからね。
    赤江 「ぽい」ね、うん。
    町山 例えば、『宇宙戦艦ヤマト』とか、アメリカでも凄く大ヒットしたんですけども、
    山里 はい。
    町山 あれって・・全員日本人じゃないですか。戦艦に乗ってる人達は、古代進とか沖田艦長とか。
    赤江 ええ、ええ。
    町山 だから、あれはマズイっていうんで、全部アメリカ人の名前に直したんですよ。昔、放送した時、アメリカで。
    山里 へ~。
    町山 そうするとねえ、お寿司を食べるシーンがあって、
    山里 はい。
    町山 すると、お寿司を食べると、日本人だってことになっちゃうじゃないですか。
    赤江 うん。
    町山 だからね、お寿司を食べながら「なんて美味いチョコレートケーキだろう!」とか言うんですよ。
    山里 え?
    赤江 (笑)・・ええ?!強引な・・・。
    町山 (笑)・・・凄く無理のある、ねえ。握り寿司だからね。
    山里 へ~。
    町山 そういうねえ、いろんなことで、アメリカで最初に放送されてきた時は、『ガッチャマン』とかもですね、
    山里 はい。
    町山 名前が、日本人の名前なのに全部変えられちゃったりとかですね、
    山里 へ~。
    町山 ニューヨークとかパリとか、『ガッチャマン』ってね、あれね、世界中の実在の都市をまわるんですよね、結構。
    赤江 はいはい。
    町山 それを全部ね、宇宙のいろんな星ってことにしたりとかですね、
    山里 え?
    町山 あとね、戦闘シーンで結構マシンガン撃ったりしてるんですよ。
    赤江 ええ。
    町山 それはアメリカのテレビの子供の時間帯では、実際に銃を撃ったり人を傷つけたりするシーンが、今でも放送出来ないんですけど。
    山里 ふん。
    町山 だから全部そういうとこをカットしたりしてたんですね、昔の『ガッチャマン』って。
    山里 へ~。
    町山 アメリカで放送する時は。
    赤江 アメリカはむしろ、それで、放送は出来ないんですね。
    町山 放送は出来ないんですよ。
    赤江 持つことは出来るのに・・・。
    町山 時間帯で、凄く厳しくレイティングがあるんで。
    赤江・山里 へ~!
    町山 ただね、『ガッチャマン』は大ヒットしたんですよ、アメリカで。
    赤江 ええ。
    町山 何故か、って言うと、アメリカのアニメ史上、子どもの時間で初めて出てきた、女性の下着が見えるからなんです。
    赤江 え?
    山里 下着?
    町山 あの、白鳥のジュンがキックする時にミニスカートからパンツ見えるんですよ。
    赤江 はい、はい。
    町山 これ、アメリカのテレビ史上の、子供番組で初めて見えた、女性の下着なんですよ。
    赤江 (笑)・・・そうなんですか!
    町山 そう。それも、子供の下着じゃ無いですからね。
    山里 あら~。
    赤江 え、パンチラは日本の方が先ですか、じゃあ。
    町山 あの・・・17、8の女の子のパンチラなんで、これで、大ヒットしてるんですよ、『ガッチャマン』って。
    赤江 へ~!
    山里 え~?!
    町山 そういうことが書いてある本で。(どういう本だ?!)って思いますけど。
    山里 いや、面白い・・・。
    赤江 スゴイですよ・・・。
    町山 え?
    赤江 第一章「吹き荒れるオタク旋風」でねえ、
    町山 (笑)。
    赤江 あの・・アメリカの方が(笑)・・・、
    山里 コスプレしてるよ。
    赤江 いろんなコスプレしてるのが、なんか、むしろハマっている、というねえ。
    町山 ねえ。悪い病気に感染したみたいですけどね。
    赤江 (笑)。
    町山 ハイ。
    山里 だからこれ、向こうに行く間にいろいろ捻じ曲げられた・・・こういう、具体的に捻じ曲げられてこんな話になったよ、っていうのがいっぱい載ってるわけですか?
    町山 そうそう、そうなんですよ。『ウルトラセブン』とかは、アメリカで放送された時は、吹き替えで全部コメディーにされちゃったんですよ。
    山里 え~?
    赤江 え?あれをコメディーに??
    町山 そう。
    山里 どうやって・・・(笑)。
    町山 それで、冷凍怪獣を操る宇宙人の名前が、
    山里 はい。
    町山 「ハーゲンダッツ星人」だったりするんですよね。
    赤江・山里 (笑)。
    山里 アイスの怪獣でお馴染みの・・・へ~!
    町山 (笑)・・・そう。そういうことを勝手にやったりしてるんで、そういうことは日本では知られてないんで、それを紹介した本なんですけども。
    山里 へ~・・・面白い。
    町山 アメリカでずっとオタク文化に染まって育った、
    赤江 うん。
    町山 バカタレで、パトリック・マシアスって男がいまして、
    赤江 ええ(笑)。
    町山 その彼が体験的に書いてる本です。
    赤江 そうですか・・・。
    山里 へ~。
    町山 はい。で、新原稿も入ってますんで、文庫版にあたって。ハイ。
    赤江 はい。
    町山 『オタク・イン・USA』
    赤江 輸出先でどうなっているか、っていうことをね、是非確認いただきたいと思いますが、
    町山 ハイ、このちくま文庫『オタク・イン・USA』をリスナーの皆様にプレゼントします。
    赤江 ありがとうございます。
    町山 ハイ。
    赤江 え~、今『たまむすび』をお聴きの5名様にプレゼントいたします。ご希望の方は・・・
    (プレゼント募集告知・略)

    ~Conflict~
    とにかく画期的だったアメリカの国民的テレビシリーズ『宇宙大作戦 スター・トレック』

    町山 ハイ。・・・ということでですね、今日は映画の紹介をするんですが、まずちょっと音楽を聴いていただけませんでしょうか、ハイ。
    山里 はい。

    ~♪~スター・トレック 宇宙大作戦 -メイン・タイトル~♪~[*3]

    町山 「ニューヨークに行きたいか~!」ってやつですよね。
    赤江 ですよね。ハイ(笑)。
    町山 福留功男か~!ってやつですけど。
    赤江 (笑)。
    町山 これやると、「アメリカ横断ウルトラクイズ」のテーマだと思ってる人がいますけど、
    山里 そうだ。
    赤江 はい。
    町山 これは元々ですね、『宇宙大作戦 スター・トレック』というTVシリーズのテーマ曲なんですよ。[*4]
    赤江 うん、うん。
    町山 で、今日紹介する映画は、その『スター・トレック』シリーズのですね、映画では、劇場用映画では12作目の『スター・トレック イントゥ・ダークネス』[*5]
    赤江 はい。
    町山 という映画を紹介しますけれども。
    山里 はい。
    町山 ハイ。これ、『スター・トレック』シリーズってのはアメリカの国民的なTVシリーズで、
    山里 ほう。
    町山 日本で言うと、『仮面ライダー』とか『ウルトラマン』ってずっと作られ続けてますよね。
    山里 はい。
    町山 あれに近い物ですね。
    赤江・山里 ふ~ん。
    町山 で、映画は12本あるんですけど、もっと恐ろしいのはTVシリーズがですね、
    赤江 ええ。
    町山 アニメまで含めると、1、2、3、4、5、6・・6シリーズあって、
    山里 ふん。
    町山 エピソード数を合計すると720本以上になるんですよ。
    赤江 え~、そんなに?!
    町山 これ(笑)、全部観れないですけど(笑)・・・。
    赤江 確かに・・・。
    町山 ハイ。それぐらいずっと、40年間にわたって作られ続けてる、ま、『サザエさん』みたいな・・・ものですね。
    赤江 あ~・・・。
    町山 あの、『宇宙のサザエさん』だと思いますけど。
    赤江 (笑)。
    町山 よくわかんないですが(笑)。
    赤江 大分違うような気が(笑)・・・。
    山里 『スペイシーサザエさん』。
    赤江 (笑)。
    町山 全然似てないですけども、ハイ。
    山里 (笑)。
    町山 でねえ、これねえ、『宇宙戦艦ヤマト』の元なんですよ。[*6]
    山里 え?こっちが・・・。
    赤江 あ、こっから・・・。
    町山 この『スター・トレック』の方が元になってて、
    赤江 はい。
    町山 まず、その、「USSエンタープライズ」っていう巨大戦艦があってですね、
    山里 うん。
    町山 それが主人公に近いんですね、『ヤマト』と同じで。
    赤江 うん。
    町山 で、それが宇宙をまわって、探検をしてるという話なんですよ。元々の『スター・トレック』ってのは。
    赤江 うん。
    町山 これは、1966年にですね、アメリカで放送されて。日本でも『宇宙大作戦』ていうタイトルで放送されて、
    赤江 ええ。
    町山 僕が子供の頃、これが日曜日の昼に放送されたんですけど、もう、楽しみでねえ・・。
    赤江 うん・・・。
    町山 もう・・・必ず日曜日の1番楽しみ・・今、『あまちゃん』が楽しみですけど、
    赤江 (笑)。
    山里 (笑)・・・わかります。
    町山 あの・・その当時の『あまちゃん』でしたね(笑)。ハイ。
    赤江 随分変わりましたね・・(笑)。
    町山 そういう感じで観てたんですけど、とにかくめちゃくちゃ面白かったんですね。
    赤江 はい。
    町山 とにかくこのTVシリーズ『宇宙大作戦 スター・トレック』で画期的だったのは、
    山里 うん。
    町山 初めてテレビで「ワープ」っていうものを見せたんですよ。
    山里 あ!これが初めてなんだ・・・。
    赤江 え、もう今は当たり前みたいになってますけども、宇宙モノでは。
    町山 そう。でも、昔はね、宇宙に行くっていうと、火をボンボン、ロケットから吹いて宇宙に飛んで行ったんですよね。
    山里 は~ん・・・。
    町山 でもそれだと、別の、人間が住むような惑星に行くためには、光の速さで飛んでも何年もかかるんですよ、実際は。
    赤江 うん、うん。
    町山 だからその、宇宙空間を物理的に歪めて飛んでいく「ワープ」っていうですね、
    赤江 うん。
    町山 ものが必要なんですよね。
    赤江 ふん・・。
    町山 別の恒星系に行くには。
    赤江 うん。
    町山 で、それを初めて、テレビでやったんですよ。
    赤江 ふ~ん。
    町山 「ワープ!」って言って、バー!っとワープするんですね。
    赤江 うん。
    町山 で、『宇宙戦艦ヤマト』でもワープするシーンがありますよね。
    山里 はい。
    町山 あの、森雪が裸になっちゃうんですけども、(笑)・・。
    赤江 そう・・でしたっけ?(笑)。
    山里 そういう覚え方だったっけ?あれは・・・?
    yukiwaap.jpg
    町山 (笑)、そういう覚え方をしてますけども。
    赤江 印象的な・・・(笑)、場面ですね。
    町山 あの「ワープ」ってのは元々、『スター・トレック』から出てきてるんですよ。
    山里 へ~。
    町山 で、『スター・トレック』ってのは、戦艦の中に乗ってるいろんな人達の人間ドラマみたいなのがあって、それも『宇宙戦艦ヤマト』にそのまんまですね、使われててですね、
    赤江 うん。
    町山 例えば、女の人が1人だけコクピット、っていうか管制室にいるんですけど、
    山里 はい。
    町山 それが森雪の役目なんですよね。
    赤江 うん、うん。
    町山 その女の人は『スター・トレック』ではアフリカ系の女の人で、ウーフラっていう人なんですけど、通信士官をやってて、
    山里 はい。
    町山 森雪もレーダー係なんで仕事もおんなじなんですよ。
    yukiufura.jpg

    赤江 ほ~。
    町山 で、あと、島大介っていましたね、島!
    赤江 はい。
    町山 島は航海士、ナビゲーターって役目なんですけども、
    山里 うん。
    町山 それは、『スター・トレック』ではロシア人のチェコフって人がやるんですよ。
    shimache.jpg

    山里 ふ~ん。
    町山 だから、ほとんど置き換えてるんですよ、『スター・トレック』を。
    赤江 は~。
    町山 『宇宙戦艦ヤマト』は。
    赤江 ええ。
    町山 で、徳川機関長っていましたよね?『宇宙戦艦ヤマト』で。
    赤江 はい。
    町山 あれは、スコッティ機関長っていうスコットランド人の機関長が『スター・トレック』のエンタープライズには乗ってるんですね。
    tokugawaskot.jpg

    山里 ふん。
    町山 で、船医は、佐渡酒造先生がいましたけど、
    山里 はい。
    町山 あれはマッコイというですね、船医が『スター・トレック』には乗ってて、ホンットに同じなんですよ。それで、マッコイってのは人情家なんですね。
    赤江 うん・・・。
    町山 そこもおんなじなんですよ。
    sadomakkoi.jpg

    赤江 かぶりますねえ。
    町山 で、あと、古代進にあたる・・・古代進ってのは、ハンドルを握って戦ったり、操舵士に近いんですけど、ま、戦闘隊長ですけれども、
    赤江 うん。
    町山 船の舵自体を、エンタープライズ号の舵を握ってるのは、スールー・ヒカルっていう、ヒカル・スールーっていう、日本人とフィリピンの混血の人なんですね。
    kodaihikaru.jpg

    山里 へ~。
    町山 そういうぐらい、ほとんど、置き換えてるんですけども。
    山里 うん。
    町山 ちょっと違うのはですね、艦長が、沖田艦長ってお爺さんだったじゃないですか。
    赤江 はい。
    町山 山崎努が演ってた、映画版だと(笑)・・。
    赤江 うん、白い髭の。
    山里 そう。
    町山 はい。じゃなくて、エンタープライズ号の方は、カークっていう、ちょっと若いですね、30代の船長がやってて、その人が主人公なんですよ。
    kantyo.jpg

    山里 ふ~ん。
    赤江 カーク船長ね。
    町山 はい・・・あ、観てました?
    赤江 はい。この、前の回のを観ました。映画で。
    町山 あ、映画で。はい、はい。
    赤江 はい。何故カーク船長が生まれたか、みたいな・・。
    町山 あ、そうそう、そう。カーク船長になるまでの話でしたね。[*7]
    赤江 はい。
    町山 はい。で、カーク船長が・・・ま、エンタープライズ号、『スター・トレック』と『ヤマト』の1番の違いは、このカーク船長なんですよ。この主人公の。
    山里 ふん。
    町山 このカーク船長ってのは女好きなんです。
    赤江 うん。
    町山 で、宇宙のあらゆる星に行って、そこら中の女と仲良くなっちゃうんですよ。
    山里 は~・・。
    赤江 港、港で、みたいなね。へ~。
    町山 それが全然(笑)、『ヤマト』と違うとこなんですけども。
    赤江 へ~。
    山里 ズッシリしてるもんね、沖田さん。
    町山 そう。それで、前の『スター・トレック』では、ほら、緑色の肌の女の人、宇宙人の女の人とエッチしてたじゃないですか。
    赤江 えっと・・・してましたっけ・・・・?
    町山 覚えてないですか?
    山里 エッチのシーンは覚えてないですかね・・・。
    赤江 あ!覚えてる、覚えてる!そうだ、そうだ。
    町山 でしょ?
    赤江 そうだ。友達のベッドの下にまで逃げ込んだ、っていうね。
    町山 そうそう、そう。
    赤江 (笑)。
    町山 1966年のオリジナルシリーズでも、カーク船長と付き合う女の子は緑色の肌の子が多くてですね、
    赤江 ほ~。
    町山 ちょっと、あの・・・・グリーン系のギャルが好きみたいなんですけど。
    山里 (笑)、グリーン系のギャルって、この世界だけでしょ。
    町山 (笑)、よくわかんないですけど(笑)。
    赤江 グリーン系のギャル(笑)。
    町山 今度の『スター・トレック イントゥ・ダークネス』では、ナント!ですね、
    赤江 はい。
    町山 尻尾のある、双子の女の子と3Pしてましたけどねえ。
    山里 え?!
    町山 ま、それはイイんですが(笑)・・・ハイ。
    赤江 へ~。
    町山 それはイイんですが(笑)。あの・・・そういうね、『宇宙戦艦ヤマト』の原型にあたるシリーズであるんですけれども、
    赤江 うん。
    町山 これがやっぱり凄かったのは、宇宙人の中でですね、
    赤江 うん。
    町山 バルカン星人というですね・・・ま、宇宙人の人が副艦長をやってるんですね。
    赤江 はい。
    町山 それがスポックっていう人なんですよ。耳が尖ってる人ですね。
    赤江 うん。
    町山 はい。
    赤江 前髪がオンザでピシーっと揃ってる人ですね。
    町山 そうそう、そうそう!オカッパの人ですね。
    山里 『スター・トレック』と言えば、って感じの人だ。うん。
    町山 この人が、全く、感情とかを抑えて、常に論理的な人、っていう設定なんですよ。
    山里 ふ~ん。
    町山 で、カーク船長がいわゆる女好きだから、非常に感情が激しい男ですよね。
    赤江 うん。
    町山 それと、物凄く冷静なスポックとのコンビネーションがスゴく人気で。
    赤江 うん。
    町山 そこから・・・世界最初の801(ヤオイ)が生まれてるんですよ。
    山里 え、ヤオイ?
    町山 あのね、『スター・トレック』を観てた1960年代のファンの女の人達は、(この、女好きのカーク船長と冷静なスポックがいつも争ってるけど、実はデキてるんじゃないか?)って想像したんですね。
    赤江 え~?
    町山 それで、彼らのオリジナルストーリーを勝手に想像して考えたんですよ。
    赤江 は~!
    山里 へ~!・・・・男同士で。
    町山 そう。「なんでオレが女好きだとオマエは怒るんだ?!」とか言うわけですよ、カーク船長が。
    赤江 あ~・・・。
    町山 するとスポックが、「いや、実は、オマエが好きなんだ~!!」みたいなのをやるわけですよ(笑)。
    赤江 「嫉妬だったのか!」みたいな・・・・。
    町山 そうそう、そう(笑)。
    山里 ボーイズ・ラブ・・・みたいなやつだ。
    町山 ボーイズ・ラブ。だから、それを最初に考えたんですね、みんな、女の子達が。
    山里 へ~!
    町山 それが、元祖ヤオイなんですよ。ボーイズ・ラブなんですよ。
    山里 へ~!歴史があるんだ・・・。
    赤江 へ~・・・。
    山里 全てのいろんな歴史の最初に立ってる感じが・・・。
    赤江 (笑)。
    町山 そうなんですよ(笑)。そっから始まってるんですよ、BLっていうのは。
    山里 へ~!
    赤江 (笑)。
    町山 実はホントは。アメリカではそうなんですよ、実際に。
    赤江 へ~。
    町山 ハイ。それぐらいねえ、非常に歴史的な物なんですけれども。
    山里 ふん、ふん。
    町山 あとやっぱりねえ、SFとしてのね、サイエンス・フィクションとして、やっぱり、テレビで放送するってなると普通、わかりやすくしちゃうんですよね。
    山里 うん。
    町山 でも、わかりやすくしなかったんですよ。
    赤江 ふん。
    町山 スッゴイハードな、SFファンにしかわからないような話を平気でやっちゃってたとこも凄かったんですよね、当時としては。
    山里 ふ~ん。
    町山 例えば・・・戦争になった時に、
    赤江 ええ。
    町山 突然、船長がいなくなるんですよ。
    山里 はい。
    町山 で、ある変な砂漠の星に、1人だけそこに移されてるんですね。
    赤江 うん。
    町山 で、(いったいここは何処だろう?)って言うと、敵の、戦闘してる、ゴーン星人ていう爬虫類みたいな感じの宇宙人が、もう1人、その砂漠の星にポーンと出てくるんですね。
    山里 うん。
    町山 そうするとですね、2人にですね、神のような宇宙人の声が聞こえてですね、
    赤江 ふん。
    町山 「戦え!」って言われるんですよ。
    赤江 天の声が、さらに・・・はい。
    町山 はい。つまり、戦争をすると、沢山の何万人もの人が死ぬじゃないですか。
    赤江 はい。
    町山 そうじゃなくて、その戦争の中から1人ずつ、敵と味方から1人ずつ選んで、
    赤江 ふん。
    町山 そいつらを決闘させて、「勝った方の星を救って負けた方の星を滅ぼすぞ!」って神様に言われるんですよ。
    山里 は~・・・代表戦。
    町山 代表戦で。
    赤江 ええ。
    町山 ・・ていう、話なんですよ。
    赤江 へ~!・・・その、神様、って誰なんですか?
    町山 そういう・・凄い宇宙人が出てくるわけですよ。神のような。
    赤江 へ~・・・。
    町山 そういう、普通のテレビでやらないような話を平気でやってたんですよ。
    赤江 ふ~ん。
    町山 で、僕は子供の頃、もう、凄い興奮して・・・観てたんですけどもね。
    山里 ふん。
    町山 その後、凄く人気になって。アメリカではもう、国民的シリーズになって、ずっと作られ続けてるんですけども。
    山里 うん。
    町山 あの・・・どのくらい凄いかって言うと、「トレッキー (Trekkie)」というですね、『スター・トレック』で生きてる人達ってのが存在するんですよ。
    赤江 「トレッキー」・・。
    町山 「トレッキーズ」って言うんですね。
    赤江 ファン?大変なファンていうことですか?
    町山 そう。物凄いスター・トレックファンなんですね。
    山里 ふん、ふん。
    町山 で、その人達はジャンケンも普通の人と違うんですよ。
    山里 ジャンケン?
    町山 あの・・・スポックっていうのは、バルカン星人っていう宇宙人なんですけど、その人達の挨拶っていうのは、手のひらを広げて、
    赤江 うん。
    町山 中指と薬指の間をおもいっきり開くんですよ。
    山里 中指と薬指の間を・・・ふん。
    赤江 はい。
    町山 はい。そうすると、中指と人差し指がくっついて、薬指と小指がくっついて、∨の字になるじゃないですか。
    山里 はい。
    kontiwa.jpg
    町山 それを掲げて挨拶するのが、バルカン星人の挨拶なんですね。
    赤江 ほう。
    町山 で、その挨拶の手の形でジャンケンをするんですよ。
    山里 ふん。
    町山 彼らは。「スタートレッキーズ」は(笑)。
    赤江 これで?
    山里 どうやってやるの?
    町山 そう、これで。
    赤江 これ、パーでも無くチョキでも無く・・・・?
    町山 そう。だから、グー、チョキ、パー、「スポック(Spock)」、っていうのがあるんですよ。
    赤江 (笑)。
    山里 あ、4つなんだ!選択肢が。
    町山 そう。もう1つね、「リザード(Lizard)」ってのが入ってるんですけど、
    山里 5個・・・。
    町山 これをジャンケンの中に入れてくるんですね、彼らは。
    赤江 へ~!
    町山 あ、ジャンケンはね、アメリカでは、「ロック、ペーパー、シザーズ(Rock Paper Scissors)」って言うんですよ。
    赤江 あ、石と紙と、ハサミですね。
    町山 「石、紙、ハサミ」って言うんですよ。
    山里 あ~・・・はい。
    町山 で、ここに「スポック」っていうのを入れてきてジャンケンをするんですよ。
    赤江 うん。
    山里 え?「スポック」・・・は、どれに勝つんだろ?
    町山 「スポック」はねえ、え~と・・・石とハサミに勝つんですけど、
    山里 ふん。
    町山 紙に負けるんですね(笑)。
    赤江 ムズカシ~!・・(笑)。
    山里 複雑になるな~!・・・オレ、「スポック」ばっか出しちゃいそう(笑)。
    町山 そう、物凄く複雑なんですけど(笑)。「スター・トレックおたく」の人達はやるんですね。
    赤江・山里 へ~!
    町山 で、「スター・トレックおたく」の人達は結婚式とかも『スター・トレック』の格好でしたりするんですけどね。
    赤江 (笑)。
    山里 へ~・・・・。
    町山 それぐらいスゴイんですよ。
    赤江 ええ。
    町山 あの、『スター・トレック』にはね、人類とバルカン星人とか平和な人間達が集まって、「惑星連合」ってのを作ってるんですね。
    山里 ほう。
    町山 国連みたいな物を。
    赤江 うん。
    町山 で、それと対立するですね、「クリンゴン」っていう物凄い戦闘的なですね、サムライみたいな宇宙人がいるんですよ。
    山里 うん。
    町山 でも、彼らがスゴく人気があってですね、彼らの格好をして結婚式をしたりする人達もいるんですよね、アメリカには。
    山里 敵の格好を・・・。
    町山 そう。彼らのスゴイのはね、男と女がね、セックスする時にですね、
    赤江 うん。
    町山 相手を傷つけ合いながらセックスするんですね。
    山里 え?
    町山 で、女の方が強いんですよ、しかも。
    赤江 ええ??
    町山 (笑)・・・そういうスゴイ・・・民族がいる、っていう話になって。それもスゴく面白いんですけど(笑)。
    赤江 確かに・・・それってちょっと、どういう・・・・??
    町山 ハイ。カマキリのような人達なんですけどね。
    赤江 そうですよねえ。
    山里 ねえ。食べちゃう、みたいな・・ふん。
    町山 ハイ。
    赤江 うん・・・。
    町山 で、そういうとこで、ちょっと大人の話でもあるんですが、
    山里 へ~。

    ~Resolution~
    肝心な新作のお話はあまり出来ません(笑)

    町山 で!今回の『・・・ダークネス』なんですけど、
    赤江 はい。
    町山 これねえ、エンタープライズ号が、ある掟を犯しちゃうとこから始まるんですね。
    山里 うん。
    町山 これはね、自分たちよりもまだ文明の劣った宇宙人達に会った時には絶対に、ロケットとか円盤とか、そういった科学を見せちゃいけない、っていう決まりがあるんですよ。
    山里 ふん。
    町山 そうすると、彼らの歴史に介入しちゃうから。
    赤江 そうですね、うん。
    町山 だからそれは、何故、高度な宇宙人が地球人に接触してこないのか?っていう理由でもあるんですよ。
    山里 あ、は~!
    赤江 そうだ。そうだ・・・・夢が広がる・・ちょっとねえ。
    町山 そう。見られちゃいけない、っていう決まりがあるんだ、と。
    赤江 うん、うん。
    町山 銀河連邦には。・・・(笑)あの、宇宙連邦には。
    赤江 うん。
    町山 ところが、スポックを助けるために、それをやっちゃうんですね、エンタープライズ号は。見せちゃうんですよ。
    赤江 は~・・・。
    町山 ある未開の星の人達に姿を。
    赤江 ええ、ええ。
    町山 それで、カーク船長が処分される所から始まって、今回の映画は。
    赤江 うん。
    町山 で、何故処分されるかっていうと、スポックが言っちゃったんですよ。
    山里 ん?
    町山 あの・・・「すいません。」と。「私を助けるために、彼らは掟を犯しました。」って言っちゃって、
    赤江 ふん。
    町山 全員が処分されちゃうんですね。
    赤江 バカ正直に言っちゃった・・・。
    町山 (笑)、スポックっていう人は、杓子定規でルールを守るんだけど、全く人間的感情がわからない人なんですよ。
    赤江 あ~・・・・
    町山 で、そっから始まってって、大変な事になって行く、って、これ以上言えないんですけどもね(笑)。
    山里 うわ~・・・。
    町山 ・・ていうのが今回の『イントゥダークネス』っていう話なんですけど、
    赤江 ええ。
    町山 これねえ、ポスターとかで出てる、街が完璧に破壊されてる画とかですね、
    赤江 はい。
    町山 あの・・・エンタープライズみたいな宇宙船が墜落してるですね、
    山里 はい。
    町山 ・・・のがポスターになってるんですけど。これ、墜落してく先がですね、ウチなんですよ。
    赤江・山里 ウチ?
    町山 ウチのあるとこ。
    山里 あ、町山さんの?
    赤江 え?バークレー?
    町山 そう。サンフランシスコに向かって落っこってくるんですよ(笑)、これが(笑)・・・。
    山里 (笑)。
    赤江 (笑)・・・ええ??
    町山 ていうのは、サンフランシスコに宇宙軍の、宇宙艦隊の基地があることになってるんですよね。
    赤江 は~・・・。
    町山 そこに向けて落っこちてくるんでねえ(笑)・・・大変な事態になってますけどね。
    赤江 (笑)。
    山里 ウチの近所がエライことに、と。
    町山 (笑)・・・「ウチにこんなデッカイ物が落っこってくるのはどうすんだよ?!」っていう感じなんですけど(笑)。
    山里 (笑)。
    赤江 へ~。
    町山 そういうねえ、最大の敵と対決しますね、今回ね。エンタープライズ号とカーク船長は。
    赤江 ふ~ん。
    山里 町山さん、これ観ようと思って、僕、今までちょっと、『スター・トレック』に触れてきてないんですけど、
    町山 はい。
    山里 これは観といた方がわかり易い、っていうか、この映画は十二分に楽しめるにはこれは絶対に観とけ、ってのはあります?
    町山 今回はねえ、2009年に作られた『スター・トレック』を観るだけで大丈夫です![*7]
    山里 あ、それだけで大丈夫ですか?
    町山 それだけで取り敢えず大丈夫です(笑)。
    山里 あ、了解でゴザイマス。
    町山 ハイ。えっと、2009年に、一回、若い俳優たちで全部復活させてるんですよ。ゼロから話を。
    山里 ふん。
    町山 だから、そっから観ても十分追いつけますんで。
    赤江 あ~。
    山里 了解でゴザイマス。
    町山 はい。
    赤江 今回もじゃあ、その俳優さん達が、演ってるっていうことですよね?
    町山 そうです。同じ俳優さん達が演ってます。
    赤江 なるほど・・・。
    町山 ハイ。だから一本だけ観れば大丈夫です。
    赤江 うん。
    町山 これ・・・だって、全テレビシリーズ、720本以上ありますから(笑)、無理ですから!
    赤江 (笑)。
    山里 そうですよね(笑)。間に合わないですよね。
    赤江 そうだ。「トレッキー」になっちゃう(笑)。
    町山 これ全部観たら「トレッキー」になっちゃいますから。
    赤江 (笑)。
    山里 ホントだ。変なジャンケンし出しちゃうからね。
    町山 ハイ。ジャンケン、まともに出来なくなりますから。
    赤江・山里 (笑)。
    町山 ハイ。
    赤江 (笑)・・・・分かりました~。
    町山 ということで、『スター・トレック イントゥ・ダークネス』でした。ハイ。
    赤江 8月23日、公開でございます~。
    町山 ハイ。
    赤江 町山さん、本のプレゼントもまた、ありがとうございました~。
    山里 ありがとうございました~。
    町山 ハイ。
    赤江 今日は『スター・トレック イントゥ・ダークネス』、町山さんにご紹介頂きました~。ありがとうございました~。
    山里 ありがとうございました~。
    町山 どうもでした!

    [*1] 週刊文春の連載「言霊USA」が単行本になります!ベイエリア在住町山智浩アメリカ日記

    [*2]

    オタク・イン・USA:愛と誤解のAnime輸入史 (ちくま文庫)オタク・イン・USA:愛と誤解のAnime輸入史 (ちくま文庫)
    (2013/07/10)
    パトリック・マシアス

    商品詳細を見る

    [*3] スター・トレックのテーマ ⇒ レコチョク(試聴可)

    [*4] 『宇宙大作戦』(Star Trek) ⇒ TSUTAYA作品情報

    [*5] 『スター・トレック イントゥ・ダークネス』(Star Trek Into Darkness) ⇒ 公式サイト

    [*6] 『宇宙戦艦ヤマト』 ⇒ TSUTAYA作品情報

    [*7] 『スター・トレック』(STAR TREK) ⇒ TSUTAYA作品情報

    スポンサーサイト
    町山智浩 映画 FC2 Blog Ranking

    コメント

    コメントの投稿

    非公開コメント



    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。