スポンサーサイト

    上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
    新しい記事を書く事で広告が消せます。
    町山智浩 映画 FC2 Blog Ranking

    『We Steal Secrets: The Story of. Wikileaks(原題)』 ウィキリークスをリークする!情報漏洩と守秘義務の境界線【2013年6月4日たまむすび】

  1. スタジオ  赤江珠緒(フリーアナウンサー) 山里亮太(お笑い芸人、南海キャンディーズ)
  2. 電話出演 町山智浩(映画評論家、コラムニスト)
  3. ~Setup~
    リークするという行為を裁く裁判が始まる今、アメリカで公開されるウィキリークスのドキュメンタリー映画

    赤江 それで・・・は、毎週火曜日の『たいしたたま』は、アメリカ在住の映画評論家、町山智浩さんです(笑)・・・。なんでだろう?(笑)・・・なんか、出だしが・・・今日、えらく失敗してますね(笑)。
    山里 そうね(笑)、赤江さん、なんか(笑)・・・。
    赤江 なんかちょっと・・・ガックンガックン、ガックンガックンしてましたね(笑)。
    山里 急に転びだしたね(笑)。
    赤江 エヘヘ・・・スイマセンね。
    山里 ハイ(笑)。
    赤江 え~、今週もカリフォルニア州バークレーの御自宅からお電話での御出演でございます。もしもし~、町山さ~ん!
    山里 もしも~し!
    町山 はい、町山です。よろしくお願いします。
    赤江 よろしくお願いいたしま~す。
    山里 お願いしま~す。
    町山 どうもです~。
    山里 町山さん、
    町山 はい。
    山里 『きっと、うまくいく』、観に行きました。[*1]
    町山 あ、どうでした?
    山里 いや、面白かったです!
    町山 あ、ちょっと長かったでしょう?(笑)。
    山里 いや、でもね、
    赤江 あのインド映画の、ウン。
    山里 そう。3時間ぐらいだったんですけど、全然もう、あっという間ぐらいに楽しかったですよ。
    町山 あら~、お忙しいところに、そんな時間を作ってくれてありがとうございます。
    赤江 (笑)。
    町山 ボクが「ありがとう」ってことは無いんですけど、一銭も入らないんですけどね(笑)。
    赤江 そうそう(笑)。
    山里 それ町山さん、どのポジションなんですか、町山さん(笑)。
    町山 全然入らないです。オオバ君ていう人が儲かるだけなんですけどね。
    山里 (笑)・・知り合いなんですね。
    町山 具体的な名前出しちゃいますけど、ハイ。カトウさんとオオバ君だな、儲かるのは。ハイ。

    赤江 ちょっと涙するとこもあって・・・。
    山里 そう。あれはホントにもう、笑える所もあったし泣けるとこもあったし、最後はもう、スカーッとして、ねえ。(うわ~、いい映画観た~!)みたいな気持ちになれる・・・楽しい映画でした。
    町山 あれねえ、
    山里 はい。
    町山 植木等の昔のね、前も話したんですけども、
    山里 そっか、そうだ。
    町山 あの・・・『ニッポン無責任時代』とかその辺とね、比べるとまたよく似てて面白いんでね、もし時間があったら昔のを観てください。ハイ。[*2]
    山里 あ、ちょっと観比べてみます。
    町山 はい。日本もね、ああいう景気が良かった頃があるんですよ、上向きだった頃が。ハイ。
    赤江 ふ~ん。さて、今日は、町山さん。
    町山 はい。今日はですね、ちょっと2年ぐらい前にですね・・・あ、もう、3年前なのか。え~・・・ウィキリークスっていうのが凄く話題になったことがありますよねえ。[*3]
    赤江 ニュースにも取り上げましたよ。
    山里 はい。
    町山 ねえ。それがその後どうなったのか、ってのはあんまり報道されてないと思うんですけれども、
    赤江 ええ。
    町山 そのドキュメンタリー映画でですね、『ウィー・スティール・シークレッツ(We Steal Secrets)』っていうタイトルの映画なんですが。[*4]だから、『我々は秘密を盗む』っていうタイトルで、
    山里 ふん。
    町山 ウィキリークスのドキュメンタリー映画を紹介します。
    山里 ふん、ふん。
    町山 はい。で、今日ですね、6月3日、アメリカではですね、凄く重要な軍法会議が行われ始めたんですよ。
    赤江 ええ。
    町山 これは・・・ウィキリークスが1番話題になったですね、イラク戦争の、ヘリコプターの映像をリークした人がですね、
    山里 ふん、
    町山 ま、陸軍上等兵だったんですけど、情報分析官ブラッドリー・マニングがですね、
    赤江 うん。
    町山 上等兵が、今日から軍事法廷にかけられるんですね、アメリカで。
    赤江 あ、そうなんですね。
    町山 はい。これがねえ、凄く・・・わかりにくいと思いますんで。まず、アメリカの憲法には他の国の憲法と同じで、「表現の自由」、「言論の自由」ってのがありますよね。
    山里 はい。
    町山 それも第1条にあるんですけど、修正の。で、1番重要な権利となっているんですけれども、軍人はそれをある程度放棄しなきゃいけないんですよ。
    山里 へ~。
    赤江 ちょっとね、町山さん、そのウィキリークス、改めてもう1回・・・説明させて頂きますと、
    町山 あ、はいはい。
    赤江 ホントに、「内部告発サイト」ですよね。
    町山 はい。
    赤江 機密情報の、いろんな漏洩を意味する「リークス」の造語からきているということで。これ、匿名でいろんなことを告発出来る、パソコンのサイトを作ったということですよね。
    町山 だからその・・・情報を漏らした人の身元が、「わからないようにしますよ」というふうに言ってるんですよね。絶対に。
    赤江 うんうん、うん。
    町山 で、「絶対にわからないようにしますから、なんでもここに流してください」って言ってるサイトですね。
    赤江 はい。
    町山 はい。で、ここは、オーストラリア人のですね、元々若い頃からハッカーをやっていたですね、ま、コンピューターの中に入って行くのを得意とした、ジュリアン・アサンジっていう人がですね、
    赤江 はい。
    町山 始めたんですけれども。そこにその、ブラッドリー・マニングっていうアメリカ軍の、陸軍の兵隊が・・・ビデオを流しちゃったんですよ。
    赤江 うん、うん。
    町山 それが大変な問題になったのは、イラク戦争で、ま、既にその事件自体は知られてたんですけども、その映像が物凄い衝撃的だったんですね。というのは、普通のカメラマン達がカメラを持って打ち合わせをしてるのを、カメラが大きかったんで、ま、望遠レンズなんですよ。
    赤江 はい。
    町山 ライフルと間違えたヘリコプター、攻撃ヘリがですね、彼らを皆殺しにしちゃったんですよ。
    赤江 あ、そんな事態だったんだ・・・はい。
    町山 そうなんですよ。それも、しかも、チェーンガンていう物凄い銃で、もう、身体がバラバラになるような銃で撃ってですね、
    赤江 ええ。
    町山 しかも、そこに通りかかった車がですね、怪我人を助けようとして、
    赤江 うん。
    町山 それを救急車に運ぼうとしてる、その車まで撃っちゃってるんですよ。
    赤江 うわ~・・・大失態じゃないですか。
    町山 で、その車には子供が2人乗っててですね。
    赤江 ええ。
    町山 まあ、酷い事件だったんですけども。
    赤江 はい。
    町山 まあ、そのニュースそのものよりも、その映像があまりにも衝撃的だったんで、
    赤江 うん。
    町山 全世界がびっくりしたんですね。
    赤江 うん。
    町山 「イラク戦争っていうのはこんなに酷い状態だったのか」と。
    山里 うん。
    町山 しかも、アメリカ軍はちゃんとした後処理とか賠償とかやってるかどうかわかんないわけですけど。
    赤江 うん。
    町山 で、そういうことがあったんで、そのビデオを流したですね、マニング上等兵は軍隊内で逮捕されたんですね。
    山里 ふんふん。
    町山 それが、今日から軍事法廷・・・だから軍法会議にかけられるんですよ。
    赤江 ほう・・。
    町山 で、普通は、誰でも言論の自由はあるんですけども、
    赤江 はい。
    町山 軍隊に入る場合は、「情報は漏らしてはいけない」っていうサインをするんですね、契約書を。
    赤江 うん。
    町山 それに反したら、それなりの罪になる、というサインをしてるから、
    赤江 うん。
    町山 彼のはですね、特に、訴えられてる項目はですね、「敵に利する行為」、「利敵行為をした」っていうふうになってるんですよ。
    赤江 ふ~ん。
    町山 「利敵行為」っていうのは、これ・・・終身刑なんですよ。
    赤江 へ~。
    町山 で、これで非常に問題になってるのは、この場合、「敵って誰?」っていう問題なんですよね(笑)。
    赤江 そうですよ。
    町山 ね。敵が誰だかわかんないわけですよ。それで、アメリカ軍の信用を落とした、っていうのは確実なんですけれども、これは。
    山里 はい。
    町山 でも、具体的な敵がいないじゃないですか、
    山里 うん。
    町山 この事件に関しては。
    赤江 うん。
    町山 全世界の全ての人に対して、アメリカ軍のいい加減な軍事行動を晒して、恥をかかせた、と。
    山里 うん。
    町山 という事だけど、具体的な敵がいない(笑)、事件ですよね、これ、ねえ。
    赤江 はい。
    町山 だから、これはちょっと、凄く不当な告発である、というふうに言われてるんですけども。
    赤江 うん。
    町山 で、「マニングを救え!」と言ってる人達が、軍法会議の会場の前にピケを張ってるんですけども、軍法会議は全く公開しないんで、中で何が起こってるかわからないんですよね。
    山里 ふん。
    町山 ていうことが今日から始まっていて、アメリカでは凄く話題になってる時に、
    赤江 うん。
    町山 この映画が公開された、という感じです。
    山里 ふ~ん。

    ~Conflict~
    映画が明らかにしていくウィキリークスのいかがわしさ

    町山 はい。でねえ、この映画は2つポイントがあって、まず、どうしてマニング上等兵が、絶対に情報が漏れないと言ったウィキリークスにリークしたのに身元が割れちゃったのか、ってことが1つ。
    赤江 そうそう、そう。何故なんですか?
    町山 それはですね、彼はツイッターをやってたんですよ。ツイッターは危険ですよ!
    山里 はあ!
    町山 (笑)。ツイッターでですね、コンピューターオタクの青年とですね、
    山里 はい。
    町山 これに関して、自分がやったリークに関して、外から見るとわからないように会話をしてたんですね。ツイートで。
    山里 うわ~・・・。
    町山 それで、その彼が、話し相手の彼が通報しちゃったんですね。
    赤江 え~・・・。
    町山 はい。ツイッターはコワイですよ!(笑)。
    赤江 あ、じゃあ、ウィキリークスはバレなかったんですか?やっぱり。
    町山 ウィキリークスからはバレてないんですよ。ツイッターは危険だよ!
    山里 町山さんの「ツイッターはコワイ」のね、気持ちのこもり方が尋常じゃない。
    赤江 ホーント違う。町山さんと山ちゃんに関してはねえ。
    町山 ホントコワイからねえ、ツイッターは。ハイ。気をつけましょう、っていうね。
    山里 気をつけましょう。ホントに気をつけましょう。
    町山 はい。
    山里 何もリークはしてないですけど、僕らは。
    町山 (笑)。
    赤江 (笑)。
    町山 ねえ。いや、でもねえ、結構ホラ、アメリカで凄く問題になってるのは、今度ニュヨーク市長に立候補してる政治家がですね、
    山里 はい。
    町山 どっかでナンパした女の子かなんかにねえ、
    赤江 うん。
    町山 自分のエッチな写真をダイレクトメールで送ろうとして、
    山里 はい。
    町山 間違ってツイートしちゃったんですよ。
    赤江・山里 あ~!!
    町山 (笑)。
    赤江 だから、なんでそういうのを送る・・・?!
    山里 そう、ホントはダイレクトメールでその人にしか見えない方法があるんだけど、
    町山 そう。
    山里 それじゃなくて、皆に見える方法で送っちゃったんだ。
    町山 そう。セクシー写真を自分で送ろうとして、パーッとばら撒いちゃったんですよ。
    赤江 うわ~・・・、もう、一瞬の誤作動でバーっと広がりますもんねえ。
    町山 そう。ツイッターはコワイっすよ~!
    山里 コワイ!
    町山 ま、いいや。(笑)。
    山里 このメッセージにミスはコワイ!
    町山 コワイですよ~。それでこの映画は、通報したコンピューターオタクの彼にもインタビューしてて、
    赤江 はい。
    町山 ま、彼は、「本当に悪いことをした。」と。こんな、「終身刑になるとは思わなかったよ。」と。
    山里 そうだよ・・・。
    町山 まだ判決は出てないんですけども、
    赤江 ええ。
    町山 それで泣く、っていう所が・・・この映画のウリ、って言っちゃ可怪しいんですけども、ハイライトなんですが、
    山里 そう・・・。
    町山 で、もう一つは、謎とされているウィキリークスの編集長の、創設者であるジュリアン・アサンジにどのくらい迫れるか、ってとこだったんですね。
    赤江 はい。
    町山 というのは、このジュリアン・アサンジってのは凄く謎が多くてですね、特に最近はですね、完全にエクアドル大使館の中にですね、
    山里 うん。
    町山 潜んでいて、接触しないんですよ、マスコミと。
    赤江 うん。
    町山 だからまあ、この映画にみんな期待したんですけれども、
    山里 うん。
    町山 この映画はですね、最初の方はジュリアン・アサンジをアメリカの秘密をどんどん暴くヒーローとして描こうとしてるんですね、監督は。
    山里 はい。
    町山 て言うのは、この監督はですね、アレックス・ギブニーという人なんですけれども、
    赤江 うん。
    町山 凄い多作の監督なんですけれども、日本ではですね、エンロン(Enron)ていう電気会社のスキャンダルを暴いたドキュメンタリーが公開されてますけれども、[*5]
    山里 へ~。
    町山 はい。エンロンてのは酷かったんですよ。家の近所を全部停電にしてですね、電気の金額を高くしようとした、トンデモナイ電力会社だったんですけど、
    山里 へ~!
    町山 ハイ。酷いんですけど(笑)。そういうのを暴いたりですね、
    赤江 うん。
    町山 アメリカのロビイストの酷い奴を暴いたりとか[*6]、アメリカの中で行われてる酷いことをどんどん、どんどん暴いていくドキュメンタリー作家がアレックス・ギブニーなんですよ。
    赤江 うん。
    町山 特に、イラク戦争とかアフガン戦争に関しては、アメリカ軍のやっている酷い拷問であるとか、そいういったことを糾弾している監督なんで、
    山里 うん。
    町山 最初は、ウィキリークスのやってることに凄く共感を抱いて取材し始めるんですけれども、
    赤江 ええ。
    町山 映画を観ている内にわかってくるのは、段々、決別してくるんですよ、彼が。
    山里 ほう。
    町山 で、これはもう既に報じられてるんですけれども、ウィキリークス側がですね、この映画に関しては、「観るな!」「信じるな!」っていうようなツイートをばら撒いてますね。
    赤江 え、ウィキリークス側が?
    町山 ウィキリークス側が。
    赤江 なんか、志(こころざし)は似てるような感じがしましたけど・・・。
    町山 志は同じだったんですが途中で決別してるんですよ。
    赤江 へ~。
    町山 で、ウィキリークス側が、180万人以上フォロワーがいるので、ばら撒いたんで、かなりダメージがこの映画にあったみたいですけれども、
    山里 ふ~ん。
    町山 何故決別したか、っていうと、決定的な理由っていうのが、ジュリアン・アサンジが、「インタビュー料を1億円よこせ。」と言ったんですね。
    赤江 え?
    町山 それで、トラブったみたいなんですよ。
    山里 ふ~ん。
    町山 そこからですね、インタビューを直接できないや、ってことでもってギブニー監督は、ウィキリークスを辞めた人達に次々とインタビューしていくんですね。もう、しょうがないから。
    山里 うん。
    町山 で、それから見えてくる、ジュリアン・アサンジっていう謎のウィキリークスの首領の正体っていうのが、この映画のウリになってるんですけども。1つの。
    山里 え?
    町山 はい。で、そのジュリアン・アサンジってのは一体何のためにこいうことを、ウィキリークスをやってるのか?っていうことが非常にわからない人なんですよ。
    赤江 うん。
    町山 何でもかんでも、情報は漏れたら「ばら撒けばいい、ばら撒けばいい!」っている人で、それ自体が凄く論争を呼んでるんですね。
    山里 ふん。
    町山 特に、2010年に、何十万もある、アフガンからアメリカ政府に対して送られた、秘密の記録、まあ「外電」て言うんですけども、それをリークしたことがあるんですけれども、
    山里 はい。
    町山 その時にですね、ウィキリークスの中の人達は、「これは危険だ。」って言ったんですね。
    山里 うん。
    町山 「ジュリアンさん、ちょっとこれはマズイですよ。」と。
    赤江 うん。
    町山 で、「どうしてだ?」「これ、アフガニスタンの人達で、アメリカ軍に協力したりしてる人の実名が全部書いてあるじゃないですか。」と。
    赤江 ほう!
    町山 「もしこれがそのまま公表されたら、彼らはタリバンに殺されちゃいますよ。」っていうふうに進言したらしいんですね。
    赤江 ええ。
    町山 そのインタビューが出てくるんですけど、この映画の中に。
    赤江 うん。
    町山 そうしたらジュリアン・アサンジはですね、「そんなのどうでもいい!」って言ってるんですよ(笑)。
    赤江 え?!
    町山 「そいつらが死のうと、知ったことか!」っていうふうに言ってて。
    山里 は~・・・。
    町山 でも、「ちょっと、これは止めてください!」っていうふうに言って。それで結局、かなりの数の名前を消したんですけれども、
    山里 はい。
    町山 それは、ウィキリークスの内部の、ジュリアン・アサンジ以外の人達の意志であって、
    赤江 うん。
    町山 アサンジは「別に関係ねーから出せ!」って言ってたってことがわかってくるんですね、この映画の中で。
    赤江 ふ~ん。
    町山 何でもいいから出せ、っていう人だったんですよ。情報なんか選ばないでいいんだ、と。
    山里 え?
    町山 ウソかホントか、とかそんなんじゃなくて、「とにかく出せばいいんだ!」っていうような、凄くアバウトな感じが見えてくるんですよ。
    赤江 ちょっと乱暴になってきましたねえ、確かにそれは。怖いですねえ・・・。
    町山 乱暴になってくるんですよ。
    赤江 うん。
    町山 特に、凄い告発をしてるのはですね、ウィキリークスの中でもNo.2ぐらいでですね、物凄い、ウィキリークスのコントロールをしてた人で若いんですけど、ジェームス・ボールっていう人が出てきてですね、ま、あんちゃんなんですが、メガネの。
    山里 ふん。
    町山 あの・・オタク丸出しなんですけども(笑)。
    赤江 うん。
    町山 彼が、ジュリアン・アサンジと決別した理由っていうのを説明していくんですけれども、
    山里 はい。
    町山 そこが結構酷くてですね。アメリカ軍の情報を、ある男に売って、間接的にベラルーシに売った、って言うんですよね、彼が。
    赤江 ほう。
    町山 ベラルーシっていうのは、すごく反米政権なんですよ、ルカシェンコ大統領っていうのが。
    赤江 うん、うん。
    町山 そこに対して、ある、いかがわしい男がいて、イスラエル・シャミールって男を通して、売った、って言うんですよね。
    山里 ふん。
    町山 どうしてか、って言うと、ジュリアン・アサンジが今訴えられているレイプ事件があるんですよ、スウェーデンで。
    赤江 はい、はい。
    町山 これは、2人の女の子と、同意に基づくセックスをした後・・・2人同時じゃないですけどね、バラバラで(笑)。
    赤江 うん、うん(笑)。
    町山 同意に基づくセックスをした後ですね、コンドームを付けないで、寝ている彼女たちを犯した、っていうふうに訴えられているんですよ、彼女たちから。
    山里 ほう。
    赤江 そうだ、なんか国際手配をされてましたよねえ。
    町山 国際手配をされてるんですよ。それで今、エクアドル大使館に逃げ込んでるんですね。
    山里 ふん。
    町山 ジュリアン・アサンジは。で、その事件の現場にいた重要参考人ていうのは、このベラルーシに情報を売った男の息子だった、っていうようなことを話すんですけど、ジェームス・ボールが
    赤江 うん。
    町山 この辺で、非常にいかがわしい感じがどんどん見えてくるわけですけども。
    山里 うん。
    町山 で、あともう1つは、それで彼は1回逮捕されるんですよ、イギリスの警察に。
    赤江 ええ。
    町山 ジュリアン・アサンジは。その時に、保釈金で釈放されるんですよね。保釈金が結構な額で3000万円ぐらいだったんですけども。
    山里 はい。
    町山 その額を、ウィキリークスの口座から出そうとしたんですね。
    山里 はい。
    町山 アサンジは。でも、これって凄く問題なのは、ウィキリークスの口座ってのは寄付を集めてるんですよ。
    赤江 う~ん。
    町山 で、ウィキリークスの運営のために集まった寄付を、自分のレイプ事件の保釈金にまわそうとしたんですね。
    赤江 確かに。そうなるとちょっと、横領っぽくなりますね。
    町山 そうなんですよ。
    赤江 うん。
    町山 だから、その時に銀行側が先に気付いて、それに関してシャットアウトしたんで、
    山里 ほう。
    町山 出来なかったんですけども。そのやり取りを見ていた社員全員に突然ですね、「秘密保持契約書」っていうのを書かせたんですね、アサンジが。
    赤江 うん。
    町山 ていうのは、この、今の関連のやり取りについて特にそうなんですけれども、「会社を辞めた後も絶対に言わない」と。
    山里 うん。
    町山 絶対に言っちゃいけないんだ、と。これに関しては。やっぱり(ちょっとマズイ)と思ったんですよね、彼もね。
    赤江 う~ん。
    町山 で、「もし言ったら20億円を私に払う」っていう契約書に「サインしろ!」って言って、社員に無理矢理サインさせたんですよ。
    赤江 え~・・・。
    町山 これはねえ、この後、「秘密保持契約書」は漏れちゃうんですよ。リークされちゃうんですよ。
    赤江 うん。
    町山 ウィキリークスの秘密がリークされちゃったんですね(笑)。
    赤江 そうですねえ。
    山里 皮肉なもんに(笑)。
    町山 そう。それでねえ、非常にジェームス・ボール君は怒ってるんですけども。
    赤江 うん。
    町山 要するに、「人の秘密をどんどん暴く」ってことをやりながら、自分は秘密主義で、
    山里 うん、うん。
    町山 しかも「秘密を漏らしたら20億円!」とかバカなことを言ってくる、と。
    赤江 うん。
    町山 で、これは全然、言ってることとやってることが違うじゃないか、ってなとこを言ってるんですけどもね、彼はね。
    赤江 うん、うん、
    町山 彼自身が言うには、「多分ジュリアン・アサンジも、最初は凄く理想に燃えてた人なんだろうけれども、」
    赤江 うん。
    町山 やっぱり段々、段々、世界のスーパースターみたいになってきたんで、
    赤江 うん。
    町山 そうなると人間ていうのはやっぱり、「結局、権力者になっちゃうんだよ。」ってことを言ってますね。
    山里 へ~。
    町山 これはねえ、『動物農場』っていうジョージ・オーウェルの小説があって、それに例えてるんですけれども、彼は。[*7]
    赤江 はい。
    町山 『動物農場』っていうのは、凄く悪い農場があって人間がえばってるんで、動物たちが革命を起こすんですよ。
    山里 うん。
    町山 ところが、革命を起こした、リーダーになった豚たちは更に人間たちよりももっと酷い独裁をする、っていう話なんですね。
    赤江 う~ん。
    町山 「その豚と同じなんだ。」っていうふうに、ジェームス・ボールはアサンジを批判してるんですけれども。
    赤江 ええ。

    ~Resolution~
    情報公開の危うさを問うドキュメンタリーから町山智浩が学んだ教訓は・・

    町山 そういうねえ、非常に論争を呼ぶ映画で。この映画に関しては、これは一体どういう映画なのか?ってことで非常に論争を呼んでて。特にレイプ事件に関しては、ウィキリークスを信じてる人達とかウィキリークスを凄く信奉してる人達は、「あの女たちは、CIAの回し者だ!」っていうふうに言っててですね、
    山里 ふん。
    町山 その女性たちの写真や実名とかを世界中にバラ撒いてるんですよ。
    赤江 うわ~・・・。
    町山 「こいつらはCIAの売女だ!!」みたいなのを。
    赤江  う~ん・・・。
    町山 だから、ここまでやっちゃうと、正義とか自由ってことで始めたのに「なんかオカシイよ。」っていうことが出てくるんですよね。
    赤江 いや、そうですねえ。なんでも情報を明らかに、つまびらかにするメリットもありますけど、
    町山 はい。
    赤江 メリットばっかりじゃ無い、っていうとこもねえ・・・ありますからねえ。
    町山 そうなんですよ。情報を、「全部出せ!出せ!」って言ってる人自身が、どんどん腐敗していく、っていうことが見えてくるようなね。これは、いろんな事を考えさせられる映画だなと思って。
    山里 ふ~ん。
    町山 僕は結論は出さないですけれども、これに関しては。
    赤江 うん。
    町山 ただね、観ていろんな事を考えるには、非常に面白い映画だな、と思いました。ハイ。
    赤江 は~・・・。
    町山 特に、ジュリアン・アサンジっていう人が、レイプ疑惑があるんですけれども、
    赤江 うん。
    町山 凄く不思議なことをしたわけですよね、彼ね。
    赤江 うん。
    町山 何故か、避妊しないで・・・しようとする、と。で、凄く変わった裁判になっているんだけども。この映画の中で出てくるのは、実はジュリアン・アサンジってのは「子供を作りたい男」なんですよ。あちこちに。
    赤江 へ~。
    町山 既に世界各国に4人の子供がいるんですよ、彼は。
    赤江 ええ。
    町山 だから多分、これ本当に、このレイプ疑惑はCIAが云々じゃ無くて、本当にやろうとしたんだろうな、ってことがわかってくるんですね。
    山里 ほう!
    町山 既に4人そうやってるんで。
    赤江 ふ~ん。
    町山 まあ・・・うちの親父もそういう人だったんですけれど(笑)。
    赤江 (笑)。
    町山 そこら中に・・・(笑)。
    山里 まさかの補足説明が!
    赤江 ホント、ホント(笑)。
    町山 そこら中に親が違う兄弟いますけど・・・まあ、ねえ・
    山里 (笑)。
    町山 そういう人なんですね、この人はね。インタビューとかでも、前に働いてた女の人に「オレは世界中にたくさんジュリアン・アサンジをバラ撒きたい。」とか言ってる人なんで、どうかしてるんですけど。
    山里 は~・・。
    町山 ま、ビッグダディだな、と思いましたね。ハイ。
    山里 (笑)。
    赤江 (笑)・・いろんな例えが出てくる中でねえ・・・・(笑)。
    山里 ネットに強いビッグダディ。
    町山 ハイ。でも、これで今凄く問題になってるのは、ジュリアン・アサンジはオーストラリアの人なんですけど、
    山里 はい。
    町山 オーストラリアから政治家になろうとしてるんですよ。
    赤江 え?今この状況で?
    町山 「ウィキリークス党」っていうのを作ってですね、
    赤江 ええ。
    町山 政治家になろうとしてるんですね。
    山里 ふん。
    町山 そうすると、やっぱりそういう政治的野望が・・・動機だったのか?っていうことで、またなんか、(ちょっと違うなあ・・・)っていう気になってくるんですけどね。
    山里 そっか・・・
    赤江 いや~、でも、確かに町山さんが仰るように、イラク戦争の時の米軍の、酷い、民間人殺傷なんていうのは、
    町山 はい。
    赤江 明らかにならなきゃいけないし、それが全然発表されない、っていうのもオカシイし。
    町山 はい。
    赤江 かと言って、このアサンジさんが、じゃあ全て正義か、って言うとそうでも無い、ってなると、ホント難しいですよね。
    町山 そう。だから情報を全部バラ撒けばいいか、って言うとそうでも無いんですよね。
    山里 う~ん。
    町山 例えば・・・テロリストに対して、非常に、日本であるとかそういう国のセキュリティーに関して、安全保障についての情報とかが流れたら大変なことになるわけじゃないですか。 
    赤江 うん。
    町山 だから、何でもかんでも情報を流せばいい、っていうわけじゃ無いんですよね。
    赤江 う~ん・・。
    町山 でも「言論の自由」っていうのはある、っていうね。情報とか秘密っていうことは、何処までどうやったらいいのか?っていうことを、非常にねえ、悩ましいことが、いろいろ考えなきゃなんない映画だな、と思いましたね。
    赤江 は~・・・。
    町山 ハイ。
    赤江 残念ながら、日本ではまだ公開が未定、と・・・・いうことですねえ。
    町山 はい。
    赤江 う~ん。
    町山 でもまあ、多分テレビとかでねえ、
    赤江 うん。
    町山 放送されるんじゃないか、と思います。ギブニー監督の作品はテレビで放送されることが多いんです、日本では。
    赤江 あ、そうですか。
    町山 ハイ、そう思います。僕も昔やってました、ハイ。
    山里 あ、
    町山 松嶋さんと一緒に・・。
    山里 あ~!あの、MXの!
    町山 ハイ。まあ、そういうのを待ちましょう、っていう感じですね。
    赤江 はい。
    山里 待ちます。
    赤江 今日はウィキリークスのドキュメンタリー映画『ウィー・スティール・シークレッツ』、ご紹介いただきました。
    町山 はい。ツイッターには気をつけましょう、ハイ。
    山里 (笑)。
    赤江 町山さんの教訓としてはソコ。ね。
    町山 ハイ。
    赤江 え~、来週のスペシャルウィークは何を・・?
    町山 はい。えっと、スター・トレックっていう巨大なSFシリーズがアメリカであるんですけど、
    山里 はい。
    町山 その新作が公開されたんでその話をしたいと思います。
    赤江 ハイ、わかりました~。それでは町山さん、来週もよろしくお願いしま~す。
    山里 お願いします!
    町山 ハイ、どうもでした!

    [*1] 『きっと、うまくいく』(3 idiots)
    ⇒ 公式サイト 『ボリウッド4』
    【2013年1月8日たまむすび】

    [*2] 『ニッポン無責任時代』⇒ TSUTAYA作品情報

    [*3] ウィキリークス ⇒ 日本版ツイッターアカウント

    [*4]『We Steal Secrets: The Story of. Wikileaks(原題)』
    公式サイト(フェイスブック)

    [*5]『エンロン 巨大企業はいかにして崩壊したのか?』(Enron: The Smartest Guys in the Room) ⇒ TSUTAYA作品情報

    [*6] 『カジノ・ジャック~史上最悪のロビイスト~』(Casino Jack and the Unites States of Money)
    松嶋×町山 未公開映画祭
    DVD Fantasium

    [*7]

    動物農場 (角川文庫)動物農場 (角川文庫)
    (1995/05)
    ジョージ・オーウェル、George Orwell 他

    商品詳細を見る

    スポンサーサイト
    町山智浩 映画 FC2 Blog Ranking

    コメント

    コメントの投稿

    非公開コメント



    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。