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    町山智浩 映画 FC2 Blog Ranking

    『愛すれど心さびしく』(THE HEART IS A LONELY HUNTER) どんなに誠意を尽くしてもわかり合えない、人間の怖さ【2007年6月7日アメリカ映画特電第32回

     管理人のaCuriousManです。今回は、町山さんのトラウマ映画の1つ『愛すれど心さびしく』がTSUTAYAオンデマンド観ることができる、と、町山さんがツイートされてましたので、2007年の音声コラムを『まちおこし』してみました。ただ、ストーリーを若干説明しすぎている内容でしたので(当時、日本でこの作品を観ることは無理だろうと予想されていたためでしょう)、まだ本作を御覧になっていない方のために、一部内容を修正した記事も掲載しました。目次、あるいは本文中のリンクを辿ってみてください。ストーリー解説の部分以外は、作品の背景の興味深い解説がされてますので、これから本作を観ようと思ってる方もまず御覧になっていただけば、より深く映画本編が楽しめると思います。

     『町山智浩のアメリカ映画特電』に関しましては、『EnterJam』http://enterjam.com/のサイト上で、現在もポッドキャストを配信中ですので、以下ににリンクを貼っておきます。

    バックナンバー第1回~第67回 町山智浩のアメリカ特電
    第32回 2007/06/07upトラウマ映画館⑤ カーソン・マッカラーズの『愛すれど心さびしく』

    ~Setup~
    差別意識の捉え方、ボラットの場合

     2週間のご無沙汰でした。町山智浩です。今日もアメリカカリフォルニア州バークレーからお送りします。今日は恒例の『トラウマ映画館』。少年時代の僕の心にトラウマを残した映画を紹介したいんですけれども。今日は『愛すれど心さびしく』という映画です。タイトルがなんかやんなっちゃう感じなんですけども、原題は『THE HEART IS A LONELY HUNTER』、『心は孤独なハンター』っていうめちゃくちゃカッコイイタイトルなんですよ。

     えー、まず最初にですね、みなさんのお手紙がいっぱい溜まってるんで、どんどん読んでいきたいと思いますけど。

     まず最初はトマルさんからのお手紙ですね。これは『ボラット』(Borat)、ここでも紹介した『ボラット』の感想なんですけれども、ハイ。

    「・・・最後まで息をもつかせぬ、笑いの絨毯爆撃でした。ただ、翻訳の仕方で(字幕のことですね)、町山さんが話していた時よりも幾分か破壊力は和らいだ印象でした。例えば、ロデオ大会の演説でボラットが言った、
    『私はアメリカのウォー・オブ・テラー(war of terror)を応援します。』
    というセリフですね。」

     これはね、「ウォー・オン・テラー(war on terror)」だとね、「テロに対するアメリカの戦争」という意味になるんですけど、「ウォーオブテラー(war of terror)」だと「アメリカ自体がテロをしてる」と。テロ戦争を仕掛けてるのはアメリカだ。っていうことになっちゃうんですよ。で、これはボラットの大ボケでギャグなんですけれども。

    「そのウォー・オブ・テラーが『テロに関する戦争』と字幕では訳されていました。」

    ・・ってコレもう、完全にどうしようもない誤訳ですね。っていうかギャグを殺しちゃってますね。ハイ。

    「・・・英語を直に聞き取れないのは凄く損ですね。」

    っていう。・・・あとですね、

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    『アルゴ』(Argo) 作品賞 編集賞 他計7部門ノミネート

    2013年1月10日に第85回アカデミー賞ノミネート発表がありました。こちらには、町山智浩さんが以前にノミネート作品関連について紹介してきた中から、主に御本人のトーク部分のみを抜粋、一部再構成して掲載します。

    ノミネート部門

    作品賞  音響編集賞  音響賞
    助演男優賞   アラン・アーキン
    脚色賞     クリス・テリオ
    作曲賞     アレクサンドル・デスプラ

    2012年10月16日『たまむすび』より

     映画が終わった瞬間に観客がみんな、もう、拍手喝采で、実話を元にした傑作でした。『アルゴ』っていうのは、この『アルゴ』という映画の中で出てくるインチキ映画のタイトルで、存在しない映画なんです。

     これはアメリカの諜報機関であるCIAが、1980年に、イランで人質になったアメリカ大使館の職員たち6人をイランから救出するためにでっち上げた、インチキハリウッド映画なんです。実際にあった事件なんですけれども、1997年まで極秘になってて、世界は、6人の大使館職員がカナダ大使館を通じてイランを脱出したってことだけ知らされてて、その脱出作戦にインチキ映画が絡んでたってことは1997年まで誰も知らなかったんです。

     最初から説明しますと、1979年にイランでイスラム革命が起こるんです。そうしたら、イスラムの学生たち、若者たちがアメリカ大使館に突入したんです。どうしてかと言うと、それまでイランていうのはパーレビ国王が、ものすごい独裁政権、軍事独裁政権で、人々を捕まえては拷問したり処刑したりしていたんです。しかも、イランは石油が採れるんですけど、その石油の利権を、自分たち政権のものとアメリカとイギリスで山分けして、国民達に全く分けなかったんです。

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